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24.儀式が終わって
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アルに手を引かれ、痛みでぼんやりしながら歩く。
指がジンジンする。皆は治って良かった。なんで魔力無いと治せないんじゃ。くそぅ。指が痛い。グラウ様に撫でられた。グラウ様っていうんだ。グラウ様の眉間に皺顔も格好良い、良すぎる。ダメダメダメ、婚姻したのに夫以外のことを考えるとは。あー格好良い。いや、違う違う。手を繋いでくれてるのは?アルです。そう、アル!アルは良い人、優しい人。ミカちゃんも優しい。ベルは、ベルは、話しやすい。うん。よしよし、この調子。ああ、指痛い。
宿で私を寝かせるとアルとベルは火傷の薬を買いに行き、私はベッドの中で丸まる。ミカちゃんはベッドに腰掛け心配そうに私の頭をそっと撫でた。
「ミカちゃん、指を見せて」
ミカちゃんの手を取り、人差し指の焼け跡をなぞってキスをする。
「ミカちゃん、痛いの我慢してくれてありがとう。これで、夫だね」
「もう、痛くないし、夫になれるんだから痛みくらい平気だよ。ユウはまだ痛いの?」
「冷やしてもらったから少し楽になったけど、まだ痛い」
「・・・ユウ、夫にしてくれてありがとう。俺、嬉しい。ユウが痛いのに、俺、嬉しくてごめんね」
「私がお願いしたんだよ。ミヒャエルって、可愛い名前だね。私の名前はユウナギ。ミヒャエルとユウナギだね」
はにかんで笑うミカちゃんを見て、幸せになって欲しいなぁと思う。ミカちゃんの喜びそうな言葉を選んで話す私とは違う、私はどこか、遠い、ずっと遠い場所にいる気がして涙が滲んだ。
痛みで大分まいってるみたい。私なんぞ、どこに居たってどこにも行けないんだから。
「ユウ、痛いの?」
「痛くて疲れたみたい。少し寝るね」
「うん、おやすみ」
掛布に潜り込んで目を閉じ、眠りが訪れるまで泣いた。
しばらくして目を覚ますとアルとベルが帰っていて、指に布が巻かれていた。寝ている間に薬を塗ってくれたらしい。
「おかえり、指、ありがとう。もう夕方だね。だいぶ寝ちゃった」
「ただいま。痛むか?」
「少し」
アルの固い指が私の頬を撫でる。働き者の手、優しい手、私を触る手。アルの優しさに少し悲しくなり、アルの手を頬に当て目を閉じた。
「ねえ、抱いて欲しい。・・ダメ?」
「っ、ダメ、ではない、が、痛みは?」
「痛みは婚姻の印だからいい。優しく、抱いて欲しい」
「・・・ユウ」
「俺、お湯買ってくるね」
「ありがとう、ベル」
「アル、ミカちゃんに見せてあげて。ミカちゃんは見てて。見て覚えて。ミカちゃんもしようね」
アルは少し固い顔でミカちゃんをちらりと見て頷き、ミカちゃんも驚き顔で首を上下に動かす。
そうさ、全員を抱いてやるんだ。私の夫なんだから、私に抱かれろ。欲望の海に沈んでやる。
アルは服を全部脱いでベッドに乗り、掛布をめくって私の下着を剥ぎ取った。ミカちゃんが息を飲む音を聞きながらアルと抱き合い、キスを繰り返した。音を立てながら舌を絡ませ、体の奥に火を付ける。手を這わせ合い、身をよじらせて腰を擦り付ける。
ベルが部屋に戻った時には、アルに乳首をしゃぶられ声を上げていた。アルの鈴口から零れる涎を亀頭に塗り広げると、切なそうに喘ぎ潤んだ目で見つめてくる。
「ユウ、愛している。もう、俺の妻だ。ユウナギ」
「うん。アルフレートの妻だよ」
口付けながら、濡れそぼった膣口に先端を押し当てて体を震わせ、アルはゆっくりと中に侵入してきた。お互いに腰を動かし喘ぐ。裸になってベッドに来たベルの口にアルの涎を拭った指を入れると、ベルは私の手を両手で掴み、せわしなく舐めしゃぶった。
吐精して肩で息をしているアルに、ベルとの交代を促す。
ベルはすぐに挿入すると乳房を掴み寄せて、甘えた声を出しながら乳首を咥えて吸った。ベルの髪をくしゃくしゃ掻き回し首を爪先で撫で揚げると、性急に腰を打ち付け始める。耳たぶを弄りながら囁いた。
「ベルンハルト、可愛い私の夫」
「っユウナギ、好きだよ、ユウナギ。ユウナギ、俺、もう出ちゃう、ユウ、あああ」
びくつかせながら私にしがみ付くベルの背中をゆっくり撫でる。顔を上げたベルの鼻先にキスをしてからミカちゃんを見た。
「ミカちゃん、服を脱いで、おいで」
服を脱いだミカちゃんがおずおずとベッドに乗る。アルとベルはベッドの足元に座って私を見ていた。
両手を伸ばしミカちゃんを迎え入れる。潤んだ目をしたミカちゃんは私の腰に腕を回すと、しっかりと抱きしめた。
「ミカちゃん、見てた?やり方分かった?」
「うん・・・俺もあんなことしていいの?ユウに触っていいの?」
「ミヒャエルは私の夫でしょ。触って」
「俺、ユウナギって呼んで良いんだね。触っても良いんだ。ユウナギ、俺、嬉しくて、」
言葉を飲み込んだミカちゃんに、震えながらそっと、そっと唇を食まれて背中がしなり声が漏れた。ミカちゃんの舌が確認するようにチロリと私の唇を舐める。
そっと触れ、少しずつ進むミカちゃんの愛撫はもどかしくて堪らなくて、奥が疼き、痺れが花芯へ集まってくる。熱く荒い息を吐くミカちゃんの舌が乳首舐めると、痺れが収縮をし初め、甘噛みで収束し飛び散った。
弓なりに硬直した体が弛緩した後、ミカちゃんの首に抱き付き耳元で囁く。
「ミカ、ミヒャエル、お願い、頂戴。おかしくなりそう」
「ユウナギ、俺も、俺も、もう堪らない」
ペニスを掴んで膣口に押し当ててから、ミカちゃんの腰をゆっくりと引き寄せた。
「っユウ、ああ、凄い、あ、こんな、ああっっ」
抱きこんで根元まで飲み込むと、ミカちゃんは歓喜の声を上げ体を大きく震わせた。
息をつき頬を上気させたミカちゃんに掴まりながら腰を揺らす。
「あっ、ユウ、そんな、」
「もっと、もっとミカを頂戴。お願い」
「ユウ、ユウ、欲しいの?嬉しい。俺も、もっと欲しい。ああ、ユウナギ、嬉しい」
しっかり抱き合ってキスをする。ぎこちなく振られる腰に煽られた膣は、ミカちゃんに絡みつき、呻き声と共に吐き出された熱を搾り上げて私を絶頂に放り投げた。
二人でくったり倒れているとアルが覗き込んで来た。
「ユウナギ、俺ともう一度。お願いだ」
「うん。来て、アルフレート」
ミカちゃんが退くとすぐに、私の中にねじ込み強く抱きしめる。
「ユウナギ、苦しい。俺のことも愛してくれ」
切ない顔のアルに胸を締め付けられて背中に痺れが走り、身を捩じらせて縋った。
「アルフレート、許して。抱いて、アル、愛してる。お願い、愛して」
「ああ、ユウナギ、愛してる。愛しい妻」
アルの首元に吸い付きながら乳首への愛撫を受ける。ゆっくり掬い上げるように動かれ、腰が戦慄き背中がしなった。
「あ、あ、あ、アルフレート!あああ、良いっ、アル、お願いお願い、このまま、」
「ユウナギ、ああ、凄い、そんな締め付けて、」
「アルアルアル、あああ、ぃくっ、あーーー」
「ユウナギ、俺も、ああっっ」
腰を押し付け合って果て、震えが収まると抱きしめられた。
「アル、良い、すごく。すごく」
「俺も」
抱き合ってキスを繰り返していると、部屋のドアが大きくノックされた。
指がジンジンする。皆は治って良かった。なんで魔力無いと治せないんじゃ。くそぅ。指が痛い。グラウ様に撫でられた。グラウ様っていうんだ。グラウ様の眉間に皺顔も格好良い、良すぎる。ダメダメダメ、婚姻したのに夫以外のことを考えるとは。あー格好良い。いや、違う違う。手を繋いでくれてるのは?アルです。そう、アル!アルは良い人、優しい人。ミカちゃんも優しい。ベルは、ベルは、話しやすい。うん。よしよし、この調子。ああ、指痛い。
宿で私を寝かせるとアルとベルは火傷の薬を買いに行き、私はベッドの中で丸まる。ミカちゃんはベッドに腰掛け心配そうに私の頭をそっと撫でた。
「ミカちゃん、指を見せて」
ミカちゃんの手を取り、人差し指の焼け跡をなぞってキスをする。
「ミカちゃん、痛いの我慢してくれてありがとう。これで、夫だね」
「もう、痛くないし、夫になれるんだから痛みくらい平気だよ。ユウはまだ痛いの?」
「冷やしてもらったから少し楽になったけど、まだ痛い」
「・・・ユウ、夫にしてくれてありがとう。俺、嬉しい。ユウが痛いのに、俺、嬉しくてごめんね」
「私がお願いしたんだよ。ミヒャエルって、可愛い名前だね。私の名前はユウナギ。ミヒャエルとユウナギだね」
はにかんで笑うミカちゃんを見て、幸せになって欲しいなぁと思う。ミカちゃんの喜びそうな言葉を選んで話す私とは違う、私はどこか、遠い、ずっと遠い場所にいる気がして涙が滲んだ。
痛みで大分まいってるみたい。私なんぞ、どこに居たってどこにも行けないんだから。
「ユウ、痛いの?」
「痛くて疲れたみたい。少し寝るね」
「うん、おやすみ」
掛布に潜り込んで目を閉じ、眠りが訪れるまで泣いた。
しばらくして目を覚ますとアルとベルが帰っていて、指に布が巻かれていた。寝ている間に薬を塗ってくれたらしい。
「おかえり、指、ありがとう。もう夕方だね。だいぶ寝ちゃった」
「ただいま。痛むか?」
「少し」
アルの固い指が私の頬を撫でる。働き者の手、優しい手、私を触る手。アルの優しさに少し悲しくなり、アルの手を頬に当て目を閉じた。
「ねえ、抱いて欲しい。・・ダメ?」
「っ、ダメ、ではない、が、痛みは?」
「痛みは婚姻の印だからいい。優しく、抱いて欲しい」
「・・・ユウ」
「俺、お湯買ってくるね」
「ありがとう、ベル」
「アル、ミカちゃんに見せてあげて。ミカちゃんは見てて。見て覚えて。ミカちゃんもしようね」
アルは少し固い顔でミカちゃんをちらりと見て頷き、ミカちゃんも驚き顔で首を上下に動かす。
そうさ、全員を抱いてやるんだ。私の夫なんだから、私に抱かれろ。欲望の海に沈んでやる。
アルは服を全部脱いでベッドに乗り、掛布をめくって私の下着を剥ぎ取った。ミカちゃんが息を飲む音を聞きながらアルと抱き合い、キスを繰り返した。音を立てながら舌を絡ませ、体の奥に火を付ける。手を這わせ合い、身をよじらせて腰を擦り付ける。
ベルが部屋に戻った時には、アルに乳首をしゃぶられ声を上げていた。アルの鈴口から零れる涎を亀頭に塗り広げると、切なそうに喘ぎ潤んだ目で見つめてくる。
「ユウ、愛している。もう、俺の妻だ。ユウナギ」
「うん。アルフレートの妻だよ」
口付けながら、濡れそぼった膣口に先端を押し当てて体を震わせ、アルはゆっくりと中に侵入してきた。お互いに腰を動かし喘ぐ。裸になってベッドに来たベルの口にアルの涎を拭った指を入れると、ベルは私の手を両手で掴み、せわしなく舐めしゃぶった。
吐精して肩で息をしているアルに、ベルとの交代を促す。
ベルはすぐに挿入すると乳房を掴み寄せて、甘えた声を出しながら乳首を咥えて吸った。ベルの髪をくしゃくしゃ掻き回し首を爪先で撫で揚げると、性急に腰を打ち付け始める。耳たぶを弄りながら囁いた。
「ベルンハルト、可愛い私の夫」
「っユウナギ、好きだよ、ユウナギ。ユウナギ、俺、もう出ちゃう、ユウ、あああ」
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「ミカちゃん、服を脱いで、おいで」
服を脱いだミカちゃんがおずおずとベッドに乗る。アルとベルはベッドの足元に座って私を見ていた。
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「ミヒャエルは私の夫でしょ。触って」
「俺、ユウナギって呼んで良いんだね。触っても良いんだ。ユウナギ、俺、嬉しくて、」
言葉を飲み込んだミカちゃんに、震えながらそっと、そっと唇を食まれて背中がしなり声が漏れた。ミカちゃんの舌が確認するようにチロリと私の唇を舐める。
そっと触れ、少しずつ進むミカちゃんの愛撫はもどかしくて堪らなくて、奥が疼き、痺れが花芯へ集まってくる。熱く荒い息を吐くミカちゃんの舌が乳首舐めると、痺れが収縮をし初め、甘噛みで収束し飛び散った。
弓なりに硬直した体が弛緩した後、ミカちゃんの首に抱き付き耳元で囁く。
「ミカ、ミヒャエル、お願い、頂戴。おかしくなりそう」
「ユウナギ、俺も、俺も、もう堪らない」
ペニスを掴んで膣口に押し当ててから、ミカちゃんの腰をゆっくりと引き寄せた。
「っユウ、ああ、凄い、あ、こんな、ああっっ」
抱きこんで根元まで飲み込むと、ミカちゃんは歓喜の声を上げ体を大きく震わせた。
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「あっ、ユウ、そんな、」
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しっかり抱き合ってキスをする。ぎこちなく振られる腰に煽られた膣は、ミカちゃんに絡みつき、呻き声と共に吐き出された熱を搾り上げて私を絶頂に放り投げた。
二人でくったり倒れているとアルが覗き込んで来た。
「ユウナギ、俺ともう一度。お願いだ」
「うん。来て、アルフレート」
ミカちゃんが退くとすぐに、私の中にねじ込み強く抱きしめる。
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「アルフレート、許して。抱いて、アル、愛してる。お願い、愛して」
「ああ、ユウナギ、愛してる。愛しい妻」
アルの首元に吸い付きながら乳首への愛撫を受ける。ゆっくり掬い上げるように動かれ、腰が戦慄き背中がしなった。
「あ、あ、あ、アルフレート!あああ、良いっ、アル、お願いお願い、このまま、」
「ユウナギ、ああ、凄い、そんな締め付けて、」
「アルアルアル、あああ、ぃくっ、あーーー」
「ユウナギ、俺も、ああっっ」
腰を押し付け合って果て、震えが収まると抱きしめられた。
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抱き合ってキスを繰り返していると、部屋のドアが大きくノックされた。
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