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1.赤ずきんちゃんどこいくの?
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赤ずきんはぶどう酒とケーキを入れた籠を持ち、お婆さんの家へ行くために森の中を歩いていました。お婆さんが死んでから空き家になった家で、狩人と会う約束をしているのです。
狩人とは、お婆さんが死んで悲しんでいるときに優しくされたのが切っ掛けで付き合うことになりました。7つ年上の狩人は同年代の村の男たちとは違って赤ずきんをとても甘やかしてくれます。赤ずきんもそんなところが好きだったのですが、最近は物足りなく思っていました。少しばかりMっ気があるので、優しいだけじゃない刺激が欲しいのです。
少し前に、セックスがマンネリ化してつまらないからと別れを切り出したのですが、別れを拒んだ狩人に押し倒されて青姦に持ち込まれました。誰に見られるかわからないドキドキに興奮してとても盛り上がってしまい、別れはうやむやのままです。
こないだだって避妊薬飲んでるからって強引に3回も中出しして。強引なのは興奮するからいいんだけど。木に手をついてたから、手が痛くなっちゃったし。子供産んでくれって言われても、私はまだそんな気ないし。7つも上だから、ちょっとオジサンくさいし。やっぱり別れた方がいいわ。
そんなことを考えながら歩いている赤ずきんを、狼が森の中から眺めていました。ぽよんと突き出たオッパイにヨダレを垂らし、長いマズルをベロリと舐めてから赤ずきんのほうへやってきます。近くまでくると黄色い目に浮かんだズルそうな笑いを引っ込め、フサフサの尻尾を振って赤ずきんに話しかけました。
「赤ずきんちゃん、どこ行くの?」
「お婆さんの家よ」
「俺も一緒にいっていい?」
「ダメ」
「なんでだよぉ。俺と一緒にいたくないってことかよ」
狼は耳をペタンとさせて悲しそうに言いました。もちろんフリですが、少し間の抜けてる赤ずきんは気づかず、「そんなことないよ」と慌ててフォローします。
「他の男の人と仲良くしたらダメって狩人さんに言われてるから」
「じゃあ、お花だけ一緒に摘もう? 赤ずきんちゃん、お願い」
赤ずきんの中では、男の人と仲良くしてはいけない=セックスしてはいけない、という図式になっています。家に一緒に行くということは、セックスするという意味なので断りましたが、お花摘みはセックスじゃありません。それに、怖いから近寄ってはいけないとみんなが言ってる狼獣人に、そっちの意味で興味がありました。
そういうわけで、しおしおしている狼が可哀想になった赤ずきんは、ニッコリ笑って頷きました。
「お花を摘むだけよ?」
「うん!」
企みを隠した狼が無邪気に尻尾を振っているのを、何も気づかない赤ずきんは微笑ましく見つめました。
少し歩いた先の脇道へ入ると、そこだけぽっかりと木が途切れたお花畑がありました。思いのほか綺麗な眺めに嬉しくなった赤ずきんは、花畑の中へ座ります。そのすぐ隣に狼も座りました。肩が触れそうな距離に赤ずきんはドキリとします。こんな近くに座るなんて誘ってるとしか思えません。狩人と付き合ってからそういう誘いを断ってきたので、狩人以外とはご無沙汰です。断っても誘ってくる積極的な狼にドキドキしますが、赤ずきんは自分にダメだと言い聞かせました。
ダメダメ。まだ別れてないんだから浮気になっちゃう。別れてからならいいわよって返事しようかな。狼さんのアソコってどうなってるのかしら、ウフフ、と少々不埒なことを考えながら、近づいた狼から離れることもせず花を摘み始めました。
「俺さー、こないだ森で赤ずきんちゃんを見たんだ」
「そうなの?」
「狩人と一緒にいたよね」
何気なさそうに言った狼の言葉で赤ずきんの手が止まりました。いつ見られたのでしょう? 帰り道を送ってもらったときでしょうか。それとも……立ったまま後ろから突かれ、木にしがみついて声を上げていたとき?
まさか―――
狩人とは、お婆さんが死んで悲しんでいるときに優しくされたのが切っ掛けで付き合うことになりました。7つ年上の狩人は同年代の村の男たちとは違って赤ずきんをとても甘やかしてくれます。赤ずきんもそんなところが好きだったのですが、最近は物足りなく思っていました。少しばかりMっ気があるので、優しいだけじゃない刺激が欲しいのです。
少し前に、セックスがマンネリ化してつまらないからと別れを切り出したのですが、別れを拒んだ狩人に押し倒されて青姦に持ち込まれました。誰に見られるかわからないドキドキに興奮してとても盛り上がってしまい、別れはうやむやのままです。
こないだだって避妊薬飲んでるからって強引に3回も中出しして。強引なのは興奮するからいいんだけど。木に手をついてたから、手が痛くなっちゃったし。子供産んでくれって言われても、私はまだそんな気ないし。7つも上だから、ちょっとオジサンくさいし。やっぱり別れた方がいいわ。
そんなことを考えながら歩いている赤ずきんを、狼が森の中から眺めていました。ぽよんと突き出たオッパイにヨダレを垂らし、長いマズルをベロリと舐めてから赤ずきんのほうへやってきます。近くまでくると黄色い目に浮かんだズルそうな笑いを引っ込め、フサフサの尻尾を振って赤ずきんに話しかけました。
「赤ずきんちゃん、どこ行くの?」
「お婆さんの家よ」
「俺も一緒にいっていい?」
「ダメ」
「なんでだよぉ。俺と一緒にいたくないってことかよ」
狼は耳をペタンとさせて悲しそうに言いました。もちろんフリですが、少し間の抜けてる赤ずきんは気づかず、「そんなことないよ」と慌ててフォローします。
「他の男の人と仲良くしたらダメって狩人さんに言われてるから」
「じゃあ、お花だけ一緒に摘もう? 赤ずきんちゃん、お願い」
赤ずきんの中では、男の人と仲良くしてはいけない=セックスしてはいけない、という図式になっています。家に一緒に行くということは、セックスするという意味なので断りましたが、お花摘みはセックスじゃありません。それに、怖いから近寄ってはいけないとみんなが言ってる狼獣人に、そっちの意味で興味がありました。
そういうわけで、しおしおしている狼が可哀想になった赤ずきんは、ニッコリ笑って頷きました。
「お花を摘むだけよ?」
「うん!」
企みを隠した狼が無邪気に尻尾を振っているのを、何も気づかない赤ずきんは微笑ましく見つめました。
少し歩いた先の脇道へ入ると、そこだけぽっかりと木が途切れたお花畑がありました。思いのほか綺麗な眺めに嬉しくなった赤ずきんは、花畑の中へ座ります。そのすぐ隣に狼も座りました。肩が触れそうな距離に赤ずきんはドキリとします。こんな近くに座るなんて誘ってるとしか思えません。狩人と付き合ってからそういう誘いを断ってきたので、狩人以外とはご無沙汰です。断っても誘ってくる積極的な狼にドキドキしますが、赤ずきんは自分にダメだと言い聞かせました。
ダメダメ。まだ別れてないんだから浮気になっちゃう。別れてからならいいわよって返事しようかな。狼さんのアソコってどうなってるのかしら、ウフフ、と少々不埒なことを考えながら、近づいた狼から離れることもせず花を摘み始めました。
「俺さー、こないだ森で赤ずきんちゃんを見たんだ」
「そうなの?」
「狩人と一緒にいたよね」
何気なさそうに言った狼の言葉で赤ずきんの手が止まりました。いつ見られたのでしょう? 帰り道を送ってもらったときでしょうか。それとも……立ったまま後ろから突かれ、木にしがみついて声を上げていたとき?
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