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2.兄視点 ※
しおりを挟む「ぁっ、……ぁ、お兄さ、まぁ、っ……ぁ」
「声を抑えるんだ、イヴ」
「っはぃ、あっ……んっ、……ぁぁっは」
「我慢できないなら塞ぐしかないな」
「っん、あっ」
吸い付いて蠕動するイヴの中を掻きまわしていた指を抜き、花の蕾のような可憐な唇をこじ開けて硬く勃ち上がったモノを押し込んだ。教えた通りにしゃぶりつき舌を懸命に動かすその従順さに腰が疼く。
「ふっ、ぅ……、上手くなったな、イヴ。そう、吸い付いて、っはぁ」
言われた通り吸い付いて上下に動かしているイヴの頭に手を乗せた。
「私の体液をほしがってるのはお前なんだ。そうだろう?」
何度も頷きながら唇でしごき細い指で陰嚢を柔らかく揉む。
「正直なのはいいことだ。ご褒美をやろう。体をこっちに」
潤んだ瞳で見上げ、しゃぶりながら体を丸めて私の前で横座りの姿勢になる。
「ご褒美がほしかったら自分で足を開くんだ」
私の言葉におずおずと上になった足の膝を立て濡れて汚れた秘部を晒した。指を伸ばして割れ目を開き、赤く膨れた花芯を露出させるとビクリと膝が動いた。
「お前はここが好きだな。一人でも弄ってるのだろう?」
「……っ、ぁ、ちが」
上気させた頬をますます赤くして話そうと口を開けたイヴの後頭部の髪を鷲掴み、根元まで捩じ込んだ。軽く咳き込んでるイヴの上顎のざらつきに腰を揺すって亀頭を擦りつける。
「っはぁ、イヴ、私は嘘つきが嫌いなんだ。知っているだろう?」
私を見上げた輝く瞳が瞬きをして、光る涙を一粒零すさまに射精感がこみ上げた。
「では、本当のことを言ってごらん」
口の中から出した唾液で濡れたモノを柔らかな白い頬に擦りつけながら、花芯の根元を揉んで返答を待つ。
「ぁっ、あっ、すき、すきです。……っあぁんっ」
「一人で弄ってるのか?」
「は、はい、んんっあ、っあ、ひとりでいじります、っぁあ、あっあ」
「どうやって?」
肉で挟んで摘まみ押し込むように上下させると、足の指でもどかしげにシーツを掻いた。
「んっあぁっ、はい、あっ、お兄さまを、おもいだして、っあ、ん」
「何を思い出す? これで掻きまわされることか?」
色付いた頬にヌルつきを擦りつけながら腰を振る。先走りで濡れた頬をテカらせたイヴがまぶたを開き蕩けた目で私を見た。
「ぜんぶ、です。……っああぁ、だいすきな、お兄さま、ぜんぶを、っんふぁっ」
ドクリとこめかみで脈打つ音が聞こえた。
「……そうか」
喘ぎ声を零す開いた口にビクつく雄を捩じ込み、縮こまった舌へ昂りのままグイグイ押し付けて熱を吐き出した。イヴは苦しそうにしながらも吸い付いて最後の一滴まで飲み込む。後頭部の髪を引っ張って口を外し、唾液を流し入れると息を切らしながらそれも飲み下した。
「……ん、ふっ、お兄さま、イヴのために体液をありがとう、ございます、っぁ」
「そうだな、イヴ。お前を気にかけるのは私だけだ。そうだろう?」
花芯に親指を添えたまま中指を熱いヌメリの中へ沈めて掻き回した。グチュグチュと卑猥な音をわざと立てる。
「ぁあんっ、はい、っあぁ、お兄さまだけです」
そうだ、お前の中を掻き回すのは私だけ。この中で射精するのも私だけ。お前の体に触れていいのは私だけだ。
「私がお前を見捨てたらどうする?」
「イヤっ、イヤです、お兄さまお願いですっ、イヴを嫌いにならないで」
思いがけない強い力で腰に抱き付き、イヤイヤと首を振った。頭の動きに合わせてフワフワ波打つ巻き毛を指で梳き、形の良い頭を撫でる。
「わかっている。お前は私がいないと生きて行けないのだから見捨てやしない」
「お兄さま、大好きなお兄さま、ずっと一緒にいてください」
「大丈夫だ。さあ、イヴ、お願いをするときはどうするんだ? 教えた通りにやってみせなさい」
「はい」
頷いたイヴは白くほっそりした裸身で上向きに横たわる。膝裏を自分で抱えて胸につくくらい足を広げた。下生えに隠れていた色付いた花弁が上を向いてテラテラ光り、蠢くものを奥に隠した小さな裂け目は、ヒクついて獲物を待ち焦がれているように見える。
「大好きなお兄さま、イヴに体液をください。悪魔の血を静めるために、お兄さまの体液をイヴの中にそそいでください」
ふっくらした唇の端を少し持ちあげ潤んだ瞳で私を見上げるイヴは、これから行われる儀式を期待している。母が違うとはいえ兄妹なのに何一つ疑問を持っていない。私がそう仕向け、思い通りになった。
期待に満ちて待つイヴを背徳感に興奮しながら貪る。家族と認めてもらえない私とイヴが追いやられた離れで毎夜繰り返す儀式。けっして知られてはいけない関係をどうやったら続けられるのか、いつのまにかそう望むようになってしまった。
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