55 / 119
第一章 巫女ってなんなんですか
55.獣化はなかなかいい ※
しおりを挟む
2021/9/17 抜けていたこの話を割り込み投稿しました。
----------------------------
リーリエのカウンセリングも終わってめでたいけど疲れた。大丈夫大丈夫言い聞かせたけど、あれでいいのかな。すごく頑張ったつもりだけども。リーリエも満足そうだったからいいか。プロじゃないんだし問題あったら、その都度修正ってことで。
リーリエが教えてくれたところによると、妖精族は選民意識が強いらしい。基準に満たない劣った者には慈悲を施すってか。見た目が重要な種族らしいからリーリエ大変だな。
ゲルトも見張りはまだ必要だろうし、私すごく頑張ってない? 来世に期待できるかな。
「リーリエ、今日の待機もよろしくね」
「はい、お任せください。……あの、見張りのあとラルフとまぐわうんですよね?」
「たぶん」
「……私も、いいですか?」
「ラルフにまぐわいが好きだって知られちゃうけどいいの?」
「……そうですね。止めておきます」
目を泳がせたあと俯き小さな声で言った。
「ラルフは内緒にしてくれると思うけど」
「…………でも」
「ムリにじゃなくて、知ってもらったら楽かと思っただけ。今は2人の秘密だね」
「はい」
今日のゲルトも前回と同じように意識が吹っ飛んで獣化した。そのあとの展開も前回と同じ。ゲルトが寝たら手を洗い、リーリエにお礼を言ってドアまで見送る。
「ありがとう、リーリエ」
「……はい」
何か言いたげなリーリエの唇に軽くふれる。
「みこ」
「また明日」
寂しそうに目を伏せて、ときどき振り返りながら自分の部屋に戻っていった。ベッドに戻るとラルフに抱きしめられる。
「神官とずいぶん仲良くなったな」
「うん、っ」
首筋や耳を良く動く薄い舌で舐めながら喋るから、耳に息がかかってゾクゾクする。
「なんかあった?」
「んっ、話して、仲良くなっただけ」
「それにしちゃ、神官が熱っぽい」
「あっ、私が、初めての相手、っん、だからじゃ」
「そうか?」
「そうだよ、っ、ぁっ、ん、あぁっ」
ワキを舐められるのはいつも恥ずかしい。なんどもいえないむず痒さで背中がムズムズする。
「全員気に入ってんだもんな」
「……っ、ん、うん」
「ふっ、はは。明日、休みだろ?」
「うん」
「じゃ、今日はオレに付き合ってもらうか」
ニヤっと意地悪に笑って私を見下ろすラルフは色気があってドキドキした。
ラルフのセリフを私に気があるように受け取ってしまうな。バイアスがかかってるから判断が偏るのは仕方ないとはいえ、少し苦しい。
「また獣化して」
「気に入ったのか?」
「うん」
いつもより雑になるのがいい。体だけだって思えるから。大事にされてると感じなくて済むから。ラルフだけどいつものラルフと違うから。
「いいけど、オオカミ族の鼻づらは噛まねぇようにな」
「なんで?」
「ボスが下を抑えつける意味があるから、知らずにやったとしてもカッとする奴がいるんだ」
「わかった。オオカミ族は噛まない。撫でるのはいい?」
「ああ。撫でるのはいいけど、場所によっては押し倒されるぞ」
わざとらしく耳を舐めてささやいた。ニヤニヤしてるラルフの耳の付け根を指先で掻き回す。押し倒された方がいいな。
「楽しそうだね。試すから獣化してみて」
「クハッ、すげぇな。お手柔らかに」
楽しそうに笑って獣化した。体が一回り大きくなったオオカミがベッドの上に座って私の顔を舐める。
「横になってくれる?」
私の言葉に大人しく大きな体をベッドに横たえた。
毛深くなった体毛に指を埋め、少し固めな背中の毛を首から尻尾の付け根まで撫でる。付け根を指で軽く掻き回すと、ラルフは喉を低く鳴らしフサフサした尻尾でシーツを撫でた。元は人型だけど今はまるっきりオオカミで、これでセックスしたけどあらためて見るとまるっきり獣姦だなと思い、ちょっと笑えた。
柔らかなお腹の毛に頬ずりをしながら、お尻に回した手で付け根を掻いて尻尾の先まで撫でる動作を繰り返す。ラルフは首をよじってシーツに擦り付け途切れ途切れに唸るような声を出し始めた。
毛に埋めてた顔を上げると充血して勃ち上がったペニスが目の前にあった。ツヤツヤした薄そうな皮に赤色が透けていて、内臓という感じがする。カリ首はないけど先端に向かって少し太くなってる。根元には浮き輪のような膨らみがついてる不思議な形。傷つきやすそうな張り詰めたペニスに慎重に舌を這わせる。唾液で唇を湿らせてから粘膜同士を合わせるようにそっと食んだ。ラルフが唸りながら上になっている後ろ足で落ち着きなくシーツをカシカシ蹴っている。舌を広げてペニスの先端まで撫で上げ、上体を起こしているラルフを見上げた。
「されるのヤダ?」
ガフガゥッと何か言いたそうに唸ってから、起き上がって体を離し、獣化を解いた。人型になったラルフが私を押し倒し頬ずりをする。
「んな、エロいことしたらおかしくなるだろ」
「エロい?」
「獣化したオオカミ族を舐めるヤツなんていねぇよ」
「そうなんだ。ダメって言わなかったから」
「やるなんて思うわけねぇだろ、んなこと。ああもう、サヤカ、オレおかしくなりそう」
潤んだ黄色の目が私を見下ろしてる。あれだけで様子が変わったラルフが微笑ましくて笑ったら、私の胸を両手で掴んで顔を埋めた。むずがるように頬ずりしてからベロリと舐める。
「笑うなよ、サヤカだけ余裕なのはズリィな」
「だってなんか気に入ったみたいだから」
「あんなん、反則だって。っくぅ、ぁは、たまんねぇ」
「っあ、もう、しないほうが、っん、いい?」
喋りながら乳首を舌でグニグニ潰され背中が仰け反る。意地悪するラルフの耳を指で挟んで揉みながら聞き返した。
「意地悪ぃなぁ。っふ、今度、ヴェルナーと一緒んときに、やってよ」
「ん、ぁあっ、うん、あぁっ、んん、いいよ、っは」
「なぁ、もういい? 我慢できねぇ」
「うん」
指で広げられた入り口にゆっくり入ってこられると、何とも言えない痺れが腰を震わせる。奥まで入り込んだラルフが呻き声をあげ、大きく息を吐いた。私の腰を両手で掴み、ズルズル擦りつける緩慢な動きのもどかしさに体が捩れる。
「んーー、ああぁっ、あっ、あっ、はっあ」
「あぁ、イイ、サヤカ、サヤカ、うぁっは、くぅっ」
ゆるやかな動きが感度を上げて刺激を余さず味わおうと体が貪欲になった。快感に飲み込まれそうなのに縋るものがなくて不安になる。シーツを握り締めても心許なくてラルフに腕を伸ばして助けを求めた。
「ラルフ」
「ん、ああ、サヤカ、大丈夫」
ぎゅっと抱き合って鳥肌の立つ体を柔らかい毛の中に埋めた。
「このままして」
「ああ、カワイイな」
そう言ってまた動き始めた。すぐそばで聞こえる荒い息が愛おしい。優しく包んでくれるたくましい体に安心する。好きだな、と思った。胸が締め付けられて抱かれる喜びに下腹疼く。
「もっと、ラルフ、あっあ、んぁ」
「はっ、あぁ、そんな、カワイイこと言ったら、ガマンできねぇぞ」
「うん、ねぇ、酷くして」
「サヤカ?」
「お願い」
「……、ああ、わかった」
そうしてラルフはいつもより少しだけ乱暴にしてくれた。でも力加減して『乱暴さ』を作らなきゃいけないから、いつも以上に気を遣うのかもしれないな、と終わった後で思った。それなら何も言わないほうがいいのかもしれない。
抱きしめられて眠り、目覚めて精霊が産まれるのを眺める。眩しい赤と静かな緑。ラルフへの気持ちを押し潰そうとしてるから? ラルフに好かれてないから? 両方?
目をつぶって涙を引っ込める。頭を優しく撫でるのはラルフの手。私の手を遠慮がちになでるのはゲルト。
私は眠る。夢は見たくない。
----------------------------
リーリエのカウンセリングも終わってめでたいけど疲れた。大丈夫大丈夫言い聞かせたけど、あれでいいのかな。すごく頑張ったつもりだけども。リーリエも満足そうだったからいいか。プロじゃないんだし問題あったら、その都度修正ってことで。
リーリエが教えてくれたところによると、妖精族は選民意識が強いらしい。基準に満たない劣った者には慈悲を施すってか。見た目が重要な種族らしいからリーリエ大変だな。
ゲルトも見張りはまだ必要だろうし、私すごく頑張ってない? 来世に期待できるかな。
「リーリエ、今日の待機もよろしくね」
「はい、お任せください。……あの、見張りのあとラルフとまぐわうんですよね?」
「たぶん」
「……私も、いいですか?」
「ラルフにまぐわいが好きだって知られちゃうけどいいの?」
「……そうですね。止めておきます」
目を泳がせたあと俯き小さな声で言った。
「ラルフは内緒にしてくれると思うけど」
「…………でも」
「ムリにじゃなくて、知ってもらったら楽かと思っただけ。今は2人の秘密だね」
「はい」
今日のゲルトも前回と同じように意識が吹っ飛んで獣化した。そのあとの展開も前回と同じ。ゲルトが寝たら手を洗い、リーリエにお礼を言ってドアまで見送る。
「ありがとう、リーリエ」
「……はい」
何か言いたげなリーリエの唇に軽くふれる。
「みこ」
「また明日」
寂しそうに目を伏せて、ときどき振り返りながら自分の部屋に戻っていった。ベッドに戻るとラルフに抱きしめられる。
「神官とずいぶん仲良くなったな」
「うん、っ」
首筋や耳を良く動く薄い舌で舐めながら喋るから、耳に息がかかってゾクゾクする。
「なんかあった?」
「んっ、話して、仲良くなっただけ」
「それにしちゃ、神官が熱っぽい」
「あっ、私が、初めての相手、っん、だからじゃ」
「そうか?」
「そうだよ、っ、ぁっ、ん、あぁっ」
ワキを舐められるのはいつも恥ずかしい。なんどもいえないむず痒さで背中がムズムズする。
「全員気に入ってんだもんな」
「……っ、ん、うん」
「ふっ、はは。明日、休みだろ?」
「うん」
「じゃ、今日はオレに付き合ってもらうか」
ニヤっと意地悪に笑って私を見下ろすラルフは色気があってドキドキした。
ラルフのセリフを私に気があるように受け取ってしまうな。バイアスがかかってるから判断が偏るのは仕方ないとはいえ、少し苦しい。
「また獣化して」
「気に入ったのか?」
「うん」
いつもより雑になるのがいい。体だけだって思えるから。大事にされてると感じなくて済むから。ラルフだけどいつものラルフと違うから。
「いいけど、オオカミ族の鼻づらは噛まねぇようにな」
「なんで?」
「ボスが下を抑えつける意味があるから、知らずにやったとしてもカッとする奴がいるんだ」
「わかった。オオカミ族は噛まない。撫でるのはいい?」
「ああ。撫でるのはいいけど、場所によっては押し倒されるぞ」
わざとらしく耳を舐めてささやいた。ニヤニヤしてるラルフの耳の付け根を指先で掻き回す。押し倒された方がいいな。
「楽しそうだね。試すから獣化してみて」
「クハッ、すげぇな。お手柔らかに」
楽しそうに笑って獣化した。体が一回り大きくなったオオカミがベッドの上に座って私の顔を舐める。
「横になってくれる?」
私の言葉に大人しく大きな体をベッドに横たえた。
毛深くなった体毛に指を埋め、少し固めな背中の毛を首から尻尾の付け根まで撫でる。付け根を指で軽く掻き回すと、ラルフは喉を低く鳴らしフサフサした尻尾でシーツを撫でた。元は人型だけど今はまるっきりオオカミで、これでセックスしたけどあらためて見るとまるっきり獣姦だなと思い、ちょっと笑えた。
柔らかなお腹の毛に頬ずりをしながら、お尻に回した手で付け根を掻いて尻尾の先まで撫でる動作を繰り返す。ラルフは首をよじってシーツに擦り付け途切れ途切れに唸るような声を出し始めた。
毛に埋めてた顔を上げると充血して勃ち上がったペニスが目の前にあった。ツヤツヤした薄そうな皮に赤色が透けていて、内臓という感じがする。カリ首はないけど先端に向かって少し太くなってる。根元には浮き輪のような膨らみがついてる不思議な形。傷つきやすそうな張り詰めたペニスに慎重に舌を這わせる。唾液で唇を湿らせてから粘膜同士を合わせるようにそっと食んだ。ラルフが唸りながら上になっている後ろ足で落ち着きなくシーツをカシカシ蹴っている。舌を広げてペニスの先端まで撫で上げ、上体を起こしているラルフを見上げた。
「されるのヤダ?」
ガフガゥッと何か言いたそうに唸ってから、起き上がって体を離し、獣化を解いた。人型になったラルフが私を押し倒し頬ずりをする。
「んな、エロいことしたらおかしくなるだろ」
「エロい?」
「獣化したオオカミ族を舐めるヤツなんていねぇよ」
「そうなんだ。ダメって言わなかったから」
「やるなんて思うわけねぇだろ、んなこと。ああもう、サヤカ、オレおかしくなりそう」
潤んだ黄色の目が私を見下ろしてる。あれだけで様子が変わったラルフが微笑ましくて笑ったら、私の胸を両手で掴んで顔を埋めた。むずがるように頬ずりしてからベロリと舐める。
「笑うなよ、サヤカだけ余裕なのはズリィな」
「だってなんか気に入ったみたいだから」
「あんなん、反則だって。っくぅ、ぁは、たまんねぇ」
「っあ、もう、しないほうが、っん、いい?」
喋りながら乳首を舌でグニグニ潰され背中が仰け反る。意地悪するラルフの耳を指で挟んで揉みながら聞き返した。
「意地悪ぃなぁ。っふ、今度、ヴェルナーと一緒んときに、やってよ」
「ん、ぁあっ、うん、あぁっ、んん、いいよ、っは」
「なぁ、もういい? 我慢できねぇ」
「うん」
指で広げられた入り口にゆっくり入ってこられると、何とも言えない痺れが腰を震わせる。奥まで入り込んだラルフが呻き声をあげ、大きく息を吐いた。私の腰を両手で掴み、ズルズル擦りつける緩慢な動きのもどかしさに体が捩れる。
「んーー、ああぁっ、あっ、あっ、はっあ」
「あぁ、イイ、サヤカ、サヤカ、うぁっは、くぅっ」
ゆるやかな動きが感度を上げて刺激を余さず味わおうと体が貪欲になった。快感に飲み込まれそうなのに縋るものがなくて不安になる。シーツを握り締めても心許なくてラルフに腕を伸ばして助けを求めた。
「ラルフ」
「ん、ああ、サヤカ、大丈夫」
ぎゅっと抱き合って鳥肌の立つ体を柔らかい毛の中に埋めた。
「このままして」
「ああ、カワイイな」
そう言ってまた動き始めた。すぐそばで聞こえる荒い息が愛おしい。優しく包んでくれるたくましい体に安心する。好きだな、と思った。胸が締め付けられて抱かれる喜びに下腹疼く。
「もっと、ラルフ、あっあ、んぁ」
「はっ、あぁ、そんな、カワイイこと言ったら、ガマンできねぇぞ」
「うん、ねぇ、酷くして」
「サヤカ?」
「お願い」
「……、ああ、わかった」
そうしてラルフはいつもより少しだけ乱暴にしてくれた。でも力加減して『乱暴さ』を作らなきゃいけないから、いつも以上に気を遣うのかもしれないな、と終わった後で思った。それなら何も言わないほうがいいのかもしれない。
抱きしめられて眠り、目覚めて精霊が産まれるのを眺める。眩しい赤と静かな緑。ラルフへの気持ちを押し潰そうとしてるから? ラルフに好かれてないから? 両方?
目をつぶって涙を引っ込める。頭を優しく撫でるのはラルフの手。私の手を遠慮がちになでるのはゲルト。
私は眠る。夢は見たくない。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる