6人の夫と巫女になった私が精霊作りにはげむ1年間の話【R18】

象の居る

文字の大きさ
76 / 119
第二章 精霊産みといろいろ

76.繁殖期の狂乱

しおりを挟む
 
 精霊祭が終わると途端に風が涼しくなり、夏が終わったことを実感する。肌寒くて目覚めたある朝、泣き顔のリーリエに抱き付かれた。

「おはよう、どうしたの?」
「巫女、繁殖期が来ました」
「ああ、妖精族の。何かあった?」
「助けてください。体がおかしいのです。今までこんなことなかったのに」

 抱き付いて押し付けられる腰はゴリゴリと硬く、息はすでに上がっていた。
 大変そうなので、いいよって言ったらすぐおっぱいに吸い付かれた。焦って服を脱ぎながら、私にくっついてくる。ボロンとズボンから飛び出したものを手でゆるく触ったら、身悶えてすぐに出してしまい、お腹にかかった。それなのに、それをものともしないで抱き付いて腰を振り出す。お腹がべとべとのまま二回出したらやっと動きが止まった。

「もう、大丈夫?」
「……申し訳ありません、こんな」
「いいから体を洗おう。お湯出して」
「……はい」

 体を洗って身支度をしながら話をした。

「神殿の人とみんなに、繁殖期のせいで精霊の種の作用が強まって体調崩しやすい、って言っておいたほうがいいんじゃない?」
「……そうですね」
「今までこんなふうになったことないんでしょ? 精霊の種のせいだよ、絶対。言わないで様子がおかしいってなるより、ちゃんと副作用があるって言ったほうがいい。文献に影響があるって載ってなかった?」
「精霊の種は繁殖期の作用を強める、とは書いてあったのですがこんなことになるとは思っていませんでした」
「文献の通りなんだ。じゃあ大丈夫でしょ。これまでの人たちもそうだったんじゃない?」
「……そうでしょうか?」
「そうじゃないと書かないでしょ。体調が乱れるの了解してもらわなきゃいけないんだから、自分からちゃんと言わないと周りの人はわかんないよ」

 まあ、性欲が暴走するって言いたくない気持ちはわかるけど、精霊の種のせいなんだから仕方がない。
 リーリエは昼食時にみんなに説明した。

「どういう影響があるかはまだハッキリしないのですが、ご迷惑おかけするかと思います。申し訳ありません」
「ラルフとゲルトは私につられたことあるからわかるでしょ?」
「あーアレか。あれが毎日はキツイな。繁殖期は一ヶ月だろ。大丈夫だ、協力する」

 ラルフはそう言って笑い、他のみんなも頷いた。
 その夜はサミーの番で、終わったあとお喋りしてたらドアが開いてリーリエが勢いよくベッドまできた。また泣きそうな顔してる。

「どうしたの?」
「巫女、一人じゃ出ないんです。抑えたいのにできません。匂いを嗅がせてください」
「……匂い」
「一人でしますから、匂いだけ」
「……うん」

 獣人は嗅覚鋭いイメージだからあれだけど、リーリエまで匂いを言うとは。気付かなかっただけで体臭強いのかな……。結構ショックだわ。
 寝っ転がった私の後ろにくっついて首に鼻を埋め、匂いを嗅ぎながら一人でするリーリエ。なんともいえない状況に向かい合ったサミーと微妙な顔で目配せし合った。
 小声で叫んだからこれで終わりかと思ったらすぐにもう一回が始まった。サミーと2人でリーリエのオナニーが終わるまでジッと待つってすごい状況だな。
 もう一回出して終わりかと思ったら半泣きの訴えが上がった。

「みこ、なんで、治まりません。なんで」
「うーん、取り敢えず手を洗おうね」

 精液まみれの手を取って泣きそうなリーリエをお風呂場に連れて行った。手を洗ってから浴槽の縁に座らせて硬いままのモノを口に咥える。リーリエの泣き声は打って変わって喜びの喘ぎ声に変わった。口が怠くなる前に出してくれたのは良かったけど、挿入したくてたまらないと泣いて訴える。一回出したら満足したらしく落ち着いた。ベッドに戻ってサミーに謝り、なぜか部屋に戻らず私に抱き付いたまま眠ってしまった。

 これはかなり大変な事態かもしらん。

「神官よか、サヤカの体が持たねぇんじゃねぇか、これ」
「そうかも。繁殖期が終わるまでリーリエ一人だけにしてもらおうかな」
「それがいいかもな」

 眠ったリーリエを背中にしょって、サミーと一緒にため息をついた。

 精霊を産んで二度寝のあと、またリーリエに起こされて求められた。これはホントに大変だぞ。どことは言わないけどアソコが擦り切れちゃう。シモ関係で困ったときはリザ姉さんに相談だ!
 そういうわけで性欲を満足させるにはどうしたらいいか相談したところ、尻の快感は強いらしいから満足度が高いんじゃないかとアドバイスを受け、ついでにオモチャと感度上げる潤滑油の調達もお願いした。尿道責めもすすめられたけど、あんな細くて痛そうなとこは怖くて遠慮する。

 2日後にはもう持ってきてくれた速さに驚きつつ感謝した。リーリエから貰うときに何に使うか聞かれて困ったお小遣いを渡し、品物を受け取る。

「いきつけの店、品ぞろえがいいんですよ。初心者用の細目を買ってきました。潤滑油は5日で使い切ってくださいね」
「ありがとう」
「尿道もすごくいい刺激らしいですよ」
「……お尻で満足できなかったら考えてみます」
「そうしてください。ところで誰が相手ですか? もしかして……」
「ヴェルナーじゃないけど、内緒です」
「えーお尻を眺めて楽しもうと思ったのに。試したら教えてくださいね」
「……内緒です」

 君たちのお尻は狙われているらしいぞ……。


しおりを挟む
感想 101

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私が死んで満足ですか?

マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。 ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。 全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。 書籍化にともない本編を引き下げいたしました

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
 ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。  それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。  14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。 皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。 この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。 ※Hシーンは終盤しかありません。 ※この話は4部作で予定しています。 【私が欲しいのはこの皇子】 【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】 【放浪の花嫁】 本編は99話迄です。 番外編1話アリ。 ※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...