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第二章 精霊産みといろいろ
76.繁殖期の狂乱
しおりを挟む精霊祭が終わると途端に風が涼しくなり、夏が終わったことを実感する。肌寒くて目覚めたある朝、泣き顔のリーリエに抱き付かれた。
「おはよう、どうしたの?」
「巫女、繁殖期が来ました」
「ああ、妖精族の。何かあった?」
「助けてください。体がおかしいのです。今までこんなことなかったのに」
抱き付いて押し付けられる腰はゴリゴリと硬く、息はすでに上がっていた。
大変そうなので、いいよって言ったらすぐおっぱいに吸い付かれた。焦って服を脱ぎながら、私にくっついてくる。ボロンとズボンから飛び出したものを手でゆるく触ったら、身悶えてすぐに出してしまい、お腹にかかった。それなのに、それをものともしないで抱き付いて腰を振り出す。お腹がべとべとのまま二回出したらやっと動きが止まった。
「もう、大丈夫?」
「……申し訳ありません、こんな」
「いいから体を洗おう。お湯出して」
「……はい」
体を洗って身支度をしながら話をした。
「神殿の人とみんなに、繁殖期のせいで精霊の種の作用が強まって体調崩しやすい、って言っておいたほうがいいんじゃない?」
「……そうですね」
「今までこんなふうになったことないんでしょ? 精霊の種のせいだよ、絶対。言わないで様子がおかしいってなるより、ちゃんと副作用があるって言ったほうがいい。文献に影響があるって載ってなかった?」
「精霊の種は繁殖期の作用を強める、とは書いてあったのですがこんなことになるとは思っていませんでした」
「文献の通りなんだ。じゃあ大丈夫でしょ。これまでの人たちもそうだったんじゃない?」
「……そうでしょうか?」
「そうじゃないと書かないでしょ。体調が乱れるの了解してもらわなきゃいけないんだから、自分からちゃんと言わないと周りの人はわかんないよ」
まあ、性欲が暴走するって言いたくない気持ちはわかるけど、精霊の種のせいなんだから仕方がない。
リーリエは昼食時にみんなに説明した。
「どういう影響があるかはまだハッキリしないのですが、ご迷惑おかけするかと思います。申し訳ありません」
「ラルフとゲルトは私につられたことあるからわかるでしょ?」
「あーアレか。あれが毎日はキツイな。繁殖期は一ヶ月だろ。大丈夫だ、協力する」
ラルフはそう言って笑い、他のみんなも頷いた。
その夜はサミーの番で、終わったあとお喋りしてたらドアが開いてリーリエが勢いよくベッドまできた。また泣きそうな顔してる。
「どうしたの?」
「巫女、一人じゃ出ないんです。抑えたいのにできません。匂いを嗅がせてください」
「……匂い」
「一人でしますから、匂いだけ」
「……うん」
獣人は嗅覚鋭いイメージだからあれだけど、リーリエまで匂いを言うとは。気付かなかっただけで体臭強いのかな……。結構ショックだわ。
寝っ転がった私の後ろにくっついて首に鼻を埋め、匂いを嗅ぎながら一人でするリーリエ。なんともいえない状況に向かい合ったサミーと微妙な顔で目配せし合った。
小声で叫んだからこれで終わりかと思ったらすぐにもう一回が始まった。サミーと2人でリーリエのオナニーが終わるまでジッと待つってすごい状況だな。
もう一回出して終わりかと思ったら半泣きの訴えが上がった。
「みこ、なんで、治まりません。なんで」
「うーん、取り敢えず手を洗おうね」
精液まみれの手を取って泣きそうなリーリエをお風呂場に連れて行った。手を洗ってから浴槽の縁に座らせて硬いままのモノを口に咥える。リーリエの泣き声は打って変わって喜びの喘ぎ声に変わった。口が怠くなる前に出してくれたのは良かったけど、挿入したくてたまらないと泣いて訴える。一回出したら満足したらしく落ち着いた。ベッドに戻ってサミーに謝り、なぜか部屋に戻らず私に抱き付いたまま眠ってしまった。
これはかなり大変な事態かもしらん。
「神官よか、サヤカの体が持たねぇんじゃねぇか、これ」
「そうかも。繁殖期が終わるまでリーリエ一人だけにしてもらおうかな」
「それがいいかもな」
眠ったリーリエを背中にしょって、サミーと一緒にため息をついた。
精霊を産んで二度寝のあと、またリーリエに起こされて求められた。これはホントに大変だぞ。どことは言わないけどアソコが擦り切れちゃう。シモ関係で困ったときはリザ姉さんに相談だ!
そういうわけで性欲を満足させるにはどうしたらいいか相談したところ、尻の快感は強いらしいから満足度が高いんじゃないかとアドバイスを受け、ついでにオモチャと感度上げる潤滑油の調達もお願いした。尿道責めもすすめられたけど、あんな細くて痛そうなとこは怖くて遠慮する。
2日後にはもう持ってきてくれた速さに驚きつつ感謝した。リーリエから貰うときに何に使うか聞かれて困ったお小遣いを渡し、品物を受け取る。
「いきつけの店、品ぞろえがいいんですよ。初心者用の細目を買ってきました。潤滑油は5日で使い切ってくださいね」
「ありがとう」
「尿道もすごくいい刺激らしいですよ」
「……お尻で満足できなかったら考えてみます」
「そうしてください。ところで誰が相手ですか? もしかして……」
「ヴェルナーじゃないけど、内緒です」
「えーお尻を眺めて楽しもうと思ったのに。試したら教えてくださいね」
「……内緒です」
君たちのお尻は狙われているらしいぞ……。
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