6人の夫と巫女になった私が精霊作りにはげむ1年間の話【R18】

象の居る

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第二章 精霊産みといろいろ

82.お試し精霊王産み 前編 ※

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 昼と夜に別けるのは簡単だった。ヴェルナーはぶつくさ言いながら仕事に戻り、サミーは明るいとダメでヨアヒムもすっかり仕事になった神殿のパン焼きをするので、ラルフとゲルトとリーリエが二階にきた。

 お風呂の準備をしようとしたら、いつぞやみたいに押し倒される。

「匂いあるほうがイイって言ったろ?」
「だって」
「なぁ、手だけで終わったあと、オレがどれだけ後ろから突っ込みたかったかわかる?」

 ラルフの低く甘い声が口の中に吹き込まれ、それだけで下腹がキュッとなった。柔らかな舌先が下唇をなぞるように舐めて、背中をゾクゾクさせる。思わず息を零した唇のあいだに薄い舌が入り込んで歯列を舐めた。
 早くなった息づかいが深くかみ合った唇からもれる。舌にふれる鋭い牙に噛み付かれたいと思った。

 頭へ手を伸ばし毛の流れにそって撫でる。求められて嬉しいと言えない代わりに指先を動かし、ピンと立った柔らかい耳の根元を掻きまわした。
 口の中で舌が絡まり唾液が溢れる。飲み込んでまぶたをあけると、すぐ近くに熱をたたえた黄色い目があった。
 目の奥で渦巻く強い風に飲み込まれたい。どこかに吹き飛ばしてほしい。願いを込めてラルフにしがみついた。

「っ、……、服ぬがすから」

 ブルリと頭を振ったラルフが、下着ごと私の服を脱がし自分も脱いだ。

「私もいいですか」
「ああ」

 ゲルトも服を脱いで私の足元に座る。リーリエはぼんやり立ち尽くしていた。

「……リーリエは?」
「あ、私は最後で。……終わるまで待っています」
「部屋で待っててもいいんだよ」
「大丈夫です」

 リーリエの硬い声に心配が頭をもたげる。どうしようかと思っていたら、ラルフが私を押し倒して首元に鼻を埋めた。

「サヤカ、サヤカ、待ち遠しかった」
「うん」

 珍しくラルフの余裕がない。硬い手の平でいつもより乱暴に揉みしだく。また深く合わされた口の中を、長い舌にまさぐられて背中が仰け反った。
 足の温かなヌルつきにゲルトの細い舌を感じる。むず痒くて動いてしまう足の指を一本一本丁寧に舌でしごかれ、腰が揺れた。ヒクついているのが自分でもわかる。
 硬い指先に乳首をつままれて出た叫びはラルフに飲み込まれた。指で先端を挟みながら手の中で乳房を潰され、もっとと腰を擦りつけたら応えるように動きが荒くなった。
 ゲルトの舌は徐々に上へ進み、膝裏をくすぐっている。2人からの刺激で体の中がザワつき、下腹が刺激を求めて疼きが増した。

 あたたかな舌先で硬くなった乳首を捏ねまわされ、声が止まらない。牙のチクリとした鋭さで快感が弾けた。

「あぁっ、あっぁ、んんーーーー、っ」

 仰け反って硬直した体をラルフに抱きしめられる。
 弛緩するとゲルトに舐められていないほうの足を押し開き、顔を近付けた。

「やだっ」
「イイ、たまんねぇ、っふ」

 舌で割れ目を開き陰唇のあいだを舐める。無遠慮な舌に這い回られ恥ずかしさに中がキュウっとなった。いきなりクリトリスまで舐め上げられた刺激で体が跳ねる。

「あっぁっ、あ、や、ラルフ」
「あー、ダメだもう」

 強引に押し込まれたのに、待ち焦がれていた下腹には電流が走り歓喜の叫びが上がる。はみ出た舌から涎が滴り落ちる。衝動的な打ち付けの動作が嬉しくて胸が疼いた。ほしい、ラルフ、もっと。

「サヤカ、ゴメン、もう」
「うん」

 ほしいから、ちょうだい。
 見上げたラルフは顔を歪めて呻いた。

「っくぅっ、ぅーーーーっぐっ、ぅうっ」

 すぐには治まらない蠕動が愛しくて私の中も熱くなる。

「……ラルフ、もう一回」
「っは、あ、サヤカ、ああ」

 上体を倒して腰を振りながら舌が絡まる。薄く柔らかい舌に吸い付いて唇で食んだ。体が離れないように肩をがっしり掴まれてるの嬉しい。キスしてくれるの嬉しい。
 会いたかったってこういう気持ちなのだと思った。毎日顔は見てたけど、違う。会いたかった。気持ちが全然冷めないどころか溢れそうになってしまう。
 後頭部の毛に手を埋めて三角の耳の先っぽまで撫でる。耳も柔らかくて気持ちの良い毛並み。
 嬉しくて気持ち良くて気持ちが溢れそうで怖くなる。夢中になってしまいそう。

 ラルフが腰を押し付けたままグリグリと奥を捏ねる。どうしようもない刺激に腰が揺れた。
 膨らむ快感に飲み込まれたらきっと知られてしまう。今でも名前を叫びそうなのに。それだけはダメ。
 怖くなり快感から逃げようとラルフの肩を押した。抵抗する手首を掴まれてシーツに縫い付けられ、捩れる体は熱を持つ柔らかな毛の下に押しとどめられる。溺れる前に離して。嫌だ。だってほしくてたまらない。

「逃がさねぇっ」

 吠えかかるみたいに大きく開いた口が私の首を挟んだ。
 突然の凶暴さに震えるほど興奮する。首にあたる牙と熱い吐息に収縮し、腰への乱暴な押し付けで絶頂する。

「っんぁ、ッアアっ、ぁああーーーー」

 反動で思い切り力を込めた腕は痛いほど押さえつけられ、喜びがビリビリと頭まで駆け抜けた。足を閉じたくて覆い被さるラルフの体を力任せに挟む。白くなった頭の中にラルフの低い唸り声が聞こえた。
 胸が痺れる。ラルフに捕まった嬉しさで。捕まえてくれた、そのことに。

 仰け反って強張った背中から力が抜けてシーツについた。呼吸がなかなか整わない。ラルフの息も荒い。ギュウギュウになった下腹がまたヒクついた。

 首から口を離して頬ずりする。

「ゴメン、怖がらせた。クセが、あ、いや、違う、興奮し過ぎて」
「……大丈夫。理由がわかってれば怖くないし、ラルフは優しいから」
「サヤカ」

 ギュッと抱きしめて言い訳するみたいに頬ずりするから頭を撫でた。
 クセっていつもやってるってこと? 私には初めてだったけど、今まではするほどじゃなかったってこと?
 幸せな気分は冷え切って重たいものが残った。目を逸らすために他へ意識を向ける。いいかげん、ゲルトに舐められてる足はベトベトだ。

「交代しようか」
「……ああ」

 離れたラルフを見ないように胸の痛みはしまって、側にきたゲルトを抱きしめて笑った。上手く笑えてるといいんだけど。

「お風呂場に行く?」
「え?」
「匂いに敏感なんでしょ? ラルフの匂い付きでもいい?」
「はい、大丈夫です。嗅ぎ分けられます」
「ふふっ、嗅ぎ分けるんだ」
「……はい」

 緑色の目を細めて笑った。横むきに抱き合ってキスをする。いつもより熱く感じる舌が絡みついてしごきだす
 。
 背中がフワフワの毛に包まれたと思ったらお尻を揉まれた。腰にくる刺激で体が揺れたら指の力が強くなった。絡みつかれてる舌では声を出せず、荒い息と一緒に涎が口から垂れた。
 ゲルトの手が乳首を摘ままれながら、首から耳の後ろを舐め上げられて喉から叫びが出た。鳥肌が立った肌に2人の手が這い回る、どうにもできない疼く刺激に体が捩れる。

 ゲルトの頭が胸に降りて乳房を咥える。スベスベするウロコの頭を撫でてたら、ラルフに腕を掴まれて体を摺り寄せられた。耳を牙で甘噛みしながら、吐息交じりの声で囁かれる。

「ホントは我慢してた、噛みつくの。怖がってたろ? ……またしてもイイ?」
「……っ、うん。ぁあっ、ふ」

 本当に? 我慢してただけ? 
 それでも、お願いされて嬉しく思ってしまう私はバカ。やだな、嬉しくて気持ち良くなってしまう。ゲルトの頭を撫でて胸の刺激をねだった。
 細長い舌が乳輪から巻き付いてズルリと絞られ仰け反った。ズルズル動く舌に腰が揺れる。蜜のヌメリをお尻の穴に塗り付け、柔らかく押されてムズムズする。
 すごく気持ち良いのにもう少しが足りなくてイケない。
 ゲルトのペニスに手を伸ばして亀頭をくるくる撫でた。鈴口に指の腹を当てて擦ると腰を跳ねさせて私の手を押さえた。

「っはぁ、サヤ、カ、それは、……っは、もう、入れてもいいですか」
「うん」
「サヤカが上な」

 ゲルトの切なげな声に返事をすると、起き上がったラルフに抱き上げられてゲルトにまたがらされた。疼く下腹が満たされて体が喜びに震える。
 私を前かがみにしたラルフにお尻の穴へ指を入れられ、喉から叫びがでた。後ろから首を咥えられ、ゾクゾクしてたまらない。

「あっああぁ、……あぁ、あ」

 生理的に涙が滲んだ目に、まぶたを歪めたゲルトが映った。ゲルトの手が私の腰を掴み小刻みに揺らす。前かがみのせいでクリトリスが擦られておかしくなりそうな疼きがこみ上げる。閉じられない口から涎が垂れた。

「あっ、ああ、や、っあ、あアア、ぁあ」
「サヤ、カ、っぅ、我慢、できな、っぃ、ごめんなさい、っぅぁあ」

 ゲルトの動きが大きく早くなり、ラルフの指が増えて私は叫ぶしかできない。快感に飲み込まれて下腹が締まる。締まってせり上がり弾けた。

「ぁあっああーー、あぁぁっーーーーー」

 叫び声と一緒に生温い液体が溢れた。下から押し付けてるゲルトが中で脈打ってる。声を止めることができなくて、止まった頃には咳が出た。
 ラルフの体が離れて空咳する私にコップを渡してくれた。お水を飲んだけどまだ動けない。

「……ごめんね、ゲルト、汚して」
「大丈夫です、……お願いします、もう一度」
「うん、……?」


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