6人の夫と巫女になった私が精霊作りにはげむ1年間の話【R18】

象の居る

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第二章 精霊産みといろいろ

84.お試し精霊王産み 後編 ※

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「このあと一緒に部屋へ行っても?」

 夕食後のお茶を飲んでいたらヴェルナーが怖い顔で言ってきた。

「オマエ、がっついてんなぁ。風呂くらい入れよ」
「サヤカと入る」

 ヴェルナーの中ではもう予定が立っているらしい。追いかけられると逃げたくなるってホントだな。

「ヨアヒムとサミーは?」
「あ、俺がいたら狭いから下のお風呂に入ってから行く」
「じゃあ、俺が見張りで一緒に入るか。俺は小せぇから狭くねぇだろ」

 そんなわけでヴェルナーとサミーの3人でお風呂に入った。眠る準備はヴェルナーがすると言ってリーリエも断った。

 体を乾かしたらヴェルナーにお姫様抱っこされて足早にベッドへ運ばれる。
 私を降ろして覆い被さると鼻先でスリスリした。

「サヤカ、サヤ、待ち焦がれた」
「散々私の手に出したのに?」
「……それとこれとは違う」
「お前そんなことさせてたのか?」

 サミーが呆れた声を出してベッドの上に乗った。

「無理矢理ではない。お願いしたんだ」
「当たりめぇだろ。サヤカは大変だったな。子供みてぇのばっかり相手にしてよ」
「ふふ、赤ちゃんが2人」
「ははっ、神官とヴェルナーだな」
「赤ん坊はこんなことしないだろう?」

 そう言って首筋に吸い付き両足を押し広げて体を割り込ませた。

「私は夫だ」

 おでこをくっつけて潤んだ紫色の目で覗き込む。

「サヤカを抱く、夫だ」

 声に強さを滲ませて言い切ると唇が重なった。唇を食べられるキスが繰り返され、ジンジン腫れぼったくなったころに離れた。息が乱れた私を満足そうに見下ろしてから舌を侵入させる。やけにヌルつく感触で口の中を舐めまわす。唾液をまとった舌が這い回り、口の端から溢れた。硬いモノをゴリゴリ押し付けながらキスをするのは、いつかのリベンジだろうか。

 舌を絡み合わせて吐く息が溶け合う。この感覚は好きだ。同じ感覚を共有しているみたいで。舌に吸い付かれながら乳首を摘ままれると切なさに仰け反ってしまう。昼間から何度も抱かれて過敏になった乳首は軽く擦られるだけで腰が揺れた。
 閉じれない口の中で舌が絡みつかれ溺れそうになる。キュッと潰されて体が跳ね、背中に思い切り力が入った。

「あっああっっ」

 仰け反って突き出た胸を掴まれて舌で左右に弾かれる。体が捩れてヴェルナーのペニスにクリトリスが当たり、刺激が追加された。
 膨らんだ快感に暴れると押さえ付けられ、乳首を噛まれて達する。

「あっ、ああ、ああぁっーーーーー」

 ガクガクする。
 しばらくして弛緩した私の頬に硬質なものが当たった。目を開けるとコップを持ったサミーが覗き込んでいる。

「水飲むだろ?」
「うん、ありがとう」
「私が飲ませる」

 ヴェルナーはコップを受け取ると水を口に含み、私へ口移しした。全部飲み干したら少し冷えた舌がまた口の中で暴れ出す。
 腰を両手で掴まれて入り口にあてがわれた先端が体の中に侵入する。根元まで入ったら質量が増した気がした。

「ああ、サヤカ、サヤカ、待っていた、ああ、ほら、吸い付いて、こんな」
「んっ、あぁっ、ヴィー、ああっ、あ」
「サヤカ、っふっう、あぁっくぅっ――――、っ」

 ヴェルナーが力強く腰を押し付けて硬直し、私の中で蠕動する。
 面倒な人だけど、こんなに喜ばれると私も嬉しくなる。なんとなくからかいを口にした。

「早いね。そんなに待ち遠しかった?」
「っ、……待ち焦がれてたんだ。足りないだろう? もっとする」
「足りないのはヴェルナーでしょ。あと1回だよ」
「サヤカは? 私を欲しいと」
「……ふふ、いっぱいちょうだい、ヴィー」
「サ、ヤカっ」

 リズミカルに抽送を開始して薄ら笑いを浮かべるヴェルナーを見上げる。久しぶりだしサービスしようと思いヴェルナーの手を取って親指を強めに齧る。

「あっあアアッ、サヤカ、サヤ」

 喜びの声を上げて腰を夢中で振り出した。私のあごを撫でてもっと強くと催促してる。歯を立ててギリギリ噛むと鳥肌を立てた。ギラギラする目に見下ろされ下腹がキュッとした。

「あっああ、出る、サヤカ、出るっ、っぅくっっうぅ」

 返事の代わりに嚙む力を強くしたら腰を震わせて射精した。ヴェルナーの長い余韻のあいだ、指を舐めて待った。
 力が抜けたら蕩けるように笑って啄むキスを繰り返す。

「おい、次は俺だろ」

 サミーに肩を突っつかれて名残惜しそうに離れた。
 ちょうどドアが開いてヨアヒムが入ってきた。サミーが振り向いて先でいいかと確認したら頷いた。ヨアヒムに笑いかけると笑い返してくれた。

 汗ではりついた髪を後ろに流してくれる優しい指に目を閉じた。おでこに唇でふれ、耳たぶを指で撫でる。いつものように優しいのに、いつもより息があがってる。精霊の種の影響かな。自分で出しても発散されづらいのかも。サミーは手を繋いだり軽くキスするだけだったから。それだけで照れ笑いするから、私も照れてた。

「ふふふっ」
「どうした?」
「夜は平気なのに昼間だと手を繋ぐだけで照れてたから」
「あー、なんかな。昼間は慣れてねぇんだ」
「ふふ。照れられると私も照れる」
「はははっ、そうだな。夜はこうしても平気なのにな」

 乳房の下から乳首までをスルリと撫でられ、息が零れた。何度も撫でられて硬くなった先端がチリチリ刺激を欲しがる。目を開けると私を真っ直ぐ見つめるサミーがいた。唇がふれる。そっと食まれて鳥肌が立った。
 背中に座った気配がする。手を伸ばしたら大きくて厚い手に握られた。サミーの手に胸を、ヨアヒムの手にお尻を撫でられる。ささやかな刺激が体を這い、物足りずに体が悶えた。
 サミーの腰を撫でながら唇に吸い付いてねだる。厚い舌が吐息と一緒に入り込んで私の舌に絡みついた。潰される乳首の強い刺激に背中が仰け反るとヨアヒムの手が毛を逆立てるように撫で上げられた。もう片方の手は蜜を纏わせた指でお尻の穴を押し撫で始める。

「っあ、ああ、や、ヨアヒム、ダメ」
「……ラルフじゃないとダメ?」
「違っ」
「何がラルフじゃないとダメなんだ?」

 不機嫌な声でヴェルナーが参加してきた。面倒なことになりそうなのでうやむやにすべく返事をした。

「ダメじゃないよ、別に」
「あの、嫌だった? ラルフのとき気持ち良さそうだったから」
「……ええと、ちょっとまだ、恥ずかしいし、洗ってないから」
「何の話だ?」
「サヤカがお尻も気持ち良さそうだったから触ったんだ」

 私の足をがっしり掴んだヴェルナーが真剣な顔で見つめる。

「私もしても?」
「洗ってないんだってば」
「洗ったらいいんだな?」
「……あー、まあ、ね。でも今日はナシで」
「なぜ?」
「ヴェルナーの分は終わったでしょ!」
「お前もしつけぇなぁ。俺と楽しんでんのに邪魔すんなよ」

 サミーが呆れたため息をついて私を腕の中に隠してくれた。ホッとする。

「また今度ね」
「では、明日」
「明日は休み」
「では明後日」
「もーそれは話し合ってください」
「うるせぇなぁ。お前は自分の部屋に戻ったらどうだ?」
「サヤカを抱いて眠るのは私だ」
「じゃあ邪魔すんなよ。いつまで経っても眠れねぇだろ」
「……わかった」

 そう言って離れたと思ったら足の指を舐めだした。あんまりわかってない気もするけど、諦めたらしいからヨシとする。

「サヤカは優しいな。股間でも蹴っ飛ばしてやりゃあいいのに」
「ふふっ、ヴェルナーは喜びそう」
「はははっ、やべぇ奴だよなぁ」
「うるさい」
「……サヤカごめんね」
「謝らないで。ヨアヒムは喜ばせようとしてくれたんでしょ?」
「……うん」

 落ち込んでるヨアヒムの手を内腿に誘導して手の甲を撫でた。向かい合ってるサミーの手も胸に置き、見つめてキスをしたら揉んでくれた。ヨアヒムの手は膣口の周りをゆっくり撫でまわし、頭にキスをしてる。サミーの舌が口の中を掻きまわすから、両方の乳首を摘ままれて声と一緒に涎が出た。分厚くて硬い手の動きが強くなる。2人で零す吐息が頭の中を濡らしていくみたい。クリトリスも撫でられて仰け反った胸にサミーが吸い付いた。
 藻掻く私の足を持ち上げたヴェルナーが、足の指を甘噛みして咥えヌルヌル舐める。
 三人からの愛撫で全身に痺れる快感が巡る。

「あっ、ああっ、ふっ、んんぁあーーー」

 刺激が弾けてサミーに掴まりながら絶頂した。
 呼吸が落ち着いたら私を仰向けにしたサミーがのしかかる。いつもより光る目にゾクゾクした。

「俺も余裕ねぇみてぇだ」
「うん、サミー」

 余裕のない顔で入り込み腰を打ち付ける。

「っう、ぐ、……くっ、ぅ、サヤカ」

 呻きながら動きは止まらない。お腹側をグイグイ擦られて下腹が疼く。もっとほしい。手を伸ばしてサミーの腕に掴まる。

「っあ、あ、サミー、ああ、ねぇ、あっあ」
「っぐ、ぅ、ああ、サヤカ、……くっぅ」

 願い通り打ち付けられて迎えた絶頂で中が収縮した。グイグイ咥え込んでるのが自分でもわかる。仰け反った喉から出た叫び声とサミーの呻きが重なった。

 体が緩んだらすぐに抜いたサミーを見上げたら目が合った。私の隣にきてキスをしてくれる。手を繋いで深いキスを。

「……たまんねぇな。まいった」

 困ったように笑って頬を撫でた。

「ヨアヒムに譲らねぇとな」
「……ん」

 隣に寝転んだままのヨアヒムに振り返る。目が合うと抱きしめられた。私も抱きしめ返す。

「……サヤカに会いたかったんだ」
「うん」

 抱き合って顔を擦り付けた。いつも甘やかしてくれるヨアヒムの腕の中で安心する。
 首に腕を回して微かに囁く。

「ちょうだい、すぐ」
「……サヤカ」

 私の願い通りヨアヒムが入り込む。体を丸めて唇を貪るヨアヒムの頭を抱いた。甘やかして求めて味方になってくれる。全部を与えてくれるヨアヒムに抱かれて安心する。

「っ、サヤカ、俺、もう」
「うん、ちょうだい」
「……っ、うっあっあうぅ、っぅ」

 ヨアヒムが強く押し付けて声を上げた。私も抱き付く。
 息が落ち着いてまぶたを開けたヨアヒムの目がすぐ近くに見える。潤んだ目の中に私がいて、笑ったらヨアヒムの唇が重なった。荒く熱い息が舌私の中に入り込んで、くらくらする。
 腰が押し付けられたまま、奥を掻きまわされて背中が震えた。舌を咥えるヨアヒムの荒い息遣いで掻き立てられる。体の中が渦巻いてるみたい。気持ち良くてヨアヒムが欲しくて夢中で腰を振った。大きな手に捕まえられて押し付けられる興奮に奥が引き絞られる。

「ぁあ、ん、あっあっ、ああぁアアーーーーーっ」
「うぁっ、ああっう、……ぅっ」

 抱き合って2人で声を上げた。
 力が抜けたあともしばらく抱き合ったまま、目をあけて笑い合い優しいキスを交わす。
 ロマンチックな気分の中にも、ノルマ達成という現実的な考えが浮かんでなんだか可笑しくなった。

「ふふ」
「どうしたの?」
「精霊王はどうなるかなぁと思って。まあ、最初から上手くいかないと思ってるけど」
「……うん」

 抱き付いたままシーツに顔を埋めたヨアヒムの髪を撫でた。

「サヤカ、体を洗うか?」
「うん、そうだね」

 ヴェルナーに返事をするとヨアヒムが体をどけた。すかさずヴェルナーに抱き上げられて、キスされながら浴室まで運ばれる。
 降ろされて、お湯を掛けるからと後ろを向かされた。石鹸を泡立てた手が前にまわりヌルヌルと乳房を揉まれた。

「ヴェルナーってば」
「サヤカ、最後に私と」

 そう言いながら乳首を押し潰して揉み込む。

「ぁっあ、あ、ダメ、ああ」

 グイっと大きなものが下腹に押し込まれて声がでる。浴槽の縁につかまって体を支えた。

「っは、サヤカ、サヤ、足りない、サヤカ、欲しいんだ」
「あっあ、ああっあ、ヴィー、ああっ」
「私を欲しいと、サヤカ、お願いだ」
「んっ、あぁ、ヴィー、ほしい、あっ、ああ、このまま、あぁ」

 イったばかりの体はすぐに反応してキュウキュウと咥え込む。粘膜を擦り上げられる快感に下腹が疼いた。

「サヤカ、はっ、あっうっ」
「っあ、ヴィー、もう、ああっ、ヴィー、ああっああーーーーっ、あぁんーー」
「サヤカっ、っうーー、うっああ、ぅぅ」

 ゼイゼイ息を吐くヴェルナーが後ろから抱きしめて頬ずりをするから、浴槽に捕まったまま片手で頭を撫でた。

「またかよ。目を離したらすぐこれだ。大丈夫か、サヤカ」
「足がガクガクする」

 浴室にきたサミーが呆れた声を出す。
 ヴェルナーが浴槽の縁に腰掛け、抱きしめたままの私を膝の上に乗せた。

「これから洗う」

 言い訳するヴェルナーが可笑しくて笑うと、なんともいえない顔をした。体を流して湯船に入り、またしてもヴェルナーの膝の上に抱きかかえられる。

 あったまると気が抜けてすっかり眠い。

「眠い」
「眠っていい。世話は全部するから」
「もう上がるから乾かしてくれる?」
「ああ」

 私たちはお風呂から上がりヨアヒムが交代で入った。

 ベッドまで運ばれて寝かせられる。ヴェルナーは私を抱き込んでお風呂から上がったヨアヒムが背中側に寝転んだ。サミーはいつも誰かに譲って自分はヴェルナーの隣に寝てる。

「なんでいっつも私を運ぶの?」
「触れていたいから。嫌か?」
「なんでかな~と思っただけ。お休み」
「お休み」

 目を閉じたらおでこにキスをされた。
 たぶん満足してないんだろうな。でも今日はもう疲れた。だからお休み。


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