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27.今があるから Side パオラ
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流されちゃった。
好きな男に愛を乞われて、二度も断るなんてできなかった。エルは本気で私も本気だけど、それだけ。エルが仕事終わりに来てくれる夜の時間だけが、私たちのすべて。エルの昼間に私の居場所はない。知ってるのに。成り行きまかせの背中が薄ら寒い。
クマ族だからって何が違うの? 多少しつこいからって、いつかは冷めるだろうに。閉じ込めて宝物みたいにあつかうって、……ああ、それは結婚したらの話か。じゃあ関係無いわ。結婚しないもの。エルは私を閉じ込めない。私はエルの宝物になれない。私は外に出たいし、結婚を断ったんだから仕方ないの。
いつかくる別れを考えると踏み込めなくて、ウジウジ悩む。冴えない顔したまま仕事に出て、いつも通り店で仕込みをしてたらヘルガがからかってきた。
「姉さん、店で噂になってるよー、クマとできてるって」
「みんなヒマだね」
「口説かれても頷いたことないでしょー。やったの何年ぶり?」
「っちょっと、へんなこと聞かないでよ」
睨んでみせても、ニヤニヤしてこっちを見てる。まったくもう。
「アソコも大きかった?」
「だから言わないってば」
「大事にしてんだ」
「そういうわけじゃ、……いや、そうかも」
「それにしちゃ浮かれてないよね。ヘタクソなの?」
「アソコの話じゃなくて、……国に帰るまでの付き合いなんだなーって思っちゃって。まあ、それだけ」
「もう寂しくなってんの?」
「ちょっとね」
私が頷いたら、ヘルガは大げさにため息をついた。
「もー、何やってんの。あのクマなら、いきなり消えるとか絶対ないからちゃんと楽しみなよ」
「そうだよね」
そうなんだけどね。なんでか元気になれなくて。
気のない返事をしたら、またも呆れたため息をつかれて、自分がなさけなくなった。
「あのね、私の住んでた村で病が流行ってさ、大分死んだの」
「うん」
「家族もだけど、付き合ってた男も。いきなり病になってすぐ死んだの。いーい? 国に帰る帰らないじゃなくたって、いきなり別れがきたりするんだよ? 私たちだって明日馬車にひかれて死ぬかもしれないの。だからね、そんな先の心配してないで今やりたいことしなよ」
顔を上げてヘルガを見たら、不敵に笑って私の背中を叩いた。
「だから、私は借金返さないで好きなことに使ってんの。我慢して我慢して借金返したとたん死んだらバカらしいじゃない」
「ヘルガ……、少しくらい先のこと考えたほうがいいよ」
「もー面倒なのよ、そういうの」
ぶっきらぼうに答えて背を向け、ジャガイモの皮を剥き始めた。私を励まして照れるヘルガが可愛らしくて笑ってしまう。
「ありがと、ヘルガ」
「いいって。そんな辛気臭い顔されてちゃ、こっちも湿っぽくなっちゃうもん」
「そうよね、看板娘の私が笑わないと」
「うわー、図々しい」
2人で笑って、それで軽くなった。
そうだった、笑ってたいのよ私。わからない先のことなんて考えないで、めいいっぱい楽しもう。そうよ、好きな男に好かれてるって、ものすごく幸せな話じゃない。しかも、優しくてイイ男。可愛いうえにマメだし。そう考えると、なんかすごくいいじゃない。
気分が晴れて鼻歌が出そうになった自分の単純さにまた笑えた。
今日もエルがきて給仕をしてる。楽しそうに注文を伝える大きなクマを好きだなと、ひっかかりなく思えた。
素直になろうと決めたので、仕事終わりの前にエルが店主のところへ行った理由を帰り道で聞いた。だってあっちの店に行くの気になるじゃない。女の子いっぱいいるし。
「これからも一緒に働けるように交渉しました。結果どうなったと思いますか?」
「これからも働くんでしょう? エルが負けると思えない」
「正解です。それと、頼りにしてもらえて嬉しいですが私だって交渉で負けることはありますよ」
「うそ」
「パオラは優しいから譲ってくれているのでしょう? 今日も泊まっていいですか?」
「私は押し負けてるだけ。今日も負けみたいね」
握る手に力の入ったエルを見上げると、蕩けそうな笑みを浮かべていた。
家についてドアを開け、エルと一緒に中へ入る。まだ慣れない、少しの緊張がドキドキと体の熱を上げる。抱き合うと温かい。早く服の下に隠れてるフカフカした毛に頬ずりしたいと思った。
「エルの毛皮は気持ちいいよね」
「よかった。手入れしたかいがあります」
「お手入れしてるの?」
「はい。見た目がこうですから、せめて毛皮くらいは綺麗にしないと。それに、手触りが良ければパオラが気に入ってくれるかもしれないでしょう?」
「すごく気に入ったわ」
「嬉しいです」
腕がまわりきらない広い背中に腕をまわしてでギュッと抱きしめたら、同じくらい抱きしめ返された。
「早く毛皮に触りたい」
「……私もです、パオラ」
思ってることそのまま喋るのってスッキリする。モヤモヤしてたのは言いたいこと我慢してたせいかも。いじけてたらつまんないわね。私には『今』があるんだもの。
エルの顔が見れるように体を離して上を向く。私の手を握って、少しでも触っていようとするエルが可愛くて笑った。
「ねえ、いつになったら気安く話すの?」
「まだ我慢しなきゃいけません」
「何を?」
「3日間、籠りっきりになれるまで」
「ええ? 無理よ、そんなの」
「いつか頷かせてみせます」
エルはそう言って私を子供みたいに抱き上げた。首につかまる私に笑いかけ、頬を舐める。それからベッドに降ろしてワンピースを脱がせるために引っ張った。
「ずいぶん手慣れてるじゃない」
昨日とうって変わった余裕ある態度がちょっとおもしろくない。私ばっかりドキドキしてるなんて悔しくて脱がされながらせめてもの反撃をする。
「あなたに関する物事はすぐに覚えられます。私もパオラを喜ばせたいんです」
そう言って目を細めて笑う。
そんなふうに言われると何も言い返せないじゃない。熱くなった頬を押さえたら、エルが床に膝をついた。大きな手で私のふくらはぎを持ち、もう片方の手で靴のかかとを掴んで足から抜く。そうして裸足の足を持ち、甲をペロリと舐めた。
「っ、ちょっと、汚いったら」
「ちっとも汚くありません。それともお気に召しませんか?」
足を洗ってからなら良いけど。でもこんなお姫様みたいなの恥ずかしい、のに、ちょっと喜んじゃったじゃないの。
「私が負けてばっかり」
「ひざまずいているのは私ですよ」
「好きな男にひざまずかれて、喜ばない女はいないわ」
「……え」
エルが驚いて私を見返す。ツヤツヤした黒い目が見開かれてる。
そんなに驚かれると恥ずかしいんだけど。
「そうじゃないなら頷かない」
「え、あ、はい、そうです、よね……」
「好きなように見えない?」
「いえ、あ、いえ、自分が好かれるなんて、思ってもなくて、え、……では、本当に?」
「本当に。こんなことで嘘つくわけないでしょ」
「……はい、あ、……本当、に」
途切れ途切れに小さくなった声が消えたら、エルの目から涙が零れた。
「あ、いや、……すみません」
両手で目を押さえて俯く。私は立ってエルの頭を抱きしめた。
「ハッキリしなくてごめんね」
「……いえ、嬉しくて。……思ってもなくて、それだけです」
語尾が震えて消えた。
自分が好かれないって思ってたの? 自分に自信がないのかしら。すごくイイ男なのに。クマ族に近づくなって言ってたことと関係ある? 避けられたりとか? 流浪の民みたいに。
私の腰にしがみつくエルの頭を優しく優しく撫でた。
「泣いてる顔も可愛いわ」
「……パオラ、愛してます」
「ふふ、私は恋してるの」
「私は愛も恋も全部です」
しがみついて頬ずりしながら、いつもの調子で言い返すエルに笑ってしまった。
この人って案外、負けず嫌いなとこあるわよね。真面目一辺倒かと思ってたら女ったらしみたいなこと平気で言うし。それなのに自信がないの? 可愛すぎるわ。
エルをギュウギュウ抱きしめてたら、その状態で服を脱ぎ出すから笑った。腕を離してベッドに座って眺めてると、手早く脱ぎ終わって私に向き直る。エルの黒い目は熱を持っていた。たぶん私も。
それから抱き合って愛をいくつも口にした。
好きな男に愛を乞われて、二度も断るなんてできなかった。エルは本気で私も本気だけど、それだけ。エルが仕事終わりに来てくれる夜の時間だけが、私たちのすべて。エルの昼間に私の居場所はない。知ってるのに。成り行きまかせの背中が薄ら寒い。
クマ族だからって何が違うの? 多少しつこいからって、いつかは冷めるだろうに。閉じ込めて宝物みたいにあつかうって、……ああ、それは結婚したらの話か。じゃあ関係無いわ。結婚しないもの。エルは私を閉じ込めない。私はエルの宝物になれない。私は外に出たいし、結婚を断ったんだから仕方ないの。
いつかくる別れを考えると踏み込めなくて、ウジウジ悩む。冴えない顔したまま仕事に出て、いつも通り店で仕込みをしてたらヘルガがからかってきた。
「姉さん、店で噂になってるよー、クマとできてるって」
「みんなヒマだね」
「口説かれても頷いたことないでしょー。やったの何年ぶり?」
「っちょっと、へんなこと聞かないでよ」
睨んでみせても、ニヤニヤしてこっちを見てる。まったくもう。
「アソコも大きかった?」
「だから言わないってば」
「大事にしてんだ」
「そういうわけじゃ、……いや、そうかも」
「それにしちゃ浮かれてないよね。ヘタクソなの?」
「アソコの話じゃなくて、……国に帰るまでの付き合いなんだなーって思っちゃって。まあ、それだけ」
「もう寂しくなってんの?」
「ちょっとね」
私が頷いたら、ヘルガは大げさにため息をついた。
「もー、何やってんの。あのクマなら、いきなり消えるとか絶対ないからちゃんと楽しみなよ」
「そうだよね」
そうなんだけどね。なんでか元気になれなくて。
気のない返事をしたら、またも呆れたため息をつかれて、自分がなさけなくなった。
「あのね、私の住んでた村で病が流行ってさ、大分死んだの」
「うん」
「家族もだけど、付き合ってた男も。いきなり病になってすぐ死んだの。いーい? 国に帰る帰らないじゃなくたって、いきなり別れがきたりするんだよ? 私たちだって明日馬車にひかれて死ぬかもしれないの。だからね、そんな先の心配してないで今やりたいことしなよ」
顔を上げてヘルガを見たら、不敵に笑って私の背中を叩いた。
「だから、私は借金返さないで好きなことに使ってんの。我慢して我慢して借金返したとたん死んだらバカらしいじゃない」
「ヘルガ……、少しくらい先のこと考えたほうがいいよ」
「もー面倒なのよ、そういうの」
ぶっきらぼうに答えて背を向け、ジャガイモの皮を剥き始めた。私を励まして照れるヘルガが可愛らしくて笑ってしまう。
「ありがと、ヘルガ」
「いいって。そんな辛気臭い顔されてちゃ、こっちも湿っぽくなっちゃうもん」
「そうよね、看板娘の私が笑わないと」
「うわー、図々しい」
2人で笑って、それで軽くなった。
そうだった、笑ってたいのよ私。わからない先のことなんて考えないで、めいいっぱい楽しもう。そうよ、好きな男に好かれてるって、ものすごく幸せな話じゃない。しかも、優しくてイイ男。可愛いうえにマメだし。そう考えると、なんかすごくいいじゃない。
気分が晴れて鼻歌が出そうになった自分の単純さにまた笑えた。
今日もエルがきて給仕をしてる。楽しそうに注文を伝える大きなクマを好きだなと、ひっかかりなく思えた。
素直になろうと決めたので、仕事終わりの前にエルが店主のところへ行った理由を帰り道で聞いた。だってあっちの店に行くの気になるじゃない。女の子いっぱいいるし。
「これからも一緒に働けるように交渉しました。結果どうなったと思いますか?」
「これからも働くんでしょう? エルが負けると思えない」
「正解です。それと、頼りにしてもらえて嬉しいですが私だって交渉で負けることはありますよ」
「うそ」
「パオラは優しいから譲ってくれているのでしょう? 今日も泊まっていいですか?」
「私は押し負けてるだけ。今日も負けみたいね」
握る手に力の入ったエルを見上げると、蕩けそうな笑みを浮かべていた。
家についてドアを開け、エルと一緒に中へ入る。まだ慣れない、少しの緊張がドキドキと体の熱を上げる。抱き合うと温かい。早く服の下に隠れてるフカフカした毛に頬ずりしたいと思った。
「エルの毛皮は気持ちいいよね」
「よかった。手入れしたかいがあります」
「お手入れしてるの?」
「はい。見た目がこうですから、せめて毛皮くらいは綺麗にしないと。それに、手触りが良ければパオラが気に入ってくれるかもしれないでしょう?」
「すごく気に入ったわ」
「嬉しいです」
腕がまわりきらない広い背中に腕をまわしてでギュッと抱きしめたら、同じくらい抱きしめ返された。
「早く毛皮に触りたい」
「……私もです、パオラ」
思ってることそのまま喋るのってスッキリする。モヤモヤしてたのは言いたいこと我慢してたせいかも。いじけてたらつまんないわね。私には『今』があるんだもの。
エルの顔が見れるように体を離して上を向く。私の手を握って、少しでも触っていようとするエルが可愛くて笑った。
「ねえ、いつになったら気安く話すの?」
「まだ我慢しなきゃいけません」
「何を?」
「3日間、籠りっきりになれるまで」
「ええ? 無理よ、そんなの」
「いつか頷かせてみせます」
エルはそう言って私を子供みたいに抱き上げた。首につかまる私に笑いかけ、頬を舐める。それからベッドに降ろしてワンピースを脱がせるために引っ張った。
「ずいぶん手慣れてるじゃない」
昨日とうって変わった余裕ある態度がちょっとおもしろくない。私ばっかりドキドキしてるなんて悔しくて脱がされながらせめてもの反撃をする。
「あなたに関する物事はすぐに覚えられます。私もパオラを喜ばせたいんです」
そう言って目を細めて笑う。
そんなふうに言われると何も言い返せないじゃない。熱くなった頬を押さえたら、エルが床に膝をついた。大きな手で私のふくらはぎを持ち、もう片方の手で靴のかかとを掴んで足から抜く。そうして裸足の足を持ち、甲をペロリと舐めた。
「っ、ちょっと、汚いったら」
「ちっとも汚くありません。それともお気に召しませんか?」
足を洗ってからなら良いけど。でもこんなお姫様みたいなの恥ずかしい、のに、ちょっと喜んじゃったじゃないの。
「私が負けてばっかり」
「ひざまずいているのは私ですよ」
「好きな男にひざまずかれて、喜ばない女はいないわ」
「……え」
エルが驚いて私を見返す。ツヤツヤした黒い目が見開かれてる。
そんなに驚かれると恥ずかしいんだけど。
「そうじゃないなら頷かない」
「え、あ、はい、そうです、よね……」
「好きなように見えない?」
「いえ、あ、いえ、自分が好かれるなんて、思ってもなくて、え、……では、本当に?」
「本当に。こんなことで嘘つくわけないでしょ」
「……はい、あ、……本当、に」
途切れ途切れに小さくなった声が消えたら、エルの目から涙が零れた。
「あ、いや、……すみません」
両手で目を押さえて俯く。私は立ってエルの頭を抱きしめた。
「ハッキリしなくてごめんね」
「……いえ、嬉しくて。……思ってもなくて、それだけです」
語尾が震えて消えた。
自分が好かれないって思ってたの? 自分に自信がないのかしら。すごくイイ男なのに。クマ族に近づくなって言ってたことと関係ある? 避けられたりとか? 流浪の民みたいに。
私の腰にしがみつくエルの頭を優しく優しく撫でた。
「泣いてる顔も可愛いわ」
「……パオラ、愛してます」
「ふふ、私は恋してるの」
「私は愛も恋も全部です」
しがみついて頬ずりしながら、いつもの調子で言い返すエルに笑ってしまった。
この人って案外、負けず嫌いなとこあるわよね。真面目一辺倒かと思ってたら女ったらしみたいなこと平気で言うし。それなのに自信がないの? 可愛すぎるわ。
エルをギュウギュウ抱きしめてたら、その状態で服を脱ぎ出すから笑った。腕を離してベッドに座って眺めてると、手早く脱ぎ終わって私に向き直る。エルの黒い目は熱を持っていた。たぶん私も。
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