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人間♂×人間♀
【R18】従順だったはずの後輩に犯される【後輩×先輩/教室/言葉責め/ギャップ/ゴムあり】
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放課後、夕暮れの指す校舎の端の空き教室。今日は部活もなく、誰もいない。
「先輩、明日もお昼、俺持ってきますからね! 今日の、美味しかったですか?」
机の上に両手をついて覗き込む彼の笑顔は、いつも通り人懐っこくて、どこか抜けて見える。
だけど今日は、視線の奥に何か重たいものを感じた、気がした。
「……ねえ、あんたさ、最近ちょっとやりすぎ……」
言いかけて、ゆったりと彼は歩いて背後に回ってきたことに気づく。そうして、腕を回された。
制服の布越しに感じる体温が、熱い息が、耳元にかかる。
「……やめます? 俺が全部やるの。お弁当も、課題も。言われれば」
低く落ちた声に、背筋がぞわっとした。
「でも、たぶん困りますよね。俺がいないと。だって――」
背中から回る彼の指先が、机の上の自分のノートに触れる。
そこには、今日教えてくれたばかりの解き方が、彼の字で丁寧に書かれていた。
「先輩が面倒だからやっといてって言ったこと、俺は一度も断ったことないですよ。…俺に頼るクセ、ついちゃったでしょ?」
「……そんな、つけたくてつけたわけじゃ」
「でも、嬉しそうだった。俺がはいはいって何でもしてあげたとき。
だから俺、ずっとパシられてあげたんです。
先輩が、俺ナシじゃやってけなくなるように。全部、狙ってました。」
その声は、とても静かだった。
「……先輩、モテるから。正攻法じゃダメだと思って。……俺みたいな、ステータスの高い男を従えるのが好きなんでしょ。知ってます。」
呼吸が浅くなる。
腰が抜けそうで、逃げたくて、でも足が動かない。腕を振り払えない。
「俺、犬っぽいってよく言われるんですよ。吠えないし、従順で、かわいいって」
彼の指が、頬に触れた。
「でも、飼い主が逃げようとしたら、噛むに決まってるじゃないですか――」
頭が首筋に押し付けられる。
「せんぱい、俺のこと、いらないって言えます?」
教室の時計が、静かに秒を刻む。外の音は遠く、ここだけ音がない。
「……っ、は……」
ゾクリとした感触に、反射的に息が漏れた。
耳たぶにかすかに触れた唇、囁くような切ない声――
全身がびくりと震えて、脚の力が抜ける。椅子に座ったまま、立ち上がれなくなった。
「やっぱり。ほんとに、可愛いなぁ……先輩って」
背後から彼が覗き込む。もう笑ってはいなかった。
見えないけれど、わかる。きっと熱を帯びて、黒く深く、私を見下ろしている。
「動けないんですか? 俺、まだ何もしてないのに」
「……っ、ばか、近いってば……」
俯こうとすれば、そっと腕が巻き付いてくる
まるで壊れ物を抱きしめるように、やさしく、でも逃がさないように囲ってくる。
「俺、知ってるんですよ。
先輩、ちょっと強くされると、こうやって腰抜けになるってこと」
「な……っ」
「好きなんでしょう? こうして、少し強引にされるの。気付いていないと思いましたか?」
反論できなかった。
心の奥を、丁寧に爪でなぞられるような言葉に、呼吸もままならない。
「じゃあ、言わせてあげますね。今日から、先輩がちゃんと俺に言うんです。
お願い、明日も一緒にいてって。俺のこと、必要だって。ほら――」
するりと回された指先が頬をなぞる。
「言って? 可愛く。強がらないで」
その声に、逆らえなかった。
支配されていくのが怖いのに、心のどこかが、震えるほど嬉しかった。
「……っ、やだ……言わない……」
震える声でかろうじて吐き出した拒絶は、まるで子どもの反抗みたいだった。
体を抱きしめる力が一瞬だけ緩んで――そして、そっと離れていく。
「そうですか」
彼の声は変わらず柔らかい。けれど、その静けさが逆に怖い。
「恥ずかしいんですか? ……それとも、自分がもう俺から離れられないって気づいちゃったから?」
「ち、ちが……っ」
「だって、ほら。今も、こんなに顔真っ赤」
顔を手で動かされて、初めて、真正面で彼を見た。いつもヘラヘラ笑ってた彼が、初めて私を見下していた。
「怖いですか? 俺に全部見透かされるの。
でも、本当は――それが、たまらなく気持ちいいんでしょう?」
ゾクリ、と背中を走る感覚に、膝がまたわずかに揺れる。
「や、やめ……あんた、ほんと、なんな、の……っ」
「怖がるようで期待してる――そんな顔、俺にしか見せちゃダメですよ」
視界が揺れる。息が浅くなる。
身体が言うことをきいてくれない。
彼の言葉が、脳に直接響くように、どこまでも甘く、熱く、ぐじゅぐじゅに溶かされていく。
「先輩、俺の声、今日はちゃんと聞いてくれてますね。うれし……」
耳にかすかに触れた吐息。
全身がびくんと跳ねて、声が漏れそうになるのを、ぎりぎりの理性で噛み殺す。
「ねえ、もう一度だけ聞きます。言えるまで、俺、離れませんから」
彼がそっと囁く。
「ずっと一緒にいて。
そうしたら、俺が、全部してあげる。ずっと先輩だけ見てあげます。愛してあげる」
心が、脳が、じわじわと溶けていく。
だめなのに、身体の奥から心から、それを望んでしまっている。
「……っ、……いっしょに、いて……」
その声は、震えて、かすれて、でも確かに彼に届いた。
彼の目が細くなり、嬉しそうに微笑む。
「よく言えました。偉いですね、先輩」
その褒め言葉が、なぜかたまらなく心地よくて――
自分がもう、逃げられない場所まで来てしまったのだと、悟った。
「じゃあ、ご褒美です。……こっち向いて」
顎を持ち上げられて、見つめ合ったまま唇が触れる。
「っ、ん……」
それは、ただ触れ合うだけのキスだったけれど、今までしたどんな行為よりも甘美で、心も体も溶かすような熱を持っていた。
「先輩って、唇も甘いんですね」
「……は……?」
彼はくすりと笑うと、私の耳元に顔を寄せた。そして――
「俺ね、先輩が思ってるよりずっとずっと、悪い男なんですよ?」
「え……?」
突然そんなことを言われて、わけがわからなかった。
「だって、先輩のこと、まだ全然足りない。もっと欲しい。
だから、先輩が自分から堕ちてくれるまで、俺頑張りますね?」
「な……何言っ……」
彼はまたくすりと笑うと、私の頭を優しく撫でた。
「大丈夫ですよ、先輩。俺がずっと見ててあげますから」
そしてもう一度唇が触れたとき――私はもう抵抗できなかった。
彼の声はまるで麻薬のように私を侵し、身体も心も支配していく。教室だというのに、誰かが来たら、先生に見られたら終わりなのに。
「先輩、好きですよ。……大好き」
彼の声が、脳を溶かす。
その熱に浮かされて、私はもう何も考えられなくなっていた。
「だから、もっと俺に溺れて」
そしてまた唇が触れる。今度は深く――
「……ん……っ」
スカートに指が潜り込んでくる。
「……っ、だめ……」
「先輩、しー……静かにしてください」
指は簡単に下着の中に入り込み、誰にも触られたことのない場所に触れられる。
「や、あ……んん……っ」
溢れる蜜を絡めた彼の指がうごめく。そして耳元で低い声が囁く。
「ここ、触られると気持ちいいでしょう? ほら。でも、声は控えめに。見られたくないでしょう?」
「ん……あっ……」
「可愛いです、先輩。すごく可愛い」
もう何も考えられない。背徳的で甘美な刺激に頭がとろけていく。
「今日は、先輩がようやく素直になってくれた記念日です。待ちきれない。早く繋がりたい……」
彼の指は止まらない。身体がどんどん熱くなる。
「でも、まだです。もっと先輩を溶かしてから」
そして彼はまた私の唇を塞ぐ。今度はさっきよりも深くて、激しいキスだった。
もう何も考えられなかった。ただ、彼だけが欲しく疼いて。
「……っ……はぁ……」
長いキスのあと、彼がゆっくりと唇を離すと糸を引いた唾液がぷつんと切れた。
そのまま椅子に身体をもたれさせる私の足を、彼が持ち上げるようにして支える。そのまま、ズボンのチャックから、いきり立ったそれが取り出された。私はそれをぼんやりと見ていることしかできなかった。
反り立った、初めて見る男性の陰茎。ゆるゆるとしごく様子から、目を反らしたいのに離せなかった。ピリ、と袋を破いて、彼はゴムをかぶせる。挿れる気だ、と今さら、身体がこわばった。あまり人が来ないとはいえ、教室で、こんな場所で、彼は私を犯す気なのだ。とんでもない状況なのに、胸はドキドキと高まっていた。期待と興奮が混ざり合った感覚だった。
彼は、私の入り口へ先端をピッタリと合わせる。胸がどくどくと脈打って苦しい。彼は私の髪をそっと撫でてから――ゆっくりと挿入してきた。
「あ……っ」
その瞬間、彼の熱いものが私の中に入ってくる。異物感と膣を拡張されていく感覚に、お腹の奥がキュンっと収縮する。
「先輩……初めてなんですね……」
彼の言葉にこくんと小さくとうなずいて、顔をそらした。
「……嬉しい。ずっと待ってたんです。こうやって先輩とつながる瞬間を」
彼が優しく笑って私にキスをする。それだけで私のお腹の奥がキュンキュンと甘く疼いた。そんな中、彼はゆっくりと腰を動かし始める。
「あっ、あ……」
彼の動きに合わせて声が出てしまう。口を覆おうとすると、その手を絡みとられ、どけられてしまった。
「先輩……可愛いです。こんな所、誰かに見られちゃったら、俺達二人とも……変態って、退学させられちゃいますね」
「あ……っ」
彼の言葉に想像が膨らんで、また身体が反応する。首をふるふると横に振るが、彼の動きは止まらない。
「先輩……もっと聞かせてください」
「っあ、や……だ……め…っ」
「どうしてですか? こんなに気持ちよさそうなのに」
彼の声がまた私の中をかき乱す。
「だめ……ここ、教室……っ」
「うん。だから先輩の声、聞かせて? 必死で気持ちいいのを堪えるかわいい声、誰か来るまで……俺に、いっぱい聞かせて」
彼は意地悪に笑いながら腰を動かす速度を速めていく。私はその快楽に抗うことができなくて……いやだと言っても、彼を求めてしまう。
「先輩……もっと乱れてください。もっと感じて……」
彼の声が耳元で響く。その声は甘く痺れるような毒を含んでいて……
「ぁ……っ!」
私は耐えきれずに絶頂を迎えた。頭の中でチカチカと星が弾ける。それでも彼は動きを止めず責め続ける。
「あっあっ! んぅ……っああっ」
「可愛いです……先輩。もっと、俺で乱れて……」
彼の声と吐息にぞくぞくして頭がおかしくなりそうだった。もっと彼が欲しくなる。もっと彼を感じたいと思う。そうしたら彼が応えるようにキスをしてくれる。
「ん……んんっ! んん……!」
キスをしながら舌を絡め合っているうちにどんどん気持ちよくなってきて……もう何も考えられなくなってしまう。
「ん……っはぁ……先輩……俺ももうすぐ……っ」
「あっ! ……ぁん! あっ!」
彼の声が上擦る。彼は私の肩をつかんで抱き寄せるようにしながら激しく突き上げた。そして最後の一突きで私の一番奥まで貫いた。
「んっ! ~~~~~っ!!」
頭の中で火花が散る。目の前が真っ白になって……体が大きく痙攣する。それと同時に彼のものが中でビクビクと跳ねるのが分かった。
「っ……はぁ……」
彼が荒い呼吸を繰り返しながら私の肩に顔を埋める。私もまだ余韻に浸ったまま肩で息をしていた。
「先輩……好きです」
彼の声が囁くように耳に届く。私はそれに答える代わりに彼の背中に腕を回して抱きしめ返した。すると彼は嬉しそうに微笑んで……もう一度深いキスをしてくれた。
彼の腕の中で幸せな気分に浸りながらふと考える。これから、どんな顔で、彼に接すればいいのだろう。
でも今更引き返すことなんてできるはずがない。だって私はもう彼の虜なのだから。
「先輩、明日もお昼、俺持ってきますからね! 今日の、美味しかったですか?」
机の上に両手をついて覗き込む彼の笑顔は、いつも通り人懐っこくて、どこか抜けて見える。
だけど今日は、視線の奥に何か重たいものを感じた、気がした。
「……ねえ、あんたさ、最近ちょっとやりすぎ……」
言いかけて、ゆったりと彼は歩いて背後に回ってきたことに気づく。そうして、腕を回された。
制服の布越しに感じる体温が、熱い息が、耳元にかかる。
「……やめます? 俺が全部やるの。お弁当も、課題も。言われれば」
低く落ちた声に、背筋がぞわっとした。
「でも、たぶん困りますよね。俺がいないと。だって――」
背中から回る彼の指先が、机の上の自分のノートに触れる。
そこには、今日教えてくれたばかりの解き方が、彼の字で丁寧に書かれていた。
「先輩が面倒だからやっといてって言ったこと、俺は一度も断ったことないですよ。…俺に頼るクセ、ついちゃったでしょ?」
「……そんな、つけたくてつけたわけじゃ」
「でも、嬉しそうだった。俺がはいはいって何でもしてあげたとき。
だから俺、ずっとパシられてあげたんです。
先輩が、俺ナシじゃやってけなくなるように。全部、狙ってました。」
その声は、とても静かだった。
「……先輩、モテるから。正攻法じゃダメだと思って。……俺みたいな、ステータスの高い男を従えるのが好きなんでしょ。知ってます。」
呼吸が浅くなる。
腰が抜けそうで、逃げたくて、でも足が動かない。腕を振り払えない。
「俺、犬っぽいってよく言われるんですよ。吠えないし、従順で、かわいいって」
彼の指が、頬に触れた。
「でも、飼い主が逃げようとしたら、噛むに決まってるじゃないですか――」
頭が首筋に押し付けられる。
「せんぱい、俺のこと、いらないって言えます?」
教室の時計が、静かに秒を刻む。外の音は遠く、ここだけ音がない。
「……っ、は……」
ゾクリとした感触に、反射的に息が漏れた。
耳たぶにかすかに触れた唇、囁くような切ない声――
全身がびくりと震えて、脚の力が抜ける。椅子に座ったまま、立ち上がれなくなった。
「やっぱり。ほんとに、可愛いなぁ……先輩って」
背後から彼が覗き込む。もう笑ってはいなかった。
見えないけれど、わかる。きっと熱を帯びて、黒く深く、私を見下ろしている。
「動けないんですか? 俺、まだ何もしてないのに」
「……っ、ばか、近いってば……」
俯こうとすれば、そっと腕が巻き付いてくる
まるで壊れ物を抱きしめるように、やさしく、でも逃がさないように囲ってくる。
「俺、知ってるんですよ。
先輩、ちょっと強くされると、こうやって腰抜けになるってこと」
「な……っ」
「好きなんでしょう? こうして、少し強引にされるの。気付いていないと思いましたか?」
反論できなかった。
心の奥を、丁寧に爪でなぞられるような言葉に、呼吸もままならない。
「じゃあ、言わせてあげますね。今日から、先輩がちゃんと俺に言うんです。
お願い、明日も一緒にいてって。俺のこと、必要だって。ほら――」
するりと回された指先が頬をなぞる。
「言って? 可愛く。強がらないで」
その声に、逆らえなかった。
支配されていくのが怖いのに、心のどこかが、震えるほど嬉しかった。
「……っ、やだ……言わない……」
震える声でかろうじて吐き出した拒絶は、まるで子どもの反抗みたいだった。
体を抱きしめる力が一瞬だけ緩んで――そして、そっと離れていく。
「そうですか」
彼の声は変わらず柔らかい。けれど、その静けさが逆に怖い。
「恥ずかしいんですか? ……それとも、自分がもう俺から離れられないって気づいちゃったから?」
「ち、ちが……っ」
「だって、ほら。今も、こんなに顔真っ赤」
顔を手で動かされて、初めて、真正面で彼を見た。いつもヘラヘラ笑ってた彼が、初めて私を見下していた。
「怖いですか? 俺に全部見透かされるの。
でも、本当は――それが、たまらなく気持ちいいんでしょう?」
ゾクリ、と背中を走る感覚に、膝がまたわずかに揺れる。
「や、やめ……あんた、ほんと、なんな、の……っ」
「怖がるようで期待してる――そんな顔、俺にしか見せちゃダメですよ」
視界が揺れる。息が浅くなる。
身体が言うことをきいてくれない。
彼の言葉が、脳に直接響くように、どこまでも甘く、熱く、ぐじゅぐじゅに溶かされていく。
「先輩、俺の声、今日はちゃんと聞いてくれてますね。うれし……」
耳にかすかに触れた吐息。
全身がびくんと跳ねて、声が漏れそうになるのを、ぎりぎりの理性で噛み殺す。
「ねえ、もう一度だけ聞きます。言えるまで、俺、離れませんから」
彼がそっと囁く。
「ずっと一緒にいて。
そうしたら、俺が、全部してあげる。ずっと先輩だけ見てあげます。愛してあげる」
心が、脳が、じわじわと溶けていく。
だめなのに、身体の奥から心から、それを望んでしまっている。
「……っ、……いっしょに、いて……」
その声は、震えて、かすれて、でも確かに彼に届いた。
彼の目が細くなり、嬉しそうに微笑む。
「よく言えました。偉いですね、先輩」
その褒め言葉が、なぜかたまらなく心地よくて――
自分がもう、逃げられない場所まで来てしまったのだと、悟った。
「じゃあ、ご褒美です。……こっち向いて」
顎を持ち上げられて、見つめ合ったまま唇が触れる。
「っ、ん……」
それは、ただ触れ合うだけのキスだったけれど、今までしたどんな行為よりも甘美で、心も体も溶かすような熱を持っていた。
「先輩って、唇も甘いんですね」
「……は……?」
彼はくすりと笑うと、私の耳元に顔を寄せた。そして――
「俺ね、先輩が思ってるよりずっとずっと、悪い男なんですよ?」
「え……?」
突然そんなことを言われて、わけがわからなかった。
「だって、先輩のこと、まだ全然足りない。もっと欲しい。
だから、先輩が自分から堕ちてくれるまで、俺頑張りますね?」
「な……何言っ……」
彼はまたくすりと笑うと、私の頭を優しく撫でた。
「大丈夫ですよ、先輩。俺がずっと見ててあげますから」
そしてもう一度唇が触れたとき――私はもう抵抗できなかった。
彼の声はまるで麻薬のように私を侵し、身体も心も支配していく。教室だというのに、誰かが来たら、先生に見られたら終わりなのに。
「先輩、好きですよ。……大好き」
彼の声が、脳を溶かす。
その熱に浮かされて、私はもう何も考えられなくなっていた。
「だから、もっと俺に溺れて」
そしてまた唇が触れる。今度は深く――
「……ん……っ」
スカートに指が潜り込んでくる。
「……っ、だめ……」
「先輩、しー……静かにしてください」
指は簡単に下着の中に入り込み、誰にも触られたことのない場所に触れられる。
「や、あ……んん……っ」
溢れる蜜を絡めた彼の指がうごめく。そして耳元で低い声が囁く。
「ここ、触られると気持ちいいでしょう? ほら。でも、声は控えめに。見られたくないでしょう?」
「ん……あっ……」
「可愛いです、先輩。すごく可愛い」
もう何も考えられない。背徳的で甘美な刺激に頭がとろけていく。
「今日は、先輩がようやく素直になってくれた記念日です。待ちきれない。早く繋がりたい……」
彼の指は止まらない。身体がどんどん熱くなる。
「でも、まだです。もっと先輩を溶かしてから」
そして彼はまた私の唇を塞ぐ。今度はさっきよりも深くて、激しいキスだった。
もう何も考えられなかった。ただ、彼だけが欲しく疼いて。
「……っ……はぁ……」
長いキスのあと、彼がゆっくりと唇を離すと糸を引いた唾液がぷつんと切れた。
そのまま椅子に身体をもたれさせる私の足を、彼が持ち上げるようにして支える。そのまま、ズボンのチャックから、いきり立ったそれが取り出された。私はそれをぼんやりと見ていることしかできなかった。
反り立った、初めて見る男性の陰茎。ゆるゆるとしごく様子から、目を反らしたいのに離せなかった。ピリ、と袋を破いて、彼はゴムをかぶせる。挿れる気だ、と今さら、身体がこわばった。あまり人が来ないとはいえ、教室で、こんな場所で、彼は私を犯す気なのだ。とんでもない状況なのに、胸はドキドキと高まっていた。期待と興奮が混ざり合った感覚だった。
彼は、私の入り口へ先端をピッタリと合わせる。胸がどくどくと脈打って苦しい。彼は私の髪をそっと撫でてから――ゆっくりと挿入してきた。
「あ……っ」
その瞬間、彼の熱いものが私の中に入ってくる。異物感と膣を拡張されていく感覚に、お腹の奥がキュンっと収縮する。
「先輩……初めてなんですね……」
彼の言葉にこくんと小さくとうなずいて、顔をそらした。
「……嬉しい。ずっと待ってたんです。こうやって先輩とつながる瞬間を」
彼が優しく笑って私にキスをする。それだけで私のお腹の奥がキュンキュンと甘く疼いた。そんな中、彼はゆっくりと腰を動かし始める。
「あっ、あ……」
彼の動きに合わせて声が出てしまう。口を覆おうとすると、その手を絡みとられ、どけられてしまった。
「先輩……可愛いです。こんな所、誰かに見られちゃったら、俺達二人とも……変態って、退学させられちゃいますね」
「あ……っ」
彼の言葉に想像が膨らんで、また身体が反応する。首をふるふると横に振るが、彼の動きは止まらない。
「先輩……もっと聞かせてください」
「っあ、や……だ……め…っ」
「どうしてですか? こんなに気持ちよさそうなのに」
彼の声がまた私の中をかき乱す。
「だめ……ここ、教室……っ」
「うん。だから先輩の声、聞かせて? 必死で気持ちいいのを堪えるかわいい声、誰か来るまで……俺に、いっぱい聞かせて」
彼は意地悪に笑いながら腰を動かす速度を速めていく。私はその快楽に抗うことができなくて……いやだと言っても、彼を求めてしまう。
「先輩……もっと乱れてください。もっと感じて……」
彼の声が耳元で響く。その声は甘く痺れるような毒を含んでいて……
「ぁ……っ!」
私は耐えきれずに絶頂を迎えた。頭の中でチカチカと星が弾ける。それでも彼は動きを止めず責め続ける。
「あっあっ! んぅ……っああっ」
「可愛いです……先輩。もっと、俺で乱れて……」
彼の声と吐息にぞくぞくして頭がおかしくなりそうだった。もっと彼が欲しくなる。もっと彼を感じたいと思う。そうしたら彼が応えるようにキスをしてくれる。
「ん……んんっ! んん……!」
キスをしながら舌を絡め合っているうちにどんどん気持ちよくなってきて……もう何も考えられなくなってしまう。
「ん……っはぁ……先輩……俺ももうすぐ……っ」
「あっ! ……ぁん! あっ!」
彼の声が上擦る。彼は私の肩をつかんで抱き寄せるようにしながら激しく突き上げた。そして最後の一突きで私の一番奥まで貫いた。
「んっ! ~~~~~っ!!」
頭の中で火花が散る。目の前が真っ白になって……体が大きく痙攣する。それと同時に彼のものが中でビクビクと跳ねるのが分かった。
「っ……はぁ……」
彼が荒い呼吸を繰り返しながら私の肩に顔を埋める。私もまだ余韻に浸ったまま肩で息をしていた。
「先輩……好きです」
彼の声が囁くように耳に届く。私はそれに答える代わりに彼の背中に腕を回して抱きしめ返した。すると彼は嬉しそうに微笑んで……もう一度深いキスをしてくれた。
彼の腕の中で幸せな気分に浸りながらふと考える。これから、どんな顔で、彼に接すればいいのだろう。
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