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動き出す少女の願い
しおりを挟む―カラカラと馬車を弾きながら、馬が大きく嘶き駆ける。
「キュウ」
『なあ、いいのか?』
「何が?」
『最後ぐらい挨拶したってバチなんか当たんねーよ。俺が保証する。なんせ神様とお知り合いだからよ』
「ううん、いいの」
ニドは顔を横に振る。魔剣はせめて彼女が自分の意思で代償を支払った以上、その見返りを受け取るべきだと思っていた。
カーニーとニナ。彼女に関わって死んだ事になる人間は皆生き返る事となっている。
しかし、彼女はそれをあまり良しと思っていなかった。
主なな理由は、ニド自身が再び二人を巻き込んで、死に追いやる運命へと誘ってしまうかもしれないからだ。
たしかに二人の死は偶然だった。
だが、偶然であるからこその得体の知れない危機を彼女は警戒していた。
(まぁ、そうなるか。…カーニー、ニナ。すまねえが。こいつがお前らに会うのは本当にいつになるか解らねえようだ)
「ねえ、ジャバー」
『なんだ?』
「あなたは、こうなる事まで知ってたの?」
『何がいいたい?』
「死を肩代わりする呪い…本当は3回なんだよね?」
『ニド…』
魔剣は『頼むから』と懇願する。
『“うそつき”と、だけはいわないでくれ』
「…うん」
ニドは気づいていた。
カーニーとニナの死が、本来自分自身に降りかかる運命だというのであれば。
その事象が、死の肩代わりの呪いによって近くにいたカーニーとニナがそれを請け負ってしまっていた事に。
『お前がそれに気づいてしまったなら、おれの言っていた呪いの“残り4回”ってのは嘘になる。そう、お前の死の肩代わりは残り3回なのさ』
「―なんで黙っていたの?」
『お前がそれを知らなければ、それは真実になるからだ。回数なんてものは大して問題ではない。こんなのはいずれすぐ無くなってしまう。けど、その後のお前の死の事象なんてものはどうとでもなるからだ』
「それでも、今度からは嘘を言わないで。その呪いは、あと3回、私を殺さないけれども、近くにいる人を簡単に殺してしまう」
『ああ、本当にお人好しだな、おまえは』
「お人好しにしたのはあなた。残念」
『はっ、言うじゃねえか。お前も』
「キュウ…」
「でも、だからこそ知っていたの?私が神に会ってまで人を生き返らせるって」
『さあね。そればっかりは、お前の意志次第だったよ。正直俺はカラオンの北の端っこで、お前の心が壊れて終わるもんだと思っていた。
そこで俺とお前の物語は終わり、そう思っていた。だが、お前の意志は留まる事を知らなかった。だからこそ、そうなった時の為の“保険”も役に立ったのさ』
「保険?」
「キュウ?」
『…俺は未来を知っているなんて事は言いたくはない。こうなるであろうと知っておいてそれを甘んじて受け入れる事は運命と呼ばれてしまう。
そうなれば、お前は再び運命の内側に入り続ける事になる。例え知っていたとしても、俺はお前の意志によって振られた魔剣でなくてはならない。
だが、望んでいる未来へと辿るお前の為に、褒美を用意する事ぐらいは出来る。あの司教に関しては特別だったがな』
魔剣が司教という厄災を人に変えて殺したのにはある思いつきがあった。
実の所。アレクサンドル司教を魔剣は気に入っていた。
聖剣エスカロッソを振る者。エスカロッソから全てを聞いた時に彼はアレクサンドル司教という人間をある程度見極めていた。
厄災として、敵として立ちはだかったとはいえ、自身の意志を示した行動に彼自身が敬意を払っていたからだ。
神に成るなどと、人が滅多に言う事ではない。間違っている事とはいえ、その根本にある孤独からは、自身と同じ匂いを感じていたからだ。
『お前はお前の意志で司教が救って欲しいと願ったから、救えた。そこに少しだけ俺がスパイスを加えてやっただけだ。ただそれだけの話しさ』
「―うん」
それ以上の会話は無く、未だ静かに馬車はカラカラと音を立てながら走り続ける。
ニドはぼうっと山の景色をただ眺めて、魔剣もそれを静かに見守っていた。
そんな沈黙した空気にいたたまれなかったのか、先程まで黙って話を聞いていたラフが口を割る。
「な、なんか教会ぶっ壊して黙って去ってると、俺たちがなんか悪い事して逃げてるみてーだな。サンタ」
「バカ野郎、ラフ。滅多な事をいうもんじゃねーよ。なぁ、ニ、ニド」
「ん?なんだサンタ。なんでお前、顔を赤らめてんの?」
「キュウ」
「ばっ!そんなんじゃねえ!!殺すぞ!!アキオ!!!」
「そんなって、どんなだよ…」
馬車に乗って一行は、カラオンに戻る事なく山々の先にある港町ナバルガへと向かっていた。
「しかし、本当に…いいんですかい?旦那の話じゃあ、姐さんが生き返らした二人はカラオンにいるんでしょ?教会の司教はともかくとして、
旦那の言うとおり、挨拶ぐれぇしたっていいんじゃないんですか?」
ラフの言葉にニドは顔を振る。
「いい。どのみち会ったとしても…今は話すことが思いつかないや」
「そうですかい…」
「キュウ」
「……………………なあ、姐さん」
「なに?」
「やっぱまだあんまり見慣れねえんですわ。これ」
「これ?“この子”の事?」
ニドは隣にいる黒いものを抱き寄せてラフに見せつける。
「キュウ!」
『ああ…ラフ。お前が気になる気持ちは解るよ…』
ニドが抱き寄せているのは、教会で檻に閉じ込められていた小さな竜の子供だった。
小さな頭をフルフルと揺らしながら、口をパカパカと開けている。
(まさか、子の姿とはいえ、こいつが厄災の種である竜を連れていくなんてな…想像もしてなかったわ)
―先の戦いを終えた時、司教が目醒めるその前に、ニドは馬車に乗ってその場を後にしようとする直前に
思いついたように檻の前へと駆け寄ったのだ。そして、震える小さき竜を前に手を差し伸べた。
『ニド、もう一度言うぞ。それは厄災の種だ。いずれは厄災を喰らって成長する。
そうなれば、そこらで人を喰う魔物と大して変わらなくなっちまうんだぞ?そうなれば、いずれは…カーニーやニナを殺したそれと同じ事にだって発展するかもしれねぇんだぞ』
「そう」
『もう二度はいわねぇからな。俺はちゃんと言ったぞ?』
「でも、この子はきっと、そう望まれて生まれたとしても、そう望んで生まれたわけじゃない。
…私と一緒―」
「キュウ」
『ニド』
彼女は黒い子竜を抱きしめる。
(はっ、厄災を抱きしめる…か…。…アズィー。お前を救う少女は、どうやら相当な癖を抱えているのかもしれねぇ)
「っ…」
ニドはふと両手で目を覆う。
『ニド…まだ、痛むのか?』
「うん…ちょっとだけ」
『一体どうしちまったんだろうな。お前のそれ』
魔剣が見つめるニドの瞳
それはかつての紫紺の瞳では無く、魔剣のそれに似た緋い色をしていた。
「それだけならいい。でも時折、その痛みと同時に…私の考えが真っ白になる時があるの…」
(俺の呪いにはそんな効果は無い、魔剣の力にだってこんな露骨な反動があるわけもねぇし…あるいは…)
魔剣は思い当たるものが一つあった。
ニドが唱えたアズィーへの願い。
―ニドに関わって死んだ人間を生き返らせる。彼女の願いは確かにそうだった。
そうであるなら…
そこにある可能性が秘められていた。
魔剣はありもしない固唾を飲んで、試しに聞いていみる。
『なぁ…。なぁ、“クリス”』
「ん?なに?」
『…』
「え?」
『ニド、お前?』
ニドはその会話に自分がなにをしでかしたのかを理解してしまう。
「クリス?どうして…?」
彼女は確かにこたえた。
クリスと呼ばれて、違和感が無いまま返事をしてしまっていたのだ。
そして、当の本人も訳がわからないまま返事をしてしまって困惑している。
「クリス…違う…わた、私は…―」
『…マジかよ』
「ジャバー…ねぇ、ジャバー…私、わたしはニド…ニドなんだよね?」
ニドの震える声にジャバーは言葉を返せないでいた。
ニドの中で、クリスは生きている事になる。
そして、逆を言うなら…クリスは、ニドという存在に関わった事で死んだ。そういう事になってしまうのだ。
つまりは、ニドという人間の身体の中には二つの意識が入り込んでいるという事になる。
試作型蘇生術式聖女併合型第二被検体
(ニドは“パパ”からそう呼ばれていたと言っていた…そいつは一体…何者なんだ?)
魔剣の疑問はそれに留まらない。
(あいつらの言う“ニド”という存在は本来…何者であったんだ…)
かくして馬車は止まらず山々を駆け抜け、ナバルガへと向かう。
少女と魔剣に、多くの疑問を残したまま…
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少し前の事である。
朝日が昇り始めた頃
そこはカラオンの裏通り。
ならず者らが道の端で寝転がるのを一瞥しながら
ある二人は、閉店と書かれている看板を見下ろして
静かにその武器屋へと入る。
二人にとっては見慣れた景色。
だが、それでも何処か他人事の景色のように思える不思議な感覚。
「なぁ、俺たち…何が起きてんの?」
「知らないわよ…バカ親父」
ほうけたまま店の中で立ち尽くす二人。
二人は記憶が異常なまでに曖昧になっていた。
何かが抜け落ちている。
気づいた時には朝、しかもカラオンの北の端でふたり揃って立ち尽くしていた。
それ以外は何も変わらない。いつもの日常。
二人は黙って階段を上り、二階へと向かう。
お互いに何かが足りない感覚が未だ正体不明のまま
それを他の情報で埋めようと五感に頼って周囲を見渡す。
「…ただいま」
カーニーは立てかけられた写真を手に取り小さくそう呟く
「…あれ?親父…これって」
「ん?」
ニナの声に振り返ると、彼女はテーブルに置かれている小さなコップを指差す。
ウサギのマークと、もう一つ
そこに名前が書かれていた。
―ニド
「ニド……………うっ」
その瞬間。頭の中で強い電流が走ったような感覚と同時に
自分の中で足りなかった記憶を埋めていくようにある出来事を想起させていく。
―俺に触るな、死ぬぞ
キッカケは…そう、“あの子”が寝ている時。立てかけられていた魔剣をどかそうとしていた瞬間。
『俺は魔剣。そうとだけ言わせてくれ』
「魔剣?喋る剣だと?」
『とりあえず、お前らの名前を改めて教えてくれ』
「どうして」
『この子が悲しまない為だ』
「…カーニー・ウィルバース」
『ウィルバース。なら、お前の娘もニナ・ウィルバースでいいんだな?』
「あ、ああ」
『承知した、もう触ってもいいぞ』
「どういう事だよ?」
『俺という魔剣には呪いが施されている。俺が名前を知らない奴はこの剣に触れると死んじまうんだ』
カーニーはそれを聞いた途端に魔剣を触ろうとする手を一瞬ビクつかせてとめてしまい、固唾を飲む。
「…なぁ、お前はなんであんな小さな子供に自分を背負わせるんだ?」
カーニーはソファに横たわる少女を見る。
今も幸せそうに寝息を立てて、掛けておいたブランケットを胸もとに引き寄せて眠ったままだ。
ふと、自身の中でこみ上げてくる感情を押さえ込むように拳を強く握り締め、奥歯を小さく噛み締める。
『お前がいいたい事はわかるさ。だが、これは運命でもなんでもない。誰かの意志ではなく、この子自身が選んだ結果だ』
「この子が選んだ?そんなの…俺にはお前らの事情なんてもん、解らねえけど…きっと、この子には選択肢がそれしかなかっただけなんじゃねえのか!?」
『そうだ。足りない選択肢の中で、何もしない事よりも俺の剣を手に取る事をこいつは選んだ。だからこそ、あいつは、ニドという一人の少女としての意志が、お前らとの出会いを果たした。少しばかりの助言はしたけれどもな』
「くっ…」
『俺は、ヴァルムヘイラで捨てられたこの子にこの世界で生きた証を残さなければならない。そして、お前らもその一つである事は違い無い』
「何が言いたいんだよ」
『お前らがこの子と共に居続ける限り、いずれはお前ら死ぬ』
「それってどういう―」
「どういう事なのよ」
カーニーの後ろからニナが会話に割って入ってくる。
「黙って聞いていれば、私たちが死ぬ?この子の生きた証?そんな訳のわからない事で、この子が剣を背負ったまま旅させるのを黙って見ていろっていうの!?あんた何様なんだよ!!わたしは…そんな事の為に、この子の服を作りたいって思ったワケじゃない…」
「ニナ…」
『優しいな…お前らは。だからこそ、きっとニドはお前たちが死んだ時、ものすごく悲しむ。…俺には、魔剣の所有者の死の事象を近くの人間に肩代わりする呪いが掛かっている。そして、あいつは本来、あのヴァルムヘイラで死ぬ事が世界の選択だった。その事象の矯正は今も歯車のように、ニドに降り注ごうとしている。今来るかもしれないし、いつかかもしれない。だが、その時が来た時に、苦しむのは、死んだお前たちよりも…ニドなんだよ』
「どうして…」
『恨むなら神様を恨め。俺も恨んでるからな。…今のこいつには自分の命の護り方が全く解っていない。だから…こいつがもう少しだけ、自分の事をしっかり護れるようになるまでは、どうか、見守ってはくれないか…??』
「…」
「…そんなの、おかしいよ…絶対に…」
『そうだな。だが、おかしくない世界なんてもんは何一つねぇ。理不尽な世界で俺たちはいき続けなくちゃならねぇんだ』
「お前は、最終的に…ニドをどうするつもりなんだ?」
『ズルい返しになるかもしれねえが…それもこの子の意志次第だ。だが、最終的な目標はこの子を魔剣から開放させる事だ』
「開放?どうするつもりなんだよ」
『俺を、殺してもらうのさ』
「お前…」
『約束する。お前らには再びこの子に合わせる。だから、その時までは…せめておとなしくこの子を見守って欲しい。そして、ニドが帰ってきた時には、家族のように迎えてくれ。頼む』
カーニーは俯いて大きな溜息をつく。
「…わかった」
「親父!こんな魔剣の言う事を信用するつもり?」
「そんなんじゃねえ。ただ、俺らには俺らにしか出来ない事をする…そういう事だ」
「…」
「ニナ、あいつの服…もう少しだけ戦闘向けに効率よく作れるか?」
「…出来るけど」
「頼む。これはゲオルグ金貨を貰ったからじゃねえ。ニドの為を思ってだ」
ニナは暫く黙り込むと、大きく頭を掻いて、父親に似た溜息をつくと
「もう少しだけ時間を頂戴。ニドが起きるまでには作り直すから」
そのまま作業部屋へと戻ろうと立ち上がる。
「…ありがとうな」
『そうだ。二人に聞かなけりゃいけない事がある』
「なんだよ」
『昔話だ』
「昔話?なんだ急に」
『まぁ、聞いてくれよ。ある二人の男女がいたんだ。女の名前はゲレル。男の名前はハビト。二人は共に永遠の愛を誓っていた。
けれどな、そんな二人を引き裂いたのは大きな戦争だった。お互いに違う国で生まれた敵国同士だったんだよ。そして、その争いを憂いた神は、その国と国の間に大きな壁を作った。戦争どころか、人では登る事も叶わない程に大きな壁だ。神はその壁を作って言ったんだよ。“1000年この壁は在り続ける”と。それは世界に残された大きな形の人間への罰だった。以降、ゲレルとハビトは再開を望むが、己の持つ限りある生涯ではその壁を越えることは敵わなかった。だが、二人は互いに望んだ。幾度となく繰り返す来世でも、この魂は貴方との再開を望む。とね』
「…それで、どうなったんだよ。二人は」
『どうなったと思う?カーニー、ニナ』
魔剣は試すように問う。
『お前たちが、同じ立場だったなら、来世でも想い続ける事が出来るか?』
二人は互いに顔を見合わせて、頷いて答える。
「ああ、叶うなら。忘れたくない」
「そんな運命のまま終わりたくない。だからあたしも忘れたくないわ」
―そうか、ありがとうな
「―…思い出した」
「…うん」
「ニド…あいつ…」
カーニーはそのニドのコップを握り締める。
神による蘇生の代償、二人の中に消えたニドの記憶は…魔剣の108の呪いの一つ、“ゲレルハビトの恋慕”によって記憶の継承を承認された。
「親父…ニドは―」
「ニナ、行こう!」
ニドのコップをキッチンにある二人のコップの横に置き、すぐに身支度を始める。
「あいつ、きっとこのままならナバルガに向かっている筈だ…!」
「で、でも…今ニドに会っても…」
「俺は、今すぐにでも会いたいよ」
「親父」
「死ぬかもしれねぇって、わかってるさ。どんなに間抜けな事で、きっとあの魔剣野郎だってこんな事望んでないかもしれない。
けど…けどさ。会って、ちゃんと…言わなきゃいけない。あいつにはっ!帰る場所があるんだって!!」
「…うん、そうだよね」
ニナは切なそうな表情をしながらも、どこか優しくそう答えた。
こうして二人は飛び出すように武器屋を後にして、ナバルガへと向かう馬車を探しに行く。
たった一人の少女との再開を望んで。
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