漫画の様にスラスラ読める小説をめざしたらネームになった物語の1つ。アナザーゲートキーパーズ

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2章

アナザーゲートキーパーズ 『犯人』

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セイヤの部屋

ヴィンがセイヤに絡んだ状態で 教科書を示しながら言う
「このように分解された原子分子は全て…」
受信装置が鳴る ヴィンとセイヤが反応し ヴィンが服の中に忍ばせていた受信装置を取り出して言う
「…っと失敬」
ヴィンがセイヤから離れる セイヤが振り向いて言う
「何それ?」
ヴィンが装置を軽く操作してから言う
「ふむ… 何をするつもりなのかはさて置き警告範囲を抜けての この方角と言う事は 目的地はアウターサイド…」
セイヤが言う
「目的地?アウターサイドって?」
ヴィンがセイヤへ向いて言う
「ああ、ユウヤの向かっている先が… この装置は彼の衣服へ忍ばせた発信機からの情報を受信しており先ほどの音はそちらの警告音」
セイヤが驚いて言う
「親父が今?アウターサイドへ向かって居る事が分かるのか!?それってすげぇよ!」
ヴィンが装置を服へ仕舞ながら言う
「フフ… お褒めに預かり光栄だ しかし、この技術は超微電流が使用可能となりさえすれば 容易いもの… つまり技術的に言えば大した技術では無いと言える」
セイヤが言う
「そうなんだ…?ならやっぱ技術革新を遮っているのは超微電流制御装置のせいなのか… なぁ?もっと詳しく教えてくれよその装置の事!」
ヴィンがセイヤへ向いて微笑して言う
「もちろんセイヤが望むのであればいくらでも…」
セイヤが喜んで言う
「やったね!それじゃ構造から!」
ヴィンが言う
「しかしすまないがセイヤ 私はユウヤの下へ向かわなければ」
セイヤが言う
「え?親父がアンタを呼んでんの?」
ヴィンが言う
「いや?呼ばれては居ないが今の世の中では このヴィーンリッヒの獲物であろうとも直接私が守らなければならない 過去に置いてはいくらでも私の命により動かせる者がいたのだが 14年前に全てが死に絶えてしまった」
セイヤが呆気に取られて言う
「全て… 死んだ…?」
ヴィンが言う
「更に以前までは私の獲物に手を出そうなどと言う愚かなヴァンパイア自体が存在しなかったのだが… ともすれば今回は“その様なヴァンパイアではない相手”となる可能性もある」
セイヤが言う
「…どう言う事?」
ヴィンが微笑して言う
「いや?何にせよ心配は不要だセイヤ この私が付いてさえいれば?」
セイヤが言う
「分かった… じゃぁ行ってくれよ親父の所に 俺はその間これでも読んでるから」
ヴィンがセイヤの頭を撫でて言う
「ああ良い子だセイヤ… 心配は不要 何も案ずる必要は無い」
セイヤが苦笑して言う
「分かってるアンタが付いててくれるからだろ?けど、ちょっと気になるってだけだよ“ヴァンパイア以外”に親父に敵がいるなんて聞いたらさ?」
ヴィンが微笑して言う
「あぁ… やはりセイヤは賢い子だ」

検問

ユウヤが車の窓を開けて言う
「お疲れ様です」
婦警が言う
「お疲れ様です ユウヤ巡査」
ユウヤが周囲を見て言う
「この検問はやっぱり…?」
婦警が言う
「はい、ヴァンパイアが潜伏しているとされているA地区アウターサイドから2キロ範囲を警戒区域として一般の立ち入りを禁じています …それと街へ逃げ込むヴァンパイアが居ないかの 見張りも兼ねてですが」
ユウヤが言う
「そうですか… えっと他の討伐班の皆はもちろんこの先へ行ってますよね?」
婦警が言う
「はい、このルートの先はハミット主任の班です」
ユウヤが言う
「ハミット先輩の班か… 分かりました合流するので通してもらえますか?」
婦警が言う
「はい、気を付けて下さいね?ユウヤ巡査」
ユウヤが言う
「ありがとう」
検問が開かれ ユウヤの車が過ぎて行く

車内

ユウヤが周囲を警戒しながら思う
(この辺りはアウターサイドの廃墟に近いとは言え普段はそれなりに人が居て… けどそれが居ないってだけでこんなに…?)
ユウヤが不安に表情を険しくしながら正面を見て思う
(あの角を曲がれば100メートル位先に彼らのアジトが見える筈… 車は手前に止めて置いた方が良いかな?それとも…?)
ユウヤが気付いて言う
「うん?」
ユウヤの視線の先車のフロントガラスに 黒いカスが降り注ぎ始める ユウヤが疑問して言う
「何だろう?黒い… 粉…?」
ユウヤがワイパーを起動させて運転を続ける 徐々に黒いカスに続き 燃えカスが舞い始める ユウヤが反応して言う
「これは…?」
ユウヤが思う
(何だ…?)
ユウヤがハッとして言う
「あっ しまったっ!もう角に…っ」
車が曲がり角を少し過ぎて止まる ユウヤがギアをバックに入れ横を向いて驚いて言う
「なっ!?」
ユウヤの視線の先 曲がり角の先は一面火の海になっている ユウヤが車を降りて慌てて通路に立ち周囲を見渡して思う
(彼らのアジトが…っ!?火事かっ!?いやっ これは…っ!)
周囲で爆発音が鳴る ユウヤが驚いて顔を向けた先で火柱が上がり激しく燃え上がっているのが見える ユウヤが言う
「あれは爆薬を起因とする炎かっ!?ならこの火災は人為的に…っ!」
ユウヤが思う
(警察が…っ!ヴァンパイア退治の為にっ!?)
ユウヤの耳にかすかに声が聞こえる
「…け…て…」
ユウヤがハッとして周囲を見渡して走る 火の粉が舞う中ユウヤが目を凝らす 再び声が聞こえる
「…つい… あ… つい… よ…」
ユウヤがハッとして顔を向け驚く ユウヤの視線の先 炎に覆われた人の形が地面に倒れていて言う
「あつい… あつ… …た …すけ …て」
ユウヤが驚いて思う
(あれはっ!ヴァンパイアだっ!)
ユウヤが言う
「今助け…っ!」
ユウヤが駆け寄るが気付き驚いて後退る ユウヤが思う
(駄目だ… 彼はもう…っ)
炎に覆われた人の形が ユウヤへ手を向けて言う
「たす… け…」
ユウヤが息を飲む 炎に覆われた人の形が力を失い 黒い肉片が崩れ 白い骨が残る 炎がゆっくりと消えて行く ユウヤが呆気に取られたまま思う
(彼らヴァンパイアは致命傷を受けるまで再生を続ける… だから…っ)
ユウヤが炎の無くなった骨の前に屈んで言う
「苦しかっただろうに… 臓器が燃え尽きるまでずっと苦しんで…」
ユウヤが燃え上がる屋敷とその周囲を見て唇を噛む ユウヤが思う
(何も…っ こんな方法を取らなくても…っ!せめて別の方法でもっ!?)
爆音が轟き ユウヤがハッとして顔を向ける ユウヤの視線の先で火柱が上がる ユウヤが走って向かう

ハミット班

爆煙の上がる中 警官たちがサブマシンガンを放ちながら言う
「こちら2体っ!」 「こっちにも1体いるぞっ!」
ハミットが言う
「撃て!撃て!逃がすなーっ!」
ユウヤが遠くに現れハッとして言う
「あれはっハミット先輩!?ハミット先輩ーっ!」
ユウヤが走って向かおうとする 突然ヴィンの声が聞こえる
「ユウヤっ!」
ユウヤの体がヴィンの腕に抱き止められる ユウヤがハッとするのと同時に銃声が1発響きユウヤの目前を掠めて横の壁に打ち込まれる ユウヤが銃弾を見て思う
(発砲っ!?この方向で…っ!?後一歩俺が前へ進んでいたら…っ!?)
ユウヤが銃弾の放たれた元へ顔を向けて思う
(一体誰がっ!?)
人影が逃げる ユウヤが一瞬驚いて言う
「今のはっ!?」
ユウヤが思う
(俺の目でも追う事が出来たっ あの動きはヴァンパイアじゃない…っ!?)
ユウヤが呆気に取られて言う
「そんな…?それじゃ…?」
ユウヤが思う
(一体誰が…?“警察官の“俺を!?)
ヴィンがユウヤの前方の様子に気付きユウヤの体を残して消える ユウヤがハッとして後ろを見て言う
「ヴィン?」
ユウヤの前方からハミットの声が聞こえる
「ユウヤ巡査か?」
ユウヤが向き直って言う
「ハミット先輩!」
ユウヤがハミットの下へ走って向かい言う
「すみません!遅くなりました…っ」
ハミットが言う
「あ… いや?お前は俺の班じゃねぇけど… まぁ良いや?俺はまさかお前が参加するとは思わなかったからよ?多分ユーノス警視もそれで何処の班にもお前の名前を書かなかったんだと思うぜ?」
ユウヤが言う
「え?あ… そうだったんですか?」
ハミットが弾倉を交換しながら言う
「ああ、名簿の何処を捜してもお前の名前は無かったからな?…まぁ分かるっちゃ分かるけどよ?」
ユウヤが疑問して言う
「え?」
ハミットが言う
「いや当人が分からないって言うんなら良い それに来たからには…」
ハミットがユウヤの肩に掛けられているサブマシンガンを見てからユウヤの顔を見て言う
「お前も戦うんだろ?ヴァンパイアと」
ユウヤがハッとしてから言う
「その… つもりですが…」
ハミットが言う
「なんだよ!?その”つもり”ってぇのは?」
ユウヤが顔を向けて言う
「しかしっ このやり方はっ!」
ハミットが言う
「真っ向勝負じゃいくらコイツがあったってコッチの分が悪いだろ?」
ハミットがサブマシンガンを軽く叩いてから続けて言う
「だったらこれくらいの奇襲は当前だ」
ユウヤが驚いていた状態からわずかに表情を怒らせて言う
「奇襲って…?これ(サブマシンガン)だけで十分じゃないですか!?この火災は…っ!」
ハミットが言う
「この火災を含めて奇襲だ!…ん?ほら見ろ!また出て来やがった!」
ハミットがサブマシンガンを構える ユウヤがハミットの構えた先を見て驚く 炎に覆われた女子学生が助けを求めて言う
「たすけてっ 熱い…っ!」
ハミットが言う
「おうっ!今助けてやらぁー!」
ハミットがサブマシンガンを放つ 炎に覆われた女子学生が被弾して悲鳴を上げる
「ギャァアアーッ!!」
ハミットが笑って言う
「おらおらっ!もっと食らえっ!ヴァンパイアーっ!」
ユウヤが怯えていた状態から慌ててハミットに掴みかかって言う
「止めて下さいっ!ハミット先輩っ!!」
ハミットが驚き慌てて言う
「おわっ!お、おいっ!?危ねぇだろっ!?」
ユウヤが顔を向ける 炎にまかれた女子学生が倒れていて言う
「あ… あつ い… 痛い よ… 助けて… お… 母… さん…」
ユウヤが息を飲む 炎に覆われた女子学生が力尽きて炎に焼かれる ユウヤが言葉を失う
「…っ」
ハミットが弾倉を替えながら言う
「ったく… やっぱりお前って奴は…っ」
ユウヤが表情を悲しめて言う
「…っ 殺さなくったって… 助けを求めていた…っ 彼女を助けてあげればっ きっと彼女だってっ!」
ユウヤが思う
(確かに彼女を含むA校の学生たちは以前は俺の話を受け入れてはくれなかったっ だけど…っ)
ハミットが呆れて言う
「ハッ!ヴァンパイアを助けるつもりなんか毛頭ねぇよ?」
ユウヤが驚く ハミットがユウヤを睨んで言う
「俺は忘れちゃ居ない20年前に俺の家族を襲いやがったヴァンパイアを…っ!俺はヴァンパイアが大嫌いだ!その時点でお前とは気が合わねぇんだよっ!」
ユウヤが表情を落として言う
「それは…」
ハミットが言う
「邪魔だ やっぱりお前は何処の班にも要らねぇ!署へ帰れ ユウヤ巡査」
ユウヤが顔を向ける ハミットが班員へ言う
「よし!次へ回るぞ!」
ハミットたちが移動を開始する ユウヤが視線を落として思う
(署へ帰れ… か… そうだ俺は彼らと同じ警察官なんだ… だから)
ユウヤが周囲を見渡す 周囲には倒されたヴァンパイアたちの骸がある ユウヤが目を細めて思う
(これは俺たちの作戦…)
ユウヤがサブマシンガンを見て思う
(あの時もそうだった 初めてこれ(サブマシンガン)を撃った時も… そうとなれば… 俺は… やっぱりやらなきゃいけないっ)
ユウヤがハミットたちを追う

爆音が轟く ハミットが言う
「周囲警戒!来るぞーっ!?」
警察官たちがサブマシンガンを構える ユウヤがサブマシンガンを握る ハミットが横目にユウヤを見てから舌打ちをして周囲を伺い ヴァンパイアの気配に気付いて言う
「行ったぞっ!ユウヤ巡査!そっちだ!」
ユウヤがハッとして顔を向ける 火傷を負ったヴァンパイアがユウヤへ襲い掛かって言う
「血をっ!お前の血を寄越せーっ!」
ユウヤが驚き後退る サブマシンガンのトリガーへ掛けた指が震える ヴァンパイアがユウヤへ襲い掛かる ユウヤが思わず強く目をつぶる ユウヤの横からサブマシンガンが放たれ 火傷を負ったヴァンパイアが被弾して叫ぶ
「あぁああーーっ!?」
ユウヤが驚き目を開く ハミットがユウヤの前に入ってサブマシンガンを放ちながら言う
「このドジ野郎がっ!後一歩で噛み付かれる所だったぞっ!?」
ユウヤがハミットの背を前に表情を困らせている間に ハミットの持つサブマシンガンの銃弾が目前のヴァンパイアへ全弾を打ち込まれ 弾切れの音を響かせる ユウヤが言葉を失う
「…」
ハミットが肩で息をして言う
「…はぁ …はぁ …」
ユウヤが言う
「…有難う… 御座いました… …助けて もらって…」
ハミットがユウヤへ向き直って言う
「…全くだ」
ユウヤがハミットの前の地面を見る ヴァンパイアの遺体がユウヤへ視線を向けている ユウヤが悔しさと哀しさに表情を歪ませる ハミットがサブマシンガンの弾倉を落としてポケットを探りながら言う
「自分に襲い掛かって来るヴァンパイアにまで攻撃をしないだなんて… どうかしてるぜまったく…」
ユウヤがハッとして言う
「いえっ!自分は… 撃とうとしました… けど指が震えて…」
ハミットが呆れて言う
「はぁ?何言ってるんだ?お前… そう言う嘘はせめてセーフティー外して言えよ?説得力まるで無しだ!」
ユウヤが衝撃を受け言う
「えっ?…あぁあっ!?」
ユウヤが自分のサブマシンガンを見て驚く ハミットが呆れて言う
「まさか… 気付いてなかったのかよ?」
ユウヤが苦笑して言う
「は、はい…」
ユウヤが思う
(なんだ… 俺また…)
ハミットが言う
「なら、尚更悪い つまりお前は最初からヤルつもりが無かったんだろ?」
ユウヤが驚いて息を飲む
「…っ!?」
ユウヤが思う
(最初から…?いや、そんな事は無いっ だって俺は!作戦に参加しようって… しなきゃいけないと!?)
ハミットが言う
「本気ならそんなミスはしねぇよ?何度だって確認をする… これは命を掛けた戦いなんだからな?…つまり、お前は最初から本気じゃねぇんだよっ!」
ユウヤが言葉を失って思う
(本気じゃ ない…?)
ハミットが言う
「こっちだって余裕は無ねぇんだなんせヴァンパイアが相手なんだからな?これ以上足を引っ張られたら こっちが本気でヤバくなる だからお前は帰れ… …ってあれ?弾が?」
ハミットが体中を確認して言う
「ほらみろっ 弾切れになっちまったじゃねぇかっ ホルダーだけじゃなくてポケットにまでシコタマ突っ込んで来たって言うのに…っ」
ハミットが班員へ向いて言う
「おいっ 誰か!弾に余裕ねぇか?1バレット俺に…」
ユウヤが肩からサブマシンガンを外し 弾倉のセットされたホルダーを渡して言う
「…使って下さい」
ハミットが一瞬驚いてユウヤへ向く ユウヤが言う
「俺には… 撃てません」
ハミットが言う
「…良いのか?お前は反対なんだろ?奴らを殺す事に」
ユウヤが言う
「反対です …彼らを殺したくない …でも生かす事も出来ない それなら」
ユウヤがハミットの顔を見て言う
「せめてハミット先輩や皆には生きていて欲しいです」
ハミットが一瞬驚いた後 苦笑して言う
「…分かった認めてやるよ?」
ユウヤが疑問して言う
「え?」
ハミットがユウヤの手からホルダーを受け取って言う
「お前は俺らの仲間なんだってな?」
ユウヤが驚いた後 苦笑して言う
「…ヴァンパイアたちの仲間でもあります」
ハミットが言う
「そっちは認めねぇ …けど勝手にしろよ?」
ユウヤが顔を向ける ハミットが背を向けて言う
「俺らの邪魔さえしなけりゃ後は何しようと構わねぇ …けど邪魔をするって言うなら…」
ユウヤが疑問する ハミットが向き直り 懐から取り出した短銃を向けて言う
「俺はお前にだって容赦はしてやらねぇからな?」
ユウヤが向けられた銃口を前に 意を決して言う
「…分かりました」
ハミットが苦笑して銃を収め サブマシンガンをセットして走り去る ユウヤが周囲を見渡してから背を向けて歩き始めて思う
(去ろう… ここに居ては皆の邪魔になってしまう 俺にはどうする事も出来ない 俺は… どちらの味方にもなりたいし どちらの味方にもなれない… その俺が居ては両方の邪魔になる …なら俺に出来る事は?)

夕方

残り煙が上がる中 ユウヤが骨を抱えて立ち上がり 移動して他の屍の前に屈んで思う
(ヴァンパイアの遺体は本来ならまとめて焼却処分にされる… 今回は焼却はされずに きっと粉砕して埋められて… そうなってしまってからでは御家族の下へは戻してあげられない… だったら せめて1人1つずつだけでも…)
ユウヤが屍の骨を一本取り抱え 残された屍の手を見て思う
(あの時俺に助けを求めて伸ばされていた… そう言えば以前も俺はその手を救う事が出来なかったな)
ユウヤが思い出される過去の記憶に目をつぶり立ち上がる 抱えている骨が一本落ちる ユウヤがハッとして言う
「あっ ごめん…っ」
ユウヤが慌ててしゃがんで手に取り ふと気付いて思う
(…俺は)
ユウヤがゆっくりと立ち上がって周囲を見渡してから思う
(明日も… 明後日もこの作業を行うのだろうか?その次も… その後もずっと?こうして警察に… 人間に殺されたヴァンパイアたちの骨を拾って その御家族たちに…)
ユウヤが表情を落として言う
「何て報告したら良いんだ?助けられなかったのに?同じ警察でありながら…」
ユウヤの脳裏にハミットとの記憶が戻る

ハミットが向き直り 銃を向けて言う
『俺は お前にだって容赦はしてやらねぇからな?』

ユウヤが視線を強めて思う
(自分の仲間だと思っている その彼らが行った事だと言うのに…)
ユウヤが骨を見て周囲を見渡してから言う
「俺はどうしたら…?」
ユウヤがハッとして言う
「っ!そうだ!ユーノス警視は?」
ユウヤが思う
(昼過ぎに署へ戻った時には会えなかった けど…っ 作戦に参加していたのか?それとも…?どちらにしろ もう戻っている筈だ!)
ユウヤが周囲を見渡してから骨を見て言う
「これで36本… 確かA校のヴァンパイアと認定された生徒の数は38名… 2本足りないけど」
ユウヤが崩れ落ちた屋敷の焼け跡を見て思う
(もしかしたら あの中で…?けど…)
ユウヤが焼け跡を覗き込んで言う
「下手に入って崩れでもしたら… だからごめんよ?それに もしかしたら」
ユウヤが思う
(偶然にして外出中だった…?もしくはうまく逃げられたという可能性も有る …勝手だけど 今はそうと願うしかない)
ユウヤがもう一度 屋敷の焼け跡を覗いて言う
「もし居たら… ごめんな?一応 明日もう一度来るから …上手くすれば処理班の隙を見て 拾えるかもしれない」
ユウヤが骨を抱え直して言う
「…よしっ」
ユウヤがその場を後にする

警察署

夕暮れの中 ユウヤがパトカーを降り署へ入って行く

通路

ユウヤが歩きながら思う
(思ったより時間が経っていた 通常でも大掛かりな作戦の後は早めの帰宅になるから …もう居ないかな?)
ユウヤがフロアへ顔を出し表情を落として言う
「あぁ… やっぱり…」
ユウヤが空のフロアへ入って周囲を見渡してから時計を見て言う
「もうすぐ18時だもんな…?」
婦警が顔を上げて言う
「お疲れ様です ユウヤ巡査」
ユウヤが気付き言う
「あ、お疲れ様です …珍しいですね?夜の当直ですか?」
婦警が言う
「ええ、今日は大掛かりな任務でしたからね?男性署員は全員現場担当で… だから本当はいけないですけど今日の当直は全員 女子署員だけなんですよ?」
ユウヤが言う
「そうなんですか けど しょうがないですよね?それに女子署員だからって引けを取る事も無いですし…?」
婦警が言う
「ええ!今だってユウヤ巡査には負けません!」
ユウヤが苦笑して言う
「射撃訓練も犯人逮捕訓練でも俺の連敗ですからね?」
婦警とユウヤが笑う ユウヤが思い出して言う
「あぁ、それじゃユーノス警視も?今日はもう帰られましたか?」
婦警が一瞬驚いてから言う
「え?ユーノス警視”も”…?あ、そう言えば あの時ユウヤ巡査いらっしゃらなかったですものね?」
ユウヤが疑問して言う
「え?”あの時”って…?」
婦警が言う
「ユーノス警視は御昇進されて本部勤務になったそうですよ?」
ユウヤが驚いて言う
「えっ!?本部勤務って…っ それじゃ!?」
婦警が言う
「とっても急ですよね?でも、それで今日の午後からハーレー警視長がユーノス警視に代わって このメルス街警察の署長としてご赴任されて来たんです」
ユウヤが気付いて言う
「ハーレー警視長… あっ 俺が昼過ぎに戻った時に このフロアに居た…っ」
婦警が言う
「ええ、いらしたと思います まだ赴任されたばかりなので以前の制服を着ていらしたと思います深緑色のヨルス街警察の制服で胸に…」
ユウヤが言う
「警視長の階級章の!」
婦警が微笑して言う
「ええ そうです」
ユウヤが言う
「やっぱりあの人だ それでユーノス警視が…?」
ユウヤが思う
(何だろう…?ユーノス警視なら昇進する事は可笑しくないけど… それで本部勤務に…?それも こんなに急にか?)
ユウヤがハッとして言う
「あ、あの… 自分の無知を晒す様で恥ずかしいのですが… 俺たちの… 警察のその本部って… 一体何処の街にあるのでしょうか?」
婦警が一瞬呆気に取られてから苦笑して言う
「恥ずかしくなんか無いですよ?本部の場所は極秘にされているんですから」
ユウヤが驚いて言う
「え?極秘!?」
婦警が言う
「はい、そうです 重要な場所ですからね?そちらに勤務する方々と各街の署長だけが御存知なんだと… 私はそう聞きました 昔、私も気になって先輩に聞いたんですよ」
ユウヤが言う
「ああ、そうだったんですか… なるほど… 有難う御座います教えて頂いて」
婦警が微笑して言う
「いいえ!」
ユウヤが考えて思う
(それじゃ… どうする?ユーノス警視と話をしたかったんだけどな)
婦警が言う
「でも、きっとユーノス警視の事ですから時間が取られれば改めて私たちに一言挨拶にでも来て下さるんじゃないでしょうか?ユーノス警視は長年このメルス街警察の署長として この街を守ってきて下さった方です 署員にもとっても良くして下さって… あのユーノス警視が何も言わずに この署を後にされると言う事は何だか考えられないですからね?」
ユウヤが気付いて言う
「そう!そうですよね!?俺も…っ あのユーノス警視がこのメルス街警察署を離れると言うのは何だかパッとしなくて… それは御昇進されたのならしょうがないのかもしれませんけど…」
婦警が言う
「そうですよね?けど… それで代わりに入らした方が別の街の元署長で それもユーノス警視より2階級も上のハーレー警視長だって言うのもなんだか…」
ユウヤが気付いて思う
(そうだ…っ オカシイ… やっぱり何かがオカシイ!?)
婦警が苦笑して言う
「まぁ私たちには分かりませんけど何か事情があるのかもしれませんね?ユーノス警視が有能な警察官である事は周知の事ですからっ!」
ユウヤが言う
「え?あ… そ、そうですね?周知…?ああ、確かにこの署の人間なら皆知ってます」
婦警が言う
「この署の人間だけじゃなくて… 御存じないんですかユウヤ巡査?ユーノス警視は少し有名な方なんですよ?3つ隣の街の婦警が名前を知っているくらいですから!」
ユウヤが呆気に取られて言う
「え?えっと…?」
婦警が言う
「ユウヤ巡査はお隣の署長のお名前って御存知ですか?」
ユウヤが困って言う
「い、いえ… まったく…」
ユウヤが思う
(確かに会う機会も無ければ知る機会も無いし… 話しに聞いた事も無い…よな?)
婦警が含み笑いをして言う
「ふふふ…っ そう言う事です!何があったかまでは私も知りませんが それだけ有名な方だって事は知ってます」
ユウヤが苦笑して言う
「なるほど それならまた俺たちに… この署の皆に会いに来てくれるまで」
婦警が言う
「それもそうですけど もし何か急用があるのでしたら?直接 御自宅へ向かわれたら如何ですか?」
ユウヤが衝撃を受けて言う
「ああっ!そっかっ!?」
婦警が言う
「そうですよ?本部勤務になられてもユーノス警視はこの街の御出身で今も この街に住まわれてらっしゃるのですから!」
ユウヤが喜んで言う
「そうですよね!分かりました!有難う!」
婦警が微笑して言う
「いいえ どう致しまして?」
ユウヤが走って出て行く 婦警が軽く笑う

通路

ユウヤが走りながら思う
(そうだっ おかしいと思うのなら自分で確かめれば良い!俺は警官なんだ警察がおかしいと思ったのなら それを調べる事だって出来る筈だ!)

街中

ユウヤがたどり着き 上がる息を切らせつつ辺りを見渡して歩きながら思う
(確かユーノス警視の御自宅は…)
ユウヤが道を歩いて行く

郊外

人通りがまばらになった道をユウヤが歩いて行き一軒の家を見付けて言う
「…っ!ここだ!」
ユウヤが家の前に立って建物番号を確認してから隣のガレージを見る そこに車は無い ユウヤが呆気に取られて言う
「ん?もしかして… まだ戻っていないのか…?」
ユウヤが周囲を見渡して家の前へ向かい 改めて周囲を見る 丁度その時 家のドアが開き ユーノス妻が出て来て不安そうに周囲を見てからユウヤに気付いて言う
「あら…?」
ユウヤが気付き振り返って言う
「あ…!えっと…」
ユーノス妻が微笑して言う
「もしかして?ユウヤさんかしら?」
ユウヤが驚いて言う
「え!?あ…は、はいっ!自分はユウヤです!えっと… 初めまして!ユーノス警視に大変お世話になっています!」
ユーノス妻が微笑して言う
「あらあら… そうね?初めまして かしら?以前にお会いしたのはもう何十年も前で… ユウヤさんがまだ小学生にもなられていない頃でしたものね?うふふ…っ」
ユウヤが呆気に取られてから苦笑して言う
「へ?ああ… そ、そうだった… でしたか?すみません ちょっと記憶が…」
ユーノス妻が微笑して言う
「そうね?記憶にも残らないほど小さな頃だったかしら?でも私はよく覚えていますよ?好奇心が旺盛でやんちゃで元気な男の子で…」
ユウヤが呆気に取られていた状態から微笑する ユーノス妻が微笑んで言う
「ヴァンパイアにも怖じ気ずに 飛び掛っていらしたわね?うふふっ」
ユウヤが衝撃を受けて思う
(そうだったんだっ!?俺っ!?)
ユウヤが苦笑して言う
「あ… は… はは… そ、そうでしたか…?」
ユーノス妻が言う
「ええ、本当に 小さな頃からあのタカヤさんにそっくりでしたわ?」
ユウヤがハッとして言う
「親父を?…父を御存知なのですかっ!?」
ユーノス妻が言う
「もちろん …そうね?丁度、こんな日は良くタカヤさんが彼と一緒にいらしたわね?それで…」
ユーノス妻が気付き苦笑して言う
「あら、ごめんなさい タカヤさんはまだ… お戻りになっていらっしゃらないそうね?それなのに私ったら… 配慮が足りませんでしたわ ごめんなさいね ユウヤさん」
ユウヤが言う
「いえ、良いんです それに親父は きっともう…」
ユーノス妻が言う
「生きてらっしゃいますよ?」
ユウヤが驚いてユーノス妻を見る ユーノス妻が言う
「少なくとも うちの人はそう信じています ですから諦めてはいけませんわ?ユウヤさん」
ユウヤが苦笑して言う
「有難う… 御座います…」
ユーノス妻が苦笑する ユウヤが思い直して言う
「あ、それで すみません 御自宅の前でうろうろと… その… ユーノス警視はまだ御帰宅されていらっしゃらないのでしょうか?車が無い様なので…?」
ユーノス妻が表情を落として言う
「ええ、そうなのですよ 昨夜… 明日は余り良くない職務に取り掛からなければいけないと そう言っていた事もあって心配で… それこそ普段であれば そう言う時こそあの人はいつもより少しでも早くにと戻って私を安心させてくれるのですけど今日は… こんなに遅いだなんて その職務で何かあったのでしょうか?」
ユウヤが呆気に取られてから言う
「え…?その職務は… 討伐作戦はもう終わりました …それに」
ユーノス妻が呆気に取られて言う
「え?終わった…?では…?」
ユウヤが思う
(奥様は御存知じゃないのか?それじゃ… 本当に?そんなに急に本部への移動になって本部へ向かった…?)
ユウヤが言う
「ユーノス警視は御昇進をされて本部勤務に移動したそうです それで… 本部の場所は自分は知りませんが恐らくそれで御帰宅が遅れているのではないかと?」
ユーノス妻が言う
「本部勤務に?いいえ あの人がこの街の警察署を離れるなんて事はありませんわ?何せ今までだって何度もそちらの本部勤務をお断りして来たのですから」
ユウヤが驚いて言う
「え…っ?」
ユーノス妻が息を吐いて言う
「はぁ… しかし分かりましたわ きっと… また警察が動き出したと言う事ですわね?」
ユウヤが驚きユーノス妻へ言う
「何か御存知なのですか!?」
ユーノス妻が言う
「ええ、何せユーノスはあのタカヤさんの親友ですから」
ユウヤが言う
「親父がっ!?親父は何をっ!?」
ユーノス妻が一瞬反応してから顔を左右に振って言う
「…いいえ御存じないのでしたらユウヤさんは関わらない方が良いと言う事ですわ どうか 聞き流して下さい貴方や私どもではとても敵わないのですから」
ユウヤが言う
「それはっ!人間とヴァンパイアに関する事なのではっ!?」
ユーノス妻が苦笑して言う
「そうですね… 今のあの人とユウヤさんはそちらの事でお仕事をされていると伺っていましたが警察は人間の組織です ですからきっと… これは人間に関する事と言うべきだと思いますわ?」
ユウヤが言う
「人間に関する事…?」
ユーノス妻が言う
「ええ… と、言いました所で その内容までは私の身を案じてあの人は聞かせません」
ユウヤが思う
(警察は人間の組織…)
ユウヤが言う
「そうでしたか… すみません勝手な事を」
ユーノス妻が言う
「いいえ それで、もしユウヤさんが…」
ユウヤがユーノス妻を見る ユーノス妻が微笑して言う
「タカヤさんの様にユーノスを頼って来る事が有れば あの人も私も微力にしかなりませんが 必ず御協力をさせて頂きますからね?」
ユーノス妻が微笑する ユウヤが呆気に取られた後苦笑して言う
「有難う御座います …父の分も込めて」
ユーノス妻が微笑して頷く

ユウヤが道を歩いている ユウヤが思い出す

ユーノス妻が息を吐いて言う
『はぁ… しかし分かりましたわ きっと… また警察が動き出したと言う事ですわね?』

ユウヤが思う
(警察が動き出した… それは…)
ユウヤの脳裏にハーレーの姿が思い出される ユウヤが思い出す

ユーノス妻が言う
『本部勤務に?いいえ あの人がこの街の警察署を離れるなんて事はありませんわ?何せ 今までだって何度もそちらの本部勤務をお断りして来たのですから』

婦警が言う
『でも、きっとユーノス警視の事ですから時間さえ取られれば私たちに一言挨拶にでも来て下さるんじゃないでしょうか?ユーノス警視は長年このメルス街警察の署長として この街を守ってきて下さった方です 署員にもとっても良くして下さって… あのユーノス警視が何も言わずにこの署を後にされると言う事は考えられないですからね?』

ユウヤが立ち止まって思う
(ユーノス警視は本部勤務を受け入れる事は無かった?そして… ユーノス警視が何も言わずに署を後にする事だって無かった …彼女のあの言い方からしてユーノス警視の移動は恐らく その後に来たハーレー警視長が署員へ伝えた事だったんだろう …と言う事は?)
不意にヴィンの声が響く
「ユウヤッ!」
ユウヤが驚く ユウヤの目前を狙撃される ユウヤが驚き振り返る 人影が逃げ出す ユウヤが思う
(銃撃されたっ!?誰が!?俺をっ!?)
ユウヤが人影を追う 人影が逃げる ユウヤが思う
(この距離を離れていては俺の足では追い付けないっ …それなら!)
ユウヤが叫ぶ
「ヴィンっ!」
人影がユウヤへ振り向く 人影の前に白い影が降り立つ 人影がハッとして立ち止まる ユウヤが追い付きリボルバーを向けて言う
「動くなっ!お前は…!」
ユウヤが相手の姿に驚いて思う
(…えっ!?)


続く
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