漫画の様にスラスラ読める小説をめざしたらネームになった物語の1つ。アールスローン戦記Ⅱ

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16章

アールスローン戦記Ⅱ ライム色の兄弟

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【 ART 第一訓練所 】

Mラミリツが破壊した壁をどかして言う
「よいしょっと ここで良いかな?ここなら訓練の邪魔にならない?」
隊員たちが驚いて言う
「「「えぇええーーっ!?」」」
ラミリツが疑問して顔を向けて言う
「何?どうかしたの?」
ラミリツがモニターへ向く

隊員Aが呆気に取られて言う
「サ、サキが…!?」
隊員Nが言う
「マ、マジかよっ!?あのサッちゃん隊員が…っ!?マ… マ…ッ!」
隊員Bが驚いて言う
「マスタぁー!?」
ハイケルがモニターを見て言う
「そうなのか?グレイゼス?」
モニターに映っているグレイゼスが言う
『どうやら そうらしいな?俺も 今朝 ナノマシーンたちの会話でラキンゼスの声を聞いて この声はもしや…?とは思っていたんだが』
ハイケルが別モニターを見て言う
「では サキシュ隊員は これからは ART3の隊員となるのか?」
隊員Bが表情を落として言う
「えー… そんなぁ…」
隊員Aが視線を逸らす 隊員Nが不満げな表情を逸らす 隊員Fが表情を落とす 隊員Iが皆を心配して見渡す ラキンゼスが言う
『残念ながら マスターになった以上は 常人の機動部隊である ART1には居られなくなりますが しかし…』
皆が顔を上げる ラキンゼスが言う
『さっきも言った通り 俺と弟のサキシュは このART1の仲間です!…あれ?ART1の仲間って言うのもおかしいか?』
モニターにラミリツが映って言う
『へぇ?それじゃ 僕らART2の仲間では無いんだ?』
ラキンゼスがモニター越しに慌てて言う
『あぁっ!いやいやっ!?そうじゃなくてっ!?ARTの仲間だ!…ですよね!?マスターグレイゼス中佐!?』
グレイゼスが言う
『ああ それはもちろんだろう?それに必要と有れば 応援として 彼を向かわせても良いじゃないか?古巣でもあるART1への参加なら 万が一の時も ART1の仲間たちで 彼を助ける事が…』
ラキンゼスのモニターに携帯の着信音が聞こえる 皆が疑問すると ラキンゼスが気付いて言う
『あれ?サキから?…どうしたー サキ?』
モニターに映るラキンゼスが疑問していると 隊員Cの声が聞こえる
『兄貴っ!助けてくれっ!俺 このままじゃ ハブロス司令官に 殺されるーっ!』
隊員たちが驚いて言う
「「「えぇええーーっ!?」」」
ハイケルが驚いた状態から慌てて言う
「サキシュ隊員っ!?どうしたっ!?何があったっ!?」
隊員Cの声が聞こえる
『そ、その声はっ 少佐ぁっ!?携帯の先に少佐の通信の声が聞こえるけどっ!?どうなってるんだ!?兄貴っ!?』
ラキンゼスが言う
『いやっ それより お前こそどうなってるんだっ!?サキっ!?』

【 ART 第三格納庫 】

隊員Cが携帯で通話をしていて言う
「そ、それが… ナノマシーン3%混入のキーネックレスで動かせていたなら ナノマシーン99%混入のマスターになれば 寝てても動かせる筈の マシーナリーが…っ」
隊員Cのイヤホンからアースの声が聞こえる
『まさか?『動かない』…などと言うのでは無いだろうな?新生マスターラキンゼス隊員?』
隊員Cが青ざめて言う
「うっ!?そ、その…っ!う、う、う、うごっ うご…っ うごか…っ 動…っ 動かな…っ!?」

【 ART司令塔 】

ラキンゼスの携帯から隊員Cの声が聞こえる
『…い かもしれませ…っ!?兄貴っ!!助けてくれっ!!どうしたら動くんだよこれっ!?いや むしろ 何で動かないんだよこれっ!?』
ラキンゼスが困って言う
「え?動かないか?おっかしいなぁ…?」
グレイゼスが向いて言う
「ライム大尉 新生マスターラキンゼスこと 元サキシュ隊員は 一体何のマスターなんだ?場合によっては そこがキーになるだろう?ナノマシーンを使ったマシーナリーの起動の時には」
ラキンゼスが言う
「あ、そうでしたっけ?それが その… 実は サキシュの場合は 分からないんです」
グレイゼスが言う
「え?分からないって?補佐能力がどちらに出ているかだぞ?分からない筈がないだろう?ナノマシーンを継承すれば そのどちらかには 常人とは比べられない 特化が現れる 大人になってからの継承なら 本人が一番分かる筈だ」
ラキンゼスが言う
「それが… 本人に聞いた所 ”何も” 変化は感じられないと…」
グレイゼスが言う
「は?そんな筈は…」
携帯から隊員Cの声が聞こえる
『兄貴っ 早くっ!マスターグレイゼス中佐に ”見てもらえば” 直ぐに分かるって言ってたじゃないかっ!?だから 早くっ!何とかしてくれっ!じゃないと…っ ひぃい~~っ!』
ラキンゼスが言う
「ああ、そうだった!悪い 忘れてた」
隊員Cが言う
『兄貴っ 頼むよっ!こんな時は いくら俺でも 突っ込んでる余裕なんて無いからっ!むしろ いつ 目の前の司令官が 突っ込んで来るか分からないからっ!』
ラキンゼスが言う
「分かった 分かったから… って 訳でして 中佐?」
グレイゼスが苦笑して言う
「分かった それなら ちょっと待て?」
グレイゼスがコンソールを操作する

【 ART 第一訓練所 】

無線の類が途絶える 隊員Aが言う
「…うん?あれ?」
隊員Bが言う
「あれー?無線が消えたー?ライム大尉ー?中佐ぁー?応答願いまーす?」
グレイゼスの声が聞こえる
『はいは~い こちらART司令塔で~す?』
隊員Nが言う
「あれ?通じてるな?」
ハイケルが言う
「いや これは 奴特性の 自動返答システムだ」
隊員たちが衝撃を受け 隊員Iが言う
「自動返答システム…?」
隊員Fが苦笑して言う
「それって 根本的に無線通信の意味が 無いと思うんだけど?」
グレイゼスの声が聞こえる
『失礼だな~?ハイケル~?ちゃんと聞こえているよ?』
隊員Aが言う
「聞こえているそうですが?」
ハイケルが言う
「ああ、恐らく こちらの無線及び周囲集音機能への 盗聴はされているが 奴にその気が無ければ 基本返答はオートだ つまり…」
ラミリツが言う
「つまり 今は忙しいから 勝手にやってろって事だよ ついでに あっちの事は自分たちに任せておけって事」
隊員Aが言う
「なるほど では… サキの事は 中佐にお任せすると言う事で?少佐?」
ハイケルが言う
「ああ、恐らく 何とかなる …予定だ」
ART1マシーナリーたちが倒れる ラミリツが言う
「だから そこはっ ”予定”じゃ駄目でしょ!?」
ハイケルが言う
「そうか では… …やはり予定だ」
Mラミリツが衝撃を受ける 隊員たちが表情を困らせる Mハイケルのモニターにラミリツが映って言う
『あのねぇ!?知らないのっ!?部隊指揮を任された者の任務は 作戦の構築と実行命令 更に ”隊員の士気を高める事” なんだよっ!?隊長の癖に 隊員たちの士気を下げるような事を言ったら 駄目じゃないっ!?』
ハイケルが言う
「そうか… しかし 相手は あのハブロス司令官であるとなれば サキシュ隊員が勝利する事は難しい」
ラミリツが言う
『はぁっ!?何言ってるのっ?あのハブロス司令官なら 本当に隊員を死なせたりなんか する筈が無いだろう』
ハイケルが言う
「私は 殺されたのだが?」
ラミリツが衝撃を受けて言う
『アンタは悪魔の兵士だからでしょっ!?分かれよ 普通っ!?』
ハイケルが言う
「そうか… なら良いんだ」
ラミリツが衝撃を受けてから言う
『い… 良いんだ?その返答こそ 可笑しいと思うけどね?僕はっ』
ハイケルが疑問する

【 ART司令塔 】

グレイゼスが言う
「あいつらの方は 取りあえずこれで… さて そちらは?」
ラキンゼスが言う
「はい では 早速 お願いします!中佐!」
ラキンゼスの下へ向かいながら言う
「つまり 俺に ナノマシーンの状態を 見てもらいたいって事だよな?そうならそうと言わないと それこそ常人じゃ ピンとは来ないぞ?」
ラキンゼスが苦笑して言う
「ああ、そうでした では マスターグレイゼス中佐 マスターでは なくなった俺の代わりに サキシュのナノマシーンの光を見てやって下さい!」
周囲の隊員たちが疑問して オペ子Aが言う
「ナノマシーンの光?」
グレイゼスが衝撃を受け苦笑して言う
「あっ!こ、こらこら 元マスターラキンゼス?そう言う マスターたちの秘密の事は 元マスターとなっても 口外はしないものだからっ」
ラキンゼスが苦笑して言う
「ああ、すみません 自分はやっぱり根本的な所が馬鹿なもので つい ナノマシーンの光は マスターにしか見えないとか その光を見れば 相手のマスターが身体補佐能力か知能補佐能力か… 果てには常人の皆さんの 嘘や本心が見えるとかって事は 言ってはいけな… …むぐっ!?ちゅ、中佐ぁっ!?」
グレイゼスがラキンゼスの口を押さえつけて言う
「だから そう言う事は 言っちゃいけないってっ!マスターたちの秘密でしょうっ!?元国防軍レギスト駐屯地情報部の 元マスターラキンゼス大尉っ!」
ラキンゼスが押さえ付けられながら言う
「しゅ、しゅみましぇん…っ ミャーガレット中佐っ」
周囲の隊員たちが呆気に取られて言う
「そうだったんだ…」 「マスターって… 怖ぇ…」
グレイゼスが衝撃を受け隊員たちを振り返ると 隊員たちが衝撃を受け視線を逸らす グレイゼスが苦笑して言う
「うわぁ… 皆から 俺への不信を示す オレンジ色の光がたくさん…」
隊員たちが衝撃を受ける ラキンゼスが開放された口で気合を入れて言う
「大丈夫ですっ!中佐っ!俺を見て下さいっ!中佐への信頼を示す光の色で 満たされている筈です!」
グレイゼスが衝撃を受け 怒って言う
「その天然的に素直な ライム大尉の ”ライム色の光”が見えるねっ!」
ラキンゼスが喜んで言う
「はいっ!」
グレイゼスが怒って言う
「褒めてないからねっ!ライム大尉が今もマスターなら 俺の本心からの憎悪の赤い光が見える所だよっ!ライム大尉っ!?」
ラキンゼスが言う
「大丈夫です!今なら 赤もオレンジもライムも見えませんっ!」
グレイゼスが衝撃を受け落ち込んで言う
「だからっ そう…っ いや、駄目だ 負けたよ ライム大尉 やっぱり 常人の人間の力には 勝てない…」
ラキンゼスの携帯からアースの声が聞こえる
『何時まで待たせるつもりだっ!新生マスターラキンゼスっ!』
隊員Cの声が聞こえる
『す、すみませんっ 司令官っ!もうっ!もうっっ少々お待ちをっ!?…兄貴ーっ!早くなんとかしてくれっ!』
ラキンゼスが言う
「あぁ 悪い悪い 要するに マスターの場合は 身体補佐能力のマスターの時と 知能補佐能力のマスターの時で マシーナリーの起動の仕方が ちょっと異なるから まずはそこを見なきゃいけないんだ ちなみに 俺は こう見えても 知能補佐能力のマスターだったからな?マシーナリーの起動は マシーナリーが動くと言う 意識一つで起動出来たんだが?」
隊員Cの声が聞こえる
『意識一つって事は 起動するって 意識で良いのか?それなら キーネックレスの時と 同じ様な感じだから それなら 俺にも…っ』
ラキンゼスが言う
「それか もしくは 身体補佐能力の時は…」
グレイゼスが言う
「なら先に 新生マスターラキンゼス殿が どちらの能力か を見極めれば良いだろう?どれどれ~ モニター越しであっても 光は見えるから…」
携帯からアースの声が聞こえる
『何だ それさえも 自身で認識していなかったのか?それならそうと 早く言えっ!お前は 身体補佐能力のマスターだっ』
グレイゼスが驚いて言う
「…えっ?」
隊員Cの声が聞こえる
『げえぇえーっ!?そうだったのかっ!?知らなかった… それじゃ 俺ってもしかして 兄貴より?…あ、あれ?けど 何でそれを ハブロス司令官が?俺自身も 元マスターの兄貴も 分からないって言ってたのに?』
ラキンゼスがグレイゼスへ向いて言う
「あれ?中佐 先に ハブロス司令官へ伝えていたんですか?」
グレイゼスが言う
「いや、まさか?だって 俺は 今の今まで マスターになった サキシュ隊員はモニター越しにすら 目にしていなかった」
ラキンゼスが言う
「え?…あ、そうですよね?…ちなみに ハブロス司令官の言う通り サキは身体補佐能力のマスターらしく ナノマシーンの光が 体中を廻ってますか?中佐?」
グレイゼスが衝撃を受けて言う
「だからっ そう言う秘密は言わないようにっ!元マスターラキンゼスっ!」

【 ART第三格納庫 】

隊員Cが言う
「あぁ… ちょっと ショックかも… あの兄貴が知能補佐能力だったのに 俺が 最悪でもなれると言われた 身体補佐能力のマスター… つまり 最悪のパターンだったって訳で…」
携帯からラキンゼスの声が聞こえる
『いや それどころじゃないぞ?サキ!?』
隊員Cが言う
「あっ そ、そうだったな 兄貴っ!今は それどころじゃなくて…」
ラキンゼスが言う
『身体補佐能力のマスターの癖に その力が発揮出来ないなんて 何処かの 使えないマスターと言われた マスターシュレイゼスと同等か それ以下だっ!』
隊員Cが衝撃を受けて言う
「ちょ!?ちょっと待ってくれ 兄貴っ それって 一体 何処から突っ込んで良いのか 分からないからっ!」
イヤホンからアースの声が聞こえる
『それ以前に その使えないマスターでも出来る マシーナリーの起動が出来ないと言う 自分自身への突っ込みを行えっ!偽マスターっ!』
隊員Cが衝撃を受けて言う
「偽って言われたーっ!?」
携帯からグレイゼスの声が聞こえる
『いえっ!そちらの 偽マスターへの突込みなどより ハブロス司令官っ!?まさかと思いますがっ 貴方はやはり ナノマシーンや人の持つ意識の光が 見えているのでは無いですかっ!?以前も マスターローゼスから そちらの可能性を 指摘されましたが まさか本当にっ!?今はそちらの情報へ 是非とも 突っ込ませて下さいっ!ハブロス司令官っ!』
隊員Cが言う
「偽マスターの俺より ハブロス司令官への 突っ込みを優先された…」
アースが言う
『そんな事へ突っ込んでいる暇があるのなら さっさと この偽マスターを”最低でも” 使えないマスターにまで 昇格させろっ!マスターグレイゼス中佐っ!命令だっ!』
隊員Cが落ち込んで言う
「けど やっぱり 俺への突込みを 優先された しかも 最低レベルで…」
グレイゼスが言う
『分かりました そうと言う事でしたら …仕方がありませんっ 今はそちらを優先させます!』
隊員Cが言う
「仕方がないと言われた上で 優先されるって…」
グレイゼスが言う
『それじゃ 聞こえているか!?マスターラキンゼス隊員!?』
隊員Cが言う
「めっちゃ聞こえていますよっ!余す事無く 全部聞こえていますからっ!?」
グレイゼスが言う
『そうか なら良かった 念の為に これらの通信は 途中から隔離して置いたからな?』
隊員Cが言う
「隔離って?念の為にって 何で…?」
グレイゼスが言う
『だって 困るだろう?ナノマシーンを継承した者が… あんまりにも使えないって事が ART1の連中やART2の隊長に 聞かれちゃうと… 俺らの立場って奴がさ?』
隊員Cが衝撃を受けて言う
「何か すみませんっ」
グレイゼスが言う
『しかも 司令塔の皆には もうバレバレで… 今まで 共にやってきた 仲間たちから 恐れられるって すげぇショックだよ… ははは~…』
隊員Cが言う
「何か すげぇ すみませんっ!中佐!」
ラキンゼスの声が聞こえる
『大丈夫です!中佐!中佐には俺がっ!』
グレイゼスが怒って言う
『大方その君のせい だけどねっ!ライム大尉!』
隊員Cが言う
「根本的な所が 馬鹿な兄貴で すんませんっ!中佐!」
アースの声が聞こえる
『総じて使えない お前たちを 司令官の私は どうしたら良いんだ?』
隊員Cが衝撃を受けて言う
「総じて使えない兄弟で すんませんっ!司令官っ!」
グレイゼスが言う
『まぁまぁ?そちらを使いこなすのが マスターですから 司令官』
隊員Cが言う
「早く使いこなして下さいっ 中佐っ!」
グレイゼスが言う
『もちろん 自分のナノマシーンを使いこなすのは 君自身だぞ?新生マスターラキンゼス隊員?』
隊員Cが衝撃を受けて言う
「そ、そうでした…っ!?」

【 ART司令塔 】

ラキンゼスが言う
「突込みが甘いですよ?中佐?」
グレイゼスが言う
「おいおい お前までそんな事 言ってやるなって ライム大尉 いくらサキシュ隊員でも ハブロス司令官のおふざけに これ以上さらすのは 可愛そうだろ?」
ラキンゼスが軽く笑って言う
「はははっ それこそ 光が見えない 使えないマスターさんには 本気に見えるみたいですからね?…って事は 今のサキも同じで?」
グレイゼスが言う
「いくらマスターとしてのレベルが低くったって 同じマスターの仲間だろ?新生マスターラキンゼス隊員もさ?」
ラキンゼスが微笑して言う
「俺の時と同様に あいつの事も どうか宜しくお願いします マスターグレイゼス中佐」
グレイゼスが言う
「ああ、仕方が無い こうなったら… 総じてライム色な兄弟を 纏めて引き受けてやろうじゃないの?」
ラキンゼスが微笑して頷く

【 ART第三格納庫 】

アースが遮へいガラスの向こうで見詰めている 隊員Cが表情をこわばらせて言う
「や、やばい… 俺… 本当に… このままじゃ…」
無線が通じて グレイゼスの声が聞こえる
『う、うんっ では 早速だが 身体補佐能力のマスターとなった マスターラキンゼス隊員への マシーナリーの起動方法をレクチャーしよう!よく聞きたまえ?新入りマスター君?』
隊員Cが叫ぶ
「はいっ!どうか宜しくお願いしますっ!早急にお願いしますっ!」
グレイゼスが言う
『まぁまぁ 何にしても まずは落ち着いて?』
隊員Cが言う
「無理ですっ!目の前の 悪魔の様な司令官様から 早くしろのオーラが ビンビン伝わってますからっ!」
ラキンゼスが言う
『ああ!それなら大丈夫だ サキ!悪魔も怒らせなければ怖くないって 俺たちの爺ちゃんが言ってたぜ?』
隊員Cが言う
「怒ってるからっ!既に めっちゃ 怒ってるからっ!爺ちゃんからの警告も もう遅いからっ!相変わらず 根本的な所で馬鹿な兄貴は ちょっと黙っててくれっ!」
グレイゼスが言う
『よし、それではまず その根本的な所からだが サキシュ隊員 君は以前 キーネックレスを用いた マシーナリーの起動を行えていた だから まずは…』
隊員Cが言う
「分かりましたっ!まずは その時の感覚ですねっ!大丈夫ですっ!それなら もう最初からずっと…!」
グレイゼスが言う
『その記憶は すっかり 忘れてくれ!』
隊員Cが衝撃を受けて言う
「はぁああっ!?」

【 ART司令塔 】

グレイゼスが言う
「それこそ 綺麗サッパリと すっきりと忘れてくれ まずは そこからだ」
隊員Cが言う
『そんなの ぜってぇー無理なんですけどっ!?』
グレイゼスが言う
「では その上で 聞いてもらいたいんだが」
隊員Cが衝撃を受けて言う
『それ以下で 問題が発生しているんですがっ 今は それ以上の問題が山積しているので 何とかやってみますっ!』
ラキンゼスが言う
「ああ!人間 瀬戸際になれば 割と何でも出来るって!頑張れよ?サキ!」
隊員Cが言う
『何でそんなに 他人事なんだよ  兄貴はっ!?それこそ今 弟の目の前に 悪魔が居るって言うのにっ』
ラキンゼスが言う
「それは もちろんっ!その悪魔と言われてる人は 実は…っ!」
グレイゼスが人差し指を立てて言う
「しーっ そいつは 秘密だろう?元マスターラキンゼス大尉?」
ラキンゼスが気付いて言う
「あ… ははっ そうでした!」
グレイゼスが言う
「後で聞いて来るが ともすれば ご本人も気付いていないかもしれないからな?」
ラキンゼスが微笑して言う
「そうですね!」

【 ART第三格納庫 】

アースの声が聞こえる
『好い加減キメてくれよ マスターラキンゼス隊員?マシーナリーの起動実験は ARTへ入隊するマスターたちの試験でもある 従って そのお前を査定する為に この私が付き合ってやっているのだからな?』
隊員Cが青ざめて言う
「は、はい… 了解 司令官 …気を落ち着かせて …気を落ち着かせて …全部忘れて …む、無理だ 今にも あ、悪魔が…っ」
グレイゼスの声が聞こえる
『そうして 気を落ち着かせたら 身体補佐能力のマスターたちに言わせると マシーナリーを動かすのではなく 自分自身が動くつもりで マシーナリーを動かすらしいんだが… どうだ?分かるか』
隊員Cが言う
「いえ まったく!?」
グレイゼスが言う
『あぁ やっぱり?』
隊員Cが言う
「ちゅ、中佐ぁーっ!?」
グレイゼスが言う
『あぁ いやいや 大丈夫!そう言うと思って ちゃんとレクチャーするから えーと つまりだなぁ?…あぁ そうだ!なんなら 目を閉じて!』
隊員Cが言う
「え!?」
グレイゼスが言う
『目に見えているから焦るんだろう?だったら その目を閉じて 落ち着いて それで…』
隊員Cが言う
「は、はい それじゃ…」
隊員Cが目を閉じる グレイゼスが言う
『そう、それで 気を落ち着かせて マシーナリーの存在を感じて』
隊員Cが目を閉じたまま言う
「気を落ち着かせて マシーナリーの存在を…」
隊員Cが操縦桿を握る グレイゼスが言う
『それで マシーナリーの存在が分かったら そのマシーナリーを… そうだな?何だったら そのマシーナリーをARTの制服だとでも思って?着込んでしまうくらいの感覚で 良いんじゃないか?それで マシーナリーとの同化を意識する』
隊員Cが言う
「マシーナリーを… ARTの制服だとでも思って… それを…」
隊員Cの意識の中でマシーナリーが自身の身体に迫って来る 隊員Cがハッとして目を開く マシーナリーが起動してコックピットが閉まる 隊員Cが周囲を見渡すと周囲のシステムが起動する 隊員Cが安堵と喜びの表情で言う
「こ、これはっ!?」

【 ART司令塔 】

隊員Cの声が聞こえる
『やったぁあっ成功っ!成功しました!中佐ぁっ!マシーナリーが起動しましたっ!』
グレイゼスとラキンゼスが呆気に取られ ラキンゼスが言う
「あ、あれ…?何でピット内のシステムが 起動しているんだ?」
隊員Cの声が聞こえる
『え?それって…?何言ってるんだよ?兄貴!?マシーナリーが起動したら ピット内のシステムが起動するのは当たり前だろう!?相変わらず 兄貴は…』
グレイゼスが言う
「いや、その後付のシステム類は 常人の為のシステムなんだから マスターが使う際に起動するのはおかしいんだ 強いて言うのなら… 唯一 その状態が起きるのが」

【 ART第三格納庫 】

グレイゼスの声が聞こえる
『使えないマスターと名高い マスターシュレイゼス隊長の場合だけ… だったんだが?』
隊員Cが衝撃を受けて言う
「なぁあっ!?…って 事は…?」
隊員Cがモニターを見ると モニターにアースの姿が映り 鋭い視線が向けられる 隊員Cが衝撃を受けて言う
「やばいっ!お、俺  殺されるっ これ 絶対 やばいパターンだっ これっ!間違いなく やばいっ!」
ラキンゼスの声が聞こえる
『大丈夫だっ!落ち着け サキっ!』
グレイゼスが言う
『そうだっ!落ち着けっ!落ち着いてっ!きっと何とかなるっ …かもっ!?』
隊員Cが慌てて言う
「お、落ち着けってっ!?そんな落ち着かない2人に言われても こっちは 尚更 落ち着けないですよっ!しかも ”かも”って!?かもって事はっ!?」
グレイゼスが言う
『今こっちで マシーナリーとナノマシーンラキンゼスとの融合率を 算出しているんだが… 言いたくはないが 絶望的 だっ!』
隊員Cが叫ぶ
「それ 言わないで欲しかったですっ!マジでっ!」
グレイゼスが言う
『しかし この状態であっても 何とかマシーナリーを動かしてみてくれっ!絶望的ではあるが その先に 希望があると信じるんだ!』
隊員Cが言う
「それ無理だからっ!絶望的って 最初から 無理だって言われてるからっ!大体 その絶望の先に どうやって行き着くんですかぁあっ!?中佐ぁあーっ!?」
ラキンゼスが言う
『その行き着けない 希望に行き着くためにもっ 今は動かすしかないっ!サキ!何をしてでも良い そのマシーナリーを動かしてみろ!』
隊員Cが言う
「う、動かす?…ま、まぁ?何だ… それ位なら?起動さえしてくれれば 後は 以前のように こうして…」
隊員Cが操縦桿を動かす M隊員Cが動かない M隊員Cが言う
「…ア …レ?」

【 ART司令塔 】

アースの怒りの声が聞こえる
『ここまで来て 動かせない だと…?』
グレイゼスが言う
「やばい… ちょっと 本気で怒って来たかも?」
隊員Cの声が聞こえる
『え?ちゅ、中佐?今 何て言いました?』
ラキンゼスが苦笑して言う
「天使も怒らせれば 怒るのかもしれないですね?中佐?」
グレイゼスが怒って言う
「だから それ 言わないようにっ!?ライム大尉っ!」

【 ART第三格納庫 監視塔 】

アースが言う
「天使?ならば その天使を一発殴って来た 私が殴れば ナノマシーンラキンゼスも サキシュ隊員に服従するかもしれないぞ?」
ラキンゼスが衝撃を受けて言う
『ハブロス司令官っ  天使殴って来たんですかっ!?もしかして そのせいで…っ!?むぐ…っ!?ちゅ、中佐っ!?』
グレイゼスが言う
『天使も悪魔も殴るような人に その秘密を言わないようにっ ライム大尉っ!』
隊員Cが言う
『ナノマシーンラキンゼスを殴るって… つまり それを取り入れた 俺ごと 殴るって事ですよねっ!?司令官っ!?』
アースが言う
「もしくは ARTの脱退書類にサインをして 免れるか?今なら選ばせてやるぞ?サキシュ隊員」
隊員Cが言う
『そ、それは… 俺は…っ それだけは…っ …だから 俺はっ ナノマシーンを継承したって…っ』
アースが隊員Cを見る

【 ART監視塔 】

モニターに隊員Cが映っていて言う
『…やっぱりっ ”ART1へ”戻りたいですっ!少佐や 皆の所にっ!』
ラキンゼスとグレイゼスが一瞬呆気に取られた後 2人が苦笑して顔を見合わせ グレイゼスが言う
「よしっ!その息だっ サキシュ隊員!」

【 ART第三格納庫 】

隊員Cが言う
「は?その息?」
グレイゼスが言う
『そうだ!もう それこそっ!目の前の悪魔だって天使だって良いっ そのマシーナリーで 一発殴ってやるくらいの気持ちで 行くんだ!サキシュ隊員っ!』
隊員Cが右手を握って言う
「一発殴ってやるくらいの気持ちでって… こんな感じすか?」
隊員Cが拳を振るうと 同じく M隊員Cの拳が振るわれ 監視塔のガラスに激突する 隊員Cが呆気に取られてから 慌てて言う
「…へ?…なぁああっ!?」
ラキンゼスが言う
『あれ?動いた?』
グレイゼスが言う
『うん …でも ちょっと その… 場所が悪かったな?サキシュ隊員』
隊員Cが青ざめて言う
「あ、あの… ス、スンマセ… 司令官…」
M隊員Cが恐る恐る拳を戻すと ヒビの入った遮へいガラスの先で アースが言う
『私を殴りたい一身で マシーナリーを動かすとは… 良い度胸だな この野郎?』
グレイゼスの声が聞こえる
『あ、マズイ 本気の赤い光が…』
隊員Cが衝撃を受け言う
「えっ!?」
アースが言う
『サキシュ隊員ことマスターラキンゼス隊員へっ 総合距離2万キロのマシーナリー歩行訓練 及び 6ヶ月間の4割減給処分を与えるっ!』
隊員Cが悲鳴を上げる
「なぁああーーっ!そ、そんなぁっ!?」 
アースが言う
『もしくは…』
M隊員Cが破壊した遮蔽ガラスにすがって言う
「も、もしくはっ!?それ以外が有るって言うのなら 何でもしますからっ!!」
アースが言う
『先日お前が破壊したマシーナリーの費用 198億を返済してもらおうか?』
M隊員Cが衝撃を受けて 身振り手振りで慌て様を表現して言う
「もっと 無理ーーっ!?って言うか 金額変わってませんっ!?病院で聞いたときは 10億以上だって… ハッ!?”以上”!?」
アースが言う
『198億も10億以上だろう?』
M隊員Cが慌てて言う
「えらい違いですよっ!?”以上”が 異常過ぎて まったく違いますから!そもそも 桁が違うじゃないですかっ!?」
アースが言う
『10億も100億も大して変わらん だから 10億以上だと言ったんだっ』
M隊員Cが衝撃を受け落ち込んで言う
「駄目だ… この人の金銭感覚には… 分かってはいたけど 最下層の俺には付いてはいけない」
アースが言う
『分割返済でも構わないぞ?もっとも トイチの利子だがな?』
M隊員Cが衝撃を受け アースへ向いて言う
「もっと 無理です!って言うか 全部無理ですっ!」
アースが言う
『ならば お前は さっさと 第一訓練所へ向かえ』
隊員Cが言う
「へ?」
モニターのアースが言う
『金銭で返せないというのなら 働きで返せ それだけマシーナリーを自在に動かせるのなら ART1の彼らの訓練にも 付いていかれるだろう?サキシュ隊員』
隊員Cがハッとして周囲を見渡して言う
「そ、そう言えば…?」
M隊員Cが周囲を見渡し自分の手を見て言う
「自由に動くようになった?…ってか まるっきり 以前と同じ感じで?」

【 ART第三格納庫 監視塔 】

アースが微笑した後言う
「マスターラキンゼス隊員の所属は ART1へ保留だ …後は任せたぞ ライム大尉」
アースのイヤホンに ラキンゼスの声が聞こえる
『了解 ハブロス司令官!…有難う御座いました』
アースが言う
「使えないマスターよりは 使えるだろう 最も… ”以前と変わらない”とも言えるのだろうが?それがサキシュ隊員の望みとあるのなら 彼らも そちらへ力を貸すのだろ?」
ラキンゼスが言う
『そのサキが ART1の皆を守りたいと思えば その時はきっと その”以前”を越える働きをします!』
アースが言う
「お前のようにか?それなら 無茶はするなと伝えて置けよ?」
ラキンゼスが苦笑して言う
『了解 司令官』
アースが苦笑してから立ち去る

【 ART司令塔 】

ラキンゼスがイヤホンを外す グレイゼスがラキンゼスを見て苦笑して言う
「何だ 最初っから 作戦だったのかぁ?俺は上手い事使われたなぁ?」
ラキンゼスが言う
「いえ 何か問題があれば ハブロス司令官が 手を貸して下さるとの事で それ以外は お前たちでやれと言われていたので 俺にはどうしたら良いのか分からず それで 中佐へ頼りました」
グレイゼスが周囲の隊員たちを見て言う
「お陰で その俺は 皆に距離を置かれちゃったじゃないか?こっちへは手を貸してはくれないのかぁ?」
ラキンゼスが言う
「ああ、それなら もう一言 言っておけば良いじゃないですか?光は見ようと強く思わなければ 見えないって?それこそ 相手をじっと見詰めて マシーナリーを動かせる位に 意識を集中させなきゃ 見えないんですから 普通にしている分には …どんなえげつない事を考えていても その黒い光とか 見えないって?」
グレイゼスが衝撃を受けて言う
「それはそうかもしれないけどっ えげつない光まで見えちゃうとかって 更なる情報の提供は やめてくんないっ!?ホントにっ!」
周囲の隊員たちが 黒い光に包まれる

【 ART第一訓練所 】

M隊員Aが言う
「ART1マシーナリー全機 メインアーム及び各システムの設定準備 完了しました!少佐っ!」
Mハイケルが言う
「了解」
Mラミリツが言う
「へぇ?割と マシーナリーや武器の確認なんかは 念入りにやってたんだ?こっちでは 各自で終えるものだけど」
Mハイケルが言う
「マシーナリー及び武器のセッティングは 搭乗している隊員らの生命にも直結する 従って 最終チェックは集合を終えた後に 問題を見逃さない様 全員で行うべきであると…」
ラミリツが言う
「マスターグレイゼス中佐か ART1のオペレーターにでも言われた?」
シーナが言う
「え?私は言ってませんが?」
Mハイケルが間を置いて言う
「…私が判断をした」
ラミリツが言う
「あれ?そうなんだ?」
ラミリツが思う
(へぇ…?何だか意外 悪魔の兵士って言う割に 人間の事… 大切にするんだね?)
ラミリツが苦笑した後 Mラミリツが顔を逸らして言う
「まぁ?今更かな?」
Mラミリツの視線の先 ART1マシーナリーたちが士気を落としている ラミリツが思う
(だからこそ その彼の部下である彼らが 1人の隊員の欠落に これだけ士気を落としてしまう… 仲間が減って寂しいのは分かるけどさ?別に… 死んじゃった訳じゃないんだよ?だったら…)
MラミリツがMハイケルへ向いて言う
「さ?それじゃ 早速 訓練開始しようよ?ART1では 最初の訓練は何するの?射撃訓練とか?」
ラミリツが思う
(だとしたら 僕はその間 何をしていようかな…?)
マシーナリーの足音が響き M隊員Cが言う
「遅くなりましたぁーっ!少佐ぁーっ!」
ART1マシーナリーたちが振り返り 隊員たちが驚くと 隊員Bが言う
「あー!サッちゃん!」
M隊員Cが皆の下へ向かって走る Mハイケルが言う
「サキシュ隊員?無事だったのか?」
M隊員Cが衝撃を受け言う
「ぶ、無事だったのかってっ!?少佐ぁっ!?それは…っ!?のわぁあっ!」
M隊員Cが転ぶ M隊員Bが言う
「あ!コケた?大丈夫ー?サッちゃんー?」
M隊員Cが言う
「いっ!?痛ってぇえっ!?めっちゃ 痛ぇえっ!?何これーっ!?」
ラキンゼスの声が所内に聞こえる
『あぁ そりゃ もちろん ナノマシーンを使った融合だからな?神経接合ユニットなんかと違って マシーナリーへの衝撃は 自分の身体でそれをやった時と同様に ダイレクトに伝わるから 転んだりしないように 気を付けろよ?サキ?』
M隊員Cが慌てて言う
「遅いからっ!そう言う警告 いつも遅いからっ!兄貴はっ!」
M隊員Iが苦笑して言う
「まったく しょうがないな?サッちゃんは?」
M隊員Cが振り向いて言う
「それから 相変わらず サッちゃんは やめろってっ!?…っ!?」
M隊員IとM隊員FがM隊員Cを助け起こし 隊員Fが言う
「ほら 大丈夫か?サッちゃん隊員?」
隊員Cが言う
「だから サッちゃんやめろってっ!?フレッド隊員まで 言うようになっちゃったのかよっ!?」
モニターに隊員Fが映って言う
『そうは言っても …流石に マスターラキンゼス隊員とは ちょっと 言い辛いからさ?この際 サッちゃんで良いかな?って?』
隊員Cがハッとして言う
「あ… そ、そっか そういやぁ…」
Mハイケルが言う
「それで そのマスターラキンゼス隊員は」
M隊員Cが衝撃を受ける 隊員Aが苦笑して言う
「しょ、少佐…」
ラミリツが言う
「そこは 空気読む所でしょ?普通?」
シーナが呆気に取られている Mハイケルが言う
「何故 ART1へと出動した?マスターたちで構成されている ART3へ移籍したのではなかったのか?」
隊員Cが言う
「あ… それが その… ハブロス司令官から それだけ動けるのなら ART1でも大丈夫だろうって?それで 取り合えず来てみたんですけど?」
ラキンゼスの声が聞こえる
『ああ、サキは今まで通り ART1に保留だってさ?多分アレだ あんまりにも マスターとしての素質が低いから』
隊員Cが衝撃を受ける モニターに映っているラキンゼスが笑って言う
『マスターとは 呼べない位 低いから!』
隊員Cが怒って言う
「同じ意味合いの事 2回も言ってくれなくて 良いからっ!?」
MハイケルがM隊員Cへ向いて言う
「そうなのか?」
M隊員Cが言う
「はい… そうみたいです 自分でも 何処が変わったのか… 身体補佐能力のマスターだって言われても やっぱり 実感が無いので…?」
Mハイケルが言う
「そうか では… やはり ”サキシュ隊員”か?」
隊員Cが苦笑して言う
「一応 病院で マスターとして改名はされたんですけど 正直 マスターラキンゼスなんて呼ばれるのは 違和感しかないっていうか…  呼ばれている気もしないですし?」
隊員Nが言う
「なら…?」
隊員Iが言う
「ああ!」
隊員Bが言う
「やっぱ サッちゃんだねー!サッちゃん!?」
隊員Cが衝撃を受けた後 苦笑して言う
「そ… そうだな?マスターラキンゼス隊員よりは 良いや ”サッちゃん”で?」
隊員Bが言う
「それじゃー!そうって事でー!お帰りー!サッちゃん!」
隊員Nが言う
「お帰り!サッちゃん隊員!」
隊員Aが言う
「お帰り サキ!」
皆がお帰りを言う 隊員Cが呆気に取られた後 苦笑して言う
「ああ!ただいまっ!ART1!」
皆が微笑する シーナが微笑する ラミリツが苦笑する Mハイケルが言う
「では マスターラキンゼス隊員が 戻った所で」
皆が転ぶ ラミリツが言う
「ちょっ アンタは そう言う 悪魔の兵士らしい所っ 何とかしろよっ!?」
Mハイケルが疑問して言う
「何とかしろと言われても 私は 蘇っても 悪魔の兵士なのだが?」

【 ART司令塔 】

ラキンゼスがモニターを見て微笑している グレイゼスが言う
「どうやら 何の問題も無さそうだな?」
ラキンゼスが言う
「はい ART1の仲間たちは サキの事を受け入れてくれたみたいです」
グレイゼスが後方を意識して言う
「ああ それなら… こっちも~?受け入れてくれると 良いんだけど…?」
オペ子Aが苦笑して言う
「も、もちろん!?受け入れていますよ?ちゅ、中佐?」
グレイゼスが衝撃を受けてから言う
「あ、ああ ありがとね?嬉しいなぁ~?」
グレイゼスが苦笑してい思う
(そんな 光を見なくても分かるほど 動揺しながら言われてもな… 受け入れられて無いと 分かっちゃうんだけど…?)
グレイゼスが言う
「さて、それはそうと 俺は ちょっと お伺いをして来るから ここは任せた 何かあったら 直ぐ 俺に連絡してくれ?」
ラキンゼスが言う
「了解!中佐!司令塔の皆さんと 早速 連携して 上手くやりますよ!」
グレイゼスが言う
「良いよねっ!?元マスターなら 距離を置かれなくってっ!?」
ラキンゼスが笑顔で言う
「はい!今の俺はもう どんなに頑張っても 光は一切見えませんので!」

【 ART司令官室 前室 】

グレイゼスが歩きながら思う
(やれやれ… それこそ 完全に悪気の無い ライム色の光で言われるんだから 怒るに怒れない…)
グレイゼスが苦笑して言う
「ライム大尉が来てくれて 助かったんだか 潰されたんだか… まぁ シーナ君が居ないんじゃ 人手不足は否めなかったんだけど…」
グレイゼスが秘書へ向いて言う
「お疲れ様、司令塔主任 マスターグレイゼス中佐だが ハブロス司令官は在室かな?ちょっと 話が…」
秘書が言う
「お疲れ様で御座います マスターグレイゼス中佐 申し訳ありません ハブロス司令官は 只今 外出中に御座います」
グレイゼスが呆気に取られて言う
「え?あれ…?もう 出ちゃったか?」
グレイゼスが思う
(ひょっとして サキシュ隊員の所属決定をした あの足で そのまま外出してしまったか?てっきり…)
グレイゼスが言う
「話を聞かせてもらえると思って居たんだがなぁ…?まぁ 我らが司令官様は お忙しいから?…ちなみに 行き先は?」
秘書が言う
「はい 行き先は 帝国で御座います」
グレイゼスが反応して言う
「帝国へ…?この時間に?」
秘書が言う
「はい」
グレイゼスが思う
(…と言う事は ついに …決戦かっ!?)
グレイゼスが表情を強めて顔を向ける

【 アウター 上空 】

アースが城門を見下ろしていた状態から街を見て言う
「”城門の先に街があり 人やその他生物はいない…” 私の部下が見て来た光景だ …と言う事は」
アースが顔を上げる 結界空間の中 アースの左にアークのレイとマリア 右にリックが居て 4人がネロの城を見下ろしている

【 ART1 】

MシーナがM900を手に言う
「M900の場合は メインアーム指定がされてさえ居れば その射程範囲に対する照準は全てオート設定になるので 誤差01から03は全て修正されます なので ロックオンさえしてしまえば 後は狙わなくとも撃てば 当たります ですから ART1小銃メインアームチームの皆さんは その辺りをもっと認識して 射撃を行って下さい これによりART1小銃メインアームチームの射撃速度は1秒から1.8秒は短縮されます」
M隊員Cが自分の小銃を見て言う
「つまり 狙わずに撃てって事か?」
M隊員Iが言う
「まさか 小銃の照準を合わせないで撃てと 言われる日が来るとはなぁ?」
M隊員Fが言う
「けど 面白そうじゃないか?どれだけオートシステムがフォローしてくれるのかさ?早速 小銃テスターで試して来るよっ!」
M隊員Fが走って行く M隊員Cが呆気に取られて言う
「あ… 相変わらず 新しいシステムが好きだなぁ?フレッド隊員は?」
Mシーナが言う
「新しいと言いますか これらの機能は マシーナリー以前に 国防軍レギスト機動部隊の皆さんが使用していたPM70に使用されていた ジャストショットシステムの時から使われていたもので それを マシーナリーへ組み込んだものですよ?」
隊員Iが言う
「ああ、なるほど?そうと言う事なら…」
隊員Cが言う
「あの時だって 俺は しっかり照準は合わせるようにしてたけどな?」
Mシーナが向いて言う
「それでは駄目です!もっと マシーナリーと そちらに使われているシステムを 信じて下さい!その気持ちが無ければっ!」
M隊員Cが苦笑して言う
「分かった分かったよ?新入りART1隊員のシーナ隊員?そうしないと マシーナリーやその武器を 上手く使いこなせないって言うんだろう?」
Mシーナが言う
「それらのシステムを組上げた程の ナノマシーンを使いこなせませんよっ!?使えないマスターの マスターラキンゼス隊員!?」
M隊員Cが衝撃を受けて言う
「だったら せめて サッちゃんか サッちゃん隊員って 呼んでくんないっ!?ART1に居る時は マスターの名前で呼んで欲しくないからっ!」
MハイケルがM隊員Cへ向いて言う
「それで マスターラキンゼス隊員は」
M隊員Cが衝撃を受けて言う
「しょ… 少佐まで…」
Mハイケルが言う
「ナノマシーンを用いたマシーナリーの操作に置いても お前のメインアームは小銃のままで 問題は無いのか?」
隊員Cが疑問して言う
「え?それは…?…問題は無いと思いますが?確かに キーネックレスを使ってた時とは 起動の方法は変わりましたけど… 慣れて来たら作動に関しては 以前と同じ感覚で 動かせるようになりましたし?」
Mハイケルが言う
「そうか しかし ナノマシーンを用いてマシーナリーを使用していた ARTゼロの報告によると ごく稀に 戦闘中にナノマシーンの干渉を受け 攻撃を行えなくなると言う現象が 発生するとの事だ」
M隊員Cが衝撃を受けて言う
「えっ!?」
Mハイケルが言う
「従って それらの現象が発生したマスターたちによって構成された部隊が 後衛部隊のART3となったそうだが もし お前にそちらの現象が発生すると言う事であれば」
隊員Cが表情を困らせて言う
「俺も… やっぱり ART3へ…?」
Mハイケルが言う
「お前は ARTゼロではなく ART1 私の機動部隊へ配属された そうとなれば 攻撃が出来ないと言う事を理由に 私はお前を別部隊へ移籍させるなどと言う事はしない」
隊員Cがハッとする 話を聞いていた M隊員AとM隊員Bが向き合い 隊員Aが微笑して言う
「…と言う事は?」
隊員Bが笑んで言う
「にひひ…っ それならー!国防軍レギスト機動部隊と同じで!このART1にもー!?」
隊員Cが苦笑して言う
「はは… お、俺に… 軍曹の真似なんて で、出来るかなぁ…?」
モニターに隊員Bが映っていて言う
『大丈夫だよ!サッちゃん!』
隊員Cが微笑して言う
「バイスン隊員…っ」
隊員Bが言う
『サッちゃんの場合はー!まずは アッちゃんの真似からでー!』
別モニターの隊員Aが衝撃を受けて言う
『そ、それって バイちゃんっ!?』
M隊員Cが慌てて言う
「お、おいっ!?俺のマシーナリーを盾にしようとか 考えないでくれよっ!?マジで食らうんだからなっ!ナノマシーンの融合だと ユニットと違って マジで痛いんだからっ!マシーナリー被弾でも きっと死ねるからっ!?」
M隊員Bが言う
「あー!それなら 本当に アッちゃんの真似だねー?サッちゃんー?」
M隊員Cが言う
「だから それは駄目だからっ!俺の死体ごと 俺のマシーナリーを 盾にしようって事だろっ!?それっ!?」
M隊員Bが言う
「そうそう!さっすが サッちゃん 分かってるー!」
M隊員Cが言う
「分かるに決まってるだろっ!?何年そのお前らと 一緒にやってきてると思ってるんだよっ!?」
隊員Aが2人の様子に軽く笑う
「ははは…っ」
モニターに隊員Iが映っていて言う
『サキシュ隊員が戻って来て やっと いつものART1に戻ったな?』
隊員Aが言う
「ああ、やっぱり 俺らのART1は こうでなくっちゃな?」
Mハイケルが2人を見ていて ハイケルの意識が微笑する Mラミリツがやって来て言う
「はぁ?訓練開始早々に 休憩でもしてんの?折角シーナ隊員が 各メインアームの有効使用方法をレクチャーしようって言うんだから どんどんやった方が良いんじゃない?」
MハイケルがMラミリツへ向いて言う
「これが 私のART1だ 悪かったな?」
ラミリツが呆気に取られた後 間を置いて微笑して言う
「…そ?…そうだよね?」
Mハイケルが疑問して言う
「うん?」
Mラミリツが言う
「なーんでもない!」
Mラミリツが身体の向きを変える Mハイケルが言う
「…そうか なら良いんだ」
ラミリツが苦笑して言う
「悪魔の兵士 …やっぱ 同じ事言うんだね?エルム?2人に… ううん もう1人 3人に 同じ事言われちゃったや」
ラミリツが微笑して思う
(そんな 僕は その同じ言葉を最初に僕へ伝えた 父上と同じ位の隊長に なれているのかな?それとも…?)
ラミリツがプラズマセイバーを見てから 気を取り直して言う
「いや もっと頑張らないと 僕は」
ラミリツがM82を見て思う
(父上だけじゃない 僕は エルムにも教えてもらった …アールスローンを守る 親兵攻長として 攻撃の兵士として …今の僕は その両方を目指しているんだからっ!)
Mシーナが言う
「それから サブマシンガンM700も M900と同様で照準は射程距離内はフルオート 更に メインアーム指定がされている場合は 射程距離の2倍の飛距離まで セルフ照準が可能になるので むしろ小銃よりサブマシンガンをメインとしているそちらのチームの皆さんこそ 照準を合わせるべきです その代わり その位置は射程距離の2倍の距離で!」
M隊員Bが言う
「えー?それじゃー?照準は今までの 倍の位置にしなさいって事ー?」
M隊員Nが言う
「出来るかよ!?そんなのっ!そもそも サブマシンガンメインアームチームは それが出来ないから 近くの的を狙う サブマシンガンがメインアームなんだってーのっ!」
Mシーナが言う
「大丈夫です もちろん そちらの2倍の距離へ対する照準にも オート照準システムが作動しますから ロックオンさえセルフで行なえば 後はオートで当たります!」
隊員Dが苦笑して言う
「それじゃ… 取りあえず 練習してみるか?つまり 2倍の距離のターゲットを狙えば良いって事だろう?後は 勝手に当たってくれるって言うのなら…?」
隊員Nが言う
「そんなの出来るかよ?狙わずに撃てって言ってるようなものだぜ?」
モニターの隊員Bが言う
『それならー!狙ったターゲットにも 当たらないナッちゃんなら 大丈夫だよー!良かったねー!ナッちゃん!?』
隊員Nが言う
「あー!何だ!そうだよなー?狙っても当たらないのが 当たるって言うのなら~ って どういう意味だっ!バイちゃん隊員っ!」
隊員Bが言う
『えー?』
Mシーナが言う
「そして 少数ですが ハンドガンをメインアームにしている そちらの方々は…」
隊員Aが反応して言う
「お?俺たちの番だ!」
M隊員AとMハイケル他数体のART1マシーナリーがMシーナへ向く Mラミリツが言う
「それにしても 良いよね?ART1はさ?そうやって 自分たちの銃火器やマシーナリーを知り尽くした 優秀な指導者が居るんだから?こっちはもう…」
ラミリツが苦笑して言う
「それこそ エルムや父上が居てくれたら…」
Mユラが現れて言う
「よーし!そうというのであればっ 元政府長長官兼攻長の…!いや?」
Mラミリツが振り向いて言う
「あれ、アンタ?まだ居たの?」
Mユラが衝撃を受け 怒って言う
「戯けっ!お前たちART1やART2が居らなかった その間にっ 度重なる改善とパワーアップが施された このART最強のマシーナリーと!」
ユラが特殊コックピット内で手を振り払って言う
「この私の為だけに作られた ART唯一のナノマシーン特殊融合システムを利用した ARTの攻長!このユラ・アース・メイヴンの真の実力を 思い知らせてくれるっ!」
ラミリツが言う
「ARTの攻長?…へぇ?言ってくれるじゃない?そんな言い方されちゃうと ちょっと黙っては居られないかな?このARTはハブロス司令官のものだからね?だから そこで戦う攻長は…」
Mラミリツがプラズマセイバーを装備して言う
「このラミリツ・エーメレス・攻長!僕だよっ!」
Mユラがプラズマランスを装備して言う
「面白いっ この座が欲しくば その力を持って 私を倒して見せろっ!政府の攻長っ!」
ラミリツがニヤリと笑んで言う
「上等っ!」
ユラがランスを構えて言う
「来いっ!」
Mラミリツが走り出して叫ぶ
「やぁああーーっ!」
Mユラがプラズマランスを構える Mラミリツがプラズマセイバーを振るい Mユラがランスで押さえ 振り払う Mラミリツが着地すると Mユラが切り込んできて叫ぶ
「らぁああーーっ!」
Mラミリツが回避して言う
「…くっ!」
Mラミリツの足にプラズマ痕が残っている ラミリツが表情を顰めて言う
「反応が遅い…っ やっぱ ユニットとマシーナリーの間に 干渉が …バージョンが合ってないんじゃ しょうがないけど …っ!」
Mラミリツが立ち上がり セイバーでランスを受け止める Mユラが押し込んで言う
「どぉおしたぁっ!?政府の攻長!?その身の小ささと同じで 力も小さいかっ!?」
Mラミリツが衝撃を受けて言う
「グッ…!マシーナリー同士の戦いでっ 操縦者の身体の大きさは関係ないだろっ!?分かれよっ!普通っ!?」
ラミリツが言う
「それから 僕は 政府の攻長じゃなくて… アールスローンの攻長!このアールスローン帝国の全ての為に戦う 攻長だよっ!」
Mラミリツがランスを払い 切り込んで叫ぶ
「今度こそっ!貰ったっ!」
Mユラが言う
「甘いっ!」
Mユラが瞬時に回避する ラミリツがハッとして言う
「あっ!?嘘っ!?あんな大きな図体で そのスピードなんてっ!?」
MラミリツがMユラの回避した場所へ 着地しようとして失敗して地面に叩きつけられる ラミリツが表情を苦しめて言う
「…ぐっ!また…っ」
Mユラがランスを振り払って言う
「どぉおしたぁっ!?政府の攻長!?それでも貴様は ハブロス司令官のART2の隊長かぁあっ!?たぁあてぇえ!」
Mラミリツが立ち上がって言う
「言われなくても…っ!」
ラミリツが言う
「何度だって 立ち上がって見せるっ 勝つまで 諦めないっ それが…っ!」
ラミリツのキーネックレスが光を帯びる ラミリツが言う
「親兵攻長の… 正義っ!やぁああーっ!」
MラミリツがMユラへ切り込む Mユラがランスで受け止めるが Mユラが押されて言う
「…ぐっ」
ユラが表情を苦しめてから言う
「…ならばこちらもっ!」
Mユラの背にパーツが開きパワーアップして言う
「全力を持って 答えるまでっ!らぁああーっ!」
Mユラが力を強め Mラミリツの攻撃を払い退ける Mラミリツが押され体勢を立て直すと ラミリツが言う
「マシーナリー自体の力では敵わないっ …それならっ!」
Mラミリツがセイバーを構え直し 走って向かいながら言う
「機敏性で勝負っ!」
Mラミリツがセイバーを振るう Mユラが言う
「はーっはっはっはーっ!甘いわっ!」
ユラが言う
「ナノマシーンの融合を行っている この私にっ!常人の操るマシーナリーのスピードで 敵うものかっ!」
Mラミリツの攻撃を Mユラが次々に回避する ラミリツが表情を顰めて言う
「…くっ!駄目だっ やっぱり…っ タイムラグがっ!…このぉーっ!」
ラミリツが思う
(後一歩なのに…っ!)

M隊員Aが苦笑して言う
「なるほど それじゃ… ハンドガンをメインアームにしている俺たちの戦い方は 根本的に変わってしまいそうですね?少佐?」
Mハイケルが言う
「そうだな アラン隊員 マシーナリーを用いた戦いは やはり 人体を用いた戦いとは 根本的に異なる様だ」
隊員Aが苦笑して言う
「人体を用いたって… まぁ 確かに 少佐にとっては そうかもしれませんが 俺らの場合は むしろ その人体からマシーナリーを用いているんですが?」
Mハイケルが言う
「そうだったな アラン隊員 しかし そのお前たちと同要領にて マシーナリーを動かしているラミリツ攻長は… 既に 現状のお前たちや 直接マシーナリーを動かしている 私さえも 越えているのだが?」
隊員Aが呆気に取られて言う
「え?それは…?」
M隊員AがMハイケルの見ている先を見て言う
「す、凄い… あんな動き それこそ人体で出来るものじゃないっ!?だからって それを マシーナリーでっ!?」
Mシーナが言う
「そうですね ラミリツ隊長は このART設立時から マシーナリーを用いた実戦挙動の被験者として ご協力を頂いていましたから マシーナリーを用いた実戦挙動に関して言えば ラミリツ隊長を越える常人のパイロットは居ない筈です 私が知るマシーナリーの挙動限界も 元を正せば ラミリツ隊長の操作によって作られたもので ARTの常人によるマシーナリー基本データは 全て そちらが使用されています」
隊員Aが呆気に取られて言う
「そ、そうだったんだ…?知らなかったな…」
Mハイケルが言う
「何故 ラミリツ攻長の基本データを使用する?ART2のマシーナリーへ と言う事ならば分かるが こちらはART1 セイバーではなく銃火器を用いる部隊だ そうとなれば そちらの隊員を用いた基本データを取るべきだと思うのだが?」
Mシーナが言う
「それは単純に マシーナリー改善作業を行っていた 初期の段階で 実戦的な挙動データを採取出来る人員として」

回想

8年前のラミリツが見上げて言う
『へぇ~ 遂に ナノマシーンを持たない 普通の人でも マシーナリーを動かせるようになったんだ?流っ石ー!』
ラミリツが横を向くと 8年前のアースがマシーナリーを見ていて言う
『ここまでに費やした 人員及び資材への投資は 膨大ではあったが そちらの価値はあった』
ラミリツが言う
『それで 早速 僕に連絡をくれるなんてさ?政府やメイリス家からその資金提供をしていた 僕へのお礼って事?ハブロス総司令官はさ やっぱ  そういう所を ちゃんと考えてくれるんだよね?だから いくら兄上には信用するなって言われても 僕は…』
アースが言う
『そして ここからは このマシーナリーを実戦にて使用する 元となる基本データが 必要と言う事なのだが ナノマシーンを用いてマシーナリーを動かすマスターたちであっては そちらのデータは取られないとの事だ』
ラミリツが言う
『え?そうなんだ?それじゃ その基本データは?誰で取るの?やっぱ 国防軍の…?』
アースがラミリツへ向いて言う
『従って 早速… 逝って来い ラミリツ攻長』
ラミリツが衝撃を受けて言う
『へ?…はぁあっ!?』
8年前のシーナが作業場から2人を見上げている

回想終了

シーナが言う
「っと 言う感じで 当時のハブロス総司令官の命令で ラミリツ攻長が被験者になったのが切欠ですが その後も 改めて銃火器を扱う 国防軍の隊員を用いて作った基本データより ラミリツ隊長のそちらの方が 銃火器を扱う上に置いても 優れていたもので やはり そちらを使用していると言う感じですね」
Mハイケルが言う
「なるほど 国防軍の… 銃火器を扱う隊員のデータより優れていると言うのであれば 如何に使用武器が異なろうとも そちらのデータを使用するのは …当然だ」
MハイケルがMラミリツを見る

Mユラが言う
「甘いっ!その動きは見切ったぁあっ!」
MユラがMラミリツの攻撃を回避して ランスで切りかかる Mラミリツが回避をするとバランスを崩して倒れる ラミリツが痛みに目を瞑って言う
「…ぐぅっ!」
Mラミリツが立ち上がり顔を上げる 視線の先 Mユラがランスを構えて言う
「さぁあ 来いっ!もう一戦 相手をしてやる!」
ラミリツが息を切らして言う
「はぁ…はぁ… もう少し… 基本データとの誤差があるのなら …むしろ それを 越えてでもっ!」
Mラミリツがセイバーを構える

回想

8年前のアースがマシーナリーへ向いて言う
『ここからは 資金デコイではなく 本体を提供してもらう』
8年前のラミリツが慌てて言う
『ちょ、ちょっと待ってよっ!?何で僕が!?だって マシーナリーは元々銃火器を使うんだし ここは 国防軍だしっ!そもそも ハブロス総司令官は 国防軍の総司令官でしょっ!?だったらっ!?』
アースが言う
『では 国防軍ではない場所を作る』
ラミリツが言う
『え?国防軍ではない場所を?』
アースが言う
『そして 私も 国防軍の総司令官ではなく そちらの組織の者となる …つまり このマシーナリーを用いて戦う組織と そちらに置かれる 総司令官的 立場の者となるだろう』
ラミリツが言う
『そ… そうなんだ?本当に?…でも なんでそこまで?国防軍の総司令官のままだって …このままだって良いんじゃ?』
アースが言う
『このままでは 足りないからだ』
ラミリツが言う
『足りない?国防軍の力として マシーナリーを使えるようにしたんじゃないの?それが使えるようになったんだったらさ?それで もう 十分じゃ?』
アースが言う
『国防軍は国を守る組織 そして 政府は国内を収める組織だ しかし その2つでは足りない …この世界を守るには』
ラミリツが呆気に取られて言う
『この世界を?』
アースが言う
『私はその為の組織を作る アールスローンを含む この全世界を守る為に 戦う組織だ』
ラミリツが呆気に取られる アースが言う
『そこへ お前も来い ラミリツ・エーメレス・攻長』
ラミリツが言う
『僕も…?』
アースが微笑して言う
『待っているぞ?』
ラミリツが微笑して言う
『…う …うんっ!分かったっ!…それなら 僕もっ!』
アースが言う
『よし、それなら 早速 実戦挙動データの採取役を行え めい一杯 使われて来い』
アースが立ち去る ラミリツが衝撃を受けて言う
『…って はぁあっ!?つ、使われてってっ!?』
アースが言う
『私の組織へ来るからには 更に 使い込んでやる 十分に覚悟をして来るのだな?あっははははっ!』
ラミリツが慌てて言う
『ちょ、ちょっと待ってっ!やっぱ もう少し 考えた方が良いかもっ!?兄上にも 相談とかして!?だから…っ ねぇ!?ちょっと 待ってよっ!?ハブロス総司令官っ!?』

回想終了

ラミリツが思う
(それで始まった 実戦挙動データの採取… 実戦所か ただ一歩 歩かせるだけに 散々転んで何日も掛かってっ すっごい苦労をしたっ …あの時に比べればっ)
ラミリツが操縦桿を操作する Mラミリツが走る ラミリツの神経接合ユニットの足に微電流が流れる ラミリツが思う
(こんなに マシーナリーの感覚が掴める様になったっ この状態で…っ!)
Mラミリツがセイバーを構える ラミリツが思う
(僕自身が作った 基本データを 越える事なんてっ!)
ラミリツが叫ぶ
「楽勝ぉおおーーっ!」
MラミリツがMユラへ切り込む Mユラが言う
「甘いっ!その動きは見切ったと 先ほども言ってやったのを 忘れたかぁあっ!?」
Mユラが回避してランスを振るう Mラミリツが見切り ラミリツが言う
「今だっ!」
Mラミリツが瞬時に動き 体勢を変え空かさずセイバーを突きながら叫ぶ
「…こっちだってっ 見切ってるんだよっ!貰ったぁあーーっ!」
ユラがハッとして目を見開いて言う
「何っ!?馬鹿な!?」
ユラが思う
(俺の動きがっ!?ナノマシーンの融合で 間に合わないだとっ!?)
ユラが痛みに備えて強く目を閉じて思う
(食らうっ!!)
一瞬の間 ユラが疑問して閉じていた目を開くと ハッとする Mラミリツのセイバーの先が Mユラのボディの直前で止まっていて MラミリツがMユラを見上げて言う
「…ふふっ どう?今のは 僕の勝ちでしょ?」
ユラが一瞬驚き 呆気に取られて言う
「…攻撃を 止めたのか?何故だっ!?」
Mラミリツが体勢を戻して言う
「何故って?そんなの決まってるだろ?分かれよ?普通?」
ユラが言う
「決まっているだと?実践用の武器を用いての実戦訓練であるのならっ 攻撃を行う事こそ 決まっていると言うものっ!何故 止めたっ!?それで 私を庇ったつもりかっ!?」
Mラミリツが言う
「はぁ?何で僕が?過去の恨みもめい一杯ある アンタの事なんか 幾ら痛め付けても 気は収まらないよ?」
Mユラが衝撃を受けてから 気を取り直して言う
「う…っ で、ではっ 何故だっ!?」
ラミリツが言う
「それはもちろん 養子とは言っても アンタは ハブロス司令官の息子だろ?」
ユラが呆気に取られる ラミリツが言う
「それに ARTには 何があろうと仲間を守る事って 軍規定があるし?大体 仲間であるアンタに怪我させたら 実戦訓練は成功しても 任務達成ランクが またAランクになっちゃうもんね?」
ユラが呆気に取られて言う
「任務達成ランク?」

Mハイケルが見ていて ハイケルの意識が微笑する Mハイケルが言う
「流石は 国防軍の攻撃の兵士 …か?」
Mラミリツが横目にハイケルを見て言う
「『上出来だ』 でしょ?」
Mハイケルが言う
「そうだな」
ラミリツが微笑する Mユラが言う
「国防軍の攻撃の兵士?…では 政府の攻長では無いのか?」
ラミリツが言う
「国防軍の攻撃の兵士は 国防軍の攻長 政府の親兵攻長は 政府の攻長 …だから 僕は その両方で アールスローンの攻長なんだよ?」
Mユラが言う
「ふむ… そうなのか …では そうと言うのなら」
ラミリツが微笑する ユラが言う
「やはり ARTの攻長は この私だっ!」
Mラミリツが衝撃を受けて言う
「あっ!それ ズルイ!」
Mユラが言う
「何がズルイだ?お前は 国防軍と政府の攻長なのだろう?ならば!」
Mラミリツが言う
「ARTにも攻長があるのなら やっぱ それも 僕のものっ!攻長の名は 全部僕のものなのっ!」
Mユラが言う
「戯けっ!1人で2つも持っているのなら それで十分であろうっ!?ARTの攻長は 私のものだっ!」
Mラミリツが言う
「だからっ それも 僕のものだったらっ!攻長はいくつあっても 本体は1人だけなのっ!」
Mハイケルが疑問して言う
「そう… なのか?では」
Mハイケルの前で MラミリツとMユラが口論している Mラミリツが言う
「だから 攻長の名は 僕のだったらっ!絶対譲らないよっ!盗んだりしたら逮捕するんだからねっ!?」
Mユラが衝撃を受けて言う
「た、逮捕っ?そ、それは… いやっ!?一体何の容疑で逮捕すると言うのだっ!?」
Mラミリツが言う
「容疑なんて 僕がその気になれば なんだって造作出来るよ?」
Mユラが言う
「なっ!?なんだとっ!?貴様はそれでも…っ!?」
ハイケルが言う
「私は…?悪魔の兵士は…?国防軍の攻長では …無かったのか?」
ハイケルがMラミリツとMユラを見る

【 ART司令塔 】

グレイゼスがコンソールを操作してモニターに写真などを表示させてから考えて思う
(現状得られている アウターの情報は ARTゼロや今回のART1及びART2による アウターへの進軍によって得られた情報と共に 政府航空局から提供された情報… しかし これだけでは?)
グレイゼスがシートへ身を静めて言う
「流石に これだけで 何か作戦を立てろと言われてもなぁ?」
内線電話が鳴る グレイゼスが反応して受話器を取って言う
「こちらART司令塔主任 マスターグレイゼス中佐」
受話器から秘書の声が聞こえる
『お疲れ様で御座います こちら司令官室担当ですが 只今 政府長長官よりご連絡を頂いておりまして ハブロス司令官の不在をお知らせした所 ART司令塔主任のマスターグレイゼス中佐へ 繋いで欲しいとのご要望を頂いたのですが』
グレイゼスが衝撃を受けて言う
「へ…?えぇええーーーっ!?」
周囲の隊員たちが振り向く グレイゼスが思う
(せ、政府長長官… つまり アールスローン最上位である名誉と 高位富裕層の階級を持った アロル・メイシュ・ミックワイヤー長官から…っ!?)
グレイゼスが言う
「ま、参ったなぁ… しかし 名指しのご指名とあっては 断る訳にも… わ、分かった 何とか 応対してみるっ!」
グレイゼスが思う
(主に 尊敬語と謙譲語を…っ)
グレイゼスがスイッチを押して言う
「こ、こちらART司令塔主任 マスターグレイゼス中佐で …御座います?…は、はいっ こちらこそっ お、お世話になって …御座います?」
周囲の隊員たちが疑問して オペ子Aが言う
「…疑問系?」
オペ男Aが言う
「誰と話してるんだ?」
オペ子Aが言う
「さぁ?」
ラキンゼスが疑問する

【 ART第一訓練所 】

Mラミリツが言う
「だったら 名誉毀損罪っ!これで 逮捕してあげる!どお!?」
Mユラが言う
「ほざけっ!ならば私はっ!現在 国防軍に置かれた 罪状の上の執行猶予中だっ!これなら その私を逮捕する事はっ!」
Mラミリツがう
「国防軍と政府の両組織に罪状があるとなれば アンタはアールスローン1の重罪人!ナノマシーンを持っているのなら 強制除去の上で 最上求刑!…つまり 死刑だね!?」
Mユラが衝撃を受けて言う
「ぐぅっ!?」
Mハイケルが言う
「よし では ART1及びART2隊長は」
Mユラが慌てて言う
「なっ!?ま、待てっ!私はっ!俺はっ!」
Mハイケルが言う
「これより 1時間の昼休憩とする」
Mユラが転ぶ Mラミリツが呆れて言う
「なんだ そっちのキュウケイ?」
MハイケルがMラミリツへ向いて言う
「では どちらの休憩だ?」
ラミリツが言う
「いや、聞いてなかったんなら 良いんだけど… …ふんっ」
Mラミリツがそっぽを向く Mハイケルが疑問する ART1マシーナリーたちが集合して言う
「「了解!少佐ぁー!有難う御座いましたー!」」「でありまーす!少佐ぁー!」
MハイケルがART1マシーナリーたちへ向いて言う
「午後の訓練では 早速 新たに取り入れた銃火器戦術を用いての実戦訓練を行う 各自 必要と有れば戦術の再確認を行って置く様に 以上だ ART1一時解散」
ART1マシーナリーたちが言う
「「了解!少佐ぁー!」」

【 ART司令塔 】

受話器が置かれ グレイゼスが脱力して言う
「ぐ… はぁ~ つ、疲れたぁ~…」
グレイゼスがコンソールを操作しながら思う
(早速 録音を聞き直さないと… それにしても 緊張し過ぎて… と言うか 言葉を考え過ぎて 何を話して居たんだか 覚えていない程だ… ちゃんと 応対出来ていたのかな…?俺…?)
グレイゼスが溜息を吐いて言う
「あぁ… 情けない このART司令塔の主任を 任されていると言うのに」
グレイゼスが思う
(けどそうだよな?こんな事もあるんだから 幾ら最下層でも 尊敬語や謙譲語を学んでおくべき… なのか…?)
グレイゼスが溜息を吐いて言う
「苦手なんだよなぁ 俺もグレイゼスも… …ん?」
グレイゼスの前にコーヒーが置かれる グレイゼスが提供主へ顔を向けると オペ子Aが苦笑して言う
「お疲れ様です 中佐?」
グレイゼスが苦笑して言う
「ああ、有難う ホント 疲れちゃったよ この数分間で丸1日分 働いたみたいだ…」
グレイゼスがコーヒーを飲んでから言う
「ふぅ… あー癒される…」
オペ子Aが軽く笑ってから言う
「中佐にも 苦手な事があられたのですね?」
グレイゼスが言う
「それは もちろん?」
周囲の隊員たちが微笑する グレイゼスが疑問して言う
「…あ、あれ?もう 皆… 俺に距離を置くのは 止めてくれたのかな?」
オペ子Aが言う
「今なら 私からも 中佐を心配する ピンク色の光が見えますか?」
グレイゼスが苦笑して言う
「今はもう… さっきの電話に疲れ切っちゃって 光を見る気力も体力も無いけれど このコーヒーから その光と同じ 労わりと優しさを感じるよ 有難う」
周囲の隊員たちがホッとして顔を見合わせる グレイゼスが言う
「それに 皆からも… 今ならきっと 仲間への信頼の光が 白い光の粒子が見えるんだと思うよ それに その粒子の中には 信頼の白の他にも 心配や優しさのピンク 情熱や怒りの赤 探求や疑いの黒 不安や不調のオレンジとか ホントに色々で その沢山ある光から総じて 相手の心理を理解するなんて事は 正直 俺には難しくて とても理解は及ばない だから …皆が不安に思うほど それが見える事への懸念は要らないんだよ?」
オペ男Aが苦笑して言う
「何だ そんな物なのか… それなら?」
オペ子Bが言う
「そうよね?本心とか想いと言っても その人が考えている事は1つだけ なんて事は無いものね?」
オペ男Bが言う
「だから 光は粒子で 色々か… 何だ 心配して損したな?」
ラキンゼスが言う
「だから そうだって さっきも説明したじゃないか?」
オペ男Bが言う
「ライム大尉の説明じゃ 光は粒子だなんて 言ってなかったじゃないか?」
ラキンゼスが言う
「あれ?だって 光は 元々粒子だろ?」
オペ男Aが言う
「その 元々だって 重要な所だからっ!」
ラキンゼスが言う
「あら?そうだったか~?」
オペ男Bが言う
「元マスター?しっかりしてくれよ?折角 頼りにしようと思ってたのに…」
オペ子Bが笑う ラキンゼスが言う
「おう!頼ってくれっ!」
オペ男Bが衝撃を受けて言う
「いや それじゃ 無理だから?」
皆が笑っている グレイゼスが言う
「そうそう、こうやってさ?皆で仲良くやれる 同じ目標へ向かう仲間だって分かる 白い光の粒子が 1粒でも見えれば それだけで良いんだよ …他にどれだけ 別の色があったって その1粒で十分なんだからさ?」
グレイゼスが微笑する オペ子Aが微笑して言う
「そうですね?」
グレイゼスが言う
「だろう?…うん!その仲間に淹れて貰った コーヒーは最高だなぁ?」
グレイゼスがコーヒーを飲み干す オペ子Aが言う
「コーヒーは 真っ黒ですけどね?」
グレイゼスが衝撃を受け咽て言う
「い、今 そこを言う~?」
オペ子Aが笑う グレイゼスが笑うと スピーカーから声が聞こえる
『こちらART整備部 只今 ハブロス司令官より 新たなマシーナリーの供給がありました』
グレイゼスが反応して言う
「お?ハブロス司令官のご帰還か 丁度良い 昼休憩の前に ミックワイヤー長官からの連絡を伝えておかないと」
グレイゼスがスイッチを押して言う
「こちらART司令塔 新たなマシーナリーの供給の旨 了解だ 何時も通り 補給マシーナリーとして最低限の整備を頼む」
スピーカーから声が聞こえる
『え?しかし こちらは新たなマシーナリー… あ、いえ 型式が今までに無いものなのですが?』
グレイゼスが反応して言う
「あ!新しいって そっちの意味か!?分かったっ!それじゃ… 取りあえず 今見に行くから!」
グレイゼスが立ち上がって言う
「またまた 決戦直前に?また 無理な注文を与えられたりしないと 良いんだが… ちょっと 行って来るから ここは宜しく!」
周囲の隊員たちが言う
「「了解!中佐!」」
グレイゼスが部屋を出て行く

【 ART整備部 】

アースがマシーナリーへ手を触れて言う
「彼は とても臆病な性格を有している 従って」
アースがグレイゼスへ向いて言う
「明日の朝までに 現存するマシーナリーの中で 最高の防御力を 備えさせてやってくれ そうだな?最低でも あのプラズマレーザーに 耐えうる程度のものを」
グレイゼスが衝撃を受け言う
「無理でしょう!?そもそも そのプラズでアウターからのマシーナリーを 撃破しているんですからっ!?その マシーナリーの装甲でっ!?しかも 明日の朝までってっ!?」
周囲の整備士たちが呆れている

【 ART食堂 】

ART1隊員たちが昼食を食べている 隊員Nが不満そうに言う
「午後からは早速 新しい技法で実戦訓練か~ 何か やり辛くなっちまったなぁ?」
隊員Bが言う
「えー?そうかなー?俺は 言われた通りー?適当に撃ってみたら 当たったからー?午後からは もっと適当にー 撃ってみるつもりー!」
隊員Nが衝撃を受けて言う
「適当は 駄目だろうっ!?」
隊員Bが言う
「えー?だってー?折角 適当に撃っても当たるって 分かったんだしー?」
隊員Aが苦笑して言う
「バイちゃん そこは適当にじゃなくて… それに 確かサブマシンガンの技法は 倍の照準距離のターゲットを狙えって言われていたんだから それこそ 狙わないと駄目なんじゃないか?」
隊員Bが言う
「あー?そうだったかもー?」
隊員Cが言う
「おいおい 大丈夫かよ?今までと同じ距離のターゲットに 適当に撃つだけになっちゃったら 何の為の シーナ隊員からのレクチャーだったか分からないだろ?」
隊員Bが言う
「そう言う サッちゃんはー?」
隊員Cが苦笑して言う
「まぁ こっちは こっちなりに… 小銃に関しては 照準よりターゲットへのロックオンを早めろって レクチャーだった訳だから そっちと違って ある意味… て、適当に…?」
隊員Bが言う
「そっちじゃなくってー!」
隊員Cが疑問して言う
「ん?そっちじゃなくって?…って 何だ そこは突っ込まねぇの?」
隊員Bが言う
「サッちゃんはー 午後の訓練の時も ちゃんと マシーナリーの起動出来るー?そこは しっかり狙わないとー!」
隊員Cが衝撃を受けて言う
「そこは 狙って 突っ込まないでくれるっ!?俺だって本心では すっげー 心配してるんだからっ!」
隊員たちが笑う ハイケルが食事を取りつつ 視線を出入り口へ向ける 隊員Bが気付いて言う
「少佐ぁー?」
ハイケルが気付き隊員Bへ向いて言う
「何だ?バイスン隊員」
隊員Bがハイケルの見ていた方を見てから言う
「今日はー 中佐は来ないでありますねー?少佐ぁー?」
ハイケルが気付いて言う
「…ああ そうだな バイスン隊員」
隊員Aが気付いて言う
「あ、そう言えば…?中佐や司令塔の隊員たちとは 割と 休憩時間が同じ時間になる事が多かったですが 今日は珍しく…?」
ハイケルが言う
「そちらは ”割と 休憩時間が同じ時間なる事が多かった” のではなく 奴がこちらに合わせていたんだ」
隊員Aが言う
「あ、そうだったんですか?」
シーナが苦笑して言う
「あれ?ご存知だったのですか?」
皆がシーナを見る シーナが言う
「実は ART1のオペレート担当の私が いつも中佐に ART1の休憩をお伝えしていました」
隊員Bが言う
「あー そうだったんだー?…それじゃー?」
隊員Aが言う
「そのシーナ隊員が こっちに来たから 中佐に その時間が…?」
隊員Cが言う
「いや そりゃ無いだろう?シーナ隊員のその席には 俺の兄貴が就いたんだし?」
隊員Aが言う
「ああ、そうだったな?ライム大尉が居るのなら ART1の様子が 分からないって事は無いか?」
隊員Fが言う
「それに 大体 中佐なら…」
シーナが言う
「はい、中佐なら わざわざ私がお知らせをしなくても 気付かれると思いますので 今 来られないと言う事は 何か他に 手の離せない作業を行っているのではないかと思います」
ハイケルが言う
「そうか… では… こちらから連絡を… いや 後ほど 司令塔を尋ねる方が… もしくは?」
シーナが微笑して言う
「中佐でしたら 特に そう言った お気遣いはされなくとも 臨機応変に対応をされますから 大丈夫ですよ?ハイケル少佐?」
ハイケルが言う
「…そうだったな シーナ隊員 …では」
ハイケルが携帯で電話を掛ける 隊員Cが言う
「流石は このARTの司令塔を 任されるだけはあるよな?マスターグレイゼス中佐は?」
シーナが言う
「はい 中佐は マスターの中でも 最上位の方ですから」
隊員Cが衝撃を受ける 隊員Aが苦笑する 隊員Bが言う
「あー!それじゃー!サッちゃんも 見習わないとー!」
隊員Cが怒って言う
「それ 言わないでくれるっ!?一応 気にしてるんだからっ!?」
隊員Bが言う
「えー?」
ハイケルが携帯に言う
「ハイケルだが どうした グレイゼス?お前が就業中に 3コール以上を待たせると言うのは 珍しいが?」
隊員たちがハイケルへ向く ハイケルが衝撃を受けて言う
「…そうか マスターの中でも 最上位のお前であっても …悪魔の司令官の要望には 苦戦をするようだな?」
隊員たちが衝撃を受け 隊員Aが苦笑して言う
「あ、悪魔の司令官って… ひょっとして?」
隊員Cが視線を逸らして言う
「通りで 最低限のマスターである俺が 敵わない訳だ…」
隊員Bが言う
「サッちゃんは 最低限のマスターじゃなくて マスターと呼べないくらいの サッちゃんじゃなかったっけ?」
隊員Cが衝撃を受けて言う
「それは そうだけど …その マスターとサッちゃんを 近い位置で言わないでくれる?」
隊員Bが言う
「マスターサッちゃん!」
隊員Cが衝撃を受けて言う
「だから それを言うなってっ!?」
ハイケルが携帯へ言う
「…そうか ああ、こちらの用件は 我々ART1の午後の訓練時に置いての データ取りを頼みたかったのだが そちらの手が塞がっていると言うのであれば… …そうか 分かった では 監視塔の者へ …いや?だが お前は手が塞がっているのだろう?それなら 私が…」
隊員たちが話を聞いていて 隊員Nが不満そうに言う
「げぇ… 早速午後の訓練のデータを取るのか… 参ったなぁ 俺自信ないってのに」
隊員Bが言う
「そんなの気にしなくて 良いんだよ?ナッちゃんー?少佐 言ってたよ?データ取りは 気楽にやって良いってー?」
隊員Fが言う
「そうだよ ナクス隊員?各自の能力を測るデータ取りで 無理をしたって 意味が無いじゃないか?」
隊員Nが言う
「そうは言ったってよぉ?数値として現れるからには やっぱ 気になるじゃんよ?」
隊員Iが苦笑して言う
「そうだよな?俺も 気になっちゃうよ?」
隊員Nが言う
「だろぉ?やっぱ イっちゃん隊員は分かってくれるなぁ!?」
ハイケルが通話を終えて隊員たちへ向く 隊員Bが言う
「気になるって言ったら 俺は計測なんかよりー?午後の訓練の時も ラミリツ隊長がー また一緒に訓練してくれるかなー?って事の方が気になるけどー?」
隊員Cが言う
「何でそっちよっ!?」
隊員Fが苦笑して言う
「それこそ 気にはならない所だと思うけどな…?」
隊員Aが言う
「あれ?バイちゃん そのラミリツ隊長に 一緒に昼食を食べようって誘う作戦は?やっぱり 言えなかったのか?」
隊員Nが衝撃を受けて言う
「なぁあっ!?そんな作戦立ててたのかっ!?」
隊員Cが横目に遠くで 1人昼食を食べているラミリツを見て言う
「それで?結果 嫌だって言われたのか?作戦失敗だな?クフフッ」
隊員Bが言う
「えー!違うよー!作戦は成功したよー?ラミリツ隊長は 誘ってくれて有難うって 言ってくれたもんー?」
隊員Cが疑問して言う
「はぁ?それじゃ…?」
隊員Aが言う
「あれ?それじゃ 何で?」
隊員Bが言う
「でも 今日はちょっと 調べたい事があるからってー?また 次の時によろしくって言われたんだー?だから 明日の昼食の時に また 誘ってみるつもりー!」
隊員Aが言う
「ああ、そうだったのか?それなら…?」
隊員Cが言う
「じゃぁ 明日には… ってっ!?それじゃ 明日は ラミリツ隊長も ここに来るって 事かっ!?」
隊員たちが衝撃を受ける 隊員Bが笑顔で言う
「もっちろーん!皆とも一緒に食べられるから 皆も楽しみにしててねー!?にひひっ!」
隊員Fが言う
「あ、ああ… ちょっと 緊張するけど ま、まぁ…?」
隊員Iが言う
「そ、そうだよな?少佐と一緒に食べるのだって 最初は 少し緊張したし… 同じ事…か?」
隊員Aが苦笑して言う
「にしても バイちゃんは 本当に凄いな?」
隊員Cが苦笑して言う
「ああ、まったくだ」
隊員Bが疑問して言う
「えー?何が凄いのー?それより ラミリツ隊長 何を調べたかったんだろうー?何か調べたい事があるのならー?俺も手伝ったのにー?」
隊員Aが言う
「まぁまぁ バイちゃん いくらバイちゃんの技とは言え あまり深入りするのは良くないよ?ラミリツ隊長も バイちゃんにそう言って断ったからには 何か… 個人的な事とかなんじゃないのか?」
隊員Bが言う
「個人的な事ってー?」
隊員Aが苦笑して言う
「いや それは分からないけど…」
隊員Fが言う
「ラミリツ隊長は 政府の攻長閣下でもあるんだから そういう事だって言う可能性もあるんじゃないかな?」
隊員Bが言う
「あー そう言う事ー?」
隊員Nが言う 
「それじゃ 元とは言え やっぱ 国防軍の俺たちは深入りは出来ないな?」
隊員Cが言う
「いや それを言ったら ART自体国防軍みたいなモンなんだから 流石に ここでそれを調べるって事は無いだろう?」
隊員Fが言う
「それもそうだな?流石 マスターサッちゃん隊員!」
隊員Cが衝撃を受けて言う
「それ やめてくんないっ!?マジでっ!」
皆が笑ってからラミリツを見る

ラミリツが携帯で調べ物をしていて 表情を顰めて言う
「うわぁ…っ 最悪 噂にはあったけど 本当に 僕らART2が マリアさんたちの国へ行っていた間に」
ラミリツが携帯のモニターを見ながら思う
(ナックキラーの追加ライブ スペシャルライブイベントの日時が 決定されてるってっ!?しかもっ!)
ラミリツが脱力して言う
「チケットが…っ」
ラミリツが思う
(当然 ソールドアウト…っ 追加席も 当然 完売…っ)
ラミリツが言う
「行きたかったのに… 行くつもりだったのにぃ…っ」

隊員Cが反応して言う
「ん?行くつもりだったって?」
隊員Aが言う
「ん?何処か行くのか?サキ?」
隊員Cが言う
「あ?いや 俺じゃなくて 今 ラミリツ隊長が… 独り言って言うか?」
隊員Aが呆気に取られて言う
「え?ラミリツ隊長が?」
隊員Nがラミリツを見てから言う
「って この距離で 聞こえる訳ないだろう?」
隊員Cが言う
「あ… それもそうだな?気のせいか?」

ラミリツが携帯の表示を消して気を取り直して思う
(けど まぁ… よく考えたら 日時は24時間休暇が明けた 明日の10時だもんね?チケットが手に入ってたとしても 流石に… 休んでは行けないや)
ラミリツが息を吐いて言う
「はぁ… タイミング悪いなぁ 何で僕が休めない日に 当たっちゃうんだろ?ホント…」
ラミリツが昼食を食べながら思う
(ナックキラーのイベントに対しては ツイてないんだよね?いつも こうなっちゃうんだもん)
ラミリツが溜息を吐いて言う
「…何で?」

隊員Cが神妙に言う
「何で?…聞こえるんだろう?…この距離で?」
隊員Cが遠くのラミリツを見る ラミリツが溜息を吐いて昼食を食べる 隊員Bが疑問して言う
「サッちゃんー?」
隊員Cが言う
「…ここまで聞こえるって もう気のせいとは 言えねぇよな?」
隊員Bが言う
「サッちゃんー?聞こえてないのー?サッちゃんー?」
隊員Cが疑問する 隊員Bが疑問する

【 ART研究部 】

ヴィンが言う
「そう 従って 諸君人間は アウターへ向かうのと同じく かの神による力に操られてしまうと言う 危険性があるのだが?そちらへ対する対処法は 発案されたのかな?マスター?」
マスターBが言う
「それに関しては 我々はずっと以前に 我々マスターの天才のお陰で攻略しているので 問題はありません しかし 今問題なのは…」
ヴィンが言う
「おや?そちらは意外な… ちなみに その攻略とは?即ち?」
マスターBが言う
「その攻略を必要としない ヴァンパイア殿には 知らせるな …と 言われているのですが?」
ヴィンが微笑して言う
「確かに… 我々ヴァンパイアには 必要の無い事ではあるのだが… 私は天才科学者 必要不必要と言う言葉に関わらず 私の前では 全ての知識が 価値を持つ 従って…」
ヴィンがマスターBへ近付き言う
「目の前に それほど魅力的な知識を… 情報を提示されては 如何に 世界の為と銘を打たれようとも その戒めは 私の前では 無力な購い 君がそちらを提供してくれないと言うのなら 私は 直接… 君の その身体に お伺いを してしまおうと思うのだが…?」
ヴィンがマスターBの頬に触れようとする マスターBが呆れてスイッチを押すと スピーカーからメステゲレンダーが流れる ヴィンが衝撃を受けて言う
「グゥッ!?うぅう~…っ や、やめ給えっ!それは…っ!そちらはぁあっ!」
ヴィンが苦しむ マスターBが溜息を吐いて言う
「ヴィーンリッヒ先生?頼みますよ?作戦決行は 早くも 明日なんですから?」
マスターBがスイッチを押して音楽を止める ヴィンが息を切らしてから言う
「はぁ… はぁ… い、いや 私は 純粋に 諸君を心配し その 攻略が有効であるかの確認を取ろうと… 考えただけなのだが 何故 その私が いつもこの様な目に…っ?」
マスターBが言う
「そりゃ ヴィーンリッヒ先生が 変態科学者だからでしょう?」
ヴィンが衝撃を受ける マスターBがヴィンに背を向けて言う
「最初から 普通に聞いてさえくれれば…」
ヴィンがマスターBに後ろから絡み付いて言う
「私に その身体を 提供をしてくれると?ふふふ… やはり 知識を求める研究者同士 君とは 個人的にも 仲良くなられそう…」
マスターBがスイッチを押す 音楽が流れる ヴィンが衝撃を受けて言う
「ぐぅっ!?うぅうう…っ!」
マスターBが溜息を吐いて言う
「聞く気があるのか 変態なのか ハッキリして下さい ヴィーンリッヒ先生?」
マスターBがスイッチを切る ヴィンが言う
「そちらはもちろん 聞かせて頂くつもりなのだが どうも 君を見ていると…」
マスターBが表情を顰める スピーカーからグレイゼスの声が聞こえる
『マスターベイゼス そっちはどうだ?無事 問題なんかは無く 作戦へのご協力を頂けているかな?』
ヴィンが反応して言う
「おおっ この声は 我が愛しの生徒っ」
ベイゼスが言う
「あ、お疲れ様です マスターグレイゼス中佐 お陰さまで 変態を撃退しつつ 何とか 無事ですが そのせいもあって 話し合いの方が 一向に進まないのですが?これは どうしたら良いでしょうか?」
ヴィンが衝撃を受けて言う
「なっ!?き、君 何を余計な事をっ!?」
グレイゼスが言う
『あらぁ?そんなぁ?酷いですねぇ?ヴィーンリッヒ先生ぇ?先生の一番の生徒である 自分と言うものがありながら 他のマスターに手を出されるだなんてぇ?』
ヴィンが衝撃を受け慌てて言う
「い、いやっ!?そちらは 誤解なのだよ 我が愛しの生徒 マスターグレイゼス 私は 決して君以外の者へ その様な事をしよう等とは 思っても居ないのだよ!?」
グレイゼスが言う
『あぁ~ そうと言って頂けるとは 嬉しいなぁ?』
ヴィンが喜んで言う
「おぉ!なんとっ ついに 私の見込んだ マスターグレイゼスが 私をっ!?」
グレイゼスが言う
『では さっさと 他のマスターとの作業などは終えられて~ じ、自分の… 所へ き、来て頂けるとぉ… な、なんてぇ!?あはっ あはは…っ?』
ヴィンが喜んで言う
「おおっ!マスターグレイゼスが この私を求めてくれているとはっ!」
ベイゼスが呆気に取られて言う
「ちゅ… 中佐…?」
グレイゼスがぎこちなく言う
『は、早く来て頂ける事を た、楽しみに待ってますよぉ~?ヴィ、ヴィーンリッヒ先生ぃ は、ははは~!?』
ヴィンが言う
「ああ!すぐさま 向かうともっ!マスターグレイゼス!」
無線が切れる ヴィンがベイゼスへ向いて言う
「マスターベイゼス!事は急ぎだっ 私の知識を必要としている そちらの難題と言う物を 早く提示してくれ給えっ!その他の 情報や話などは 一切不要だ!」
ベイゼスが呆れて言う
「貴方の前では 全ての知識の価値より マスターグレイゼス中佐の価値の方が 高いって事ですね?流石…」

【 ART整備室 】

ARTの整備士たちが作業をしている アースが言う
「よし 作戦は成功だ これで あちらは問題ない」
グレイゼスが表情を困らせて言う
「それで…?あちらに代わって こちらで発生するでしょう その問題へは どうされようと?司令官?」
アースが疑問して言う
「うん?何か問題なのか?マスターグレイゼス中佐?」
グレイゼスが衝撃を受けて言う
「お陰さまで!?今度は自分が狙われますがっ!?」
アースが言う
「…ふっ もちろん そちらも作戦の内だ 従って」
グレイゼスが言う
「作戦の内?では?」
アースが言う
「マスターグレイゼス中佐を含む 現在こちらで作業を行っている整備作業員は これより」

【 ART食堂 】

グレイゼスが言う
「ってな訳で 1時間しっかり 休憩を取るようにとさ?だから 俺らはこれから 昼休憩だ」
ハイケルが言う
「そうか お前がマシーナリーの改善作業中に この食堂で昼食を取るとは珍しいと思っていたが…」
グレイゼスが作業員たちの様子を遠目に見て言う
「思い返してみれば 俺が昼休憩を取らない時は 彼らも取ってなかったからな?もしかしたら その事がハブロス司令官の耳に 入ったのかもしれない」
ハイケルが言う
「直属では無いとは言え 主任や中佐の地位に居る者が 整備開発作業へ加わり 休憩も取らずに行っていては 本職の彼らがそれを取る訳には行かない しかも 相手がマスターの名を持つ者となれば…」
グレイゼスが苦笑して言う
「反省してるよぉ …けど しょうがないだろう?そのマスターの名を持つ者はさ?それこそ 自身の持つナノマシーンに興味を持たれると 昼飯や休憩所じゃないんだって?」
ハイケルが言う
「そうだったな マスターグレイゼス」
グレイゼスが言う
「ああ、本当に… でもまぁ それも含めて考えると これは確かに 良い作戦だった それこそヴァンパイアから逃れる位の理由がないと グレイゼスは開放してくれないからなぁ?」
グレイゼスが昼食を食べる ハイケルが言う
「作戦… か」
ハイケルが食堂の出入り口を見てから立ち上がる グレイゼスが言う
「お?そっちは もう終わりか?惜しかったな~?その作戦も 後一歩早ければ お前にシーナ隊員のレクチャーを受けた 感想でも聞けただろうに?」
ハイケルが言う
「感想は 私自身は問題は無いが 隊員たちの方は… 計測を行わなければ分からない 従って これから そちらのデータ取りの依頼へと向かう」
グレイゼスが言う
「うん、一応 俺の方から一報は入れてあるから 詳しい事はそっちで頼むわ」
ハイケルが言う
「了解」
ハイケルが立ち去る

【 ART整備室 前 】

ハイケルがやって来ると疑問して顔を向けて言う
「うん?」
ハイケルの視線の先 エルムαが2体門前警備に立っている ハイケルが疑問して言う
「エルム少佐…?」
ハイケルがエルムαの前に立つと エルムαが言う
『現在は 立ち入り禁止 …だ』
ハイケルが疑問して言う
「それは… 新たなマシーナリーの改善研究中であるから と言う事か?」
エルムαが言う
『何の話だ?』
ハイケルが疑問して言う
「違うのか?では?」
エルムαが言う
『現在は 立ち入り禁止 …だ』
ハイケルが言う
「私はその理由を聞いているのだが?」
エルムαが言う
『作戦中 …だ』
ハイケルが言う
「作戦…?」
ハイケルが門を見てから言う
「…そうか なら良いんだ」
ハイケルが立ち去る

【 ART整備室 内 】

アースが言う
「よし システムも組み上がったと言うのなら 早速 そちらのテストを行うぞ 準備は良いか?変態科学者殿?」
ヴィンが不満そうに言う
「まさか… この天才と呼ばれた私が これほど単純な策に陥ってしまうとは… これもやはり 我が愛しの生徒 マスターグレイゼスの魅…」
アースがエレキギターを掻き鳴らす ヴィンが衝撃を受けて言う
「うぅうっ!ま、待ち給えっ!そうではなく その貴方の ヴァンパイアへ対する憎悪を消した上で無ければっ 何の為のテストであるのかが 分からないのだよっ!アース・メイヴン・ハブロスっ!」
アースが演奏を止めて言う
「ああ、すまない つい 本心のままに 弾いてしまった」
ヴィンが衝撃を受けて言う
「その本心にも無い 謝罪ではっ 尚更 私への謝罪にはならないのだが!?」
アースが言う
「チューニングに問題は無い事が分かった 早速テストを始めるぞ?」
ヴィンが不満そうに言う
「そちらのチューニングより  貴方自身の 本心のチューニングを 頼みたい所なのだが… 本当に大丈夫だろうか?この私が組上げたシステムに関しては完璧なのだが そちらへ乗せる彼の力への不穏が… 今更ながらに私の身への危険性が沸々と…っ」
アースが携帯の時計を見てから言う
「時間だ」
携帯が着信する アースが微笑して着信させると言う
「ナル こちらの準備は完了だ 無理を言ってすまないが 宜しく頼む」
携帯からナルの声が聞こえる
『おうよーっ!細けぇ事は気にするなって アニキっ!それじゃー!久しぶりの アニキを交えてのリハだっ!ハデにキメるぜいっ!?』
アースが微笑して言う
「おうよっ」
アースがエレキギターを構える ヴィンがスイッチを押す

【 ART女子トイレ 】

シーナが言う
「ずっるーい!」
エミーが苦笑して言う
「ごめんごめん だけど 整備部隊の特権かな~?休暇に関しては かなり融通が利くからね?明日のライブは シーナの分も!ナックソウルを燃やして来るから!シーナは そっちで頑張って!?」
シーナがうなだれて言う
「う~… そうだよねぇ 流石に 今回ばっかりは… 今日の移籍に明日だもん 休むに休めないよぉ… チケット 折角 苦労して取ったのに…」
シーナがチケットを広げる エミーが言う
「勿体無いから 誰かに譲ったら?」
シーナが言う
「それはそうだけど… ARTでナックキラーのファンをやってる女子隊員って 私 エミー以外知らないし?」
エミーが言う
「まぁ 普通の女子は 隠すからねぇ?それこそ 就業中のシーナみたいに?」
シーナが苦笑して言う
「けど これからもっと 女性の機動隊員が増えれば… それこそ 表に出せるかもよ?」
エミーが言う
「うーん まぁね?今よりは 良くなるだろうけど?女性への偏見はもちろんだけど それ以前に 名誉階級とかもあるからねぇ?中々難しいと思うけど …ま、取りあえず 明日は私がシーナの分も 最高に盛り上がって来るから!」
シーナが落ち込んで言う
「あぁ~ん 最低~ 今回の追加ライブは やっと あの伝説の場所で聞けるって 楽しみにしてたのに~…」
エミーが苦笑して言う
「こらこら?最低は もう 無しでしょ?それにライブは中継もされるんだから 録画して置けば 終業後に見られるじゃない?」
シーナが言う
「録画じゃ ライブじゃないー!」
エミーが苦笑して言う
「あはは… それは 確かに?」
オペ子Aが入って来て気付くと言う
「あ、居た居た シーナ 今 備品部から連絡があって 神経接合ユニットのスーツを納品に来た仕立て屋さんが シーナのスーツの色を確認したいって言うんだけど ART1の純正カラーで良いんだよね?」
シーナが言う
「あっ えっと… マシーナリーはあの色だし スーツも… 出来れば 私はこの色気に入ってるけど …どうなんだろう?」
エミーが言う
「思い切って その色にしちゃったら?それで もし 駄目だって言われたら 今度は… ART1の純正カラーを被るとか?」
シーナが衝撃を受けてから言う
「う…っ でも… まぁ そうだね!?それ位の気合で行けば 許可してもらえるかも!?」
オペ子Aが言う
「違う色にするのなら 今 その仕立て屋さんが備品室に居る筈だから」
シーナが言う
「分かった 行ってみる!有難う!」
シーナが走って行く

【 ART備品室 】

ラミリツが言う
「こんなに早く納品されるなんて 思わなかったよ?最速でも明日になっちゃうと思ってたけど?」
仕立て屋が言う
「今回は特に急いで欲しいとのご要望でしたもので 今朝ご連絡を頂いてから 直ぐに ご用意をさせて頂きました」
ラミリツが言う
「へぇ?そうだったんだ?まぁ お陰で 午後の訓練からは 新しい方で訓練出来るから 助かったよ 有難う」
仕立て屋が微笑して言う
「攻長閣下より お礼のお言葉を頂けますとは 私どもも…」
ラミリツが言う
「ああ、ここでは それは無しで良いんだ 僕はARTに居る時は ART2の隊長であって それ以上でもそれ以下でもないってね?だから もっと気軽にしてよ?」
ラミリツが上着を脱ぐ 仕立て屋がラミリツの刻印に気付き苦笑して言う
「そうは申されましても やはり…」
シーナが言いながらドアを開けて言う
「すみませーん!こちらに!…はっ!?」
シーナがハッとしてラミリツを見る ラミリツが驚いて言う
「あ…っ えっと…」
シーナが慌ててドアを閉めて言う
「し、失礼しましたっ!」
ラミリツが困って言う
「いや こちらこそ …ごめん」
ラミリツが思う
(あぁ つい いつもの癖で… でも これからは こう言う事もあるから…)
ラミリツが苦笑して言う
「これからは ちゃんと …更衣室で 着替えるようにしないと」
ラミリツが苦笑して上着を着る ラミリツの刻印が服に隠れる

【 ART整備室 内 】

アースが演奏を止めモニターを見て言う
「…よし 通信タイムラグの問題も解消された これで明日は彼らの演奏をデコイに 私の力を使ってARTの仲間たちを 奴の力から守る事が出来る …協力を感謝するぞ 天才科学者殿」
アースが顔を向けると ヴィンが耳をふさいだ状態から解除して言う
「私へ対する攻撃性は無かったにしろ やはり 私には 諸君アールスローンの音楽は…」
アースが不満そうに言う
「お気に召さないと言われるのなら 結構だ むしろ ヴァンパイアには…」
アースの携帯が鳴り アースが着信させて言う
「ナル 設備のテストは上手く行った それでは すまないが 明日はお前たちのライブの状態を こちらの作戦に使わせてもらうぞ?」
携帯からナルの声が聞こえる
『おうよ!俺らの演奏で アニキの仲間たちを守る手助けが 出来るって言うのならよぉ!いくらでも使ってくれぃー!』
アースが苦笑して言う
「ARTの隊員の中にも お前たちナックキラーのファンが居る その者たちにも悪いが… こちらで使用する音源に関しては レッテのギター音だけは 俺の物とすり替えた上で 聞かせる事となってしまう すまないと レッテへも伝えて置いてくれ」
ナルが言う
『ああ それで思ったんだけどよぉ?アニキ?何だったら それこそレッテとアニキの2人のギターを 一緒に流しちまわねぇかぁ?今回のライブはツインギターって事でよぉ?その方が ファンの連中だって喜ぶだろう?』
アースが一瞬反応してから顔を左右に振って言う
「…いや そう言って貰えるのは嬉しいが 俺はとっくに引退をして あれからもう10年も経った ナックキラーのギターはレッテで浸透しているんだ 今更 掘り返すつもりは無い」
ナルが言う
『うーん それはそうかもしれないが… 何か 勿体無くてよぉ?大体… その10年前に引退した筈のアニキは むしろ… ギターの腕上がってないかぁ?』
アースがギクッとして言う
「あ…っ いや… それは…っ」
ナルが言う
『国防軍だかARTだか分からねぇが 忙しくやってるって言う割には ギターの腕は落ちる所か上がってるってよぉ?尚更勿体無ねぇなぁって?今も 他の連中と話してたんだが…?』
アースが誤魔化して言う
「う、うんっ いや… そちらは アールスローンを守る為に 必要が… あ!ああっ!いや!?ほらなっ!?今回の事とか!?そちらを見越して 少々 練習をしてみただけだ それだけで…」
ナルが言う
『それだけで 上がるもんじゃねぇだろぉ!?いくらアニキのナックソウルが最高だからって ありゃぁ どう聞いたって 10年間毎日みっちり練習してたってぇ 言ってるような音だったぜぃ?』
アースが衝撃を受け慌てて言う
「そ、そうか…っ?そんな事は… な、なくも… 無いのだが…」
アースが思う
(言われてみれば この10年間は それこそ アールスローンを守る皇帝の結界の代わりを 毎日… それこそ 最高のソウルを目指し行っていた そちらを考えれば 自分では気付かなかったが ギターの腕も必然的に上がっていたと言う事か…)
ナルが言う
『相変わらず アニキは 俺たちに対する嘘が下手だからなぁ?何か隠してるんだろうぉ!?』
アースが衝撃を受けて言う
「うっ!?そ、そんな事はっ いや、つまり その…っ」
ナルが電話の先で笑っている アースが困りながら言う
「ナルっ!?からかわないでくれないかっ!?休憩時間とは言え 今は…っ」
ナルが言う
『ああ!悪い悪いっ!国防軍総司令官様ー!あ!今は違ったか!?最近はすっかりTVでも見なくなっちまって まぁ何だ?あー言うアニキもキマってるけどよぉ!?やっぱ アニキには 俺らナックキラーのアニキの方が 似合ってると思うんだけどなぁ?』
アースが苦笑して言う
「そ… そうかもな?最近は特に 私自身も そうと思うのだが… しかし 私には まだ やらなければならない事がある その為にも お前たちに協力をしてもらうんだ …とは言え こちらからは特に要望などは無い そちらは 何時も通りに行ってくれ そちらの映像と音を こちらが利用させてもらう」
ナルが言う
『分かったよ アニキ いや… 頑張ってくれよな?司令官様?』
アースが微笑して言う
「おうよっ!」
アースが携帯を仕舞いヴィンを見てから立ち去ろうとする ヴィンが微笑する

【 ART第一訓練所 】

ハイケルが言う
「では これより ART1午後の訓練を開始する ART1総員マシーナリーを…」
M隊員Cの中 隊員Cが携帯へ言う
「なぁあっ!?それじゃ やっぱ あれはマスターの力だったのかよっ!?兄貴!?」
携帯からラキンゼスの声が聞こえる
『そうそうー!そう言えば そんな力もあったよなぁ?忘れてたぁ!』
隊員Cが表情を困らせて言う
「あんな遠くの声が聞こえるなんて… マスターって恐っかねぇ~…って それじゃ 他には?」
ラキンゼスが言う
『え?他にって?』
隊員Cが不満そうに言う
「だからっ 遠くの人の独り言が聞こえちゃう程の聴力の他にも!?何か~… そう 普通じゃない 恐っかねぇ~ 能力みたいのが あったりしねぇの?」
ラキンゼスが言う
『うーん 何かあったかなぁ?…あぁ なら  やっぱ アレだ あれ!』
隊員Cが慌てて言う
「は?あれじゃ 分かんねぇからっ!?」
ラキンゼスが言う
『あれ?そう?…んじゃ やっぱ お前には無いみたいだな?』
隊員Cが疑問して言う
「はぁ?意味が分かんねぇんだけど!?」
ラキンゼスが言う
『つまり そういう直感って奴だ!ピンッと来るあれ!』
隊員Cが言う
「あぁ あれ?そう言う事?…ならぁ 今ので分からなかった俺には 無いって事?」
ラキンゼスが言う
『そうそうー!他にはどうだ?あれとか あれとか あれとか あれは!?』
隊員Cが衝撃を受けて言う
「いやっ 全っ然  分かんねぇえよっ!?つーか それ 適当に言ってるだろうっ!?」
ラキンゼスが言う
『お!分かったか!流石だなぁ!?マスター!?』
隊員Cが衝撃を受けて言う
「それは マスターじゃなくても 分かるからっ!相変わらず兄貴はっ!」
ラキンゼスが言う
『ああ!そうだ!でも 思い出したぞ?サキ!』
隊員Cが言う
「うん?思い出したって… 何を?」
ラキンゼスが言う
『マスターになるとさぁ?』
隊員Cが言う
「マスターになると?」
ラキンゼスが言う
『一つの事に集中すると 周りのものが まったく見えなく聞こえなくなるから 遠くの音が聞こえてる時は尚更 近くの者に気を付けろよ?』
隊員Cが顔を上げて言う
「遠くの音が聞こえている時には 近くの?近く…って なぁあっ!?」
隊員Cの目の前で ハイケルが拳を構えていて言う
「ナノマシーンを乗っ取られたか …では 私が 悪魔の司令官 直々の方法にて 今直ぐに助けてやるぞ マスターラキンゼス隊員」
隊員Cが慌てて言う
「それ違うからっ!間違ってますからっ!」
ラキンゼスが言う
『あ?もしかして また 間に合わなかったか?』
隊員Cが言う
「遅いからっ!相変わらず 兄貴の警告は 一歩遅いからっ!」
ハイケルが拳を振るう 隊員Cが驚いて言う
「ひぃっ!」
隊員Cが瞬時に回避する ハイケルの拳がコックピットの壁を破壊する ハイケルがハッとして言う
「なにっ!?私の攻撃を?」
ハイケルが横を向くと 隊員Cが表情を強張らせて言う
「あ… 当たってたらっ 絶対ヤバかったでしょっ!?それはっ!?」
ハイケルが言う
「ナノマシーンを使いこなしたのか?マスターラキンゼス隊員?」
隊員Cが泣きながら言う
「使いこなした覚えは無いですけどっ!そのナノマシーンが うっかり助けてくれちゃう程 本気でやらないで下さいよぉっ!?俺は使えないマスターなんですからーっ」
ハイケルが気付いて言う
「…そうだったな 忘れていた」
隊員Cが叫ぶ
「少佐ぁーっ!?」


続く
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