漫画の様にスラスラ読める小説をめざしたらネームになった物語の1つ。アールスローン戦記Ⅱ

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20章

アールスローン戦記Ⅱ 任務完了後に残る問題

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【 神の国 】

メリが微笑して言う
「まさか 貴方の方から この国へ来て下さるとは 思いも致しませんでしたもので 迎えは遅れましたが もちろん 歓迎をします」
アースが言う
「生憎だが 現在我々は アールスローンへの帰路の途中だ そして この国からの歓迎ならば 既に頂戴した 折角の出迎えだが 我々は これで失礼させてもらう」
メリが言う
「そうは参りません アース・メイヴン・ハブロス 貴方の歓迎は この国からではなく 私が… いえ?恐れ多くも 我らが神ベガ様が 貴方を御所望下さると仰るのですから これ以上の歓迎を前に 立ち去る事など許されません」
アースが言う
「そちらは 私の好みではない 歓迎をすると言うのなら ゲストが望まない所業は 行うべきではないと思うが?」
メリが微笑して言う
「そうですか では 歓迎ではなく 私は何を押してでも 貴方をベガ様の下へと お連れしましょう それこそ力づくでも… そちらで宜しいのですか?」
アースが言う
「私とお前の間に そちらの問いへ対する返答は 不要なものと認識している」
メリが微笑して言う
「光栄です 我が姉弟 アース・メイヴン・ハブロス」
メリが杖に吹雪を纏わせる マリアが驚いて言う
「魔法をっ!?ウィザードさまっ!?」
マリアがレイへ向く 隊員Cがレイへ振り向いて言う
「そうだぜっ!こんな時こそ 魔法使い同士でっ!?」
レイがマリアを見て言う
「うん?ああ ごめんな マリア?俺は今 杖が無いからさ?」
マリアが衝撃を受けて言う
「…え?あっ!?」
レイが言う
「杖が無いんじゃ ウィザードの魔法もアークの魔法も それこそ魔法使いレベルの魔法だって  俺は 操れないんだよ!俺の魔力はデカイからさ?杖も無しに使ったら 何もかも全部ぶっ飛ばしちゃうからな!」
マリアが困って言う
「そ、そうでしたねっ!?」
隊員Cが衝撃を受けて叫ぶ
「そうなのーっ!?」
マリアが言う
「では…っ!?」
マリアがアースを見る アースが視線を強めて言う
「相変わらずの雪女め…っ」
アースの周囲に冷気が漂っている メリが微笑して言う
「貴方は 例え貴方の自由が利かない 空の上へとお連れをしようとも 大人しくは従って下さらないと言う事が 分かっていますので 今回は… その貴方へ 氷の棺を用意しましょう …しかし ご安心を?棺を用意したとは言え 命を奪う事はしません 唯少しの間 氷の世界で時を止められると言うだけです」
アースが言う
「ほう?それは わざわざ 手間を掛けて すまないな 私を棺へ誘ったアークは お前で2人目だが 生憎 私はこの体の命が続く限り そちらに入るつもりは無い しかし、万が一にも どちらかの誘いを受ける必要があると言うのなら 私は 迷い無く もう1人のアークの誘いを受ける… つまり お前の誘いは どうあっても お断りだと言う事だ」
メリが言う
「そうですか それは残念です… しかし それならば 私が どの様にするのかは 貴方には 既にお分かり頂けているのですから?」
アースが身構える メリが杖を掲げて言う
「さぁ… 今日こそ 私と共に…」
杖から吹雪が噴き出す ラミリツが踏み出そうとすると肩が掴まれる ラミリツがハッとして振り返ると アースがもう片方の手を振り払う 周囲の風が強まりアースたちが消え その場所へ吹雪が吹きぬける メリが驚いて言う
「っ!?風の力を!?」
メリが振り向いた先 山の峰が見える

山の峰

アースたちが現れると 隊員Cが慌てて言う
「イ、イイイイ イキナリは ビビりますってっ!?ハブロス司令官っ!?」
レイが言う
「おお!やっぱ アーク・メイヴン・ハブロスの精神力は すげぇ強いよな?いつもの皆の意識って奴は 誰からも聞こえなかったのにさ?その皆を 同じ方向へぶっ飛ばせるなんて お前 やっぱ アークになれるんじゃないか!?アーク・メイヴン・ハブロス?」
アースがレイを見て言う
「今は そちらへ対する賞賛よりも 今一度 早急に風の力を集めろ レイ・アーク・フォライサー!そちらで 今度こそ…っ!」
メリがアースの目の前に現れて言う
「逃がしはしません アース・メイヴン・ハブロス」
アースがメリを見て言う
「…クッ!」
アースが思う
(気付かれていたかっ!?)
メリが微笑して言う
「いいえ 驚きました」
アースが一瞬ハッとして視線を強める メリが言う
「まさか 貴方が 貴方の属性とは離れた 自然界の5大属性を… 中でも最も扱いの難しいとされる 風の力を使いこなすとは… しかし そちらの力は 同じく 私の操る力でも在りますので そうとなれば 今度こそ 貴方の負けです」
メリの杖に吹雪が纏う アースが言う
「私が負けるだと?そうは行かない 私は最高の司令官 そうである私に 負けは許されない お前が本気で来ると言うのなら 今度はこちらもっ!」
アースが手を握り拳を身構える 隊員Cが衝撃を受けて言う
「あっ!?あの構えはっ!?」
マリアが驚いて言う
「えっ!?あの構えは!?…何ですかっ!?サキシュ隊員さんっ!?」
隊員Cが衝撃を受けて言う
「え!?何って…っ!?いや!?あれは どう見ても 殴る気満々でしょう!?」
マリアが衝撃を受けて言う
「な、殴るんですかっ!?あの ハブロス司令官さんが…っ!?女性を?」
隊員Cが言う
「そりゃっ!?もちろん!?良くは無いでしょうけどねっ!?けど この期に及んでは 何とやらって言いますしっ!?」
マリアが言う
「そ、それはそう ですが…っ アールスローンでは 女性は大切にって…!?それに…っ」
マリアがアースを見る メリが微笑すると 杖を掲げて言う
「さぁ 今度こそ 貴方を氷の棺へご招待します アース・メイヴン・ハブロス」
アースが腕を引く ラミリツが意を決して思う
(させないっ!今度こそっ!)
ラミリツが剣を抜き斬り掛かって叫ぶ
「やぁああーっ!」
メリがアースへ向けていた視線を一度ラミリツへ向けてから 再びアースへ向ける ラミリツが剣を振るうと メリの前で結界に防がれる ラミリツが衝撃に思わず言う
「ぐっ!?」
ラミリツが思う
(シールドっ!?それならっ!?)
ラミリツが瞬時に剣をプラズマセイバーへ切り替えて 再び向って言う
「これでっ!?」
ラミリツが思う
(シールドさえ壊してしまえばっ!?)
ラミリツがプラズマセイバーの出力を最大にして 斬り掛かって言う
「やぁああーっ!」
プラズマセイバーがメリの結界を斬り侵食して行く メリが一瞬視線を向けて言う
「ロストテクノロジーの力を 新人類などに?…目障りですっ 下がりなさい!」
メリがラミリツへ手をかざすと ラミリツが風の力に吹き飛ばされ悲鳴を上げる
「うあっ!」
マリアが慌てて言う
「ラミリツさんっ!」
ラミリツが吹き飛ばされる中で体勢を立て直し 再びプラズマセイバーを向けて斬りかかる
「あぁああーっ!」
ラミリツがメリの結界へプラズマセイバーを押し込み切り崩すと メリの杖へ集められていた吹雪が周囲へ放出される メリが驚いて言う
「まさかっ!?アークの力が…っ!?」
ラミリツが息を切らしてメリを見ると アースが言う
「良くやった エーメレス」
ラミリツが一瞬驚くと微笑する アースが言う
「では 行くぞっ!総員 意識を アールスローンへ!」
アースが握り拳にしていた手を振り払うと 周囲に風が吹き荒れる 隊員Cが衝撃を受けて言う
「え?つまり あの構えは フェイクだったの…?」
マリアが言う
「ア、アールスローンへ?は、はいっ!?それは …私たちも ですかね?ウィザードさま!?」
レイが言う
「うん?そうだな?なら 折角だから アールスローンにでも立ち寄ってやろうぜ?マリア」
マリアが衝撃を受けた後言う
「は、はいっ では 意識を… …っ!」
マリアが顔を向ける メリが杖をアースへ向けて言う
「行かせません!アース・メイヴン・ハブロス!」
メリの杖から吹雪が放たれる ラミリツがバッテリーの切れたプラズマセイバーの代わりに 抜刀して思う
(シールドは破壊した…っ それなら 今度こそっ!?)
ラミリツが剣を構える マリアが心配して言う
「ラミリツさん…っ」
マリアが視線を泳がせてから 意を決して顔を上げる 周囲に風の力と吹雪の力が舞い上がる アースが思う
(間に合うかっ!?)
アースが意識を込めた手を払おうとする メリが微笑してアースへ向けていた杖に意識を向ける ラミリツが意を決すると同時に マリアの声が聞こえる
「ラミリツさんっ!下がって下さいっ!」
ラミリツが一瞬呆気に取られて言う
「え?僕が…?あっ!?」
マリアが走ってメリへ向かう ラミリツがハッとして言う
「マリアさんっ!?危ないですっ!下がっ… えっ!?」
マリアが片手でメリの腕を掴み 片手でメリのローブを掴むと 身を近付けて言う
「アンッ ドゥッ トロワーッ!」
マリアがメリを一本背負いする メリが驚いて言う
「何をっ!?…キャアッ!?」
ラミリツとアースが驚き目を見開く メリが呆気に取られたまま 一本背負いで投げられ 山の峰から落下して行く マリアが勢い良くアースへ振り返って言う
「さあっ!今ですよっ!ハブロス司令官さん!」
アースが衝撃を受けて言う
「あ ああ… 良くやった マリア殿」
ラミリツが衝撃を受ける

メリが空中で杖を掲げ 体を浮かせて体勢を戻すと顔を上げる 視線の先 アースたちが消えて光の羽根が舞い落ちる メリが言う
「まさか 新人類などに 邪魔をされるとは… それも…っ」
メリがマリアとレイの姿を思い出してから視線を逸らす

【 ART 通路 】

ウィルシュとMシュナイゼルが対戦している Mシュナイゼルが身を引くと同時にMハイケルが銃撃を行い Mシュナイゼルを追おうとしていたウィルシュが瞬時に防御体制を取ると ハッとしてその場を回避する ウィルシュの居た場所に寸分違わず3発撃ち込まれる 隊員Nが言う
「惜しいっ!最高に 惜しかったぜっ!フッちゃん隊員っ!」
隊員Vが言う
「目標箇所に寸分違わずジャストショットだ 最高にすげぇえぜっ!フッちゃん隊員っ!…のおっ!?」
M隊員Fの目の前にウィルシュが現れ 笑んで言う
「さっきっから 危ねぇ弾 撃ち込んで来やがる 機械兵士はお前だなっ!?」
隊員Fが驚き言う
「ま、間に合わないっ!」
隊員Fがトリガーに掛けた指を震わせる ウィルシュが巨大剣を振るうと M隊員Fが全速で後退してかわす ウィルシュが空振ってから 顔を上げて言う
「チッ…!素早いっ!?」
M隊員Fが急停止すると 隊員Fが推進力に引っ張られていた頭を戻す 隊員Vが言う
「後方回避なら このヴェイル隊員に 最高に任せろっ!」
隊員Nが言う
「おうよっ!ヴェイちゃん隊員!最高の後退だったぜぃっ!」
隊員Vが言う
「おうよーっ!」
モニターに重力表示がされている 隊員Fが苦笑して言う
「瞬間最大重量6Gフォース… 戦闘機並み…」
オペ子Bの声が聞こえる
『ART1-06号機!後方への移動速度は1.8秒ターゲットを上回っています!』
オペ子Aの声が聞こえる
『ART1-01号機!目標追跡速度 ART1平均値を1.4%上回っています!』
オペ男Aの声が聞こえる
『ART2-01号機 パイロット変更による 異常なし!変化数値は計測不能 しかし ART2-02号機とのデータ誤差はありません!通常と認識!』
Mハイケルが言う
「了解!ART1及びART2は このまま 戦闘を続行する!」
オペ子Aが言う
『ART1及びART2 戦闘続行を 了解!』
Mハイケルがウィルシュへ二丁銃を構える ウィルシュが息を切らせつつ笑んで言う
「面白くなって来たぜ?何だ 最初っから こうして普通に戦ったら良かったな?詰まらねぇ 小技なんか使わなけりゃ良かった」
Mハイケルが二丁銃の銃口を下げて言う
「そうでもない お前の今回の小技は 十分に我々ARTの戦法を覆す切欠をもたらした 現状は その切欠があった事で作り出された状態だ」
ウィルシュが一瞬呆気に取られた後苦笑して言う
「そうか 教えてくれてありがとよ?そうと聞けば あのクソ司令官の指示に 乗ってやった価値はあったかな?」
Mハイケルが疑問して言う
「”あのクソ司令官”?」
Mハイケルが二丁銃を構え直す ウィルシュが気付いて言う
「おっと?今のは違うぜ?お前らの あの司令官の野郎じゃない …俺らのプラントの ログウェル帝国のクレター…」
Mハイケルが言う
「ログウェルン帝国のクレター…?」
ウィルシュが苦笑して言う
「いや気にするな?お前らにとっては別プラントの… 言ってみりゃ 別世界の話だ 忘れて良い …そんな事よか さぁっ!続きを 楽しもうぜっ!?」
ウィルシュが巨大剣を構える Mハイケルが二丁銃を構えて言う
「良いだろう」
Mシュナイゼルが構える

【 ART 司令官室 】

グレイゼスが気付いて言う
「ログウェル帝国のクレター…?…ひょっとして そいつか?このプログラムに在る これは… まさか傍受プログラムっ!?」
グレイゼスが思う
(監視されているのかっ!?こっちの状況が 別世界プラントにっ!?)
グレイゼスがイヤホンを抑えて言う
「司令塔担当っ!総員直ちに セキュリティプログラムを再構築!」

【 ART 第一訓練所 】

オペ子Aとオペ子Bが呆気に取られて顔を見合わせる グレイゼスの声が聞こえる
『ARTの情報セキュリティを 最大限まで上げるんだ 急げっ!』
オペ子Aとオペ子Bが頷き合って 急いでコンソールを操作する

【 ART 第二訓練所 】

オペ男Aとオペ男Bが疑問して顔を見合わせている 後方にART2隊員たちがオペ男たちを見て言う
「我々のマシーナリーは 用意出来そうですか?」
オペ男たちのイヤホンにグレイゼスの声が聞こえる
『今は 目下の侵入者より 情報への侵入者を防げ!ARTの情報が!…いや!アールスローンの情報が狙われている!』
オペ男たちがハッとして 慌ててコンソールを操作する ART2隊員たちが異変に疑問して顔を見合わせる

【 ART 通路 】

Mハイケルが反応して言う
「アールスローンの情報が?では…?っ!」
ウィルシュが切り込んで来て言う
「隙ありっ!」
Mハイケルがハッとして言う
「しまったっ」
Mシュナイゼルが言う
「ハイケル少佐っ!」
Mハイケルが回避するがウィルシュの剣先が掠り そこから伝った炎がMハイケルを覆う Mハイケルが悲鳴を上げる
「ぐああっ!」
Mハイケルが倒れる M隊員Aがやって来て 隊員Bの声が聞こえる
「少佐ぁーっ!?」
M隊員Aの中 ハイケルの声が聞こえる
『問題ない 神経接合解除システムが作動した』
隊員Bがホッとする 隊員Aが苦笑する Mハイケルからハイケルが脱出する M隊員Aが身を屈めて隊員Bが言う
「少佐 少佐ぁー!それなら 少佐も俺と一緒にー!アッちゃんの中へー!」
隊員Aが言う
「バ、バイちゃん だから その言い方は…っ」
ウィルシュが笑んで言う
「一丁上がり なら次は…?」
MシュナイゼルがMハイケルの前で防衛体制を取っている ウィルシュが周囲を見渡しM隊員Fを見る M隊員Fが衝撃を受け 隊員Nが言う
「俺らーっ!?」
隊員Vが言う
「最高に 厳しいーっ!」
隊員Fが言う
「え?いや… 今こそ最高に 頑張れば良いんじゃないか?さっきまでみたいに その… ナック… ソウル?で?」
隊員Nが言う
「そのナックソウルの篭った曲が止められちまったからさぁっ!?」
隊員Fが気付いて言う
「あれ?そう言えば…?」
隊員Vが言う
「折角 もうすぐ 最高のギターソロが入る所だったってぇのにっ!?何でソコで止めちゃうかなーっ!?最高に悲しいーっ!」
ハイケルがイヤホンを抑えていて言う
「曲を止めた?何故だ?あの曲を止めてしまっては…?…っ!?グレイゼスっ!?」
ハイケルが振り向いて驚くと言う
「何故 非戦闘員のサポート隊員である お前が 前線へ!?」
グレイゼスが単身 ウィルシュの下へ向って行く 皆が驚き 隊員Bが言う
「ちゅ、中佐ぁー?」
隊員Aが言う
「しかも生身ではっ 危ないんじゃ…っ!?」
ハイケルが慌てて言う
「グレイゼスっ!?」
ウィルシュが巨大剣を構える グレイゼスが立ち止まると言う
「なるほど?たまには 前線へ 生身で立ち向かうって言うのも 必要な事なのかもしれない」
ウィルシュが視線を強める ハイケルが言う
「どう言う事だ?いや?それよりも グレイゼス 生身では危険だっ 増してお前は マスターとは言え 実戦には向かないタイプの」
グレイゼスが言う
「ああ… だけど このARTのトップ 最高の司令官様 不在時を任された者として 果たすべき責務って奴は きっちりやっとかないとな?」
グレイゼスが手を握り拳を構える ハイケルが驚いて言う
「まさかっ!?その構えは…っ!?」
隊員Bが驚いて言う
「えー?まさか 中佐もーっ!?」
隊員Nと隊員Vが言う
「「アニキの アノ技をっ!?」」
隊員Fが苦笑して言う
「アニキって…」
ウィルシュが反応して思う
(まさか?あいつも 同じ事が出来るのかっ!?あの… 俺とペリーテの力を抑えた あの技をっ!?…だとしたらっ!)
ウィルシュが巨大剣を掲げて言う
「ペリーテっ!炎だっ!」
ペリーテが喜んで言う
「ピュッポポー!」
ペリーテが巨大剣へ炎を纏わせると グレイゼスが拳を引く ハイケルが驚いて言う
「本気かっ!?グレイゼスっ!?」
ウィルシュが巨大剣を振り下ろして言う
「食らえぇえーっ!」
ウィルシュが巨大剣を振り下ろし 炎を纏った衝撃派がグレイゼスへ向う ハイケルが叫ぶ
「グレイゼスっ!」
グレイゼスが意を決して向うと マスタースピードでウィルシュの後方へ現れる ウィルシュが驚いて振り向いて言う
「何っ!?後ろへ!?」
グレイゼスが言う
「貰ったっ!」
グレイゼスが振りかぶった拳をウィルシュへ向ける 皆が驚き 隊員Nが言う
「よっしゃぁあっ!中佐ぁあーっ!」
隊員Vが叫ぶ
「ぶっ飛ばせーっ!」
隊員Fが苦笑している ウィルシュが巨大剣を構え直そうとする ハイケルがハッとして言う
「反撃に備えろっ!グレイゼスっ!」
グレイゼスが言う
「必要ないっ!これなら…っ!」
グレイゼスが向けていた拳を開いて中身を飛ばす 開かれた拳から飛び出た複数の弦が ウィルシュの体を縛る 皆が驚き 隊員Aが言う
「え…?あれは…?」
隊員Bが言う
「ワイヤーで 拘束ー?」
ウィルシュが自身の体を覆った弦に疑問した後 笑んで言う
「…なんだ?こんな細いワイヤーで 俺を抑えられると…!」
グレイゼスがワイヤーの束を引いて 叫ぶ
「今だっ!ナリア君!出力最大!」
オペ子Aの声が聞こえる
『了解 中佐!出力最大で …再生しますっ!』
ウィルシュを拘束した弦に電流が流され 大音量でデスメタミュージックが流れる 皆が驚くと ウィルシュが悲鳴を上げて叫ぶ
「な!?う…っ あぁあああーっ!?な、何だっ!?このうるせぇ音はっ!?体がちぎれるーーっ!!」
ウィルシュが体を折ると ウィルシュの姿にジャミングが表れる 皆が驚き ハイケルが言う
「なっ!?何だ!?今のはっ!?」
隊員Bが言う
「ジャミングー?」
隊員Aが呆気に取られて言う
「え?ジャミングって…?それじゃ まさかっ!?」
ペリーテが疑問して言う
「ピポポー?」
グレイゼスが予備の弦をペリーテへ掛ける ペリーテが素直に従った後 衝撃を受け悲鳴を上げて言う
「ピ?…ピポーッ!?ピポポポポポッ!ピュロポッ!」
ペリーテが感電した様子で暴れた後に消える グレイゼスが微笑して言う
「どうだい?別プラントの刺客さん?我らがアールスローン最高のデスメタバンド ナックキラーのお蔵入りナンバー デビルファッ○ヒューマンは?…最高だろう?」
ウィルシュが苦しみながら言う
「ぐぁああっ!だ、駄目だ これ以上は…っ クソ…ッ 次こそ… 次こそ あのムカつく司令官の野郎に 一泡吹かせてやるからなぁっ!俺はっ 俺は絶対に 負けねぇええっ!」
ウィルシュの姿がジャミングと共に消える 拘束していた弦の束が床に落ちる オペ子Aの声が聞こえる
『ターゲットの消失を確認っ!やった…っ 中佐の作戦勝ちですね!中佐っ!?』
グレイゼスが溜息を吐いて言う
「ふぅ… あぁ… さ、作戦成功…」
グレイゼスが脱力してその場に膝を着く ハイケルが言う
「作戦… か?」
隊員Bが言う
「すっげー 中佐ぁー!すっげーでありますー 中佐ぁー!?」
隊員Fが苦笑して言う
「確かに マシーナリーを2部隊分使っても勝てなかった相手を あんな… まるで ギターの弦みたいな ワイヤーだけで勝っちゃうなんて」
隊員Nが言う
「それだけじゃないぜ!フッちゃん隊員っ!」
隊員Fが言う
「え?ああ そう言えば?さっきの騒音… いや?あの音楽って…?」
隊員Vが感激して言う
「うぅうう~っ!ここでっ まさか!?ナックキラー伝説の お蔵入りナンバー デビルファッ○ヒューマンを 聞けるなんて…っ!」
隊員Nと隊員Vが声を合わせて叫ぶ
「「最高ーっ!」」
隊員Fが苦笑する M隊員Aから降りた隊員Bがグレイゼスの近くに走って来ると言う
「中佐中佐ぁー!さっきの技 チョーカッコ良かった!…じゃなくて?最高にカッコ良かったでありますー!中佐ぁーっ!」
グレイゼスが苦笑して言う
「あぁ そう?それなら… 今度からは バイスン隊員がやってくれる?俺には やっぱ 向いてない… と言うより」
グレイゼスが震え上がって言う
「さ… 最高に 怖かったわぁ~っ もう 二度と前線になんか出たくない~…っ」
隊員Bが言う
「えー?」
Mシュナイゼルの下にART2隊員たちが集合して来て顔を見合わせてから喜ぶ ハイケルが周囲を見てから微笑して言う
「任務完了 …だ」
皆が喜ぶ グレイゼスが苦笑している

【 ? 】

ウィルシュが意識を取り戻し 息を切らして言う
「…うっ!?はぁ… はぁ… クソ… 良い所まで行っていたのに…っ」
ウィルシュの下へ男がやって来る ウィルシュが反応して顔を向けると 男が立ち止まる ウィルシュが言う
「だから 言ったんだっ 直接乗り込んだ方が良いってっ!折角 奴らを追い込んだのに これからって所で 映像の体がバレて 戻されちまったっ!」
男が言う
「それ以前に 貴様は 一体 何発の銃弾を その身に受けていたのかは 分かっているのか?」
ウィルシュが反応して言う
「それは… 数えてねぇよ… そもそも 銃弾は気にするなって言ったのは アンタだろう?」
男が言う
「気にするなとは言ったが ファーストクラスターともあれば 気にするまでもなく 受ける事は無いものと思っていたのだがな?我々の技術へ口を挟むのであれば 自身のそちらを こなしてから言うべきだろう?」
ウィルシュが舌打ちをして言う
「…チッ そうかよ …なら もう アンタらの技術なんかとは 手を組まねぇよ …元々組みたくもなかったんだ 俺は リジル様の下へ戻らせてもらう」
ウィルシュが寝台から降りて立ち去ろうとする 男が言う
「残念だが それは不可能だ 元 ログウェルン ファーストクラスター ウィルシュ」
ウィルシュが立ち止まり言う
「元?」
男が言う
「そう 元 だ」
ウィルシュが視線を強めると 扉が開き兵士たちがやって来て銃を向ける ウィルシュが背へ手を回すとハッとして 何もない背へ視線を向ける 男が言う
「貴様は ファーストクラスターの任を解かれた」
ウィルシュが驚いて言う
「何っ!?」
男が言う
「貴様に残された道は2つだ 私の兵士となるか… もしくは 私の… 兵士どもの訓練相手となるか どちらが楽かは 言わずとも分かるだろう?」
ウィルシュが 男の周囲に居る兵士たちを見て 視線を強めると言う
「どちらも お断りだ 俺は ログウェルンの剣士だっ!銃を持つ事も その 的にされるのも 真っ平御免だぜっ!…だから」
ウィルシュが走り出す 兵士たちが銃撃を行う 周囲の壁が破壊される ウィルシュが男の後ろへ回って言う
「撃てるものなら撃ってみろよっ!俺を撃とうとすれば その銃撃は お前らの司令官も 巻き込んで…!」
兵士たちが銃撃を行う ウィルシュが被弾しながら驚いて目を見開き言う
「…なっ!?…んで …っ!?」
ウィルシュが倒れるが 男の体を通り過ぎて床へ倒れる 男が言う
「愚かな… 兵へ指示を与える 司令官の私が その兵の前へ やって来る筈があるまい?この程度の愚かな兵では やはり 私の者としては使い物にならんな?」
ウィルシュが苦しんで言う
「う…っ あぁ…っ」
ウィルシュの傷が癒えて行く 男が見下ろして言う
「…とは言え ファーストクラスターとして与えられた その身の丈夫さは健在か… ならば…」
男が視線を上げて言う
「…私だ 第16実験室の強化兵を…」
男の姿が消える 室内に居た兵士たちが去って行く ウィルシュが苦しみながら言う
「…お 俺は… 負け… な い…」
ウィルシュの視線の先 兵士たちが立ち去り 開かれた扉から入っていた光が閉められると 辺りは暗闇になる

【 帝国 】

ネロが閉じていた目を開くと言う
「戻ったか…」
ネロの目前を猛スピードで風が過ぎ去ると壁に激突して大破する ネロが杖を軽く掲げると壁が修復される 修復されていく最中 壁にめり込んでいる隊員Cが落ちると言う
「イテッ!」
隊員Cが落下した先 アースが立ち上がって言う
「よし 無事に アールスローンへ帰還する事が叶った 作戦成功 …だ」
レイが明るく言う
「アールスローンへ 到着ー!だな?マリア?」
マリアが座り込んだ状態で 周囲を見て言う
「は、はいっ アールスローンへ!?無事 到着…?したみたいですっ!?」
隊員Cが頭を擦りながら言う
「無事…?」
隊員Cが視線を下げると 隊員Cの視線の先 マリアの下にラミリツが下敷きにされていて言う
「マ… マリアさん…」
マリアが衝撃を受けて言う
「はっ!?ラ、ラミリツさんっ!?すみませんっ!?私っ またっ!?」
マリアが慌ててラミリツの上から退こうとすると ラミリツの頭を蹴飛ばして降りる ラミリツが言う
「ぐぅ…っ」
マリアが衝撃を受けて言う
「あぁっ!ご、ごめんなさいっ!」
ラミリツが苦笑しつつ 蹴られた頭を抑えて言う
「い、いえ… 大丈夫です …多分」
アースがネロへ向いて言う
「予定より 少々早く また 不完全ではあるが 一応 今回の偵察は完了と言った所だ」
ネロが言う
「お前を通じ 我も様子を伺っていた かのアークの追随は この国の防壁が防ぐ 安堵するが良い」
アースが言う
「そうか  では そちらは頼む …それで?一応聞いて置くが 我々が離れていた間 こちらに問題は無かったか?」
ラミリツと隊員Cが反応して顔を向ける ネロが言う
「そうよな… 人の世には 何時如何なる時とあれ 大事小事なりの問題とされるものは 複数在するものとあるが… 結論から伝えるなれば 今は平と在る」
アースが一瞬反応してから言う
「…そうか 貴方の場合は とても 集約的だな?もう1人の悪魔の方は 私のそちらの質問に対し 如何に結論が平と在ろうとも そちらへ至るまでの話が とても 長く掛かるのだが?」
ネロが言う
「それもまた 奴の属性たるものの現れ… …して そうと在るからにして 奴は 悪魔では無きと その様にと思われるのだが?」
アースが口角を上げて言う
「では やはり 貴方がアールスローンの悪魔か?ネロ・アーク・フォライサー殿?」
ネロが言う
「今更 そちらを問わんとするのか?ハブロ?」
アースが衝撃を受けて言う
「ハブロ…?相変わらず 人の名を…っ」
レイが言う
「なぁ アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが不満に一度目を閉じてから言う
「そして こちらもこちらだが… 何だ?レイ・アーク・フォライサー殿?」
レイが言う
「あの国から出たのは良いけどさ?この後はどうするんだ?」
アースが言う
「この後は?…いや?我々のこの度の任務は こちらのアールスローンへの帰還を持って 一時完了だ」
隊員Cが衝撃を受けて言う
「一時…」
ラミリツがアースを見る アースが言う
「従って 貴方の問いである ”この後”に関しては 解散 と言う事になる 時間も… 我々の このアールスローンに置いての17時15分 就業時間としても 丁度良い」
ラミリツが時計を確認して言う
「これからART本部へ向っても 18時を過ぎちゃうから 残念だけど 今日はもう ここから直帰するしかないかな?」
アースが言う
「そうだな それと明日は 予てよりART2は休暇予定だが 我々の帰還が確認されていないとあれば 彼らは自主出隊をするかもしれないな?」
ラミリツが言う
「うん 多分ね?それに 僕も 出隊するつもりだから」
アースが言う
「ならば また明日にでも 改めて 今回の任務に対する感想を聞かせてもらう 何か気付いた事や思い出した事でもあれば 報告を」
ラミリツが言う
「了解 司令官」
アースが隊員Cへ向いて言う
「お前もだ マスターラキンゼス隊員」
隊員Cが衝撃を受けて言う
「えっ!?俺… 明日は臨時休暇でも取って ゆっくり休もうかと思ってたのに…」
アースが言う
「部隊訓練は休暇を取っても構わないが 報告の為に出隊しろ 命令だ」
隊員Cが表情を落として言う
「うぅ… 了解 (悪魔の)司令官…」
アースが悪微笑する 隊員Cが冷や汗を流して思う
(まさか 心の声まで 聞こえたりはしてないよな…?)
アースがマリアへ向いて言う
「では マリア殿」
マリアがハッとして言う
「は、はいっ!?」
アースが言う
「そして レイ・アーク・フォライサー殿 突然の事ではあったが 諸卿とは 再び作戦を共にした そして この度の作戦参加協力を感謝する」
マリアが慌てて言う
「あっ い、いいえっ!こちらこそっ!とても 助かりましたっ!」
アースが微笑して言う
「その様に仰るのであれば また 共に協力出来る事があった時には?」
マリアが微笑して言う
「はいっ 私たちに 御協力出来る事があれば もちろんです!あ、しかし その… アールスローンの皆さんには 私たちの国は 助けられてばかりですから いつかお返ししなければいけないと 思ってはいるのですが… 生憎 私たちに出来る事は…」
アースが言う
「そうでもない」
マリアが疑問して言う
「え?」
アースが言う
「貴女は気付かれていない様だが 貴女方と関わる事により 我々アールスローンの者が 得られる事は多く在る 従って 私個人としては 貴女方へ対し 貸しを作っているつもりは毛頭無い そして 貴方は アールスローンの我々と 共に在ろうと考えている それこそが 我々の力だ」
マリアが呆気に取られて言う
「共に在ろうとしている事が 力…」
ラミリツが微笑して頷く 隊員Cが周囲を見て疑問した後 マリアを見て苦笑する マリアが3人を見た後微笑して言う
「はいっ 有難う御座います!それに 私たちにとって… アールスローンの皆さんは とっても心強い力ですっ!」
アースが他方を見て考えながら言う
「…事実 マリア殿の力は 対したものだったからな…?同じ女性とは言え アークの身を投げ飛ばす程の力とは…」
マリアが衝撃を受ける ラミリツが苦笑して言う
「あ、うん… アレは とっても驚いたね?」
隊員Cが言う
「ぶっちゃけ あの瞬間は ここに居る誰よりも マリアさんが 強かったっすよね…?」
マリアが慌てて言う
「あっ あのっ!アレはっ そのっ… 亡き父のご友人の方から 護身術として教わってっ それで…っ!」
3人が笑う マリアが頬を染めて言う
「で、ですからっ!?あの時はっ 私も その…っ!?つ、つい 気合が ですねっ!?」
アースが笑いを収めて言う
「いや 失敬 女性を哂うとは アールスローンの男子として あるまじき行為だ」
ラミリツが言う
「そうだよね?アールスローンの神様に 怒られちゃうよ?」
隊員Cが衝撃を受けて言う
「それって… そこに居ませんでしたっけ?」
アースが言う
「問題ない アレはアールスローンの悪魔だ」
隊員Cが呆れて言う
「オマケに それを言っちゃうって…?」
レイが言う
「マリア?じゃぁ 俺たちも マリアのお家に帰るのか?ラミリツやアーク・メイヴン・ハブロスは 自分たちのお家へ帰るんだろう?」
隊員Cが言う
「俺も帰りますけど…?」
マリアが周囲の様子に微笑してレイへ言う
「はい そうですね?ウィザードさま!私たちも 私たちの国の… 私たちのお家へ帰りましょう!」
レイが言う
「ああ!それじゃ!」
ラミリツが言う
「お疲れ様でした マリアさん マリアさんのウィザードさまも お2人とも 帰途 お気を付けて」
マリアが言う
「はい 有難う御座います ラミリツさん お疲れ様でした!」
ラミリツが微笑する マリアが微笑する アースが言う
「では 見送りに 外へと向うか?」
マリアが気付いて言う
「あ、いえっ 折角ですが 大丈夫ですよね?ウィザードさま?室内である こちらからでも?」
レイが言う
「ああ!大丈夫なんじゃないか?」
アースとラミリツとマリアが反応して ラミリツが言う
「大丈夫… ”なんじゃないか?”って?」
アースが言う
「そちらは大丈夫なのか?」
隊員Cが言う
「まるで他人事っすね?」
マリアが気を取り直して言う
「…あ、だ、大丈夫です!?私のウィザードさまは いつも こんな感じで!?で、でもっ 大丈夫ですから!…ですよね?ウィザードさま?」
レイが言う
「ああ!俺なら大丈夫だけどさ?けど 皆でそう言うなら やっぱ外に出るのか?アーク・メイヴン・ハブロス?」
アースが反応して言う
「自分なら大丈夫と肯定をしつつ それでも 屋外へ出るべきかと 貴方は それを私へ問う …その心は?」
レイがアースへ向いて笑顔で言う
「だからさ?何度も言ってるけど 俺は 杖が無いと 魔法は使えないんだって そう言ってるだろ?アーク・メイヴン・ハブロス?」
アースが言う
「…まさかとは思っていたが …やはり そう言う事かっ!?レイ・アーク・フォライサー!」
ラミリツが言う
「…って 事は ひょっとして …また?」
マリアが疑問して言う
「え?えっと…?」

帝国 屋上

マリアが怯えて言う
「あ、ああっ あの…っ!?ハブロス司令官さんっ!?風も強い事ですし 余り そちらの方へ行っては…っ キャッ!?」
ラミリツがマリアを支えて言う
「マリアさんっ!」
ラミリツと隊員Cが壁際に居て ラミリツがマリアの手を掴んでる マリアがラミリツの手を見た後振り返った先 アースが絶壁に足を掛けて言う
「今日は自棄に風が強いな…」
レイが近くに居て言う
「ああ!良い風が吹いてるな!方向も ここからマリアのお家へ 一直線だぞ!アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが言う
「そうと言うのなら それこそ そちらの風にでも乗って 帰ってくれても良いのだが?レイ・アーク・フォライサー殿?」
レイが言う
「ああ!だから それは無理だよ!アーク・メイヴン・ハブロス!移動魔法に使う風の速度は この風の1000倍位だからさ!?」
アースが言う
「だろうな 分かっている …嫌味として 言ってみただけだ」
レイが言う
「何だそうか!言ってみただけか!」
アースが衝撃を受け怒りを抑える レイが言う
「それじゃ さっさと 行くぞ?アーク・メイヴン・ハブロス!今回は マリアも一緒だけど この前の呪文は また言ってやらないと駄目なのか?」
アースが怒りを押し殺してから言う
「…そうだな では 以前と同じ要領で しかし そちらの呪文は変更をするぞ レイ・アーク・フォライサー殿」
レイが言う
「え?変更?同じ事をするのに 呪文が変わるのか?」
アースが言う
「貴方は何処へ向かいたいのだ?」
レイが言う
「俺たちは マリアのお家に帰りたいんだいんだよ!アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが言う
「では 呪文はそちらだ」
レイが言う
「俺たちは マリアのお家に帰りたいんだいんだよ!…で良いのか?アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが言う
「ああ、そちらで良い レイ・アーク・フォライサー殿 しかし ”俺たち”ではなく 主語は 貴方を示す 俺 のみだ マリア殿は 連れては行かれない」
レイが衝撃を受けて言う
「えっ!?それは 何でだ!?”俺たち” の ”俺たち” は 俺とマリアの事だぞ!?アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが言う
「貴方は 女性のマリア殿を この絶壁へ 突き落としたいと言うのか?」
レイが言う
「え?何か駄目なのか?アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが言う
「分からないのか?レイ・アーク・フォライサー?」
レイが言う
「ああ!分からないぞ!?アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが頭を抑えて言う
「聞いた私が愚かだった…」
レイが言う
「何だ そうなのか!お前が愚かじゃ それは しょうがないな!アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが衝撃を受けてから怒って言う
「ああっ しょうがないなっ!?では そう言う事で マリア殿のご自宅へは しょうがない私と しょうがないアークである 貴方の 2人のみで向かう!」
レイが言う
「えっ!?そうなのか!?俺もしょうがないアークだったのか!?それじゃ…っ!?」
アースが言う
「そして 貴方は マリア殿のご自宅へさえ到着すれば そこで杖を得て 私と共に 再びこちらのアールスローンへ向かう事が出来るのだろう?それなら その様にして 次の帰途には マリア殿と貴方が戻れば良い 分かったか?レイ・アーク・フォライサー?」
レイが言う
「ああ そっか?移動魔法は 少人数の方が楽だからな?しょうがないから そうしてやるよ?アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが言う
「…クッ 貴方が アークでなければ 一発殴ってやりたい所だ」
レイが言う
「え?そうなのか?何で 俺がアークじゃなかったら 一発殴ってやりたい所 なんだ?アーク・メイヴン・ハブロス?」
アースが叫ぶ
「分からないのならっ もう 結構だっ!」
レイが言う
「何だ 良いのか?」

マリアが風に吹かれる髪を押さえて言う
「えっと… 何かお話をしているみたいですが 風の音が強くて…っ」
ラミリツが苦笑して言う
「そうですね 今日は ちょっと聞こえないですが 内容は… 恐らくですが 前回と同じ様な事では無いかと…?」
隊員Cが呆れて言う
「そうっすね… ただ今回は ちょっと 悪化してますけど…」
マリアが隊員Cを見て言う
「え?えっと…?では そちらの 前回の会話と言うのは?」
マリアがラミリツへ向く ラミリツが困って言う
「え?えっと… そうですね?確か… どうやったら 上手く移動が出来るかと言う事に対して レクチャーをして欲しいとか?そう言った事を…?」
ラミリツが思う
(だったよね…?確か…?)
隊員Cが言う
「それと 今回は …まともな所で言うと 移動した後の事とかですかね?最初は あの2人で行って それで ウィザードさんは杖を得て また2人で戻って来て 今度は ウィザードさんとマリアさんで帰る …って言う 作戦らしいです」
マリアが言う
「あ… そうなんですか?…それじゃ 最初は ウィザードさまと ハブロス司令官さんだけで?…あっ でも!」
マリアが思い出すと言う
「ウィザードさまー!」
マリアの声に アースとレイが振り返る マリアが言う
「ウィザードさま!ちゃんとグレーニッヒさんの所へ 行くことを覚えてますかーっ!?アークの杖は グレーニッヒさんに お預かりを頂いていると…!」
レイが思い出して言う
「あ!そうだった!」
アースが言う
「うん?どう言う意味だ?マリア殿のご自宅へ向かえば 以前の様に そちらに貴方の杖が あるのではないのか?」
レイがアースへ向いて言う
「俺のアークの杖はさ?神の審判を引き寄せちゃうから 今は グレーニッヒの奴に預けてるんだよ だから マリアのお家じゃなくて グレーニッヒの店に行って欲しいんだけど… アーク・メイヴン・ハブロスは グレーニッヒの店には行った事がないから やっぱ マリアのお家に行くしかないな?」
アースが言う
「グレーニッヒ… そうか 以前の作戦時に 聞いた名だが… では貴方が杖を得るには 一度はマリア殿のご自宅へ向かい そちらから グレーニッヒ殿の下へ向かわなければならない… ちなみに そちらの距離は?まさかとは思うが…」
レイが言う
「マリアのお家から グレーニッヒの店までは いつもならウィザードの杖を使って行くからすぐなんだけどさ?今回はウィザードの杖はぶっ壊しちゃったから 空を飛んでいくしかないと思うんだよ そうなると… やった事が無いから分からないけど 多分2時間くらいじゃないか?」
アースが言う
「2時間か… 割と掛かるな とは言え 今から2時間であれば ハブロス家の夕食の時間には間に合う そうとなれば もはや迷っている時間は無いっ!行くぞっ!レイ・アーク・フォライサー!」
レイが言う
「おお!何か良く分かんないけど それで行くぞー!」

隊員Cが呆れて言う
「戻って来るまでに 2時間位かかるみたいですが …取り合えず それで 行くそうです」
ラミリツとマリアが衝撃を受け ラミリツが言う
「…そ、そう?」
ラミリツが思う
(何か… 省略されているみたいだけど… …まぁ?)
ラミリツが言う
「2時間掛かると言う事なら…」
ラミリツがマリアへ向いて言う
「この場所で待つのも難ですので 我々は 一度アールスローン国内の方へ行って お茶でも飲んで 時間を潰しましょうか?マリアさん?」
隊員Cが衝撃を受けて言う
「え!?わ、我々って… ひょっとして 俺も…?」
マリアが言う
「そうですね 2時間もあるのでしたら… 有難う御座います ラミリツさん …あっ でしたら!」

マリアがアースたちの方へ向いて言う
「ハブロス司令官さーん!」
アースがマリアへ向く マリアが言う
「あの…っ 何もご用意していなくて申し訳ないのですがっ もし 私の自宅で 時間を待つ様でしたら どうぞ 家の物はご自由にっ!」
アースが一瞬呆気に取られてから苦笑して言う
「心遣いを 感謝するっ」

マリアが微笑する ラミリツが苦笑して言う
「…って言っても ハブロス司令官 何か出来るのかな?」
マリアが衝撃を受けて言う
「えっ!?」
隊員Cが言う
「取り合えず 藁で寝る事は出来るみたいですけど… むしろ 自分でお茶を入れる事さえ 出来そうに無いですからね?」
ラミリツが言う
「僕もそう思う」
マリアが困って2人を交互に見てから言う
「えっ!?えっと… ではっ?あっ そうです!?それこそ お茶は ウィザードさまに入れてもらったら良いですしっ!?…って それより… あっ!?」
マリアの視線の先 アースとレイが飛び降りる マリアが衝撃を受け 慌てて言う
「ハブロス司令官さんっ!」
マリアが飛び出して行く ラミリツが慌てて言う
「あっ 危ないっ!マリアさん!」
マリアが絶壁へ手を着いて下を見ると マリアの視線の先 アースとレイが消える マリアがハッとして言う
「…っ!き、消えた… ハブロス司令官さん それに ウィザードさま…」
マリアが心配そうに遥か彼方を見る 強い風が吹く マリアが悲鳴を上げて言う
「キャッ!?」
ラミリツが言う
「マリアさんっ!」
マリアが振り向くとマリアの腕が掴まれ マリアが驚くと ラミリツが言う
「風が強くなりました これ以上居ては危険です 彼らはきっと大丈夫ですからっ 取り合えず 我々は中へ!」
マリアが言う
「は、はいっ」
マリアとラミリツが屋内へ向う 隊員Cが手を貸して 3人が場内へ入って行く

【 マリアの家 】

リビング

一筋の光が入り ガラス窓を突き破ってアースが突っ込んで来る 室内が大破する中 レイが立ち上がって言う
「到着ー!マリアのお家に 到着だぞー!アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースがぶっ飛ばしたソファに身を預けたまま言う
「任務… 完了…か」
レイが周囲を見て木の棒を拾うと軽く振る 大破された周囲の物が復元すると レイの持っていた木の棒が折れる レイが木の棒を見て言う
「うーん やっぱ 枝や棒じゃ駄目だな?これじゃ 移動の途中で折れちゃって また 壁に激突して 翌朝まで気絶しちゃうかもしれないもんな?そうすると マリアを迎えに行けないからさ?だから…」
レイが振り返って言う
「やっぱ 俺は 空を飛んで グレーニッヒの店へ行って来るよ けど アーク・メイヴン・ハブロス?お前はどうするんだ?」
アースが倒れたソファを戻すと そこへ座って言う
「どうもしない 私はこちらで待機している 可能な限り 急ぎ戻って来てくれ」
レイが言う
「ああ!急いで戻って来てやるよ!マリアを迎えに行かないといけないからな!それじゃ!…けど そう言えば マリアが お前にお茶を用意してあげたら良いって言ってたな?」
レイがキッチンにあるティーセットを見る アースが言う
「いや 折角だが そちらを用意する位なら その時間を用いて 貴方は貴方の任務を遂行してくれ それに、そちらのマリア殿からは 家の物は 自由にして良いとの了承を得ている 私への気配りは そちらで十分だ」
レイが言う
「そっか なら お茶が飲みたければ 自分で淹れてくれよ お茶のセットはそこにあるからさ?」
アースが言う
「分かった では 私の事は気にせず どうか 貴方は向かってくれ」
レイが言う
「ああ!それじゃ 行って来ます だなー!」
レイが窓を開けると空へ飛んで行く アースがそれを見て言う
「行って来ますと 空へ飛んで行くとは 流石はアーク… いや?天使殿と言った所か」
アースが軽く息を吐くと ソファへ身を静める

【 ART 通路 】

隊員Nが言う
「オーライオーライー そこで下して そのままー …のあっ!?」
隊員Nが逃げると 瓦礫が落ちて来る ART2マシーナリーからART2隊員が言う
「あっ 申し訳ありません お怪我は!?」
隊員Nが衝撃を受けてから言う
「お、おうよ!?だ、大丈夫でごじゃりますっ!?…か、噛んだ…」
別の場所で隊員VがART2マシーナリーへ言っている
「よーし その辺で良いんじゃねーかー?」
ART2マシーナリーからART2隊員が言う
「こちらで宜しいですか?では下します」
隊員Vが衝撃を受けてから言う
「お、おうよー… よ、宜しいぜぃ…」
ART2マシーナリーが瓦礫を下す 隊員Nが隊員Vの近くへ来ながら言う
「えっと… これ位で この辺りは…?」
無線イヤホンに通信が入り ハイケルの声が聞こえる
『こちら ART1隊長ハイケル少佐 瓦礫撤去作業中のART1及びART2 進行状況の伝達を行え』
無線イヤホンに通信が入り 隊員Aの声が聞こえる
『こちら ART1ー1班アラン隊員 ART正門前の撤去作業は メイン通路は完了しました』
隊員Bの声が聞こえる
『けど 出入り口の自動ドアはー 瓦礫をどかしても 自動じゃ開かないでありますー!少佐ぁー?』
隊員Nが言う
「自動ドアが 自動で開かないって… やっぱぶっ壊れたかな?」
隊員Vが周囲を見てから言う
「電源は生きてるもんな?それで開かないって事は…」
ハイケルの声が聞こえる
『ART1-1班 アラン隊員及びバイスン隊員 状況は了解した 瓦礫撤去作業を終えたのなら お前たちは第一訓練所へ向え』
隊員Bの声が聞こえる
『ART1-1班 了解でありますー!少佐ぁー!』
ハイケルの声が聞こえる
『では その他の班 進行状況の伝達を』
隊員Dの声が聞こえる
『こちらART1-2班 ART入り口付近から第一防衛ラインまでの通路 撤去作業完了でありますー 少佐ぁー』
ハイケルの声が聞こえる
『ART1-2班 了解だ では お前たちも…』

【 ART 司令塔 】

司令塔隊員たちが作業をしている ハイケルがやって来て周囲を見てから グレイゼスへ向いて言う
「作業状況伝達 通路内 及び ART正門前の 瓦礫撤去作業は完了した」
グレイゼスが顔を向けて言う
「ああ、ご苦労さん」
ハイケルが言う
「作業工程内に置いて 隊員らから複数の問題箇所の指摘があったが そちらの伝達も行うか?」
グレイゼスが苦笑して言う
「そうか… 出来れば聞きたくないけど そうも言ってられないもんな?それじゃ …伝達を頼むよ ハイケル」
ハイケルが言う
「了解 では 順を追って 正門前の瓦礫撤去作業を行った ART1-1班からの報告では…」

【 ART 第一訓練所 】

ART1隊員たちが集合していて 隊員Dが言う
「何処もかしこもボロボロだなぁ?」
隊員Iが言う
「ああ、本当に… ここまで戻ってくる間に改めて見ても 酷いもんだよ」
隊員Fが言う
「アールスローン1の設備が… 直接目で見ても 通信で報告を聞いていても 胸が痛むよ」
隊員Eが言う
「戦いの間にも見えてはいたけど 改めて見ると 本当に… こんな なっちまって大丈夫なのかな?ARTは?」
隊員Nが言う
「俺たちのマシーナリーだって 今はエネルギーチャージが出来ないから 温存するって事で 作業の方はART2の連中の マシーナリーを使っている位だもんな?」
隊員Vが言う
「そのART2の連中が使ってるマシーナリーだって 通常の方は 隊長機を残して 全部ぶっ壊されちまったから 今は スペアの… って言うより 殆ど 改良のされていない 初期状態のマシーナリーなんだろ?お陰で ナッちゃん さっき 瓦礫を頭の上に落とされそうだったもんな?」
隊員Nが言う
「ぶっちゃけ 死ぬかと思った…」
隊員Fが言う
「つまり それだけ 使い辛いマシーナリーだって事なんだろう 俺たちは どんどん改良されたマシーナリーを使っているから 今更 初期状態のマシーナリーを使うと その操作は逆に難しくなってしまうのかもしれない」
隊員Bが言う
「じゃぁ 明日は俺たちが その使い辛いマシーナリーを使ってー?このART本部の修理とかー?するのかなー?ねー?アッちゃんー?」
隊員Aが言う
「え?うーん… どうなんだろうな?俺たちじゃ 瓦礫の撤去作業程度で 修理なんかは難しいと思うけど?」
隊員Bが言う
「それじゃー 明日はー?俺たちは 臨時休暇ー?」
隊員Aが苦笑して言う
「いや それは無いんじゃないかな?」
隊員Bが言う
「えー?だってー?」
隊員Fが言う
「明日は ART2が元々休暇だから 俺たちの出隊は 間違いないと思うけど?」
隊員Bが言う
「けどさー?この前の 決戦の時はー?あの後2日間は 俺たちART1もラミリツ隊長のART2も 一緒に任務後休暇だったしー?だったら 今回も 2日間じゃなくても 1日位は任務後24時間休暇になるんじゃないー?ねー?イッちゃんー?」
隊員Iが衝撃を受けて言う
「え?何で俺?…う、うーん そうだよな?2日間は無くても 1日の任務後休暇は貰っても可笑しくない 戦いだったとは思うよ… …けど 今は」
隊員Bが言う
「けどー?今はー?何ー?」
隊員Iが言う
「今は… その… …どうなるんだろうな?ってさ?むしろ俺は… 心配で 休みを取ろうって気には なれない …かな?」
皆が沈黙する 隊員Bが疑問してから言う
「えー?それってー?…あーっ!」

【 ART 司令塔 】

ハイケルが言う
「…と、現状 隊員らの自主的簡易確認にて 確認がされている問題は 32箇所 しかし これらは 主立った問題にして 更に そちらの重要度 及び被害状況は不明との事 以上だ …が …大丈夫か?グレイゼス?…何か問題か?」
グレイゼスが頭を抱えていて怒って言う
「問題でしょうっ!?どれをとってもっ!?」
ハイケルが疑問した後言う
「…そうか 問題なのか それも どれをとっても とは…?」
グレイゼスがハイケルへ言う
「分からないのかね!?ハイケル君っ!?」
ハイケルが言う
「分からない …とは?隊員らから指摘のあった32箇所の問題であるのなら それらは理解しているつもりだが?」
グレイゼスが呆れて言う
「今は お前のその柔軟な …と言うか 何所か抜けた感覚が 羨ましいよ ハイケル…」
グレイゼスが頭を抱えて溜息を吐く ハイケルが疑問する


続く
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