ドジっ子聖女とヴァンパイア

えりー

文字の大きさ
7 / 18

レンの想い

しおりを挟む
レンはシーリンの事が好きになっていた。
気がついたら惹かれていた。
そのシーリンからおかしなことを聞かれた。
”抱くのは嫌だったか?”や”気持ち良くなかったか”など聞かれた。
もちろん抱きたかったし、気持ち良かった。
その事をシーリンに告げると彼女は喜んだ。

レンはこの200年の間人と関わるのを避けてきた。
レンには昔人間の恋人がいた。
しかし彼女はヴァンパイアになることを拒んだ。
人間として生き人間として死にたいと言われてしまった。
彼女を失った後レンは何もやる気にならず、200年1人で過ごしてきた。
しかし、また人を好きになってしまった。
それがシーリンだ。
シーリンはとても美しい娘だ。
純粋で綺麗な心も持っている。
エメラルドグリーンの澄んだ瞳。
美しい金髪。
まるで宝石のような少女だ。
そして、不思議な力も持っている。
あの力が何なのかは分からないが、あまり使わせない方が良いような気がする。
シーリンが来てからこの屋敷は明るさを取り戻した。
今まで夜目が聞く為仄暗い中にいたが彼女は人間なので光を灯してやる必要もあった。
シーリンの明るい性格と室内の明るさで2つの明るさが蘇った。

シーリンは俺に抱かれたことをどう思っているのだろうか。
やはり最初は好きな相手としたいはずだ。
それなのに身を委ねてくれた。
その事がレンは嬉しかった。
最初なので彼女は痛がっていたがこれからは痛くないだろう。
しかし、いつまでもこのままだというわけにはいかない。
あの魔女狩りを行っている連中をどうにかしなくてはシーリンは地上に帰せない。
あの者たちは一体何者なのだろう。
シーリンは彼らに目をつけられてしまった。
彼らと次会ったら確実に火あぶりにされるだろう。
悪魔と通じたやら何とか言いながら。
レンはシーリンを守ってやりたくなった。
シーリンを見ていると庇護欲を掻き立てられる。
それは彼女が美しいからではない。
彼女が純粋だからだ。
穢れを知らない彼女に醜いものは見せたくない。
とにかく、レンは魔女狩りを行っている者たちを殺すことにした。
それが片付けばシーリンは地上で暮らしていける。
相手に自分がヴァンパイアである事はたぶんバレている。
向こうも何か手を打っているに違いない。
戦っているところはシーリンには見られたくはない。
そして、まず彼らの目的を知ることが大事だ。
旧友達に相談してみよう。
そう思い手紙を書きコウモリたちに手紙を託した。
内容はこうだ。
何故人間界で魔女狩りをする必要があるのか。
瘴気を除けるすべは他にないのか。

人が人を殺していると思ったが、彼らは本当に人間なのだろうか?
俺と同じような闇の生き物なのではないのだろうかとも考えた。
すると魔界も安全ではない。
しかし、シーリンだけは必ず守ると決めている。
シーリンは少し不思議な力を持っているというだけで普通の娘だ。
誰にも穢させはしない。
レンは強くそう思った。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...