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カズキの想い
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カズキはルミの言葉が頭から離れなかった。
人を剣とナイフで切り付けながら考えていた。
”優しい所が好き”
そんな言葉は殺し屋に言ってはいけない。
もし、俺が優しかったらこの仕事が出来なくなる。
(俺はこの仕事を気に入っている)
そう考えていると背後から剣で背中を刺された。
「このっ・・・!!」
そう言いながら容赦なく相手を切り付け踏みつけていく。
相手の返り血をたくさん浴び、また家路についた。
きっと彼女は心配するだろう。
今日は特に怪我を負っている。
彼女はそういう事に敏感だ。
「ただいま、ルミ」
「お、お帰りなさい・・・」
昨日のキス以来ルミの様子がおかしい。
本当は嫌だったのではないのだろうかと不安になった。
「きゃぁ、何この血の匂い!!」
(やっぱり気がついたか・・・)
「すぐ服を脱いで!」
そう言ってカズキに服を脱がさせ、血の匂いを頼りに手当を始めた。
彼女は間が見えない分鼻が利く。
だから厄介なのだ。
「痛い?」
「慣れてる」
「・・・聞いちゃいけないと思うけど一体何の仕事をしているの?」
「言えない」
「そう」
ルミはやはり聞いてはいけないことなのだと悟った。
正直彼の事を何も知らない自分が悔しかった。
でも、言いたくないというのを無理に聞き出すことはよくないと思いそれ以上は聞かなかった。
手当てを終え、彼が自室へ戻ろうとしている気配を感じてルミはカズキを呼び止めた。
「カズキ、こっちに来て顔を近づけて?」
「?」
カズキは言われた通りにした。
そうすると彼女はカズキの顔を触ってきた。
そして唇に触れると自ら彼の唇にキスをした。
ただ触れるだけのキスだった。
「おやすみなさい」
そういい彼女はあてがわれた部屋へ戻って行った。
テーブルには彼女の作った食事がカズキの分だけ用意してあった。
カズキは背中の痛みに耐えながら、今のキスについて考え始めた。
(今日は油断した)
やはり殺し屋に恋は禁物だった。
でも、もう遅い。
自分はルミを好きになってしまったことを自覚した。
それにさっきのキスは昨日の返事のような気がした。
ルミがカズキを好きなことを態度で表したような気がしたのだ。
カズキは自分の唇に触れ、心が温かくなるのを感じた。
それが悪いことだと知りながら。
自分には本当はルミを好きになる資格はない。
彼女の家族をこの手で奪ったのだ。
しかし、もう手遅れだった。
彼女に触れたくてたまらなくなっていた。
彼はその衝動に負け、彼女の部屋へ行った。
人を剣とナイフで切り付けながら考えていた。
”優しい所が好き”
そんな言葉は殺し屋に言ってはいけない。
もし、俺が優しかったらこの仕事が出来なくなる。
(俺はこの仕事を気に入っている)
そう考えていると背後から剣で背中を刺された。
「このっ・・・!!」
そう言いながら容赦なく相手を切り付け踏みつけていく。
相手の返り血をたくさん浴び、また家路についた。
きっと彼女は心配するだろう。
今日は特に怪我を負っている。
彼女はそういう事に敏感だ。
「ただいま、ルミ」
「お、お帰りなさい・・・」
昨日のキス以来ルミの様子がおかしい。
本当は嫌だったのではないのだろうかと不安になった。
「きゃぁ、何この血の匂い!!」
(やっぱり気がついたか・・・)
「すぐ服を脱いで!」
そう言ってカズキに服を脱がさせ、血の匂いを頼りに手当を始めた。
彼女は間が見えない分鼻が利く。
だから厄介なのだ。
「痛い?」
「慣れてる」
「・・・聞いちゃいけないと思うけど一体何の仕事をしているの?」
「言えない」
「そう」
ルミはやはり聞いてはいけないことなのだと悟った。
正直彼の事を何も知らない自分が悔しかった。
でも、言いたくないというのを無理に聞き出すことはよくないと思いそれ以上は聞かなかった。
手当てを終え、彼が自室へ戻ろうとしている気配を感じてルミはカズキを呼び止めた。
「カズキ、こっちに来て顔を近づけて?」
「?」
カズキは言われた通りにした。
そうすると彼女はカズキの顔を触ってきた。
そして唇に触れると自ら彼の唇にキスをした。
ただ触れるだけのキスだった。
「おやすみなさい」
そういい彼女はあてがわれた部屋へ戻って行った。
テーブルには彼女の作った食事がカズキの分だけ用意してあった。
カズキは背中の痛みに耐えながら、今のキスについて考え始めた。
(今日は油断した)
やはり殺し屋に恋は禁物だった。
でも、もう遅い。
自分はルミを好きになってしまったことを自覚した。
それにさっきのキスは昨日の返事のような気がした。
ルミがカズキを好きなことを態度で表したような気がしたのだ。
カズキは自分の唇に触れ、心が温かくなるのを感じた。
それが悪いことだと知りながら。
自分には本当はルミを好きになる資格はない。
彼女の家族をこの手で奪ったのだ。
しかし、もう手遅れだった。
彼女に触れたくてたまらなくなっていた。
彼はその衝動に負け、彼女の部屋へ行った。
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