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ルミの想い
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ルミは一人残された部屋で考えていた。
何故、彼は自分を抱くのか。
何故、好きだと言いこんな鎖でつなぐのか。
ルミは彼が孤独なのではないかと思った。
好きな相手にどう接していいのかわからずこういう行動に出ているのではないのだろうかと考えた。
しかし、ルミは彼を許すことは難しい。
家族を殺したのは彼なのだ。
とてもじゃないけれど心は穏やかではない。
そして、自分を乱暴に犯し続ける彼が恐ろしくて仕方なかった。
いくら愛情表現がわからないからと言ってここまでしていいはずはない。
でも、彼を好きだった気持ちもまだルミの中には残っている。
一緒にいればいつか許せる日も来るかもしれない。
それまで体がもつか自信はなかった。
重たい体を起こし、浴室へ向かう途中秘部から何かが滴り落ちてきた。
それは白濁した液体だった。
それを早くかき出したくて浴室へ急いだ。
湯ぶねにつかりながら彼女は考えた。
もし私から受け入れたらどうなうのだろう?
危険賭けだと思いながらも彼女はやってみようと思った。
いつも一方的に抱かれて、満足に会話が出来ていない。
相手も人間だ。
きちんと向き合って話せばわかってくれるかもしれない。
ルミはそう思ったのだ。
翌朝、彼は早くに出て行った。
話すのは夜になりそうだ。
そう思い、家事に勤しんだ。
そうして日が暮れ夜になると彼が帰ってきた。
相変わらず血の匂いが部屋に充満する。
「・・・」
彼は無言で家に入ってきた。
ルミは自分から話かけた。
「お、お帰りなさい」
そう言うとやや間があり返事があった。
「ただいま」
(良かった返事をしてもらえた)
ルミはそのことが嬉しかった。
「今日は、話したい事があるの。聞いてもらえる?」
「ああ、後でな」
そういうと浴室へ彼は向かった。
浴室から彼が出てくる音が聞こえた。
彼は椅子へ座り、ルミに声をかけた。
「それで、話っていうのはなんだ?」
「あの、私・・・カズキさんの事、全て受け入れてみようと思うの」
カズキからの返事はない。
「このままの関係じゃ嫌なの。カズキさんに感情的に抱かれているばかりは嫌」
「・・・それじゃあ、どうする気だ?お前の両親を殺した俺を受け入れられるのか?」
「・・・わからない。でも、今のままではいけないと思う」
カズキは言った。
「分かった。お前の好きにしてみるといい」
「うん」
そう言いカズキは鎖を彼女から外した。
ルミは鎖から解放され一気に体が軽くなったような気がした。
「ただし、次に逃げ出したりするとどうなるかわからないからな」
「・・・うん」
ルミは恐怖と戦いながらそう答えた。
彼はやはり怖い人だ。
(受け入れるとは言ったもののどうしたらいいのだろう?)
ルミは椅子から立ち上がり、カズキの元へ行った。
そうしてカズキを抱きしめてみた。
それがどういう意味を示しているのかは自分には分らなかったが愛し方がわからないのなら自分が教えればいいと思ったのだ。
カズキは一瞬驚いたが彼女に問いかけた。
「何のつもりだ」
ルミは即座に答えた。
「愛情表現」
そうすることで温もりが伝わればいいと思った。
そうしてルミは自分からカズキにキスをした。
そのキスはただ触れるだけの軽いものだった。
少しでも彼に歩み寄ろうと彼女なりの努力だった。
正直、怖かった。
今彼がどんな表情をしているのか見てみたいと思った。
しかし、この目では何も見ることが出来ない。
ルミはもどかしかった。
自分の目はどうして見えないのだろうと。
もし見えたなら彼が本当に求めているものがわかるかもしれないのにと思った。
何故、彼は自分を抱くのか。
何故、好きだと言いこんな鎖でつなぐのか。
ルミは彼が孤独なのではないかと思った。
好きな相手にどう接していいのかわからずこういう行動に出ているのではないのだろうかと考えた。
しかし、ルミは彼を許すことは難しい。
家族を殺したのは彼なのだ。
とてもじゃないけれど心は穏やかではない。
そして、自分を乱暴に犯し続ける彼が恐ろしくて仕方なかった。
いくら愛情表現がわからないからと言ってここまでしていいはずはない。
でも、彼を好きだった気持ちもまだルミの中には残っている。
一緒にいればいつか許せる日も来るかもしれない。
それまで体がもつか自信はなかった。
重たい体を起こし、浴室へ向かう途中秘部から何かが滴り落ちてきた。
それは白濁した液体だった。
それを早くかき出したくて浴室へ急いだ。
湯ぶねにつかりながら彼女は考えた。
もし私から受け入れたらどうなうのだろう?
危険賭けだと思いながらも彼女はやってみようと思った。
いつも一方的に抱かれて、満足に会話が出来ていない。
相手も人間だ。
きちんと向き合って話せばわかってくれるかもしれない。
ルミはそう思ったのだ。
翌朝、彼は早くに出て行った。
話すのは夜になりそうだ。
そう思い、家事に勤しんだ。
そうして日が暮れ夜になると彼が帰ってきた。
相変わらず血の匂いが部屋に充満する。
「・・・」
彼は無言で家に入ってきた。
ルミは自分から話かけた。
「お、お帰りなさい」
そう言うとやや間があり返事があった。
「ただいま」
(良かった返事をしてもらえた)
ルミはそのことが嬉しかった。
「今日は、話したい事があるの。聞いてもらえる?」
「ああ、後でな」
そういうと浴室へ彼は向かった。
浴室から彼が出てくる音が聞こえた。
彼は椅子へ座り、ルミに声をかけた。
「それで、話っていうのはなんだ?」
「あの、私・・・カズキさんの事、全て受け入れてみようと思うの」
カズキからの返事はない。
「このままの関係じゃ嫌なの。カズキさんに感情的に抱かれているばかりは嫌」
「・・・それじゃあ、どうする気だ?お前の両親を殺した俺を受け入れられるのか?」
「・・・わからない。でも、今のままではいけないと思う」
カズキは言った。
「分かった。お前の好きにしてみるといい」
「うん」
そう言いカズキは鎖を彼女から外した。
ルミは鎖から解放され一気に体が軽くなったような気がした。
「ただし、次に逃げ出したりするとどうなるかわからないからな」
「・・・うん」
ルミは恐怖と戦いながらそう答えた。
彼はやはり怖い人だ。
(受け入れるとは言ったもののどうしたらいいのだろう?)
ルミは椅子から立ち上がり、カズキの元へ行った。
そうしてカズキを抱きしめてみた。
それがどういう意味を示しているのかは自分には分らなかったが愛し方がわからないのなら自分が教えればいいと思ったのだ。
カズキは一瞬驚いたが彼女に問いかけた。
「何のつもりだ」
ルミは即座に答えた。
「愛情表現」
そうすることで温もりが伝わればいいと思った。
そうしてルミは自分からカズキにキスをした。
そのキスはただ触れるだけの軽いものだった。
少しでも彼に歩み寄ろうと彼女なりの努力だった。
正直、怖かった。
今彼がどんな表情をしているのか見てみたいと思った。
しかし、この目では何も見ることが出来ない。
ルミはもどかしかった。
自分の目はどうして見えないのだろうと。
もし見えたなら彼が本当に求めているものがわかるかもしれないのにと思った。
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