うちのお風呂と異世界が繋がっています

えりー

文字の大きさ
14 / 27

牢での生活 5回目の交わり

しおりを挟む
牢での生活も何不自由ないものだった。
時折側近のランファが様子を見に来てくれる。
最近はもうフィンの事を思い出しても心はそんなに痛まなくなった。
毎晩部屋にウォンは差し入れを持って帰ってくるようになった。
幼児向けの絵本だったり、言葉のカードだったりとにかく勉強になりそうになりそうなものばかりだった。
早くこの世界に馴染んでほしそうに見えた。
ウォンは本当に自分を正妃にするつもりなのだろうか。
真紀は少し不安になってきた。
しかしこの世界に残り、王であるウォンに”他の女を抱かないで”と言ってしまった以上自分が正妃になるしかない。
鍵が開く音が聞こえ、その方向を見るとウォンが帰ってきていた。
「お、おかえりなさい」
「ただいま」
カチャンっと内側から鍵がかけられた。
「今日は変わったことはなかったか?」
「うん。ランファさんに会ったわ」
「ああ、様子を見てくるように頼んだからな」
「あと今日はこの絵本が読めるようになったわ」
絵本というより単語帳のような本だったが。
「そうか、えらいな」
そう言って真紀の頭を撫でた。
真紀は嬉しくなった。
満面の微笑をウォンに向けた。
ウォンは真紀にキスをした。
それだけでは収まらず、真紀をベッドに運んで押し倒した。
「す・・・するの?」
「ああ、昨夜は抱かなかっただろう?」
「そうだけど・・・こんなに頻繁にするものなの?」
「さぁ?だが俺は抱きたいときに抱く」
使用人は音も無く下がった。
「嫌か?」
「いや・・・じゃない」
「それなら何の問題もないじゃないか」
「問題ならあるわ。避妊をしてよ」
「何故避妊をしなくてはいけない?」
ウォンは心底不思議そうに訊ね返してきた。
「何故って子供が出来たら困るじゃない」
「子供を作っているんだから避妊の必要はない」
ウォンははらりと真紀の着物を脱がせた。
「ひぁ!!」
「相変わらず恥ずかしがり屋だな」
真紀は慌ててシーツに包まった。
そのシーツの中に裸になったウォンが入ってきた。
「やぁん、いきなりそんなところ・・・」
「でもここが好きだろう?」
そう言いながら快楽の芽を上下に擦り始めた。
「あ・・・やぁ」
「嫌そうには見えないが?」
「~っ!!」
蜜壺の中にいきなり指を入れられた。
「ひぃ!!」
「あぁ、もうやぁ」
「この中をぐちゃぐちゃにかき回されるのが好きだろう」
「・・・違う・・・もん・・・もう止めて・・・」
「ああ、そろそろ欲しいのか?」
ウォンはずるりと指を抜いて自身のものをあてがい貫いた。
「きゃぁぁぁぁぁっ」
「大丈夫だろう?」
「う・・・ん・・・」
もっとしてほしいという欲求が生まれてきた。
でも、なかなかそんな事言えない・・・。
ウォンは腰を激しく動かし始めた。
「やぁ、激しい!」
「やめてぇ」
「あぁ、いやぁぁぁぁっ」
真紀は達した。
「ぐっ、まだまだ狭いな」
真紀の蜜壁はうごめき出し、ウォンのものを締め付け始めた。
ウォンは低く呻いた。
「やぁ、やめてぇ。少し動きを・・・抑えて・・・」
「駄目だ」
「また・・・来ちゃう・・・」
「何度でも達せばいい」
「いやぁ、はしたない・・・もの・・・」
「あ、いやぁ・・・もう、だめぇ!!」
「達しろ」
「ひぁぁぁぁぁっ」
また真紀は達してしまった。
恥ずかしくて消えてしまいそうになる。
「達することは恥ずかしいことではない」
そう言いまた腰を激しく動かし始めた。
蜜壁に刺激されてウォンも達した。
白濁した液はやはり蜜壺の中に注ぎ込んだ。
「やぁぁぁぁっ、また・・・中に出した・・・」
ヒクついている蜜壺からウォンは自身のものを抜き取った。
そうしてショックを受けている真紀を諭した。
「一番手っ取り早く正妃になるには子を身籠ることだ」
「だから中に出すの?」
「ああ、そうだ」
真剣なウォンの顔を見て彼が本気なのを実感した。
でも真紀はまだ子を持つ覚悟が出来なかった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

私が死んで満足ですか?

マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。 ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。 全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。 書籍化にともない本編を引き下げいたしました

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...