うちのお風呂と異世界が繋がっています

えりー

文字の大きさ
19 / 27

後宮内のざわめき

しおりを挟む
後宮内にはその日のうちに真紀が懐妊したことが瞬く間に広がった。
今まで真紀を目の敵にしていた後宮の女たちは真紀に取り入ろうと色々な贈り物をしてきた。
子が出来れば後宮は解散される決まりになっている。
その前に、真紀に取り入って何とか後宮との関係を残したい連中だった。
真紀はその贈り物を1つも受け取らずに全て返した。
その事で反感は買ったが変に後宮の女と関わりたくなかった。
ウォンも同じ意見だった。
ウォンの母の事を思うと一刻も早く後宮を解散させたかった。
しかし、解散は子が産まれてからだ。
子供が出来てからウォンの心配性に拍車がかかった。
仕事は早めに切り上げ昼に帰ってくることも少なくなかった。
そんなウォンに真紀は言った。
「ウォン、お願い仕事に戻って」
「嫌だ、もし何かあったらどうする」
「何も起こらないわよ」
真紀はため息交じりにそう言った。
「しかし、ここは後宮内だ。どんな嫌がらせをされるか分からないぞ」
「大丈夫よ。私はそんなに弱くないわ」
「むっ、確かにな」
「分かった。今日の所は仕事に戻るがランファを護衛でつけさせてもらう」
「うん」
そう言うとウォンは仕事へ戻って行った。
ウォンはランファに真紀の護衛を頼むとランファは快く引き受けてくれた。
暫くするとランファが部屋にやって来た。
「ランファさんお久しぶりです」
「この度はおめでとうございます」
そう言うとランファはまた真紀に跪いた。
「ランファさん立って下さい!!」
真紀がそう言うとランファは笑った。
「真紀様は相変わらずのようですね」
「?」
「いえ、何でもありません。今日も贈り物が届いていますが一応中を確認しておきましょうか」
「あ、はい」
2人で贈り物の確認を始めた。
すると一箱だけ少し開いている箱があった。
気になり真紀はその箱の紐を取った。
すると中には毒蛇が入っていた。
それに気がついたランファが真紀を庇った。
蛇はランファの腕を噛んだ。
ランファは剣で毒蛇の首を斬った。
使用人は腰を抜かしていた。
動けるのは自分しかいない。
「ランファさんすぐにお医者様を呼んできます!」
そう言うとウォンがいる書斎に飛び込んだ。
「な、どうした!?」
「すぐにお医者さんの手配をして!!ランファさんが私の代わりに毒蛇に噛まれたの」
「何だって!?」
ウォンは迅速に医者を手配し、医者は部屋でぐったりしていたランファの手当てを始めた。
「何でこんなことになった?」
「贈り物の中に潜んでいたの」
それを聞いたウォンの顔色が変わった。
すっと冷たいものになった。
「どの箱に入っていたんだ?」
「この箱だけど・・・」
そう言い箱を見せるとウォンはこの箱には見覚えはないと言った。
「この箱は後宮の女たちじゃなさそうだ」
「え?」
「この箱を使えるのは古狸たちだ」
どうやら箱にも階級があるらしい。
「それよりランファさんは大丈夫なの?」
「ああ、あいつはいろんな毒に対する耐性があるからすぐに回復すると思う」
「問題なのはこの箱の贈り主だ」
「どうして毒蛇なんて・・・」
真紀がそう言うとウォンが答えた。
「俺たちの子を流産させる為だろう」
「そんな・・・」
「これからは贈り物は全て使用人に開けさせろ!いいな」
「うん・・・」
ランファが心配だったが真紀が無事でよかったと思うウォンだった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...