うちのお風呂と異世界が繋がっています

えりー

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ランファ

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ランファには想い人がいる。
兄の妻の真紀だ。
少しでも自分を見て欲しくて自分を噛ませる為に毒蛇を箱に仕込ませた。
しかし彼女の心は完璧に兄にある。
横恋慕できる状態ではない。
いっそ子が流れればいいのにとも本気で思った。
だが、真紀を守っている時少し満たされる気持ちがある。
誰にもこの気持ちは言わずにいるつもりだが真紀と2人きりになると想いを伝えたくなる。
だが、大好きな兄を裏切りたくはない。
正直心が壊れてしまいそうだ。
「ランファさん?そんなところでどうしたんですか?」
「ここで花を見ていました」
ランファはにっこり笑ってみせた。
すると庭に真紀が出てきた。
「真紀様!そこは滑ります」
「え?」
真紀は足を滑らせた。
素早くランファは真紀を抱きとめた。
その瞬間ランファはときめいてしまった。
「ランファさんありがとうございます」
「いいえ、このくらい平気ですよ」
「毒蛇の時も助けて頂いてありがとうございます」
「・・・あの蛇を仕込んだのは実は私なんです」
「何で・・・そんな事を・・・」
「貴方の気を引く為です」
「私の?」
「私は貴方の事が好きなんです。しかし兄を裏切る気はありません」
「・・・?」
ランファが何を言いたいのか段々わからなくなってきた。
(ランファさんは私の事が好きなの?)
(でもウォンを裏切らないという事は私に何かするつもりはないという事?)
少し混乱したが一つだけランファに怒っていることがある。
「ランファさん、いくら気を引くためだからと自分を傷つけないでください!!」
「・・・はい」
「それからどうしてもっと早く想いを伝えてくださらなかったんですか」
「それは貴方の心も体も兄のものだからです」
「じゃあ、どうして今になって告白なんて・・・」
「言わずにはいられなかったからです」
「毒蛇の件は聞かなかったことにします」
「そうしてください。では私はこれで失礼します」
「ランファさん、ウォン様と私を裏切らないと約束してください」
「はい。神に誓ってこれ以上裏切ったりしません」
ランファとは庭で別れたが、何だかすっきりしない気持ちになった。
ランファは叶わない恋にこれからも身を焦がしていかなければならない。
もう二度とあんなことをしないと誓ったランファだった。
まさか傷を負ったことを叱られるなんて思いもよらなかった。
やはり、真紀は優しい。
その優しさは時には残酷なものになる。
真紀はその事に気付かなかった。
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