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合コン
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井上美優は今まで女子高、女子大だった為、出会いがなかった。
周りの友人は彼氏の話で持ち切り。
(羨ましい)
そう思いながら雑誌を読んでいると、今日の夜、大学の近くで合コンがあるらしい。
内気な美優は勇気を出して行ってみることにした。
気合を入れ、自分の持っいる中で一番のお気に入り白のワンピースを選び、雑誌を見ながらメイクも頑張った。
(誰か声をかけてくれるといいな・・・自分からなんて無理だもん)
そう思いながら合コン会場へ行った。
会場はたくさんの人でにぎわっていた。
(・・・この中に入るの!?無理だわ)
やっぱり帰ろうかと思った時、人にぶつかってしまった。
「すみません」
「ああ、こちらこそすまない」
その人は長身ですらっとした手足、少し長い黒髪の男性だった。
「・・・」
男性は無言のまま美優をじっと見降ろしてきた。
美優は威圧感を感じつつ会場を出ようとした。
「待って、どこに行くんだ?」
「あのやっぱり帰ろうと思って・・・」
そう言うと男性は不思議そうな顔をした。
それはそうだろう。合コンパーティーは始まったばかりなのだから。
「私、男の人苦手で・・・勇気をもって来てみたんですがやっぱりこれだけの人の中に一人じゃ入れなくて・・・」
「・・・ふむ。じゃあ俺と一緒に合コンを楽しまないか?」
「え?」
突然の申し出に美優は困惑した。
「一人なのが嫌なんだろう?それなら一緒にいよう」
「でも、それだと・・・あなたのパートナーが見つからないんじゃないんですか?」
(私、人の邪魔したくないし・・・)
「・・・パートナーならもう見つけているよ。俺は君が良い」
(こんな美形のパートナーなんて私には無理だわ)
「でも・・・あなたみたいに綺麗な人のパートナーなんて私には務まらないわ」
美優がそう言うと男は手を差し伸べてきた。
「もう一度言うよ。俺は君が良い。どうやら一目惚れしたみたいだ」
そんな事あるはずないと思いながらもここまで気を遣わせたことが申し訳なくて美優はその手を取った。
「こんな私でよければ宜しくお願いします」
そう言うと男は嬉しそうに笑った。
(一晩くらいいい夢見て帰ろう)
美優はそう思事にした。この人だってきっと本気じゃない。
優しいから私のことを放っておけなかっただけなんだろうし。
(一目惚れ・・・本当にしてくれていたらいいのにな。こんな私じゃ無理だろうけどね)
「俺は結城という。君の名前は?」
「私は美優です。今は大学に通っています」
「俺は自営業だ。今25歳になったところだ」
(25歳で自営業・・・具体的には何をしている人なのかな・・・?)
「君はいくつだ?」
「20歳です」
そう答えるとお酒を手渡された。
「20歳なら飲める歳だな」
「はい」
結城もそう言いながら酒を一杯飲んだ。
お酒が苦手な美優はちびちび飲んでいた。
その様子を眺めていた結城が笑いをこらえている。
「飲めないのならそう言えばいいのに・・・」
美優の手からグラスを取り一気にお酒を飲み干した。
その姿があまりにも上品で美優は見惚れてしまった。
「どうした?酒に酔ったのか?」
「いえ、あまりにも優雅に飲むものですからつい見惚れてしまって・・・」
(素直に言ちゃった・・・)
「はははは、美優は素直な子だな。褒めてくれてありがとう」
そう言うと美優の手取り手の甲にキスをした。
男性に免疫のない美優はそれだけで倒れそうになった。
そうこうしている間にパーティーは終わった。
会場からたくさんの人が出て行く。
(一晩だけだけど楽しかったな。今日来てみてよかった)
「結城さん、今日はありがとうございました。私もそろそろ帰ります。一晩だけだけどご一緒できて楽しかったです」
「美優?俺は今晩だけにするつもりはないよ?」
「え?」
(それって・・・)
「もう、冗談ばかり!そんな気のあるようなこと言うと本気にしちゃいますよ!」
「本気にしてくれて構わない」
「・・・」
二人の間に沈黙が落ちる。
「俺が本気なのを証明できればいいんだな?」
「えぇ!!?」
ぐいぐいと引っ張られ会場を出た。
次の瞬間床の感触が石畳の感触になっていることに気がついた。
カツンと美優のハイヒールの音が響く。
(見たことのない場所。ここはどこ!!?)
「驚かせて悪い。ここは俺の国だ」
「えぇ!?どういうことですか!!?」
美優は混乱した。
「同じ国の者同士で結婚すると血が濃くなるからたまに違う世界から結婚相手を探して連れてくるんだ」
「はぁ・・・?」
「今回の合コンでやと理想の花嫁を見つけることができた」
「それって・・・」
「君の事だよ。美優。俺と結婚してくれないか?」
あまりの出来事で美優は意識が遠のくのを感じた。
周りの友人は彼氏の話で持ち切り。
(羨ましい)
そう思いながら雑誌を読んでいると、今日の夜、大学の近くで合コンがあるらしい。
内気な美優は勇気を出して行ってみることにした。
気合を入れ、自分の持っいる中で一番のお気に入り白のワンピースを選び、雑誌を見ながらメイクも頑張った。
(誰か声をかけてくれるといいな・・・自分からなんて無理だもん)
そう思いながら合コン会場へ行った。
会場はたくさんの人でにぎわっていた。
(・・・この中に入るの!?無理だわ)
やっぱり帰ろうかと思った時、人にぶつかってしまった。
「すみません」
「ああ、こちらこそすまない」
その人は長身ですらっとした手足、少し長い黒髪の男性だった。
「・・・」
男性は無言のまま美優をじっと見降ろしてきた。
美優は威圧感を感じつつ会場を出ようとした。
「待って、どこに行くんだ?」
「あのやっぱり帰ろうと思って・・・」
そう言うと男性は不思議そうな顔をした。
それはそうだろう。合コンパーティーは始まったばかりなのだから。
「私、男の人苦手で・・・勇気をもって来てみたんですがやっぱりこれだけの人の中に一人じゃ入れなくて・・・」
「・・・ふむ。じゃあ俺と一緒に合コンを楽しまないか?」
「え?」
突然の申し出に美優は困惑した。
「一人なのが嫌なんだろう?それなら一緒にいよう」
「でも、それだと・・・あなたのパートナーが見つからないんじゃないんですか?」
(私、人の邪魔したくないし・・・)
「・・・パートナーならもう見つけているよ。俺は君が良い」
(こんな美形のパートナーなんて私には無理だわ)
「でも・・・あなたみたいに綺麗な人のパートナーなんて私には務まらないわ」
美優がそう言うと男は手を差し伸べてきた。
「もう一度言うよ。俺は君が良い。どうやら一目惚れしたみたいだ」
そんな事あるはずないと思いながらもここまで気を遣わせたことが申し訳なくて美優はその手を取った。
「こんな私でよければ宜しくお願いします」
そう言うと男は嬉しそうに笑った。
(一晩くらいいい夢見て帰ろう)
美優はそう思事にした。この人だってきっと本気じゃない。
優しいから私のことを放っておけなかっただけなんだろうし。
(一目惚れ・・・本当にしてくれていたらいいのにな。こんな私じゃ無理だろうけどね)
「俺は結城という。君の名前は?」
「私は美優です。今は大学に通っています」
「俺は自営業だ。今25歳になったところだ」
(25歳で自営業・・・具体的には何をしている人なのかな・・・?)
「君はいくつだ?」
「20歳です」
そう答えるとお酒を手渡された。
「20歳なら飲める歳だな」
「はい」
結城もそう言いながら酒を一杯飲んだ。
お酒が苦手な美優はちびちび飲んでいた。
その様子を眺めていた結城が笑いをこらえている。
「飲めないのならそう言えばいいのに・・・」
美優の手からグラスを取り一気にお酒を飲み干した。
その姿があまりにも上品で美優は見惚れてしまった。
「どうした?酒に酔ったのか?」
「いえ、あまりにも優雅に飲むものですからつい見惚れてしまって・・・」
(素直に言ちゃった・・・)
「はははは、美優は素直な子だな。褒めてくれてありがとう」
そう言うと美優の手取り手の甲にキスをした。
男性に免疫のない美優はそれだけで倒れそうになった。
そうこうしている間にパーティーは終わった。
会場からたくさんの人が出て行く。
(一晩だけだけど楽しかったな。今日来てみてよかった)
「結城さん、今日はありがとうございました。私もそろそろ帰ります。一晩だけだけどご一緒できて楽しかったです」
「美優?俺は今晩だけにするつもりはないよ?」
「え?」
(それって・・・)
「もう、冗談ばかり!そんな気のあるようなこと言うと本気にしちゃいますよ!」
「本気にしてくれて構わない」
「・・・」
二人の間に沈黙が落ちる。
「俺が本気なのを証明できればいいんだな?」
「えぇ!!?」
ぐいぐいと引っ張られ会場を出た。
次の瞬間床の感触が石畳の感触になっていることに気がついた。
カツンと美優のハイヒールの音が響く。
(見たことのない場所。ここはどこ!!?)
「驚かせて悪い。ここは俺の国だ」
「えぇ!?どういうことですか!!?」
美優は混乱した。
「同じ国の者同士で結婚すると血が濃くなるからたまに違う世界から結婚相手を探して連れてくるんだ」
「はぁ・・・?」
「今回の合コンでやと理想の花嫁を見つけることができた」
「それって・・・」
「君の事だよ。美優。俺と結婚してくれないか?」
あまりの出来事で美優は意識が遠のくのを感じた。
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