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体調の変化
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美優は最近気になることがあった。悠里もそのことを心配している。
もしそれが本当ならおめでたい事なのだが・・・。
「悠里さん、まだ月のものが来ません」
月のものが来なくなって2ヶ月経った。
そろそろ結城も気づいている頃だろう。
環境が変わったから来ていないだけなのかもしれないし・・・女性の体はデリケートにできているから結局は医者に診せなければわからない。
「そろそろお医者様に診てもらってはいかがですか?」
「・・・」
もともと美優は生理不順でなかなか来ないこともよくあることだった。
「あまり、大事にしたくないので・・・まだいいです」
やんわりと美優は断った。
夜になると結城がやってきた。悠里と一緒に。
「美優そろそろ医者に診てもらえ」
「え?どこも悪くありませんからいいです」
美優はとぼけたように言った。
「もし、子ができていたらどうするんだ」
「・・・やっぱり気づいていたんですね」
結城がはぁーっとため息をついた。
「私、もともと不順ですし、まだ子ができているとは限りません」
そう言うと美優は部屋を出て行った。
「悠里・・・美優はもしかして子を身籠りたくないのか?」
「そんなことは無いとは思いますが・・・何か悩みがあるのかもしれませんね」
「悩みとは?」
悠里は首を横に振り自分は知らないと仕草で表現した。
「美優・・・」
結城は去っていった美優の名を呼んだ。
本人には届きはしないが・・・。
部屋を飛び出していった美優は紀藤にぶつかった。
「美優様!?すみません」
「あっ、紀藤さん!こちらこそすみません」
「こんな時間にどちらへ行かれるんですか・・・」
そう問われ、美優は黙り込んだ。
「・・・」
「とりあえず、これを羽織ってください」
そう言い自分が着ていた上着を美優にかけてくれた。
「ありがとうございます」
「大事な体なんですからもっと・・・」
そう言いかけた時しまったと紀藤は思った。
「紀藤さんも、もう知っているんですね」
「・・・はい。すみません。医師団の手配は私の仕事なので。もしかしたら美優様がご懐妊かもと結城様から相談があったもので・・・」
美優は思い切って聞いてみることにした。
「こちらのお産はどういう感じですか?」
「・・・それでお悩みになっていたんですか?」
「はい。やっぱり初めてのことは怖いです」
何故か紀藤には素直に話してしまった。
「美優様のいた世界のお産は存じませんが、こちらのお産は自然分娩です」
「・・・麻酔とかは使わないんですか?」
「あるにはありますが基本的には使いません」
「そうなんですね」
美優は自分が痛みに耐えられる自信がなかった。
でも経験したことが無いのでどの程度痛いのか想像もつかなかった。
(だから怖いー・・・)
「美優!!」
「結城様!?」
そこで美優を探しに来た結城と会った。
「何故、こんな夜中に紀藤と二人でいる?」
「美優様の相談を聞いておりました」
「ほぅ、俺には言えないのに紀藤には言えるのか?美優?」
美優の羽織っていた紀藤の上着を突き返して自分の上着を着せ、結城は美優を部屋へ連れ戻した。
「悠里、お前も席をはずせ!!」
そういうと結城は悠里も追い出してしまった。
部屋には重たい空気が流れている。
(怖い)
そう思いもう一度部屋の外へ行こうとするといきなり抱きかかえられてベッドへ放り投げられた。
美優の上に覆いかぶさり自身の手で美優の両手を押さえつけた。
「離してください・・・」
「何故、紀藤には相談できて俺には出来ない!?」
「・・・」
「まさか、紀藤と通じているんじゃないんだろうな!?」
「ち、違います!!」
美優の沈黙があらぬ誤解につながってしまった。
「では、言え!!」
「・・・こっちの世界でのお産の仕方がわからなくて怖くて・・・それで悩んでいました」
「何故、俺や悠里に相談しなかった?」
握られた手に力が加わる。
(痛い)
「ただの不順かもしれないし・・・大事にしたくなくて・・・あと結城様にがっかりされたくなくて」
「それだけか?」
「はい」
「もう大事になっているぞ。明日にでも医者を手配して検査するからな」
そう言い残し結城は去っていった。
手には強く握られた感覚がいつまでも残っていた。
美優は心も腕も両方痛かった。
(こんなことならもっと早く言えばよかった)
でもなかなか言いにくい内容だった。
出来るなら本当はもっと早く誰かに相談したかった。
でも正妃の務めなので美優は怖いとかそういう事言ってはいけないと思ったのだ。
だから一人で抱え込んでいた。
「結城様怒っていたな・・・。許してくれるかしら・・・。」
もしそれが本当ならおめでたい事なのだが・・・。
「悠里さん、まだ月のものが来ません」
月のものが来なくなって2ヶ月経った。
そろそろ結城も気づいている頃だろう。
環境が変わったから来ていないだけなのかもしれないし・・・女性の体はデリケートにできているから結局は医者に診せなければわからない。
「そろそろお医者様に診てもらってはいかがですか?」
「・・・」
もともと美優は生理不順でなかなか来ないこともよくあることだった。
「あまり、大事にしたくないので・・・まだいいです」
やんわりと美優は断った。
夜になると結城がやってきた。悠里と一緒に。
「美優そろそろ医者に診てもらえ」
「え?どこも悪くありませんからいいです」
美優はとぼけたように言った。
「もし、子ができていたらどうするんだ」
「・・・やっぱり気づいていたんですね」
結城がはぁーっとため息をついた。
「私、もともと不順ですし、まだ子ができているとは限りません」
そう言うと美優は部屋を出て行った。
「悠里・・・美優はもしかして子を身籠りたくないのか?」
「そんなことは無いとは思いますが・・・何か悩みがあるのかもしれませんね」
「悩みとは?」
悠里は首を横に振り自分は知らないと仕草で表現した。
「美優・・・」
結城は去っていった美優の名を呼んだ。
本人には届きはしないが・・・。
部屋を飛び出していった美優は紀藤にぶつかった。
「美優様!?すみません」
「あっ、紀藤さん!こちらこそすみません」
「こんな時間にどちらへ行かれるんですか・・・」
そう問われ、美優は黙り込んだ。
「・・・」
「とりあえず、これを羽織ってください」
そう言い自分が着ていた上着を美優にかけてくれた。
「ありがとうございます」
「大事な体なんですからもっと・・・」
そう言いかけた時しまったと紀藤は思った。
「紀藤さんも、もう知っているんですね」
「・・・はい。すみません。医師団の手配は私の仕事なので。もしかしたら美優様がご懐妊かもと結城様から相談があったもので・・・」
美優は思い切って聞いてみることにした。
「こちらのお産はどういう感じですか?」
「・・・それでお悩みになっていたんですか?」
「はい。やっぱり初めてのことは怖いです」
何故か紀藤には素直に話してしまった。
「美優様のいた世界のお産は存じませんが、こちらのお産は自然分娩です」
「・・・麻酔とかは使わないんですか?」
「あるにはありますが基本的には使いません」
「そうなんですね」
美優は自分が痛みに耐えられる自信がなかった。
でも経験したことが無いのでどの程度痛いのか想像もつかなかった。
(だから怖いー・・・)
「美優!!」
「結城様!?」
そこで美優を探しに来た結城と会った。
「何故、こんな夜中に紀藤と二人でいる?」
「美優様の相談を聞いておりました」
「ほぅ、俺には言えないのに紀藤には言えるのか?美優?」
美優の羽織っていた紀藤の上着を突き返して自分の上着を着せ、結城は美優を部屋へ連れ戻した。
「悠里、お前も席をはずせ!!」
そういうと結城は悠里も追い出してしまった。
部屋には重たい空気が流れている。
(怖い)
そう思いもう一度部屋の外へ行こうとするといきなり抱きかかえられてベッドへ放り投げられた。
美優の上に覆いかぶさり自身の手で美優の両手を押さえつけた。
「離してください・・・」
「何故、紀藤には相談できて俺には出来ない!?」
「・・・」
「まさか、紀藤と通じているんじゃないんだろうな!?」
「ち、違います!!」
美優の沈黙があらぬ誤解につながってしまった。
「では、言え!!」
「・・・こっちの世界でのお産の仕方がわからなくて怖くて・・・それで悩んでいました」
「何故、俺や悠里に相談しなかった?」
握られた手に力が加わる。
(痛い)
「ただの不順かもしれないし・・・大事にしたくなくて・・・あと結城様にがっかりされたくなくて」
「それだけか?」
「はい」
「もう大事になっているぞ。明日にでも医者を手配して検査するからな」
そう言い残し結城は去っていった。
手には強く握られた感覚がいつまでも残っていた。
美優は心も腕も両方痛かった。
(こんなことならもっと早く言えばよかった)
でもなかなか言いにくい内容だった。
出来るなら本当はもっと早く誰かに相談したかった。
でも正妃の務めなので美優は怖いとかそういう事言ってはいけないと思ったのだ。
だから一人で抱え込んでいた。
「結城様怒っていたな・・・。許してくれるかしら・・・。」
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