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結城と紀藤の出会い
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紀藤はもともと一般国民だった。
一生懸命勉強し、今この地位にいる。
結城王だから一般国民の紀藤を自分の第一の側近として選んだのである。
紀藤は成績が他の王家や貴族よりずば抜けており、すぐに結城の目に留まった。
普通なら一般国民が側近にはなれない。
結城王は国民の声に耳を傾けたかった。
王族や貴族の子息たちを選ぶと変に野心を抱いたり、王の足元をすくおうとする者、国民の事より自分たちのことを優先にする者が多くいる。
結城王はそれが嫌いだった。
変に媚びへつらう奴らも嫌いだった。
だから自分に媚びないし、一般国民の声を聴くために紀藤を第一の側近として選んだ。
試験の結果表が張り出された日に紀藤と結城は出会った。
紀藤はこの時、変装していた結城が王であることをすぐに見抜いた。
そうして人気のないところまで結城王を無理やり引っ張って行き、注意した。
「結城王!危ないので城へお戻りください!ここは貴方のような方が来て良い場所ではありません」
紀藤がそう言うと、結城がニッと笑い答えた。
「俺は今日、第一側近を探しにきたんだ」
「そうですか・・・ですが、お帰り下さい。私が城までお送りいたします」
そう言うと、結城の手を引いて歩き始めた。
「王である俺に逆らうのか?」
冷たい声音で紀藤に言った。
「私は自分が正しいと思ったことをしているだけで、結城王に逆らっているつもりはありません」
「・・・」
結城は少し考え、引かれている手を振り払った。
「自分で城まで帰れる。もう用事は済んだ」
そう言うとおいていた馬に乗り颯爽と城へ向かって行った。
紀藤は呆然とその後姿を見守った。
(あれが噂に聞く結城王・・・確かに少し変わっていたな)
結城は変わり者の王様として国民の間で噂されていた。
「まさか自分で側近を探しに来るなんて・・・しかも一人で」
(何かあったらどうするんだ)
紀藤はそうんな結城王に少し呆れた。
それから数日して城から紀藤の家へ使者がやってきた。
「王がお呼びです。すぐに来てください」
自分より少し年上の女性だった。
「あの、貴方は?」
「私は悠里という者です。さぁ、お早くご準備なさってください」
そう促され、紀藤は城へ行くための準備を始めた。
自分が持っている中で一番上等の着物に着替え、鞄には参考書を入れた。
それから、悠里という女性と二人で城へ向かった。
城に着くと王の間に通された。
あまりの絢爛さに驚いていると、結城王が笑った。
「お前でも驚いたりするんだな」
「・・・いきなり国王から呼び出されれば誰だって驚きます」
少しムッとした声音で紀藤はそう答えた。
それを聞いた結城王は、玉座に座り満足そうに笑っている。
「それで、私にご用があるとお聞きしましたが?」
「ああ、今日から第一側近として俺の元で働いてもらいたい」
あまりの発言に紀藤は鞄を取り落とした。
「え?何故、私なのですか?一般国民は側近にはなれないはずですが・・・」
「その法律なら消しておいた。だから安心して働いていいぞ」
「理由を教えてください」
「お前のことが気に入ったからだ」
「詳しいことは悠里に話してある、彼女に聞いてくれ。俺は今から王家の会議に出なくてはいけないからな」
そう言うと玉座から降り、部屋を出て行ってしまった。
「あの、悠里どのこれは一体どういうことなのでしょうか」
はぁーっとため息をつき悠里は話し出した。
「結城王は何の打算もない、野心もない、愛想もないあなたを気に入ってしまっているんです。成績も優秀で国民の声を代表して結城王にお伝えできるから紀藤様が第一側近に選ばれました。もちろん断ることは出来ません。これはもう決定事項なのですから」
そう言われ、紀藤は眩暈を覚えた。
突然のことで頭がぐるぐる回り始めた。
こうして紀藤は結城王の元で第一の側近として働くことになったのだった。
たまに紀藤はこの時のことを思い出す。
そして一人で思い出して密かに笑うのだった。
一生懸命勉強し、今この地位にいる。
結城王だから一般国民の紀藤を自分の第一の側近として選んだのである。
紀藤は成績が他の王家や貴族よりずば抜けており、すぐに結城の目に留まった。
普通なら一般国民が側近にはなれない。
結城王は国民の声に耳を傾けたかった。
王族や貴族の子息たちを選ぶと変に野心を抱いたり、王の足元をすくおうとする者、国民の事より自分たちのことを優先にする者が多くいる。
結城王はそれが嫌いだった。
変に媚びへつらう奴らも嫌いだった。
だから自分に媚びないし、一般国民の声を聴くために紀藤を第一の側近として選んだ。
試験の結果表が張り出された日に紀藤と結城は出会った。
紀藤はこの時、変装していた結城が王であることをすぐに見抜いた。
そうして人気のないところまで結城王を無理やり引っ張って行き、注意した。
「結城王!危ないので城へお戻りください!ここは貴方のような方が来て良い場所ではありません」
紀藤がそう言うと、結城がニッと笑い答えた。
「俺は今日、第一側近を探しにきたんだ」
「そうですか・・・ですが、お帰り下さい。私が城までお送りいたします」
そう言うと、結城の手を引いて歩き始めた。
「王である俺に逆らうのか?」
冷たい声音で紀藤に言った。
「私は自分が正しいと思ったことをしているだけで、結城王に逆らっているつもりはありません」
「・・・」
結城は少し考え、引かれている手を振り払った。
「自分で城まで帰れる。もう用事は済んだ」
そう言うとおいていた馬に乗り颯爽と城へ向かって行った。
紀藤は呆然とその後姿を見守った。
(あれが噂に聞く結城王・・・確かに少し変わっていたな)
結城は変わり者の王様として国民の間で噂されていた。
「まさか自分で側近を探しに来るなんて・・・しかも一人で」
(何かあったらどうするんだ)
紀藤はそうんな結城王に少し呆れた。
それから数日して城から紀藤の家へ使者がやってきた。
「王がお呼びです。すぐに来てください」
自分より少し年上の女性だった。
「あの、貴方は?」
「私は悠里という者です。さぁ、お早くご準備なさってください」
そう促され、紀藤は城へ行くための準備を始めた。
自分が持っている中で一番上等の着物に着替え、鞄には参考書を入れた。
それから、悠里という女性と二人で城へ向かった。
城に着くと王の間に通された。
あまりの絢爛さに驚いていると、結城王が笑った。
「お前でも驚いたりするんだな」
「・・・いきなり国王から呼び出されれば誰だって驚きます」
少しムッとした声音で紀藤はそう答えた。
それを聞いた結城王は、玉座に座り満足そうに笑っている。
「それで、私にご用があるとお聞きしましたが?」
「ああ、今日から第一側近として俺の元で働いてもらいたい」
あまりの発言に紀藤は鞄を取り落とした。
「え?何故、私なのですか?一般国民は側近にはなれないはずですが・・・」
「その法律なら消しておいた。だから安心して働いていいぞ」
「理由を教えてください」
「お前のことが気に入ったからだ」
「詳しいことは悠里に話してある、彼女に聞いてくれ。俺は今から王家の会議に出なくてはいけないからな」
そう言うと玉座から降り、部屋を出て行ってしまった。
「あの、悠里どのこれは一体どういうことなのでしょうか」
はぁーっとため息をつき悠里は話し出した。
「結城王は何の打算もない、野心もない、愛想もないあなたを気に入ってしまっているんです。成績も優秀で国民の声を代表して結城王にお伝えできるから紀藤様が第一側近に選ばれました。もちろん断ることは出来ません。これはもう決定事項なのですから」
そう言われ、紀藤は眩暈を覚えた。
突然のことで頭がぐるぐる回り始めた。
こうして紀藤は結城王の元で第一の側近として働くことになったのだった。
たまに紀藤はこの時のことを思い出す。
そして一人で思い出して密かに笑うのだった。
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