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ジオンとまゆの生活
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まゆは実の母に拒絶されショックを受けた。
愛されていないことはなんとなく知っていた。
否、はっきりと分かっていた。
しかし目の当たりにして平気なほど強くはない。
いつもは平然を装うが今はそんな余裕はなかった。
今もショックで眠ったままだ。
気を失い眠るまゆの傍にジオンは付き添っていた。
すると宙から声が聞こえてきた。
「面白いことになっているね」
ふわりとジンが降りてきた。
「まさか現魔王が人間を花嫁と選ぶとはね」
じろりとジオンはジンを睨んだ。
「俺だってこうなるなんて思ってもみなかった」
「はははは、私もだ。しかもそんな幼い子供を」
ジンは愉快そうに笑っている。
「瞳の色少しずつ黒に戻ってるよ?気づいてる?」
「は?そんなはず・・・」
そう言いながら鏡のある部屋へジオンは向かった。
するとほんの少し黒色が混じっていた。
「この娘の本当の願いに気付いたかい?」
ジオンは首を横に振る。
「わからん」
「鈍いねぇ」
呆れたように言われジオンは苛立ちを覚えた。
「じじぃ・・・俺は間違えてないよな?」
「・・・さぁ?それを決めるのは君たち2人だろう?」
ジンは立ち上がりまだ眠るまゆを眺めた。
「将来、物凄く可愛くなりそうだ」
くくくっと喉の奥で笑いふっとジンは姿を消した。
「・・・」
何故目の色が戻ってきたのか分からなかった。
目を押さえながら今まであったことを考えてみた。
しかし答えが出てこなかった。
「何で急に戻ってきたんだ?」
(俺はまだまゆの願いを叶えていない)
ジオンは無意識にまゆの願いを叶えているとしか思えなかった。
(俺のやっていることは間違えじゃないよな?)
(あんな親の元に置いておくくらいなら俺の物にしたほうがいい)
ジオンは宙を仰ぎ見た。
そうしているとまゆが目を覚ました。
「・・・ん?」
「大丈夫か?」
暫くぼーっとしていたが状況が飲み込めたように頷いた。
「腹、減っただろう?買い物に行って食材買ってきたから作ってみた」
部屋中少し焦げ臭かった。
「何を作ったの?」
「・・・よくわからないものになった・・・」
「ふふふ、変なの」
ジオンが見た初めてのまゆの笑顔だった。
ジオンの胸が高鳴る。
悟られない様にジオンはそっぽを向いた。
まゆは食卓に行き何が出来ているのか見てみた。
「炒飯?」
「そのつもりだ。焦げてはいるが食えないほど悪くない」
魔王自ら作ったというのだからおかしい。
きっと初めて作ったのだろう。
彼の一生懸命さが嬉しくてまた泣いてしまいそうになった。
「ジオン、ありがとう。簡単な物なら私も作れるから明日は一緒に作ろう」
「ああ、頼む」
2人は苦笑いを浮かべながら食事を終えた。
「・・・食べなくても平気なんじゃなかったの?」
「食べて悪いことはない。1人で食べるより2人で食べる方が美味いだろう」
「・・・そうだね」
家にいた頃の事を思い出しまゆは全然美味しくなかったなと思った。
(ジオンと食べたから美味しく感じたのだろうか?)
ジオンは優しい。
私の事を大事にしてくれる。
(でもそれは契約者だからではないのだろうか・・・)
「ジオン・・・本当に花嫁は私で良いの?」
突然の質問にジオンの動きが止まった。
「何を今更。ちゃんと誓いのキスも贈ったじゃないか」
「私まだ小学生だし、あと10年は待たせちゃうよ」
そう言うとジオンがしゃがみまゆと目を合わせながら言った。
「後悔なんてしていない10年だろうと20年だろうと待ってやる!」
「ジオン、ありがとう」
まゆはそう言いジオンの体に抱きついた。
2人はそのまま床に転がりじゃれ合うようにキスを繰り返した。
すると軽いキスだったものが徐々に深いものへと変わっていった。
気が付くとまゆはジオンに組み敷かれていた。
二人の間に沈黙が落ちた。
それでも見つめ合い深いキスを交わした。
ジオンのキスは口腔内を犯すように荒々しいものだった。
息もうまく出来ていないまゆに気が付いていない様子だった。
それほどまゆを欲しているという事なのだろう。
(く・・・苦しい)
慣れないキスに喘ぎながらまゆはされるがままとなった。
その時だった急にまゆの上からジオンが退いたのだ。
「ジ・・・ジオン?どうしたの?」
「今こっちに来るな!」
まゆはよくわからないが近づかないようにした。
実はこの時ジオンのモノが勃ってしまっていたのだ。
それをまゆに知られたくなかった。
耳まで真っ赤にしているジオンはまゆの目に可愛く映った。
愛されていないことはなんとなく知っていた。
否、はっきりと分かっていた。
しかし目の当たりにして平気なほど強くはない。
いつもは平然を装うが今はそんな余裕はなかった。
今もショックで眠ったままだ。
気を失い眠るまゆの傍にジオンは付き添っていた。
すると宙から声が聞こえてきた。
「面白いことになっているね」
ふわりとジンが降りてきた。
「まさか現魔王が人間を花嫁と選ぶとはね」
じろりとジオンはジンを睨んだ。
「俺だってこうなるなんて思ってもみなかった」
「はははは、私もだ。しかもそんな幼い子供を」
ジンは愉快そうに笑っている。
「瞳の色少しずつ黒に戻ってるよ?気づいてる?」
「は?そんなはず・・・」
そう言いながら鏡のある部屋へジオンは向かった。
するとほんの少し黒色が混じっていた。
「この娘の本当の願いに気付いたかい?」
ジオンは首を横に振る。
「わからん」
「鈍いねぇ」
呆れたように言われジオンは苛立ちを覚えた。
「じじぃ・・・俺は間違えてないよな?」
「・・・さぁ?それを決めるのは君たち2人だろう?」
ジンは立ち上がりまだ眠るまゆを眺めた。
「将来、物凄く可愛くなりそうだ」
くくくっと喉の奥で笑いふっとジンは姿を消した。
「・・・」
何故目の色が戻ってきたのか分からなかった。
目を押さえながら今まであったことを考えてみた。
しかし答えが出てこなかった。
「何で急に戻ってきたんだ?」
(俺はまだまゆの願いを叶えていない)
ジオンは無意識にまゆの願いを叶えているとしか思えなかった。
(俺のやっていることは間違えじゃないよな?)
(あんな親の元に置いておくくらいなら俺の物にしたほうがいい)
ジオンは宙を仰ぎ見た。
そうしているとまゆが目を覚ました。
「・・・ん?」
「大丈夫か?」
暫くぼーっとしていたが状況が飲み込めたように頷いた。
「腹、減っただろう?買い物に行って食材買ってきたから作ってみた」
部屋中少し焦げ臭かった。
「何を作ったの?」
「・・・よくわからないものになった・・・」
「ふふふ、変なの」
ジオンが見た初めてのまゆの笑顔だった。
ジオンの胸が高鳴る。
悟られない様にジオンはそっぽを向いた。
まゆは食卓に行き何が出来ているのか見てみた。
「炒飯?」
「そのつもりだ。焦げてはいるが食えないほど悪くない」
魔王自ら作ったというのだからおかしい。
きっと初めて作ったのだろう。
彼の一生懸命さが嬉しくてまた泣いてしまいそうになった。
「ジオン、ありがとう。簡単な物なら私も作れるから明日は一緒に作ろう」
「ああ、頼む」
2人は苦笑いを浮かべながら食事を終えた。
「・・・食べなくても平気なんじゃなかったの?」
「食べて悪いことはない。1人で食べるより2人で食べる方が美味いだろう」
「・・・そうだね」
家にいた頃の事を思い出しまゆは全然美味しくなかったなと思った。
(ジオンと食べたから美味しく感じたのだろうか?)
ジオンは優しい。
私の事を大事にしてくれる。
(でもそれは契約者だからではないのだろうか・・・)
「ジオン・・・本当に花嫁は私で良いの?」
突然の質問にジオンの動きが止まった。
「何を今更。ちゃんと誓いのキスも贈ったじゃないか」
「私まだ小学生だし、あと10年は待たせちゃうよ」
そう言うとジオンがしゃがみまゆと目を合わせながら言った。
「後悔なんてしていない10年だろうと20年だろうと待ってやる!」
「ジオン、ありがとう」
まゆはそう言いジオンの体に抱きついた。
2人はそのまま床に転がりじゃれ合うようにキスを繰り返した。
すると軽いキスだったものが徐々に深いものへと変わっていった。
気が付くとまゆはジオンに組み敷かれていた。
二人の間に沈黙が落ちた。
それでも見つめ合い深いキスを交わした。
ジオンのキスは口腔内を犯すように荒々しいものだった。
息もうまく出来ていないまゆに気が付いていない様子だった。
それほどまゆを欲しているという事なのだろう。
(く・・・苦しい)
慣れないキスに喘ぎながらまゆはされるがままとなった。
その時だった急にまゆの上からジオンが退いたのだ。
「ジ・・・ジオン?どうしたの?」
「今こっちに来るな!」
まゆはよくわからないが近づかないようにした。
実はこの時ジオンのモノが勃ってしまっていたのだ。
それをまゆに知られたくなかった。
耳まで真っ赤にしているジオンはまゆの目に可愛く映った。
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