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すれ違い
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会社帰りいつも2人で来ていた喫茶店に1人ぽつんといるとまるで世界から取り残された気持ちになってくる。
告白して両想いになったはずなのに最近はなかなか翔と会う時間がなくなってしまった。
連絡してもすぐには返信が無く琴音は凄く不安になった。
会いたくて会いたくて仕方なかった。
家にじっとしていられないほど、不安感が募っていく。
琴音は翔と一緒に来た喫茶店へ1人で来るようになっていた。
鞄からスマホを取り出し着信を見ても翔からの履歴はなかった。
「はぁ~・・・どうしてこんなことになってしまったのかな」
その時だった。
スマホが鳴った。
急いでスマホを取り翔の声を聞いた。
「今、なにしてる?」
「いつもの喫茶店でお茶飲んでるよ。来れる?」
「悪い仕事が忙しくていけないんだ」
「・・・そっか。お仕事頑張ってね?」
そう言い通話をやめた。
琴音は喫茶店から出て家路についた。
翔は最近連絡も通話も難しいようで、仕事が忙しいのだろうと思った。
頭では割り切っているけれど心がついていかない。
何もやる気が起きず布団に潜り込みそのまま眠りに入ってしまった。
琴音は夢を見た。
あの少年の夢だった。
その少年と遊ぶ夢を見た琴音だった。
(ねぇ、あなたは誰なの?)
少年の顔はぼやけて見えない。
分かるのは服装と髪の色くらいだった。
琴音は少年の背に手を伸ばした。
決して少年に追いつくことが出来ない。
ようやくつかんだと思ったのは少年ではなく翔の洋服だった。
翔と少年はよく似ているから頭が混乱しているのかもしれない。
もし、あの少年が翔だったら嬉しいと思った。
目が覚めたのは夜になってからだった。
最近は翔とすれ違いが多い。
その為こういう夢を見るのだろうと思った。
しかし、琴音は次会った時聞いてみようと思っている。
スマホが光っているどうやら着信があったみたいだった。
重たい体を起こし、スマホを手に取った。
”20時に喫茶店で待つ”と留守録に残っていた。
慌てて時計を見ると21時になろうとしていた。
ダメもとで慌ててスマホで連絡を入れた。
すると少し不機嫌そうな声の翔が出た。
「・・・来れそう?」
そう訊ねられ胸が痛んだ。
「うん・・・ゴメン気が付かなくて・・・」
「いや、いいよ。急だったし」
「今から家を出るから待っていて?」
「分かった」
通話を終え急いで家を後にした。
髪もぼさぼさ、服もダサい。
でも、これ以上待たせたくなかった。
告白して両想いになったはずなのに最近はなかなか翔と会う時間がなくなってしまった。
連絡してもすぐには返信が無く琴音は凄く不安になった。
会いたくて会いたくて仕方なかった。
家にじっとしていられないほど、不安感が募っていく。
琴音は翔と一緒に来た喫茶店へ1人で来るようになっていた。
鞄からスマホを取り出し着信を見ても翔からの履歴はなかった。
「はぁ~・・・どうしてこんなことになってしまったのかな」
その時だった。
スマホが鳴った。
急いでスマホを取り翔の声を聞いた。
「今、なにしてる?」
「いつもの喫茶店でお茶飲んでるよ。来れる?」
「悪い仕事が忙しくていけないんだ」
「・・・そっか。お仕事頑張ってね?」
そう言い通話をやめた。
琴音は喫茶店から出て家路についた。
翔は最近連絡も通話も難しいようで、仕事が忙しいのだろうと思った。
頭では割り切っているけれど心がついていかない。
何もやる気が起きず布団に潜り込みそのまま眠りに入ってしまった。
琴音は夢を見た。
あの少年の夢だった。
その少年と遊ぶ夢を見た琴音だった。
(ねぇ、あなたは誰なの?)
少年の顔はぼやけて見えない。
分かるのは服装と髪の色くらいだった。
琴音は少年の背に手を伸ばした。
決して少年に追いつくことが出来ない。
ようやくつかんだと思ったのは少年ではなく翔の洋服だった。
翔と少年はよく似ているから頭が混乱しているのかもしれない。
もし、あの少年が翔だったら嬉しいと思った。
目が覚めたのは夜になってからだった。
最近は翔とすれ違いが多い。
その為こういう夢を見るのだろうと思った。
しかし、琴音は次会った時聞いてみようと思っている。
スマホが光っているどうやら着信があったみたいだった。
重たい体を起こし、スマホを手に取った。
”20時に喫茶店で待つ”と留守録に残っていた。
慌てて時計を見ると21時になろうとしていた。
ダメもとで慌ててスマホで連絡を入れた。
すると少し不機嫌そうな声の翔が出た。
「・・・来れそう?」
そう訊ねられ胸が痛んだ。
「うん・・・ゴメン気が付かなくて・・・」
「いや、いいよ。急だったし」
「今から家を出るから待っていて?」
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でも、これ以上待たせたくなかった。
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