青い葉桜の下で

えりー

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リアンと同室

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「今日からこの部屋で過ごしてくれ」
そう言い今いる部屋をさした。
「え?じゃぁ、リアンはどうすんですか?」
「もちろんこの部屋で一緒に過ごす」
「ええっ!?」
「何か問題があるか?」
リアンのとんでもない発言に真理子は驚いた。
問題だらけだ。着替えとか寝る時とか・・・。
真理子はまだ男性と付き合たこともない。
それなのにいきなり今日から同室にされてしまっては困る。
「・・・一緒は嫌です」
「俺が嫌いなのか?」
「-・・・わかりませんが、一緒の部屋は無理です」
”木”としてのリアンは大好きだったが人型になっているリアンはまだわからない。
そこへズイッと綺麗な顔が近づく。
「誰が何と言おうと真理子と同室だ」
耳元で囁かれた。
ドキンと胸が高鳴った。
リアンは髪も瞳も緑色をしている。
まるであの”木”の葉のような澄んだ緑。
こんな状況なのに綺麗だなと見惚れてしまうくらいだった。
気が付くとベッドに押し倒されていた。
そしてゆっくりと唇を奪われた。
「俺は真理子が好きなんだ!一緒にいたい」
リアンにキスされても不快感は無かった。
「・・・どうして私にこだわるの?」 
「俺はお前が幼い時から見守って来た。”生きたい”と泣いている真理子を美しいと思った」
「!」
真理子は何かある度に”桜の大木”に話をしに行っていた。
例え返事がもらえなくてもまるで聞いてもらっている気になった。
だから安心して泣き、愚痴もたくさん零した。
真理子は急に恥ずかしくなり顔を赤くした。
「そんな真理子を放っておけるはずないだろう?」
「そ、それと同室は関係ないんじゃ・・・」
(こんな事なら”木”に話さなければよかった!恥ずかしい!)
「少しでも一緒にいたいんだ」
「・・・ずるいです。そんな言い方」
真理子にはあとわずかな時間しか残されていない。
思わず涙ぐみそうになった。
「何とでも言え、俺は真理子と居る為なら少しくらい嫌われても良いと思っている」
「嫌われるような事するの?」
素朴な疑問を投げかけてみた。
「するさ。少しだけな。好きな女が傍にいて手を出さない男がいるか?」
「!!」
何をされるかわからないが少し低い声音で言われぞくりとした。
結局根負けして同室を許可してしまう真理子だった。
「俺は今から仕事に行かなければならない」
「え?」
「不本意ながらな」
「何処へ行くんですか?」
「執務室だ。この国を安定させる為に会議があるからその準備だ」
真理子はリアンと離れなければいけないと知り急に心細くなった。
「そっか・・・仕事なら仕方ないですね!」
「いいか、真理子。ここの城の人間は・・・人間に見える者たちは必ずしも良い者ばかりではない」
リアンが何を言いたいのかわからないでいると真理子に丁寧に説明をしてくれた。
「人間を恨んでいる者も多くいる。人間はずっと自然破壊を繰り返している」
「あ・・・」
確かにそう思うと人間を良く思わない”木”はたくさんいるだろう。
「この部屋は安全だ。俺の信頼するメイドを1人付けておいた。俺がいない間はそいつが守ってくれるだろう」
「はい・・・」
「いいか?”木”をむやみに信頼してはいけない」
真理子は頷いた。
「俺はもう行く」
「・・・はい・・・」
心細くて小さく返事をするとまたキスされてしまった。
「そんな顔を見たくて連れてきたわけじゃない。真理子には笑顔の方が似合う」
「~っ」
2度目不意打ちのキスに呆然としているうちに、部屋からリアンの姿は消えていた。
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