22 / 30
銀の兄の花嫁
我慢の限界
しおりを挟む
「はぁ、んぅ、んぅ」
「あふ、ふぅ・・・っ」
長いキスからなかなか解放されない。
日吉とのキスは気持ちが良いから好きなのだが最近のキスは長い上にしつこい。
日奈子は膝から崩れ落ちた。
「おっと」
そういい日奈子を支えた。
日吉は日奈子の事を愛しすぎている。
自覚はあるが自分をコントロールする自信が無くなってきた。
日奈子があまりにも可愛すぎて愛しすぎて壊してしまいそうで怖くなる。
(ああ・・・もう駄目だ)
「日奈子、話がある」
「何?改まって」
日奈子は無邪気に笑っている。
しかし日吉は悲痛の表情を浮かべている。
「日吉、どうしたの?」
「日奈子、暫く距離を置かないか?」
日奈子は言われていることがわからず小首を傾げている。
「距離を置くってどういう意味?」
「会わないという意味だ」
「どうして!?私何かした?」
「違う。日奈子は悪くない。俺が日奈子を・・・抱きたくて仕方なくなっただけなんだ」
日奈子は以前あったことを思いだし真っ赤になった。
「このまま会っていると抱いてしまいそうになる」
「嫌だよ、日吉と離れるなんて」
日吉の目が妖しく煌く。
「それでは、抱かせてくれるのか?」
「うっ、それは・・・」
日吉は、はぁーっと溜息を付きすごくつらそうな表情を浮かべている。
「頼む、逃がせてやれるうちに俺から逃げてくれ」
日奈子はその日は言われた通り家へ帰った。
しかし、家に帰っても学校にいても日吉の事が気になって仕方ない。
こんな状態2人にとって良くないと日奈子は思った。
日奈子は覚悟を決めた。
日吉に抱かれようと。
今週、山に行き抱いてもらおう。
日奈子にとっては未知の世界だ。
どんなことが待っているか分からない。
しかし、あんなに苦しそうな日吉を1人放っておくことなどできない。
あれ以上恥ずかしいことをされるという覚悟を決め週末日奈子は山へ行くことにした。
その頃の日吉は山の社に籠り、1人で過ごしていた。
神の仕事にも手がつかず何もやる気が無くなっていた。
「俺は判断を間違えたか?」
だが、ああするしか今の自分から日奈子を守ることが出来なかった。
他に手段を思いつかなかった。
(日奈子は今頃何をしているだろうか)
日奈子の事ばかり考え1日を過ごしていた。
そうして、1週間が経った。
日吉は社に近づいてくる人の気配に気がついた。
その気配は愛しい日奈子のものだった。
「日奈子・・・?」
「日吉・・・私・・・」
日奈子を見るなり日吉は険しい顔をした。
「何をしにきた!早く帰れ!」
「嫌!私は、日吉に抱かれに来たの」
日吉は目を見開き驚いた。
「・・・本気で言っているのか?」
「うん」
「あれ以上の事をするんだぞ?」
「分かってる」
「初めてだから痛みを伴うぞ?」
「知ってる」
「本当に良いのか?」
「うん。そうすれば日吉はもう苦しくなくなるんでしょう?」
「それはそうだが・・・」
「もしかして迷惑だった?」
「違う!そうじゃない・・・」
日吉はぎゅっと日奈子を抱きしめた。
そうして手を引き社の中へ連れて行った。
「あふ、ふぅ・・・っ」
長いキスからなかなか解放されない。
日吉とのキスは気持ちが良いから好きなのだが最近のキスは長い上にしつこい。
日奈子は膝から崩れ落ちた。
「おっと」
そういい日奈子を支えた。
日吉は日奈子の事を愛しすぎている。
自覚はあるが自分をコントロールする自信が無くなってきた。
日奈子があまりにも可愛すぎて愛しすぎて壊してしまいそうで怖くなる。
(ああ・・・もう駄目だ)
「日奈子、話がある」
「何?改まって」
日奈子は無邪気に笑っている。
しかし日吉は悲痛の表情を浮かべている。
「日吉、どうしたの?」
「日奈子、暫く距離を置かないか?」
日奈子は言われていることがわからず小首を傾げている。
「距離を置くってどういう意味?」
「会わないという意味だ」
「どうして!?私何かした?」
「違う。日奈子は悪くない。俺が日奈子を・・・抱きたくて仕方なくなっただけなんだ」
日奈子は以前あったことを思いだし真っ赤になった。
「このまま会っていると抱いてしまいそうになる」
「嫌だよ、日吉と離れるなんて」
日吉の目が妖しく煌く。
「それでは、抱かせてくれるのか?」
「うっ、それは・・・」
日吉は、はぁーっと溜息を付きすごくつらそうな表情を浮かべている。
「頼む、逃がせてやれるうちに俺から逃げてくれ」
日奈子はその日は言われた通り家へ帰った。
しかし、家に帰っても学校にいても日吉の事が気になって仕方ない。
こんな状態2人にとって良くないと日奈子は思った。
日奈子は覚悟を決めた。
日吉に抱かれようと。
今週、山に行き抱いてもらおう。
日奈子にとっては未知の世界だ。
どんなことが待っているか分からない。
しかし、あんなに苦しそうな日吉を1人放っておくことなどできない。
あれ以上恥ずかしいことをされるという覚悟を決め週末日奈子は山へ行くことにした。
その頃の日吉は山の社に籠り、1人で過ごしていた。
神の仕事にも手がつかず何もやる気が無くなっていた。
「俺は判断を間違えたか?」
だが、ああするしか今の自分から日奈子を守ることが出来なかった。
他に手段を思いつかなかった。
(日奈子は今頃何をしているだろうか)
日奈子の事ばかり考え1日を過ごしていた。
そうして、1週間が経った。
日吉は社に近づいてくる人の気配に気がついた。
その気配は愛しい日奈子のものだった。
「日奈子・・・?」
「日吉・・・私・・・」
日奈子を見るなり日吉は険しい顔をした。
「何をしにきた!早く帰れ!」
「嫌!私は、日吉に抱かれに来たの」
日吉は目を見開き驚いた。
「・・・本気で言っているのか?」
「うん」
「あれ以上の事をするんだぞ?」
「分かってる」
「初めてだから痛みを伴うぞ?」
「知ってる」
「本当に良いのか?」
「うん。そうすれば日吉はもう苦しくなくなるんでしょう?」
「それはそうだが・・・」
「もしかして迷惑だった?」
「違う!そうじゃない・・・」
日吉はぎゅっと日奈子を抱きしめた。
そうして手を引き社の中へ連れて行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる