自他ともに認めるロリコンですが何か?

えりー

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付き合うって・・・?

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付き合うって具体的にどうするんだ?
今までゲームの中でしか付き合ってきて事がないからわからないや。
こういう時は
「兄ちゃーん!付き合うって具体的に何をするんだ?」
「ぶふっ」
兄は飲んでいたお茶を吹き出した。
「うぉ、大丈夫?」
「おまえなぁ~・・・」
そう言いつつ耳打ちして教えてくれた。
翔太は顔を赤らめて茹でだこのようになってしまった。
翔太はまだ18禁のゲームをやったこともない。
まさか兄からをふられるとは思っていなかった。
せいぜい手をつないだり、キスをしたりするくらいだと思ていた。
しかし話を聞くとどうもそういうわけではないらしい。
つい真紀が乱れたところを想像してしまった。
(ロリが乱れる・・・)
想像するだけで体の中心が熱くなる。
その妄想を打ち消すため外へ飛び出し純粋な翔太は走り出した。
兄はその様子を見て笑った。

とりあえず長身ロリコン&オタク男とロリお嬢様の交際が始まった。
今日も一緒にティーパーティーを楽しんでいた。
「あの、俺たち付き合ってるんですよね?」
真紀はあいまいに答えた。
「え?うん、一応・・・」
「それで、言いにくいんですが、性交渉はまだ早いと思います!」
「・・・!!?」
真紀はいきなり妙な事を言われ紅茶を吹き出しそうになった。
「真紀さん大丈夫ですか?」
そう言いって真紀の小さな背中をさすってくれた。
「なっ、急に何の話をし出すの!?」
「え?兄から昨日教わったんです。付き合い始めたらやることを」
真紀は全力で否定した。
「それは愛し合った者同士がする行為であって、付き合っているからするというものじゃないわ!」
「ああ、びっくりした。そうだったんですね」
真紀は思った。
(びっくりしたのはこっちよ!!そういう話は男同士でやってよね)
「・・・真紀さん一応付き合っているんですからもっと恋人らしいことしてみたいです」
「例えば?」
「キスしてみてもいいですか?」
かしゃんっと真紀はティーカップを落としそうになった。
危うくお気に入りのものを壊すところだった。
「キス・・・?」
「はい」
「・・・いいわよ」
そう言って目を閉じたがいつまでたっても唇にその感触はない。
頬に温かな感触が落ちてきた。
「ああ、思った通り子供の頬っぺたと同じ位柔らかい」
「私はこう見えても高校生よ!!」
(何よ今のキス!子ども扱いして!!悔しい)
「キスっていうのはこうするのよ」
そう言い、翔太の襟首を引っ張り唇にキスをした。
自分でも何でそうしたのか真紀には分らなかった。
ただ単に悔しかっただけなのかもしれない。
子ども扱いされたことが・・・。
真紀はいつの間に翔太の事が好きになっていた。
けれども彼は自分の容姿にしか惹かれていないような気がする。
「ねぇ、もし私が大きくなっても好きでいてくれる?」
彼にそう訊ねるとその質問の意味がよくわからなかったようだ。
「もう大きくはならないと思います」
そんな返事が返ってきた。
(ロリコンはやはりロリコンだわ)
これから時間はたくさんある。
今度は私の方から振り向かせようと思う真紀だった。

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