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翔太と真紀
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真紀は今日自分からキスをした。
それは少しでも自分を意識してほしくての行動だった。
翔太はロリコンで真紀の容姿にしか興味が無いように感じた。
翔太に少しでも自分を見て欲しかった。
因みに真紀のファーストキスだった。
翔太は動揺していたが、真紀の気持ちに気がついてくれたかはわからない。
(翔太は鈍いから・・・)
真紀は少しへこんでいた。
ここまでやってももし意識されなかったら悲しい。
ロリコンを落とす方法は割と簡単なのかもしれない。
そういう風に振舞えばいい。
真紀は決めた。
子供っぽく振舞ってみようと。
自分を見てもらうのはそれからでもいいはずだ。
真紀は翌日フリルのたくさんついた服を着て彼を家へ招いた。
翔太は固まっていた。
(超可愛い!!)
「どうしたの翔太?」
「い、いえ何でもありません」
作戦は成功した。
彼は顔を赤らめ、真紀を凝視している。
真紀は心の中で喜んだ。
翔太は真紀を眺めてこう言った。
「どうしたんですか?そういう服嫌いかと思ってました」
真紀はぎくりとした。
確かに真紀はこういう子供ぽい服は好まない。
しかし彼を落とすために着ているなんて口が裂けても言えなかった。
「今日はこういう気分だったのよ」
「そうなんですか」
「でも真紀さんのいつもの服も好きです」
翔太のその一言が真紀は嬉しかった。
(なんだ、ちゃんと私も見てくれているんだ)
それに気がつき真紀は翔太は本当に優しいと思った。
「今日の服装ももちろん好きです!!よく似合っています!」
翔太はやや興奮気味でそう言った。
(・・・やっぱりロリロリしている方が好みなのね)
少し真紀はがっかりした。
でも真紀はそんな翔太が好きだ。
いつも正直でみていて気持ちがいい。
「翔太はいつも制服なのね」
真紀は話をそらした。
「洋服あんまり持っていなくて無難な物もわからなくて・・・迷ていたら結局制服になっちゃうんです」
そういい苦笑いを浮かべた。
「・・・それなら今度、一緒に買い物に行きましょう?洋服を買いに」
「はい」
翔太はおこずかいをゲームや本につぎ込んでいたので服を買ったりしたことがなかった。
翔太はロリコンでありオタクでもある。
やっぱり価値観も普通とずれている。
それでも真紀の為に努力しようとしてくれている。
真紀は翔太に抱きついてみた。
彼の反応をみたかった。
翔太は初めこそ驚きはしたものの抱きしめ返してくれた。
(うわぁ。小さい、可愛い!!)
翔太は口にこそ出さなかったがそう思った。
「どうしたんですか?」
「・・・なんとなくよ」
「?」
翔太は小首を傾げた。
(まぁ、いいや。このまま抱きしめていたい。・・・というかテイクアウトしたい!!)
翔太はそんな事を思っていた。
二人の交際の仕方がおかしいのはお互いが少し変わっているせいでもある。
それでもこれからも仲良くやっていけたらいいなと二人は思った。
それは少しでも自分を意識してほしくての行動だった。
翔太はロリコンで真紀の容姿にしか興味が無いように感じた。
翔太に少しでも自分を見て欲しかった。
因みに真紀のファーストキスだった。
翔太は動揺していたが、真紀の気持ちに気がついてくれたかはわからない。
(翔太は鈍いから・・・)
真紀は少しへこんでいた。
ここまでやってももし意識されなかったら悲しい。
ロリコンを落とす方法は割と簡単なのかもしれない。
そういう風に振舞えばいい。
真紀は決めた。
子供っぽく振舞ってみようと。
自分を見てもらうのはそれからでもいいはずだ。
真紀は翌日フリルのたくさんついた服を着て彼を家へ招いた。
翔太は固まっていた。
(超可愛い!!)
「どうしたの翔太?」
「い、いえ何でもありません」
作戦は成功した。
彼は顔を赤らめ、真紀を凝視している。
真紀は心の中で喜んだ。
翔太は真紀を眺めてこう言った。
「どうしたんですか?そういう服嫌いかと思ってました」
真紀はぎくりとした。
確かに真紀はこういう子供ぽい服は好まない。
しかし彼を落とすために着ているなんて口が裂けても言えなかった。
「今日はこういう気分だったのよ」
「そうなんですか」
「でも真紀さんのいつもの服も好きです」
翔太のその一言が真紀は嬉しかった。
(なんだ、ちゃんと私も見てくれているんだ)
それに気がつき真紀は翔太は本当に優しいと思った。
「今日の服装ももちろん好きです!!よく似合っています!」
翔太はやや興奮気味でそう言った。
(・・・やっぱりロリロリしている方が好みなのね)
少し真紀はがっかりした。
でも真紀はそんな翔太が好きだ。
いつも正直でみていて気持ちがいい。
「翔太はいつも制服なのね」
真紀は話をそらした。
「洋服あんまり持っていなくて無難な物もわからなくて・・・迷ていたら結局制服になっちゃうんです」
そういい苦笑いを浮かべた。
「・・・それなら今度、一緒に買い物に行きましょう?洋服を買いに」
「はい」
翔太はおこずかいをゲームや本につぎ込んでいたので服を買ったりしたことがなかった。
翔太はロリコンでありオタクでもある。
やっぱり価値観も普通とずれている。
それでも真紀の為に努力しようとしてくれている。
真紀は翔太に抱きついてみた。
彼の反応をみたかった。
翔太は初めこそ驚きはしたものの抱きしめ返してくれた。
(うわぁ。小さい、可愛い!!)
翔太は口にこそ出さなかったがそう思った。
「どうしたんですか?」
「・・・なんとなくよ」
「?」
翔太は小首を傾げた。
(まぁ、いいや。このまま抱きしめていたい。・・・というかテイクアウトしたい!!)
翔太はそんな事を思っていた。
二人の交際の仕方がおかしいのはお互いが少し変わっているせいでもある。
それでもこれからも仲良くやっていけたらいいなと二人は思った。
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退会済ユーザのコメントです
ありがとうございます。
そういうのに憧れています(笑)
お嬢様でロリ顔の高校生いい設定ですねぇ~
ありがとうございます!
滅多に現実世界の話を書かないので苦戦しながら書いてます(^^)