7 / 9
鵺の訪問
しおりを挟む
鵺は以前、興味本位でみくるを呼んだ。
しかし会ってみると本気で欲しくなった。
会いたいと思うようになっていた。
みくるが愛おしくて堪らなくて気持ちが抑えられなくなった。
「会いに行くとするか・・・」
鵺は着物を上に羽織、空間を切り裂いてみくるの家にやってきた。
そして八代の結界に触れ、あっという間にガラス細工を壊すみたいにパリンっと割りその割れ目から家に入った。
そもそも邪な思いは抱いていないので結界を壊す必要はなかったがわざと結界を壊した。
八代への嫌がらせだった。
異変に気が付いた八代は警戒態勢に入った。
「みくる!鵺の気配がする!!この部屋から絶対出るなよ!?」
「うん!」
そう言うと八代はみくるを置いて部屋から去って行った。
廊下を走って玄関まで来た八代は自ら玄関を開けた。
「やぁ、こんばんは」
「・・・何の用だ・・・」
八代は怒りを露わにしている。
それとは正反対に余裕の表情を浮かべて優雅に微笑んでいる鵺。
2人の相性は最悪だろう。
「私は、ただ愛おしいみくるに会いに来ただけだよ」
「・・・愛おしいだと?」
信じがたい言葉だった。
妖が人間に本気で恋をしている。
「みくるはもう俺のものだ」
「へぇ、もう契りでも交わしたのかな?」
その言葉に八代は頭に血が上った。
「そんな事しなくても想いは通じ合っている!」
「だが、彼女からあの霊力を取り除かなくてはいけないことくらいわかっているよね?」
そう、みくるに負担をかけず霊力を取り除く方法は抱く事しかない。
そんな事言われなくても分かっている。
でもなかなかみくるに手が出せない。
あの屈託なく笑う顔を見ていると抱きたくても抱けない。
「君が抱かないのなら私が抱こうかと思っている」
「霊力が目当てか?」
「私はもう妖たちとの争い事にも何の興味もない。ただみくるが欲しいだけだよ」
そう言い鵺はにっこりと笑ってみせた。
「上がらせてもらうよ」
「ちょっと待てよ!!勝手に上がるな!」
鵺は八代の制止を振り切ってみくるの居る部屋の戸を開けた。
「・・・鵺・・・」
あからさまにみくるが警戒すると鵺は言った。
「今日はみくるに会いに来ただけだ。少し話があってね」
「話って?」
「おい!そいつはまだ何も知らないんだ!話すな、鵺」
八代は鵺に掴みかかった。
しかし呆気なく八代は吹き飛ばされ壁に叩きつけられた。
「みくるの霊力を取り除く方法があるんだ」
「え・・・、そんな事出来るの?」
「出来るよ。簡単な事だ、俺たちのどちらかに抱かれればいい」
一瞬呼吸を忘れてしまったみくるだった。
「もちろん、君たちが両想いなのは知っているよ」
「じゃあ、引き下がってくれませんか?」
みくるは控えめに言った。
しかし、鵺は諦めてくれそうにない。
「私にはまだ早い話だと思います・・・」
「もう16歳だろう?体の準備は出来ているんじゃないかな?」
そう言われかぁっと顔が熱くなるのを感じた。
「くっ・・・。」
壁に叩きつけられた八代が意識を取り戻した。
「精神的には幼いかもしれないが体は大人と変わらないだろう」
「・・・それ以上余計な事を言うな!」
「余計かどうか判断するのは君ではなくみくるだよ」
そう言いながらまた優雅に微笑みを浮かべた。
「私は・・・八代がいいです」
「こうなることは分かってたんだ」
「じゃあ何故わざわざ教えてくれたの?」
「みくるが欲しかったからだ」
「え・・・?」
みくるは戸惑た。
その姿は愛らしく鵺の瞳に映った。
鵺はみくるを抱きしめこう告げた。
「みくるの事は諦めるよその代り君に時々会いに来てもいいかな」
「はい」
みくるはこうして霊力を無くす方法を知った。
しかし会ってみると本気で欲しくなった。
会いたいと思うようになっていた。
みくるが愛おしくて堪らなくて気持ちが抑えられなくなった。
「会いに行くとするか・・・」
鵺は着物を上に羽織、空間を切り裂いてみくるの家にやってきた。
そして八代の結界に触れ、あっという間にガラス細工を壊すみたいにパリンっと割りその割れ目から家に入った。
そもそも邪な思いは抱いていないので結界を壊す必要はなかったがわざと結界を壊した。
八代への嫌がらせだった。
異変に気が付いた八代は警戒態勢に入った。
「みくる!鵺の気配がする!!この部屋から絶対出るなよ!?」
「うん!」
そう言うと八代はみくるを置いて部屋から去って行った。
廊下を走って玄関まで来た八代は自ら玄関を開けた。
「やぁ、こんばんは」
「・・・何の用だ・・・」
八代は怒りを露わにしている。
それとは正反対に余裕の表情を浮かべて優雅に微笑んでいる鵺。
2人の相性は最悪だろう。
「私は、ただ愛おしいみくるに会いに来ただけだよ」
「・・・愛おしいだと?」
信じがたい言葉だった。
妖が人間に本気で恋をしている。
「みくるはもう俺のものだ」
「へぇ、もう契りでも交わしたのかな?」
その言葉に八代は頭に血が上った。
「そんな事しなくても想いは通じ合っている!」
「だが、彼女からあの霊力を取り除かなくてはいけないことくらいわかっているよね?」
そう、みくるに負担をかけず霊力を取り除く方法は抱く事しかない。
そんな事言われなくても分かっている。
でもなかなかみくるに手が出せない。
あの屈託なく笑う顔を見ていると抱きたくても抱けない。
「君が抱かないのなら私が抱こうかと思っている」
「霊力が目当てか?」
「私はもう妖たちとの争い事にも何の興味もない。ただみくるが欲しいだけだよ」
そう言い鵺はにっこりと笑ってみせた。
「上がらせてもらうよ」
「ちょっと待てよ!!勝手に上がるな!」
鵺は八代の制止を振り切ってみくるの居る部屋の戸を開けた。
「・・・鵺・・・」
あからさまにみくるが警戒すると鵺は言った。
「今日はみくるに会いに来ただけだ。少し話があってね」
「話って?」
「おい!そいつはまだ何も知らないんだ!話すな、鵺」
八代は鵺に掴みかかった。
しかし呆気なく八代は吹き飛ばされ壁に叩きつけられた。
「みくるの霊力を取り除く方法があるんだ」
「え・・・、そんな事出来るの?」
「出来るよ。簡単な事だ、俺たちのどちらかに抱かれればいい」
一瞬呼吸を忘れてしまったみくるだった。
「もちろん、君たちが両想いなのは知っているよ」
「じゃあ、引き下がってくれませんか?」
みくるは控えめに言った。
しかし、鵺は諦めてくれそうにない。
「私にはまだ早い話だと思います・・・」
「もう16歳だろう?体の準備は出来ているんじゃないかな?」
そう言われかぁっと顔が熱くなるのを感じた。
「くっ・・・。」
壁に叩きつけられた八代が意識を取り戻した。
「精神的には幼いかもしれないが体は大人と変わらないだろう」
「・・・それ以上余計な事を言うな!」
「余計かどうか判断するのは君ではなくみくるだよ」
そう言いながらまた優雅に微笑みを浮かべた。
「私は・・・八代がいいです」
「こうなることは分かってたんだ」
「じゃあ何故わざわざ教えてくれたの?」
「みくるが欲しかったからだ」
「え・・・?」
みくるは戸惑た。
その姿は愛らしく鵺の瞳に映った。
鵺はみくるを抱きしめこう告げた。
「みくるの事は諦めるよその代り君に時々会いに来てもいいかな」
「はい」
みくるはこうして霊力を無くす方法を知った。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる