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メモ 事件整理メモ
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奈美に電話を切られてしまった。
賢い奈美が飛躍しているって言うならば、どこかおかしいのだろうか。
私は、スマホのメモ帳に今までのことを書き出してみる。
慎也の提案で沼ニが廃校になる直接の三月三十一日に天文部で最後の観測会をやることになる。
三月三十一日。
来たのは、慎也、奈美、紗栄、理人、そして私。
十九時に集合して、部室で準備。
屋上の鍵を持っていたのは、慎也。
(理人が慎也を疑う理由の一つ)
部室の鍵は開いていた。
(これは、たぶん一ヶ月くらい後に始まるはずの校舎の解体工事に支障がないようにするためだ)
ランタンを持って屋上へ向かう。
屋上で、慎也と紗栄、理人、私で、観測会の準備をしていた。
サボっていた奈美が、貴子の遺体を見つける。
ここまで書いて、私は考える。
貴子の遺体を見つけたのは、何時くらいだったのだろう。
十九時に集合して、準備して……十九時半くらいかな。
貴子は死んでいた。
中庭のタイルの上で血を流して。
紗栄は絶叫し、私達は、三階建ての校舎の屋上から見下ろしていた。
この時に気が動転していて気づかなかったけれども、慎也が写真を撮っていた。
(写真があることを慎也が理人に隠しているということは、慎也は理人を疑っている)
「慎也も何か変なのよね。誰も信用するなだなんて、言っているし」
もちろん、理人だって変だ。
貴子のために自分は動いていると言っていたけれども、本当だろうか。
そもそも、理人の貴子のためが、信用できない。
貴子は、せめて学校の中では普通に過ごしたがっていたのに、勝手に親衛隊を作って貴子を守ろうとして貴子に怒られたこともあった。
ああ、貴子が『これ美味しい』と、一言つぶやいただけで、駅前のパン屋のフルーツサンドを毎日貴子に貢ぐために家に届けて、貴子のお母さんに叱られてたっけ。
ずいぶん強火のファンだ。
天文部に入ったのも、貴子のためだったはずだ。
なのに、貴子の遺体を見た時には、すごく冷静だった。
あの時にもう死んでいると気づいていたとしても、そもそも貴子を嫌っていた奈美ならともかく、ファンの理人は、やっぱり冷静すぎた。
メモを書いていて、自分がまだ何も分からないのだということに気付く。
私は、メモを書き進める。
帰宅した時に、貴子の部屋の灯りが点いていることに気付く。
「この時に、インターフォンを押して、貴子のお母さんに貴子は部屋にいると言われたのよね」
そして、帰ったら、貴子がテレビに映っていた。
すでに収録済みのものを流しているだけだったけど、考えたら不気味だ。
だって、貴子はすでに死んでいるのに、貴子の姿は、テレビの中では元気に笑っている。
まるで、すでに爆発してこの世にない星の光が、まだ夜空に瞬いているみたいだ。
「本当にクエーサーみたい」
地球上に瞬く星の光は、何年も前の輝きなのだ。
宇宙は広い。光すら何億光年しないと届かない場所にある。
幼稚園の時は、毎日貴子と一緒に遊んでいたのに。
公園のブランコ、鬼ごっこ、お姫様ごっこ……そうそう魔女ごっこなんてのもしたっけ?
木の実や花を集めてきてそれをバケツに入れて、魔女の窯に見立てるの。
実から出た汁や、花で、だんだん色が変わったり、匂いが変わったりして、本当の魔女になった気分で貴子と呪文なんかも作った。
あれは……どこでやったんだっけ?
そうだ。公園の奥。
植栽のつつじの影だ。
懐かしいな。
気づいた時には、私は眠ってしまっていたようだ。
起きた時には、朝で、慎也から鬼のようなメールが来ていた。
賢い奈美が飛躍しているって言うならば、どこかおかしいのだろうか。
私は、スマホのメモ帳に今までのことを書き出してみる。
慎也の提案で沼ニが廃校になる直接の三月三十一日に天文部で最後の観測会をやることになる。
三月三十一日。
来たのは、慎也、奈美、紗栄、理人、そして私。
十九時に集合して、部室で準備。
屋上の鍵を持っていたのは、慎也。
(理人が慎也を疑う理由の一つ)
部室の鍵は開いていた。
(これは、たぶん一ヶ月くらい後に始まるはずの校舎の解体工事に支障がないようにするためだ)
ランタンを持って屋上へ向かう。
屋上で、慎也と紗栄、理人、私で、観測会の準備をしていた。
サボっていた奈美が、貴子の遺体を見つける。
ここまで書いて、私は考える。
貴子の遺体を見つけたのは、何時くらいだったのだろう。
十九時に集合して、準備して……十九時半くらいかな。
貴子は死んでいた。
中庭のタイルの上で血を流して。
紗栄は絶叫し、私達は、三階建ての校舎の屋上から見下ろしていた。
この時に気が動転していて気づかなかったけれども、慎也が写真を撮っていた。
(写真があることを慎也が理人に隠しているということは、慎也は理人を疑っている)
「慎也も何か変なのよね。誰も信用するなだなんて、言っているし」
もちろん、理人だって変だ。
貴子のために自分は動いていると言っていたけれども、本当だろうか。
そもそも、理人の貴子のためが、信用できない。
貴子は、せめて学校の中では普通に過ごしたがっていたのに、勝手に親衛隊を作って貴子を守ろうとして貴子に怒られたこともあった。
ああ、貴子が『これ美味しい』と、一言つぶやいただけで、駅前のパン屋のフルーツサンドを毎日貴子に貢ぐために家に届けて、貴子のお母さんに叱られてたっけ。
ずいぶん強火のファンだ。
天文部に入ったのも、貴子のためだったはずだ。
なのに、貴子の遺体を見た時には、すごく冷静だった。
あの時にもう死んでいると気づいていたとしても、そもそも貴子を嫌っていた奈美ならともかく、ファンの理人は、やっぱり冷静すぎた。
メモを書いていて、自分がまだ何も分からないのだということに気付く。
私は、メモを書き進める。
帰宅した時に、貴子の部屋の灯りが点いていることに気付く。
「この時に、インターフォンを押して、貴子のお母さんに貴子は部屋にいると言われたのよね」
そして、帰ったら、貴子がテレビに映っていた。
すでに収録済みのものを流しているだけだったけど、考えたら不気味だ。
だって、貴子はすでに死んでいるのに、貴子の姿は、テレビの中では元気に笑っている。
まるで、すでに爆発してこの世にない星の光が、まだ夜空に瞬いているみたいだ。
「本当にクエーサーみたい」
地球上に瞬く星の光は、何年も前の輝きなのだ。
宇宙は広い。光すら何億光年しないと届かない場所にある。
幼稚園の時は、毎日貴子と一緒に遊んでいたのに。
公園のブランコ、鬼ごっこ、お姫様ごっこ……そうそう魔女ごっこなんてのもしたっけ?
木の実や花を集めてきてそれをバケツに入れて、魔女の窯に見立てるの。
実から出た汁や、花で、だんだん色が変わったり、匂いが変わったりして、本当の魔女になった気分で貴子と呪文なんかも作った。
あれは……どこでやったんだっけ?
そうだ。公園の奥。
植栽のつつじの影だ。
懐かしいな。
気づいた時には、私は眠ってしまっていたようだ。
起きた時には、朝で、慎也から鬼のようなメールが来ていた。
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