運命の赤い糸

ゴフィート

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わたし

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私は一年前から学校に通っていない。

理由は、いじめ、友人との喧嘩、先生からの嫌がらせ、勉強についていけない。

色々思い当たることはあるが、どれもそうであってそうでない気がする。

一言で言ってしまえば「失望」だろうか。

私は他の何にでもない自分自身に失望してしまったのだ。
素直に話せない自分。
勉強ができない自分。
暗い自分。
いじめられる自分。
親の心を無視する自分。

そんな自分に失望してしまった。

朱美あけみご飯置いておくから食べなさいね?」

部屋に閉じこもっている私に家族は無理矢理連れだそうとはせず、優しく接してくれる。

そんな優しさに応えず無視をし続ける自分がまた嫌になる。

やっぱり私は駄目だ。
私はまた失望を重ねる。

だが、最近私は変なものを見る。
右手の小指に血のように真っ赤な糸が結ばれてある。
糸は家の外に続いており、私が取ろうとしても取れないし、触れもしない。

私は失望失望と言っておきながらそんなおとぎ話みたいな事を妄想して、幻覚まで見ているのか。
そう思うと恥ずかしさとともに自分の浅ましさにまた失望する。

それが嫌でいくら目を擦っても、睡眠時間を長くとっても幻覚は消えてくれない。

もしかしたら幻覚ではないのかもしれない。
私は次第にそう思うようになっていき、家の外に出てこの糸が繋がっている先を確認してみたいという欲求が強まっていくのを感じる。

──でも、家の外に出るのは怖い。

家族に会って変な希望を与える罪悪感に勝てそうにもないし、同級生と会うのも嫌だ。近所の人も私をじろじろ見てくるに決まっている。

じゃあ、夜中に行こうかな。
そうすれば全てが解決する気がした。

少しだけ、少しだけ相手を確認して帰るだけだ。
遠くなら遠くで後から方法を考えればいい。
もしすぐについたら朝まで待ってその人の家の前で顔だけ確認した後、私の家の少し離れた所にある普段使われていない倉庫で夜まで待ってから家に帰る。

家族にばれないようにしないと。

私はいつの間にか迷っていた事を忘れ、まるで行くことが前提のように考えを進めていた。

あたかも見えない何かに誘導されてるかのように。
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