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『祭』と事件。そして第一王女としての立場

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『祭』の開催は一週間後。表向きは私の誕生日を祝うと言うことになっているが、裏は私がただ汚名を回復したいだけである。ただの私が得するイベント。

そんなことを考えていると、お父さんが部屋に入って来て言った。

「お前は本当に変わったよな」

そう言いながら視線は机に行っていた。やはり、勉強するのがそんなにおかしいことなのだろうか。
私が少し考えているとお父さんは頭の優しく大きな手を置き言った。

「……父さんは嬉しいよ。お前が立派な王女となることが……このままいけばお前の王女は確定だ」

王女……私には重い言葉が降り注いでくる。
こんな私が適任だとは思わない。なぜだろう。少し前までは王女とと言う言葉を気にせずにいたのになぜか今は気にしてしまう。

これは避けられぬ運命なのだろうか。
そして、次に父の口から驚きの発言を耳にする。

「……お前が王女になるにあたって……結婚しなければいけない……だからお前にいつかはお見合いをしてもらう」

「……お見合い……!!?」

私は思わず声に出して言ってしまった。すると、お父さんは少し驚いた表情をしながら言った。

「……そんなに驚くことではない……いい男が見つかるといいな」

話を進めるお父さんに私は言った。

「……お父様私はそんなの反対です!」

私の言葉にさらに驚くお父さん。
先程まで笑顔だったお父さんの顔には笑顔が消えていた。

お父さんは真面目な顔で言った。

「そんなことを言うのではない。お前は結婚して王女になるしか道はないんだぞ?」

決めつけてくるお父さんに私は言った。

「……そんなこと言わないで!!!私の道は私で開くの!!」

「お前こそ身勝手ことを言うな!」

「……お見合いはいいけど結婚はしない!!」

「……なっ!お前……」

私は怒る寸前の父を魔法で追い出した。そして、ドアを魔法で封印した。
ここ最近の勉強で魔法は得意になった。

私はベットに横たわり呟いた。

「結婚……」

将来が不安になるのだった。


   ◆

私が紅茶を飲んで落ち着いていると、部屋にお父さんが入って来た。
お父さんはものすごく失敗した顔をしていた。

私はティーカップを置いて言った。

「何があったの?」

すると、ゆっくりと顔をあげてお父さんは言った。

「……アメリア……俺やっちゃったかも」

「何を?」

「アリフィアの地雷を踏んでしまったかもしれない」

私はそれを聞いてお父さんの背中にまわり背中をさすりながら言った。

「……大丈夫よ今だけ……意地になってるだけだから……あなたは何もやってない……年頃の女の子は扱いが大変って言ったでしょ?」

「そうだな……重く受け止めすぎたかもしれない」

そう言うと、いつもの笑顔が美しいお父さんに戻った。
すると、笑顔のまま話して来た。

「『祭』の件だが……アリフィアは何の目的で?」

私は首をよくに振った。すると、お父さんは少し考えた後言った。

「……今のアリフィアが目的なくイベントなど開くはずがない。何か目的があるはず……」

「そうですね……まぁ私たちは開催をできるように進めないと嫌われちゃいますよ」

「そうだな」

お父さんはそう言い出ていきかけたがドアを閉める際言った。

「お見合いだが……隣の国ととりあえずやるか?」

私は紅茶を口に入れる瞬間に止めドアの方を見て言った。

「……考えておく」


私は部屋にメイドと二人になってしまった。
私はメイドに相談をした。

「ねぇメイド?」

「何でございましょうか」

「お見合いっていいと思う?」

「……どうでしょうかね。本人次第と言ってはなんですか……私は親が強制的に強いられるお見合いは気が進みませんね」

「そうね……アリフィアの気持ちを聞かないと……わからないわよね」

私は一口紅茶を啜った。そして、メイドは紅茶を注ごうとするが私はジェスチャーで「いい」と合図した。

メイドは一歩下がり部屋を出て行った。
私は動くかと思い、椅子をたちアリフィアの部屋まで向かうのだった。


 ◆

私は目を瞑っていたがそのまま寝ていたみたいであった。
目を起こすと、枕を使って寝ていたはずがいつの間にはお母さんの膝になっていた。

私は驚きながらも起きる。

「お母様……どうされたのですか?」

「少し、膝枕をしてやりたいと思ってね」

「そんな理由でお母様がくるはずないじゃないですか」

「見破られていた?」

「はい」

私たちは自然と笑いあいそして、お母さんは言った。

「お見合いなんだけどね……やらなくてもいいのよ?」

「ですが……お父様が言うのですから……一応やらないとと思いました」

「だけど、あなた嫌そうって聞いたわよ…実際どうなの?」

「いやは嫌です……ですが、やはり国のためならと思えばいけます……ですが」

「ですが?」

お母さんは首を傾げながら言った。そんなお母さんに対して言った。

「……相手がヤリ目的なら……嫌です」

「やり目的とは?」

「知らないならいいです……まぁ簡単に言えば私を女として見ないで性奴隷として見ることですかね……それが嫌です」

「そんな奴いないわよ……大丈夫安心して」

お母さんの胸は温かく安心できる場所であった。
私は笑顔で言った。

「……お見合いはするかもですけど……その時の気分でお願いします」

そう言うとお母さんは少し困りながら言った。

「あなた……いろいろな国からお見合いの申し出きてるのよ……あはは」

笑えない冗談を無理やり笑ったお母さんに拍手したいくらいだった。
そして、私は窓の外を見て言った。

「『祭』楽しみだな」と。
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