[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました

mikadozero

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八話 キャンバル

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私は、テオとアズサと共のキャンベルへと足を運んだ。私は、初めて見るキャンバルの街に見惚れているとアズサが言う。

「キャンバルって…水の都なんだね」

私は、そう言われればそうだなと思った。街を見渡すと家と家の間に水が張っている。というか水を川から流している。私は、なんでこんな作りにしているのかと疑問に思った。

「じゃぁ、この船に乗って行こうか」

そう言い、目の前を漕いでいた船を呼び止めて船に乗る。私たちは、少しの間船の旅を楽しんだ。

「なんで、水をこの街は張っているの?」

私が疑問だったことをアズサが質問してくれた。テオが首を傾げて惚けようとすると、船を漕いでいる人が言う。

「この街、キャンバルは昔大災害に遭いまして…その時は地面がまだありました。地面があったことによって家が延焼していきやがて、炎は街全体を覆いました。」

船を漕ぎながら一息置いて再び言う。

「その後復興に力を入れた国王は再びこんな災害を起こしてはならないと国民と誓い近くの川から水を引いて家との間に流したんです」

私は聞いてタメになったなと思った。テオが言う。

「ここで降ろしてもらえるかな」

そう言うと、船は少しずつ減速していった。やがて、船は静止して止まる。私たちは、お礼しながら降りた。テオが荷物を持って言う。

「じゃぁ入ろうか」

私たちが来た店はなんだか年季が入っていて少し入るのには勇気がいる見た目をしていた。私たちは、テオの後の続いて入って行った。中に入ると、何もなく地下へ続く階段があった。その階段を降りて行くと、扉があった。

「この扉なんですか」

アズサが突発的に言う。すると、テオが優しい声で言う。

「ワシの旧人じゃ」

そう言いながら扉を開けた。すると、中には本棚がありそれも少し蜘蛛の巣がかかっていた。全体的に年月が経っているものだった。そして、奥の方から出てきたのは少年だった。

テオは慣れた声で言う。

「久しいの…」

テオがそう言うと、少年は少し苛立ちを表しながら言う。

「じいさん何しにきたんだよ」

少年は強気でテオに対していった。テオは慣れたような手つきで少年に対して手招きをする。私は何を手渡ししているのか気になり覗き込む。すると、少年は飴で釣られていた。

少年の機嫌は良くなりテオに言う。

「で、じいさんいつものでいいんだよね?」

テオは頷き、少年は奥へと入っていった。私はテオに聞く。

「あの子って誰?」

私はテオにストレートに聞いた。すると、テオは椅子に座って言う。

「そうじゃなぁ…昔戦った共の子供じゃ」

そう言われて、私は納得しそうになるが…

「子供って何…?その人は生きているの?」

そう聞くと、テオは頷いて言う。

「今は、体調が悪くてな昔はこの辺では有名な鍛冶屋だったんじゃがな」

テオはそう言いながら水を一口啜った。私も椅子に座ろうとした時少年が帰ってきた。少年の手元には何かがあった。少年は包んでいた布をどかして見せる。

「じいさん、これが例のブツです」

なんだか、悪者の取引現場を見ているみたいだった。私は思う。

少年を見ていると…無性に撫でたくなる…私はその欲望と闘っていた。すると、アズサが私の耳元で言う。

「エマ、どうしたんですか?なんだか…体が震えてますよ」

そう言われて、私は自分の体を見る。確かに体が震えていた。私は震えを止めようと必死に踏ん張るが止まらない。すると、テオが私の方を見て言う。

「エマどうしたんじゃ?」

私はそう聞かれて、何も答えられずにいた。アズサが同じことを聞いて来る。私は欲望に負けて…

少年を勢いよく抱きついた。少年は…

「お姉さん…苦しい…苦しい…」

そう言いながら私の腕を叩いて来るが、私は緩めなかった。するとそれを見ていたアズサが無理やり離してくる。私はその力に負けて離れる。少年が言う。

「なんだよ!いきなり抱きつきやがって…」

少年の顔は少し赤らんでいた。テオが言う。

「もうこれ以上迷惑かけられないから帰るぞ」

そう言いテオは扉を開けて出て行く。アズサもテオに続いて出ていった。私も出ようと思ったが少年顔を見て…少年の耳元で言う。

「…お姉さんに抱かれて良かったんでしょ…?」

そう言うと、少年は強気で言う。

「そんなことねぇし」

正直ではない少年に対して言う。

「本当は、お姉さんのお胸柔らかかったでしょ?」

そう言うと、少年は顔を真っ赤にして黙っていた。
私は少年に対して笑顔で部屋を出ていった。外では、二人が待っていた。私は言う。

「すみません。少し少年と話していたもので…」

そう言うとテオは笑って許してくれた。アズサは軽蔑するような目で見て私の耳元で言う。

「あなたって…そう言う趣味あったのね」

私はアズサに耳で囁かれたがなんのことを言っているのか分からなかった。私はお花など見るのは趣味だが…深くは考えないことにした。

そのあとは、船を再び拾い私たちは別の店に行った。別の店は、活気がありさっきの店とは比べ物にならないと言ったら怒られそうだ。

あっという間の時間は夕方を回っていた。
私たちは街を出て家に帰ろうと少し歩き出すと、テオが言う。

「転移魔法で帰るか?」

そう聞かれて私は、楽になると思い頷く。アズサは迷っていた。私はそんなアズサに言う。

「アズサも一緒の帰ろう?」

私が優しく声をかけるとアズサは笑顔で頷いた。青い魔法陣が展開されて転移魔法が発動された。

目を開けると、いつもの家に着いていた。家のドアの前にはルーナはお出迎えしてくれた。ルーナは笑顔で手を振っていたが首を傾げて言う。

「あら、また新しいお客さん?」

私はルーナに対して頷くのだった。
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