[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました

mikadozero

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一章

十一話 旅に出る

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私は、昨日決意した。

この家にいたら、私はいつまで経っても一人前の冒険者などにはなれない。それをテオに言ったらテオは表情が穏やかだったのが険しくなり言う。

「じゃぁ、お主はわしの修行をやめてアズサと旅に出るんだな」

「そうですけど…何か問題でも?」

「問題しかないわい。あんた、することってことじゃ」

私は言われて、少し動揺をしたが気を引き締めて言う。



「…そうか…」

テオがどことなく寂しげな顔になっていた。そして、テオは猫背になりながらどこかへ行ってしまった。

どこかからアズサが出て来て、私の目の前に立って言う。

「あなた…辞めるのね…」

「…」

「まぁ、あなたの選択だから…私は着いて行くけど…この選択を誤った選択じゃないといいわね」

「ありがとう」

そう言い私は自分の部屋へと戻った。自分の部屋に戻り私は荷物をまとめていた。すると、扉が開いた。

「今日でお別れね」

そう言って入って来たのは、ルーナだった。私は黙って荷物整理をした。ルーナはそのあと何も言わずに部屋を出て行った。

そして、時刻はお昼時になりアズサと私は玄関の前まえで待っていた。最後に二人でお見送りしたいとルーナが提案して来たからである。私たちは、荷物を背負って待っていると…

「お待たせ」

そう言って出てきたのはルーナだったテオは?と思ったがルーナが近づいて私たちを抱きしめて言う。

「遠くに行っても元気でね…」

「あなたも元気で…」

私はそう言い家を離れた。そして、ルーナが手を振って見送ってくれた。私たちが見えなくなるまで…



ついにか…と思ってしまった。
エマが急にあんな態度をとったのは、“神の影響”なのである。あのまま、エマが気づかないうちに性格が真逆になってしまう。

最終的には…人類の敵となるだろう。私は、昔に“神の影響”を受けて自我を失いかけたが…ルーナと出会い自我を取り戻した。

ルーナの力は偉大であった。ルーナがいなかったらこの国はなかったんだろう。
王都には、私の彫刻がある。それも大きく。

その彫刻が私の中では恥である。昔に王都が危機を迎えた時私は王都を助けた。
その栄誉を讃えて作ったもらったが今となっては恥ずかしい産物だ。

私はルーナに問いかける。

「なぁ、ルーナエマはどうなると思う?」

「うーん…厳しいかもね」

「どうしてだ?」

「どうしてって…私があの子の“神の影響”を取り除いてあげようとしたのにあの子どこかへ行っちゃったからね」

「そうだな…私もルーナに取り除いてもらおうとしていたからなぁ」

私が部屋を出ようとしした時、彼女に止められた。

「テオ?」

「なんだ?」

「彼女を陰から助けてあげて」

私は、小さく頷いて部屋を出たのだった。




私たちは、王都を目指して歩いている。王都までの道のりは長いものだ。私はアズサに問いかける。

「アズサって王都に行ったことあるの?」

「ないわね」

「へぇ~長生きしていて行くことないんだ」

「まぁ、長生きしていてもメリットの方が少ないんだけどね」

私は、へぇ~、と彼女に対して返事をして木々の方に指を指す。

「ねぇ?あの木辺りで休まない?」

そう言うと、アズサは頷いた。私たちはとりあえず目の前の木々まで歩くことにした。
木々は大きな木が連なっていた。私たちは一番大きかった木の下の幹で休むことにした。

アズサが水を出してくれて私は感謝しながら飲む。
すると、アズサが突然言う。

「エマって小さい時どんな少女だったの?」

私は突然聞かれて困惑しているとアズサがふふと笑って言う。

「ごめんなさいね。突然こんなことを聞いて…なんだか、こんな綺麗なエマは幼少期どんな少女だったの気になったもので…」

「私の小さい頃か…」と小さく呟いた。

私の小さい頃の記憶はほとんどない。私が唯一覚えている記憶はある少女との約束。
その少女とは、あいまいの記憶の中で漂っている不確かな存在。

「私の小さい頃はね…お花とか好きだったかな…昔は友達とも遊んだよ?」

私は首を傾げながら言った。すると、アズサが言う。

「いい少女時代を送ったね…私は小さい頃は…そんなに良くなかったわ…」

アズサの表情が曇り始めた。私は、気を引き締めて聞く。

「私ね…小さい頃は…奴隷として生きていたわ」

「…奴隷…」

私は思わず声に漏れてしまった。

「昔はね、種族で差別が起こってね…ヒューマンとエルフ族の間ではヒューマンの方が強かったの…ヒューマン…人間あなたのような人たちは私たちを良い労働力としてみていたの。私の友達家族は全員奴隷として捕えられて…私も…捕えられたんだけど…怖くて一人に逃げ出した…」

アズサの目には涙が溢れていた。私はアズサの目を見ながら言った。

「アズサ…安心して!私があなたのことは守るから!」

そう言うと、アズサは涙を拭いて笑って言った。

「なんだか、あなたらしいわ…守ってくれるのね?お願いね」

アズサはそう言いながら私の腕を掴んで寄りかかってきた。私は受け止めた。


数分後私はアズサを起こして言う。

「アズサ行くわよ!」

そう言うと、アズサは寝ぼけているのか目を擦りながら行った。

「えぇ…まだ寝たいです…」

私は、アズサのことを必死に起こして再び歩いた。アズサは寝ぼけながら歩いていたため少し足取りが不安だった。

目的の場所…王都に着いたのは夕方だった。

「やっと着いたね…」

「そうね…長い道のりだったわ」

そう言い二人で励まし合う。そして、私は言う。

「じゃぁ今日の宿探そっか」

「そうね…なるべく安いところで…」

私たちは王都へ足を踏み入れたのだった。




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