[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました

mikadozero

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一章

十九話 試練②の経路

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私たちは、宿へと戻って次の試練の話をしていた。

「次の試練…どっち行く?」

「どっちって…アイスドラゴンは行きたくない…」

私たちは数秒黙って同時に言う。

「「鷹の爪…」」

私たちは、息の合った発言で少し気まずい空気が流れてしまう。私は言う。

「鷹の爪って砂漠にあるんでしょう?」

「らしいわね」

なんだか、会話が今日は続かない。なんでだろうと、アズサを見ていると何かを我慢している顔をしていた。

「アズサ…何か我慢してる?」

そう言うと、アズサはもじもじしながら言った。

「ちょっと…トイレしたくて…」

私は静かに言った。

「行ってきなさい」

アズサは慌ただしく部屋を出て行った。私は部屋の中で一人で考える。

「鷹の爪…砂漠のどこにあるのだろうか…」

私は考えた…砂漠にあると聞いただけで、砂漠がどこにあるかはわからない。私は部屋を出てロビーのカウンターにいたお姉さんに聞く。

「すみません」

カウンターのお姉さんに聞くとお姉さんは私の方を向いて言う。

「どうかされましたかでしょうか?」

「あの…砂漠ってどこにありますか?」

お姉さんは頭を少し掻きながら考えた。やがて、地図らしき紙を出して私に見せながら言う。

「まず、この街がここです」

「はい」

私は頷きながら行った。すると、指を指すところを変えて言う。

「そして、この街を出てまず、ガフユという貿易の街に行ってもらいます。次に、ダフトという貴族が多く住む街へ行ってもらいます」

「はいはい」

私は地図の紙を自分の方向に向けて言う。

「この二つの街を抜けると砂漠に着くんですか?」

聞くと、カウンターのお姉さんは頷いた。すると、階段を降りて来たのはアズサだった。

「どこ行ってたの!」

少し怒り気味で言われてしまった。私は少し反省しながらも言う。

「ごめん、ごめん、ちょっと砂漠までの行き方を聞いたから」

「あっどうも」

アズサはカウンターのお姉さんに会釈をした。そして、私の方を向いて言う。

「そうなの?ならよかったわ」

「この地図もらえますか?」

聞くと、お姉さんは笑顔で言う。

「別いいですよ」

私たちは、地図を持って部屋に戻った。
部屋に戻って私たちは話し合った。

「どうする?」

「どうするっても行くしかないんでしょ?」

アズサの突然の質問に私は答える。
アズサが言う。

「じゃぁ明日は休暇日としよう!」

アズサの提案に私は乗った。

「いいね。ためには休みも大切…そして休んだ後から本気でいけば…」

そう言い、私たちは一致団結した。
ちょっと外へと私たちは外へ出た。外の空気は美味しかった。

すると、あの少女がいた。
私たちは少女の方に駆け寄って言う。

「昨日ぶり~!」

突然声をかけたため少女は驚いていた。少女は状況を飲み込んだのか笑顔で言う。

「お姉さん!」

そう言いながら少女は抱きついて来た。

「君ってマリアって名前なの?」

アズサが急に言った。少女は笑顔で言う。

「私の名前はマリアだよ!」

マリアの笑顔は宝石のように輝いていた。その輝きが私たちには眩しいと思った。

「お母さん!」

マリアが急に言うので私たちはその方向を見ると、前まで寝たきりだったお母さんが元気に歩いている。

「あら…エマさんとアズサさんじゃないですか」

お母さんは手を振りながら近寄って来た。

「こんにちわ」

私とアズサはマリアお母さんに対して挨拶をした。すると、お母さんは笑顔で言った。

「こんにちは、昨日はどうもお世話になりました」

そう言いながら、一礼して来た。

「そんな、当たり前のことをしただけですからどうか頭を上げてください」

そう言うと、マリアのお母さんはゆっくりと頭を上げて言う。

「いやいや…私の中ではもう命の恩人なのでこれくらいはしないと…」

「そうですか…」

私が、反応に困っているとマリアが言う。

「お姉さんたち一緒にご飯食べない?」

笑顔で聞いてくるマリアに対して私たちは自然と口角が上がる。そんな口角を抑えながら言った。

「うーん…お母さんが困るでしょ?そんなこと言わないの」

私は人差し指を立てながら言った。すると、そのやりとりを見ていたマリアのお母さんが言う。

「あら、一緒に食べませんの?」

お母さんが首を傾げながら言った。私は、なんだか圧がかかってる気がして…年上の人には勝てないと思い私は言う。

「お言葉に甘えて頂こうかしら…アズサも食べるよね?」

私が言うと、アズサは少し考えて動作をして頷いた。

「じゃぁ行こう!」

マリアは私の手を引っ張って先導していく。私はマリアに引かれるがまま歩いた。マリアのお母さんは小走りをしながら言う。

「こら、そんなに走っちゃいけません」

そう言いながら声がどんどん遠くなる。アズサは、かろうじてついて来ているみたいだが…

「マリアちゃん止まって!」

私が、大声で言うとマリアはキョトンとした顔で言う。

「どうかしたの?」

「どうかしたのじゃありません!お母さんを置いて来ちゃダメでしょ!」

私が説教みたいに言うと、マリアは少し涙目になりながら言う。

「はい…すみませんでした」

それを見ていたアズサが言う。

「ちょっと、エマ言い過ぎよ」

私も言われて少し反省した。すると、奥の方からお母さんの声が聞こえて来た。

「ちょっと…待って~」

疲れながらも、マリアのお母さんはついて来てくれたのだった。
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