[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました

mikadozero

文字の大きさ
29 / 45
一章

二十九話 やっぱり行かない…!

しおりを挟む
私たちは、お兄さんが来るのを待ちました。お兄さんは数時間経っても帰ってこなかった。アズサは心配したのか心配な声をこぼす。

「お兄ちゃん大丈夫かな…」

「あなたのお兄さんなら大丈夫、もし入れなくても外部者が神聖な場所に入るなんてことは普通出来ないんでしょ?」

私は。人差し指を立てながら言った。すると、アズサは小さく頷いた。すると、突然空間移動のドアが現れた。私たちは、座っていたが立ってお兄さんが出てくるのを待った。

数分間掛けて出てきたドアはやがて開かれる。出てきたのはもちろんアズサのお兄さんだった。

「兄さん、どうだった?」

「まぁとりあえずは説得できたかなぁ。長老がなかなか承諾してくれなくてさ…」

アズサのお兄さんは、肩がかったるそうに語っていた。私はその姿を見て私のためにここまでしてくれるのかと思った。やがて、アズサのお兄さんはアズサに対して長老の愚痴を言い終わったのかこちらを向いて言う。

「エマ君だったかな」

「そうです」

「これから、言うことに絶対従ってほしい」

「まず、俺らの後に絶対ついてくること。次に、ほかのエルフに話しかけられても絶対に無視すること。最後にあっちへ行ったらまず長老にあって挨拶をすること。挨拶は俺が仕切るから後に続けはいいよ」

「はぁ…わかりました」

思わず、出してくる条件が多すぎて困惑したが、一つ一つが大切なことだと思って私は頭に刻んだ。
私は、空間移動のドアの前に立ち止まってしまった。アズサが不思議そうにこちらを見てくる。

「やっぱり、いけません…」

「え…?」

突然のカミングアウトでアズサは驚いていた。アズサは迫真な顔でこちらに迫ってくる。

「どうしてさ…私の兄がせっかく説得してもらったのに…どうして君はそれを断るんだ!」

「どうしてって…私は、ギルドの評価Aをもらうために今旅をしているんだよ!?なのに寄り道なんて…駄目だと思って…」

「だが、人間休憩くらい必要だろう?」

「もう休憩はできているよ!!」

私は、アズサのほうを見て言った。すると、アズサはそっぽを向いた。

「そうですか…なら仕方ありません…兄に言ってきます」

アズサは、猫背になりながら言いに行った。

「悪いことしちゃったな…」

私の心の中では後悔があった。少し、エルフがたくさんいる村というものを見てみたかったのだが…なぜあそこで私は入るのを躊躇したのか…何度心の中で自問自答しても後悔しか出てこない。

私は、無意識に歩いていた。森の奥へ一歩ずつゆっくりと…

ーーーーーーーーー

どこまで歩いてきたのだろうか…周りを見渡すと緑の木々が生えていた。そして、いま私が立っている場所は意図的に昔の人が木を伐採したのか円状になっていた。私は、円状の真ん中に行き座り込んだ。

「はぁ…人生でこんなにつらいと思ったことはないよ…」

俯きながら独り言を言う。返してくれる人もいない。聞こえてくるのは、木々の風で揺れる音だけ。
私は、これからどうやってアズサと仲直りするか考えるしかなかった。

すると、遠くのほうから大きい足音がする。私は、立ち上がって辺りを見渡す。

「オリジナル魔法…周囲探知」

私は、周りの生物の気配を感じ取れる周囲探知を使った。すると、前方から無数の気配を感じた。

「数は…50を超えるな…」

無数の大群は私のほうに向かってくる。私は探知魔法をやめようとしたが…大群の裏に何か大きな気配を感じた。

「何かから逃げてるのか?」

私は、ポツリとつぶやいて戦闘態勢に入った。
私の予想では…10秒後に来ると予想した。

「3…2…1…」

「火属性魔法…範囲魔法…C字型!」

私は、前のほうにいたものを火属性で倒した。

「闇属性魔法…暗黒」

「光属性魔法…聖なるビーム」

私は、自分のおこなった後悔を謎の大群に打ち込んだすると、大群の音は聞こえなくなった。そして、残ったのは奥のほうからドシドシと歩いてくる大きい生物。

その生物が、私の目の前に来た時私は絶望した。
相手の生物は…滅多にいないといわれている幻の古代のゴーレム…生物兵器として人間が開発した殺戮兵器なぜそんなものが、こんな森にいるのか不思議だった。

私は、戸惑いながらも立ち向かうことにした。

「身体強化…全筋肉上昇全ステータスアップ

私は、自分自身に打ち込んで古代のゴーレムに立ち向かった。
私は、ゴーレムに対して腹部に一発打ち込んだ。すると、ゴーレムは5メートルほど吹き飛んだ。

ゴーレムはゆっくりと立ち上がった。私は立ち上がる間にゴーレムの背中に回り拳で空中に打ち上げた。

空中に打ち上げたゴーレムに追いつき…

「自分の馬鹿野郎!!」

そう言いながら、ゴーレムを地面にたたきつけた。私はゆっくりと落ちていく…その間に…

「火属性魔法…オリジナル…爆発ドーム

私は地面に倒れこんでいるゴーレムに対して打ち込んだ。力を込めすぎたのか前よりも威力が上がっていた。
半径二キロメートルほど爆発が飲み込み…私は魔力を使いすぎたのかだんだん意識が遠のいていく。

「あはは…やりすぎちゃったよ…アズサ」

私は言いながら地面へ落ちていったのだった。

◆◇◆◇

私はエルフ村から空間移動でこちらにまで戻ってきた。戻ってきて一番初めに思うことがあった。

「エマ…どこ行ったの」

私は、エマが心配でたまらなかった。すると、兄も戻ってきて私は兄に説明をする。

「長老に怒られた後はこれかよ…俺はあっちに行くからお前はあっちな」

「わかった」

私たちは、二手に分かれて探した。時刻もう夕方に近くなっている。夜になると森は大変危険だ。私は心配の気持ちを抑えながら探した。

すると遠くのほうから音が聞こえる…

「ドカァーン」

何かが爆発した音…

「もしかしてエマ!?」

私は、嘘かと思いながらその方向を見たすると、大きなドーム状の爆発が起きていた私はエマだと確信した。
その方向へと急いで向かう。近くなると何かが田尾rているのが確認できる。私は、空を見上げた。するとそこにはエマが…

「エマ!!」

私は思わず叫んでしまった。エマを見ながら走っているとエマがだんだん落ちていることに気づいた。私は遠足力で向かった…

「エマ!!浮遊魔法!!」

エマの頭がつく寸前で浮遊魔法をエマに付与できた。私はさかさまで浮いているエマを優しく地面に寝かせて…

「エマの馬鹿…こんなことするなら…私を呼んでよね…」

私は泣きながらエマに抱き着いた。すると後ろから足音が聞こえてきた。

「見つかったの…」

兄の声は止まった。兄は雰囲気を察してくれたのだろう。
私は、抱き着いて泣くことしかできなかったのである。人生で一番泣いたのだった。




しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました

小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。 しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!? 助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、 「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。 幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。 ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく! ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~

さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。 全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。 ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。 これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位 転生者のブルーノは絶大な力を持っていたが、その力を隠してダンジョンの荷役として暮らしていた。だが、教会の力で勇者を騙る卑怯下劣な連中に、レットドラゴンから逃げるための生贄として、ボス部屋に放置された。腐敗した教会と冒険者ギルドが結託て偽の勇者パーティーを作り、ぼろ儲けしているのだ。ブルーノは誰が何をしていても気にしないし、自分で狩った美味しいドラゴンを食べて暮らせればよかったのだが、殺されたブルーノの為に教会や冒険者ギルドのマスターを敵対した受付嬢が殺されるのを見過ごせなくて・・・・・・

処理中です...