[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました

mikadozero

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一章

三十九話 鷹の爪

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私たちは、足場の悪い砂漠を歩いた。
砂漠は暑く太陽が嫌になる程だった。

来る前に、一応水分を持ってきたが持ってきた意味がないくらい飲んでいた。
もう水分がなくなりそうになっていた。

「暑いわね…」

猫背になりながらアズサが言った。そんなアズサを横目にジャンがダルそうに言った

「そんなこと言うなよ…俺も暑いんだから…お前ら砂漠舐めすぎだろ」

確かに、私たちの服装は砂漠に対応している服装ではないと自分の服装を見て思った。
私は暑すぎて胸元を緩める。

それを見たアズサも胸元を緩めていた。
すると、目の前に何かが現れた。

「あれって…植物?」

「サボテンだ!!」

ジャンが喜んでいるのか走りにくい砂漠で走ってサボテンの方まで走って行った。
私たちも疲れている足を頑張ってあげながら歩いた。

ジャンは何かをやろうとしているがアズサはジャンの肩を叩いて言った。

「ジャン…それは無理だわ」

「どうしてだよ!?水分あるんじゃないのか?」

「ないわ…サボテンの水分は人間が飲んだら危ないわ」

「危ないってどうゆうことだ?」

ジャンは首を傾げながら言った。確かに私も少し気になったのでアズサの隣まで動いた。

「このサボテンには水分があるけど…酸性が強く飲んだらお腹を壊すわ」

酸性?と言う言葉がわからなかったが、お腹を壊すと言うことがわかった。
サボテンは飲み水に適していないことがわかった。

私たちは再び歩き出した。この広い砂漠。どこに鷹がいるのかわからない。
そんな砂漠を永遠に…

すると、前の方にやんわりと何かが見てる。私は目を細めて見る。黄色や赤色が見える。
私はその方向に指を指しながら言った。

「あれなんだろう?」

「確かに…なんだろうね」

アズサも目を細めて見ていた。だけど、誰も何があるのかはわからなかった。私たちはその方まで歩いた。すると…そこにいたのは…

少女だった。

まだ幼い女の子。なんでそんな子が砂漠のど真ん中で倒れているのか…

私たちは、急いで駆け寄った。

「大丈夫!?」

私少女の体を支えながら言った。少女の意識はあった。掠れ声で少女は話した。

「あ…た…ち……だれ…?」

「冒険者だよ!!助けにきた!」

とりあえず、少女を落ち着かせるために嘘をついた。すると少女は、小さな笑顔を見せながら私たちに言った。

「わ…たしね…ここに放り投げ捨てられたの…もう使えない…っ…ていわ…れて…」

少女の声はどんどん小さくなっていく。私はそれを見て魔法を打つことにした。

「水属性魔法…ウォーター」

そう言い私は指から水を出し続けた。それを見た少女は驚いていた。魔法を見るのは初めてなのだろうか。と考えている間に少女の口に水を入れた。

少女は少量だが飲んでいた。それを見て私は微笑んだ。

少女は水を飲んで少し声が綺麗になった。

「ありがとう…お姉ちゃん…こんな私を救ってくれて…」

「こんなこと当たり前だから…そんなこと言わなくていいよ」

少女はやがて立ち上がり服についた砂を取りながら言った。

「ありがとうございます」

そう言いどこかに行こうとしている。私は少女を止めた。

「あなた行く宛はあるの?」

少女は俯いて黙った。少女に行き先などないのだろう。ただ砂漠を漂いまた死にかける。そんな生活をしているのだろう。

少女を保護して私たちは再び歩き出す。
すると、地面が揺れる。なんだと警戒すると…ジャンが大声で言った。

「これは…ワームだ!!」

来てしまったかと私は覚悟した。
姿を現したワームは三十メートルはあった。そんなワームを見て私は絶句するが…正気を取り戻して言う。

「ジャンとアズサは安全なところに!」

「けど…エマは!?」

「私はワームとやる!」

アズサとジャンは私を心配しながらチラチラと何度も見ながら遠くに逃げて行った。
私は地面から出てきた時攻撃しようと考えた。

やがて、地面が再び大きく揺れ始めた。
私は地面を強く蹴り飛ばし空高く飛んだ。

すると、ワームが私の横にまで近づいてくる。
私は得意な火属性魔法を打つ。

「火属性魔法…ファイヤロー!」

大きな火の鳥を召喚してぶつけたが全く効かない。火の鳥はぶつかった瞬間少し抗ったがワームの耐性の方が強く崩れて散った。

火属性魔法じゃ聞かないとなると…雷ならどうかと考えた。

「雷属性魔法…落雷!」

私は、出てきているワームにピンポイントで当てられる落雷を当てたが…少しは聞いたみたいだが総合的に見るとダメージは入っていなかった。

私は…やるしかないと思った。

空に手を広げて何かの加護を受ける時みたいにして…

「雷属性魔法…雷神!」

私が魔法は…無数の雷を周囲に落とすと言う魔法だった。私は、少ししか入らないなら何度も打ち込めは…いつかは倒れる…

周囲に広範囲でやっているのでアズサたちにも当たっているかと不安になった。
数分間私は打ち続けた。少し疲れが見え始めた頃ワームが苦しむ声を出しながら大きな音を出して地面に倒れた。

私はゆっくりと地面に足をつける。

ワームに近づいて死んでいることを確認した。
そして、遠くの方からアズサたちがくるのが見えた。
私は手を振っていることを確認した。


「でかいわね」

アズサはきて早々に言った。確かに大きいと言いたい気持ちがあるが…
ジャンがワームに触りながら言った。

「これをギルドに見せれば。今後資金は集めなくてもいいくらい入るな」

私は聞いてジャンのところまで駆け寄った。

「ジャン…それは本当?」

「あぁ…これは大物級だからな」

私はそれを聞いて魔法でワームを浮かせた。すると、二人は驚いた顔をしていた。ジャンがこっちを向いて言った。

「マジで…持ち帰るのか?」

「そうね。持ち帰るわよもちろん」

笑顔で言った。アズサがバックを漁って何かを出した。

「あんたが、広範囲で魔法を使うから本来の目的の鷹の爪…鷹は雷で倒されたたわよ」

私は…えっ?と思ってしまった。メインではないワームがメインになってしまった。本来は鷹の爪がこの街にきた目的だが…ワームが私の中ではメインになってしまった。

街に戻りワームを砂漠の入り口に置いた。ギルドの受付嬢を呼んで見せた。
受付嬢は、見て絶句していた。見たことないのだろうか…?

「これをどうしたいと…?」

「ギルドにあげるから報酬お願いできる?」

受付嬢は数秒唖然とした顔をしていた。やがて、正気を取り戻して…

「引き取りですね…!ギルマスを呼んできます!」

そう言い、受付嬢は行ってしまった。
周りには、他の冒険者が集まってくる。そんな中うるさい輩がいた。

私はその方に目を向けると…そこにいたには…

勇者パーティだった。
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