[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました

mikadozero

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一章

四十話 勇者パーティとの対決

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私たちは、受付嬢が帰ってくるのを待っていた。
周りでは、討伐したことでざわついていた。ちょっと注目を集めていて少し恥ずかしかった。

けれども、人一倍うるさい人がいた。その声がだんだんと近づいてくる。
その方に視線を向けるとそこにいたのは…

勇者パーティだった。

私は、急いで視線を元に戻して平然を保つ。
けれども、勇者は黙っているはずがなかった。

「おっ!そこにいるのは…エマさんじゃないっすか?」

勇者が私のだる絡みしてくる。めんどくさいやつだなと思いながら私は勇者の手を払った。
勇者は少し表情を変えて言った。

「どうしたんですかぁ??もしかしてまだ追放されて根を持ってますかぁ?」

「そんなことないです!」

私はぶっきらぼうに言った。そんな勇者と喧嘩をしている時受付嬢が来た。

「お待たせしました…」

受付嬢の声はどんどん小さくなった。勇者はそちらに標的を向けた。

「お嬢さん…ちょっといいかい?」

そう言い、勇者は受付嬢の耳に何かを言っていた。それを聞いた受付嬢は同行していたギルマスに伝達される。

ギルマスは大きな声で言った。

「ただいまより!この大きなワームの所有権の対決をする!」

私は聞いた瞬間呆れた。なんで私たちがとってきたものをあんな部外者に渡さないといけないのかと少し苛立ちが心の中で出てきた。

私は、横目でアズサとジャンを見た。二人とも私と同じ気持ちみたいだ。
誰も急に言われたら意味がわからないだろう。

そして、ギルマスは言った。

「対決の場は、そちらの砂漠で行う」

「はぁあ!?」

私は思わず声が出てしまった。さっき砂漠を出てきたばかりなのにまた行くのかと思ってしまった。
ギルマスが私の目を見て行った。

「異論はないかね?」

「あります!なんで私たちが取ってきたのに所有権なんかを競わなければいけないんですか!?」

聞くと、ギルマスはだんだん私に近づいてきてやがて言った。

「これは…勇者様の特権です!」

私は聞いたこともない特権にキレそうになったが抑えた。
私は、ギルマスの誘導で砂漠…決戦の場所まで行った。

私たち三人は離れてそれぞれの相手の前にたった。
砂漠から救った少女は遠くから見ていた。

ギルマスの合図で始まる。

「始め!」

その声と共に勇者は私の攻撃をしてきた。勇者は剣を振っているが私は魔法使いだ。剣の武術などは持っていない。

「ねぇ?不平等だと思わない?」

そう聞くと、息切れの勇者は息を整えて言った。

「何がだ?」

あのアホ勇者は気づいていないみたいだ。

「私は魔法使いなんだけど?」

少し挑発がてら言うと勇者はキリッとした顔で言った。

「それが何か?別に不平等ではないだろう」

この勇者は…どうやって勇者になったのだろうか…心の中まで腐っていやがった。私は杖を地面に置いた。すると、勇者はすかさず挑発を入れてくる。

「もしかして…舐めプですか?」

私は、勇者に少し苛立ちを見せながら言った。

「舐めプじゃない…お前が…腐ったいるからだ!!」

そう言い私は地面を蹴り勇者の目の前まで距離を詰めた。勇者も少し驚いていたが…
私が拳で入れようとした瞬間に避けた。さすが…勇者の能力を持っているだけ…である。

「へぇ…なかなかやるじゃない…」

私は髪の毛から垂れてくる汗を払いながら言った。
すると、勇者は…

「危なかったぜ」

そう言いながら…私に近づいてくる。
私は勇者の剣をギリギリで避けた。そして、その勢いで勇者の背後を取り…

「あなたの負けよ…勇者!」

そう言い勇者の背中を思いっきり強い拳を入れた。
入った瞬間…ぼきぼきと言う音があたりに響いた。勇者は少し吐血をして地面に倒れ込んだ。

私は、倒れている勇者を見て言った。

「あなたが私を捨てたこと…後悔させてあげたわ!」

そう言い、私は二人の様子を見に行った。
二人とも魔法使いだが…楽々に勝っていた。こんなに勇者パーティ弱かったっけと思いながら二人とも合流する。

「エマ~」

そう言いながら抱きついてきたのはアズサだった。ジャンは首の辺りを触りながら…

「危なかったわ~」

言葉をこぼしながら近づいてくる。私たちはギルマスに言う。

「いいですよね?私たちがワームの所有権を持って」

少し高圧的に言った。すると、フンッと吐息をしてギルマスは言った。

「いいだろう…お主らに所有権をやる。そして、このワームを5万ゴールドをやる」

私たちは、聞いて驚きすぎて開いた口が塞がらなかった。そう言い残しギルマスと受付嬢は去って行った。

私たちも去ろうと、足を進めようとすると…
私の足が掴まれた。なんだろうと見たら私の足を掴んでいたのはボロボロのアリスだった。

私は上から目線で言った。

「何よ…」

すると、アリスは涙を流しながら言った。

「私たちを…助けてください…」

私は聞いた瞬間キレそうになった。そっちから挑んできたのになんで相手を助けなければいけないのか…すると、アズサが私の耳元で言う。

「助けてあげたら?」

「…この人たちは私たちに挑んできたのよ?別に助ける意味…」

「お願いします…もうこんなことはしません…」

アリスが涙を流しながら言ってくるので私はアリスの顔に負けて…

「わかったわ…今回だけね…」

そう言いアリスの怪我を治した。私は治したアリスに言った。

「あとはできるわよね?」

「はい…ありがとうございます…エマ様…」

「そんな様つけなくていいわよ」

「いや…命の恩人ですので…」

「はぁ…最後に言うけど…あなたもう勇者パーティ抜けた方がいいわよ…ジャックと共に」

「…」

アリスは悩んだ顔をしていた。あとは彼女たち次第だから私は立ち上がってアズサとジャンと共に街の中に入っていった。

街に戻ると、他の冒険者がチラチラ見てくる。

「なんだか…君が悪いわね」

私が二人にいうと二人は小さく頷いた。アズサが小さく私の耳元で言った。

「この街…明日にでも出ましょうか」

私は頷いて宿に戻ったのだった。帰る途中…変な輩に絡まれたが…無視して歩き続けた。
次は…アイスドラゴンかと宿の天井を見て思うのだった。

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