TS転生〜社会不適合者の俺が金髪猫耳美女に転生〜ラブラブでエチエチな異世界ライフを手に入れる迄

狼少年

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第2話

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 2    世界セミファスと管理者セナ
 
 ガタッガタッと、悪路を進む馬車に上下左右に身体を持っていかれながら、周りを見渡す。

 馬車の荷台には、俺以外に3人、小汚い男達が軽装備の鎧を着て座っていた。
 
 男達はコチラをジロジロと見てくる。

 誰だコイツら?
 いや、待て。それより…

 俺がそう思っていた矢先の事、頭の中で通知音みたいな音が鳴った。

 『ピロン』

 『通知』

 『スキル【聴覚上昇(大)】【脚力上昇(小)】【俊敏性上昇(中)】を取得』
 
   『ランダムでスキルをあと2つ取得出来ますが取得しますか?』

 何だこれは…。頭の中に響くのは聞き覚えのある女性の声。

 視界に現れたのは、

    YES  or   NO   

 の文字。これも何だか見た事のある選択肢だ。揺れる景色の中に浮かび上がっているという表現だろうか。
 
 網膜に直接見えているのか?

 俺の視界の中心に必ず付いて来る。
 
 YESを念じればYESが光り、NOを念じればNOが光った。

 とりあえず取得出来るものならばと、YESを選択。確認。

 『ピロン』

 『通知』

 『スキル【剣術適正(小】レジェンドスキル【心読】を取得しました』

 『ステータス確認を行いますか?』

 YESを選択。確認。


 名前 ケミロウ

 性別 女性

 年齢 20

    種族 獣人 モデル キャット

 スキル 聴覚上昇(大)    脚力上昇(小)   俊敏性上昇(中)    剣術適正(小)    心読

 聴覚上昇(大)は金色に、俊敏性上昇(中)は銀色に、脚力上昇(小)と剣術適正(小)は銅色に、そして心読は七色に表示されている。
ちなみに、他の文字は白色の表示だ。

 
 これが…俺のステータス?
 
 ステータス画面も空中に浮遊し、視界から離れない。

 
 『確認が終わりましたら、確認ボタンを押して下さい』

    確認?あっこれか…

 視界の右下に確認の文字を見つけ、念じてみると確認の文字が光った。

 確認。

 すると、揺れていた馬車の荷台も、動いていた景色も、コチラをジロジロと見てくる男達の所作も、何もかもが止まった。
 
 時が止まったような感覚。

 「何これ…」

    俺が驚いた瞬間。

 『ようこそケミロウ様。ここはリアル体験型擬似世界。セミファスで御座います』

 最初に聞いた女性の声だ。
 聞き覚えのある声は、若々しく、可愛げがあった。

 『わたくしは、セミファスの管理者でケミロウ様の担当を務める事になりましたセナと申します。以後お見知りおきを』


 管理者?セミファス?担当?そんな事より…

 「なんなんだよこれ?時間が止まっているようだけど?」

 『はい。今からケミロウ様にはチュートリアルを行ってもらいます』
 『その説明にわたくしが介入致しましたので時間は止めております』

 チュートリアル…やはり、これはゲームなのか…

「これはゲーム……」

     なのか?

 か?と俺が言おうとした時、

   『ゲームではありませんよ。これは現実です』

    と、頭の中の声は俺の声に被せて否定してきた。

 ゲームではない…

 『先程言いましたように、ここはリアル体験型擬似世界セミファスです。ケミロウ様の現実は世界セミファスに移行しました。ですのでゲームなどでは無く、ケミロウ様自身の命をかけた世界となります。お間違えありませんように宜しくお願い致します』

 「命…」

   命という単語が飛び出てきて、少し怖くなった俺は、セナと名乗った自称管理者に質問をしようとしたが、彼女は淡々と俺の頭の中に言葉を流し込んで来る。

 『それでは、チュートリアルを開始したいと思います』
 『まず、最初に言っておく事がありますが、聞き流してくれても構いません。あまり重要な事ではありませんし、ケミロウ様がこの事実を知ったとしても、今のケミロウ様にとってはほんの小さな事だと思いますので』

 「はぁ…何?」

 『はい。それはですね。
 ケミロウ様の自己としての記憶は綺麗サッパリと消させて頂きましたので何か問題があれば、対処致しますが、別に問題など御座いませんよね?」

   は?消した?記憶が無いだと?
 
 何を言っているんだ?と思い、自分の過去を思い返してみたが……
 俺は、男で、日本人で、男で、名前は?
 歳は?いつ生まれた?父の名は?母の名は?

 「マジか…」

    何も思い出せない。

 思い出せた事と言えば、俺が男だったという事。
 日本という豊かな国で産まれた日本人だったという事。

 それだけ。

 ただ、だけど、先程彼女が言っていたように、記憶が無いなんて事はほんの小さな出来事のように思えてしまった。

 たぶんだが、管理者セナは俺の頭の中をいいようにこねくり回わし、俺の置かれたこの状況を、すんなりと受け入れられるようにしたのだろう。

 『何か問題は?』

 俺は小さく首を横に振った。
 
 是非の意思が彼女に伝わったかはわからないが、管理者セナはまた同じように、淡々と頭の中に言葉を流し込んできた。

 

 
 
   

   
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