TS転生〜社会不適合者の俺が金髪猫耳美女に転生〜ラブラブでエチエチな異世界ライフを手に入れる迄

狼少年

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第5話

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5     男達の誤算

 「見えて来たぞ北の森だ」

 馬車の手綱を握り御者が声をあげた。

 まじか…もう?

 とりあえず、自分の置かれている状況はわかったが、森に着いたらコイツらに襲われるかもしれない。

 無理無理無理。それは無理。

 考えただけでも…身の毛もよだつ行為だ。
それだけは、回避しないとな。

 「あんた名前はなんて言うんだい?」

 声をかけて来たのは俺の隣に座っている男。

 今まで黙って俺達のやり取りを聞いていた小柄な男だ。

 小柄な男は、細い目を更に細くして笑いながら話しかけて来た。

 「私は…ケミロウと言います」

 「俺はハッジって言うんだよろしくな!!」

 そう言って男は握手を求めてきた。

 
 ドクンッ!!! なんだ?

 俺の心臓が高鳴った。


 『敵意を感知しました』

 頭の中に響いたのは管理者セナの声。

 何?敵意だと?!?

 すかさず俺はハッジと名乗った男に
   "心読"を発動させる。


 (ほれ!!早くこの手を握りな!!)
 (たっぷりと遅効性の神経毒を含んだ隠し針だ)
 (握ったら最後、10分後には立つ事も出来なくなるって代物よ)
 (あとはへへへ……)
    (たっぷりと楽しませてもらおうじゃねーか)
 (あぁ……たまんねぇ…いい身体してやがる)
 (考えただけでも、出ちまいそうだ)


 なんて野郎だ…ゲス過ぎる…
 お前らゴブリン討伐に来たんじゃねぇのかよ!!

 俺は握手をすると見せかけて、腕を反転しハッジと名乗った男の手首を掴んだ。
 
 「え?」と驚くハッジ。

 驚いてもう遅い。

 既にハッジの手のひらは、彼の太ももにキツく押し当てられている。

 「ぎゃーー」と叫ぶハッジ。

 自業自得だ。自分が用意した毒に侵されるなら本望だろ?

 「てめーーやりやがったな!!」

 小太りのA男が立ち上がる。
 痩せ型のB男も立ち上がり、腰に携えた剣に手を添えた。

   仕方ない、か…
 遅かれ早かれこうなった。
 どうせコイツらは強姦を企んでいるんだ。

 争いになる事は最初から目に見えていた事。
 
 ヤられる前にヤるしかない。
 
 心読!!
 心読!!

 A男(まさかハッジの隠し針が見破られたのか?)
    A男(それとも偶然か?)
    B男(ハッジめしくじりやがって、めんどくせぇ事になっちまったじゃねぇか)
   B男(こんなギルド職員の前で、騒ぎでも起こしてみろ!?今後の依頼受諾に響くじゃねぇか)

 なるほど…

 馬車の御者はギルド職員で、コイツらはその前で騒ぎを起こしたくないという訳か。

 「おい!」
    「あぁ…」

 A男B男((御者を殺せばいい))
 A男B男((死体は森にでも投げ捨てて、ゴブリンに襲われた事にすれば…へへへ…))

 な!!ッ
 なんて野郎共だ。ゲスい考えにも程がある。

 そんなに俺を犯したいってか?
 
 人を殺してまで抱きたいのか?
 俺は罪な女?

 はは…と嘲る。

 まぁいい。俺も今から罪を犯そうとしている。

 人を殺した事?

 そんな経験ある訳が無い。
 いや、記憶が無いだけで、
 もしかしたら……あるのかもしれないな。

 俺がニホンという国でどんな奴だったかは知らないが、
 この時。
 俺は何の躊躇も無くコイツらを殺そうと思った。




 

 
 

 
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