美少年はエッチがしたい……『笑って死ね』神との約束は一度きり、最高の腹上死を目指す

狼少年

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 ここは、バサラの塔と呼ばれるベースキャンプ。ベースキャンプといっても集落であり、テントみたいな建物もあるが、しっかりとした木造や、石造りの建物もある。
 住人達のほとんどは、ハンター稼業で生計を立てていて、ハンター達に媚びるように商人や、料理人。娼婦達が、バサラの塔に出入りしている。女主人エッダ・マッタも然り。彼女は元娼婦で、娼婦としてバサラの塔を訪れた。娼婦というのは、まぁ言うまでもなく、身体を売ってお金を得る女達。女主人エッダは、ザザの連れている少年に興味を示す。
 あらあら。可愛い子ねぇ……ザザさんったら、どこで拾って来たのかしら?
 エッダは、少年ティムを舐め回すように見ていた。ティムはその視線に気付くも、頭の中の整理が追い付かない。
 グサッ!「ゲコォォ」ジロジロ……「美味い!」
 目の前のテーブルの上には、お造りみたいになっているカエルの生焼き。生焼きというのは、カツオのタタキのように、表面が炙られている料理の事だ。
 そこから?!
 ザザは、目玉に向けてフォークをブッ刺した。「ゲコォォ」そして、そのまま口の中へと放り込む。「美味い!!」嘘でしょ……
 目玉にはコラーゲンとか、なんやらかんやら、栄養素が豊富に詰まっていると聞いた事があるけど。ザザはムシャムシャと、食べる。食べる。食べる。

「どうした?ティムは食べないのか?」
「ティム君って言うの?」
「エッダ!私の連れだ!」
「あら…ごめんなさい」

 それにしてもグロ過ぎる……

「最近、肌荒れが酷くてな。目玉が1番良いんだ」
「ザザさんが?まさかぁ?」
「まさかとはどんな意味だよ!」
「そのまんまよ。お肌のお手入れなんて、碌にした事無いくせに」
「エッダ!それ以上言ってみろ!首が無くなるぞ!」

 ザザは、ギロリとエッダを睨んだ。

「冗談よ!冗談」
「時と場合を考えろよ!」
「あーー怖い。怖い。そんなに怒らなくてもいいじゃない、ねぇ?ティム君もそう思わない?」

 エッダは、ティムに助けを求めて、長いまつ毛の瞳をパチリとウィンク。なんと!?ティムは驚いた。女性にウィンクされた事など無い。しかも……美人だ。エッダは普通に美人だった。元娼婦の彼女は、男の扱いに長けている。どうすれば男が悦ぶかを知っている。ティムはドキドキしてしまう。
 プックリした唇には、赤のルージュ。巻き毛の髪は、セミロング。年齢不詳。美魔女と呼んでもいいだろう。

「ティム!この女は元娼婦だ!気をつけろよ」
「あらやだ。ひどいじゃない。そういう事を子供に言うなんて」
「よく言うわけ。子供に、淫げな視線を送っといて、どの口がいうもんだい?」
「あーーやだ。やだ。興が冷めちゃうじゃない。料理は温かい内に食べないとね!」
「生焼きだ!」
「そうでした。こりゃどうも。失礼しました。ティム君またねっ」
 
 エッダは、ティムに小さく手を上げて、フリフリと振った。そして、セミロングの髪を掻き上げて、香水の良い匂いがした。ピッチリとしたジーパン。大きめなお尻をクネクネと振って。厨房の方へと歩き出す。

「女狐め。油断の隙もあったもんじゃない」

 ザザは、エッダの後ろ姿にいちゃもんをつけた。見るとエッダは、他のテーブルの男達から、根掘り葉掘り聞かれているようだ。その内容まではわからないが、ただ、彼女は美人である。男性客から、それ目的で声をかけられる事など日常茶飯事だろう。

「金は裏切らないからな。元娼婦の女主人。なんともいい響きだ。あんな美魔女がやって来たら大当たりだぜ」

ケンが、心の中で言っていた。

「ティム?」
「え?あっうん……」
「遠慮せずに食べたらどうだ?」
「う、うーーん……カエルはやっぱり苦手かも……」
「そうなのか?じゃあ」

 そう言ったザザは、ティムにメニューを差し出した。ティムはメニューに目を通す。
 読める……この時初めて気付いた。文字が読めるということ。日本語では無い、英語でも無い。もっと簡略的な文字だが、普通に読める。そして、通過単位だ。物価価値だ。この世界の通過単位はベイル。1ベイル=1円ほどの価値だ。
 ブロッケンフロッグの生焼き。そのお値段なんと、30000ベイル。メチャクチャ高い。この店の料理の中でもダントツに高い。ティムは目の前のカエルを見て、高級食材なんだなぁ……と思ったが、やっぱり食べる気にはなれなかった。

「お姉ちゃん。これ」
「黒豚の香草焼き?そんなんでいいのか?」
「うん……」
「エッダ!」
「はーーい」
「黒豚の香草焼きを1つ追加だ」
「はーーい」

 エッダは、カウンター席の男達に絡まれていた。ザザの注文に大きな声で返事をする。
エッダに絡んでいた男達は2人組で、彼らはハンターだ。

「エッダ。誰なんだ?」
「さぁ?私の連れだと言ってたけど……わからないねぇ」
「わからないって、聞かなかったのか?」
「無い無い。そんな雰囲気じゃ無かったよ。ありゃ。お熱だね」
「ザザさんが?まさか!?」
「ちょっと、待てって!そもそもだ!ザザさんの事を『お姉ちゃん』って、バカバカしい……何様だ?」
「たしかに!」

 2人組のハンター達は怒っていた。
 彼らは、ザザの事を崇拝していた。何故なら、彼女は"ザザ・ミュースカイ・セビラハート"。勿論。ザザの実力は折り紙付きで、その証に、ハンター協会から勲章名まで贈られている。だからだ。
 勲章名とは、ハンター協会が、協会への貢献度と、経験と実績、その他にも色々と選考基準はあるのだが……。そういう各要素を協会が厳選に考慮した上で、選ばれた者だけに贈られる名。ちなみに、今日現在、勲章名を拝命している特級ハンターは、たったの12名だけであり、何処の馬の骨かもわからない少年が、軽々しく『お姉ちゃん』などと呼んでいい女では無い。

「ちょっくら行って来らぁ」
「やめときなって!」

 2人組のハンターの内、1人が立ち上がった。「やめときな」と、止めるエッダの制止を振り切り、ザザが座るテーブルへと歩を進める。
 
 

 
 

 

 
 
 
 
 
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