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第2章
No.36 魔王様の分身現る
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「やれるものならやってみろ」
パパの言葉と共にバッカスさんとアニーさんも武器を構える。再び爪を伸ばしたアーロンさんとの間に一触即発の空気が流れる。
(どうしよう!)
オロオロとパパ達とアーロンさんを見ていた時だった。
ーーバサッ
頭上から鳥の羽ばたく音が聞こえてきた。それと同時に黒い羽がいくつも落ちて来る。それに誘われる様に顔を上げると…。
(大きい)
そこには、子供を1人簡単に捕まえられそうな大きくて赤い目をした黒い鳥がいた。
「あ!パパ!」
「え!?」
ノアの台詞に驚いてしまった。
(パパってあのパパ?…え?どう見ても大きな黒い鳥だよね?え?ノアって鳥なの?)
「うわぁ~!ノアのパパ、カッコいいね!そらとんでるよ!トリさんみたい!」
「いや、クリス。あれは誰がどう見たって鳥だよ」
興奮するクリスにバロン君が冷静なツッコミを入れる。
「っ!魔王様!!何故、此方に!」
アーロンさんが驚いた様に鳥に話しかける。
「何だ、魔王っていうのは鳥なのか」
「結構、大きいわね」
「なぁ、ギルバート。アレを焼いたら子供達、喜ぶか?」
「よし、すぐ捕まえて焼こう」
ごめん、パパ。焼き鳥は大好きだけど、流石に魔王の焼き鳥は食べたくないかな。というか、バッカスさん。魔王を子供達に食べさせようとしないで下さい。この時、バロン君が普段何を食べていたのか少し不安になってしまった。
「馬鹿な事を言わないで貰いたい。魔王様が鳥な訳ないでしょう。これは、魔王様の分身です」
アーロンさんが冷たい目でパパ達を見つめる。
「パパ!」
ノアは私達から少し離れた場所に降り立った魔王の分身に嬉しそうに近寄って行った。
「ノア」
その鳥からは、低く落ち着きのある声が聞こえた。
パパの言葉と共にバッカスさんとアニーさんも武器を構える。再び爪を伸ばしたアーロンさんとの間に一触即発の空気が流れる。
(どうしよう!)
オロオロとパパ達とアーロンさんを見ていた時だった。
ーーバサッ
頭上から鳥の羽ばたく音が聞こえてきた。それと同時に黒い羽がいくつも落ちて来る。それに誘われる様に顔を上げると…。
(大きい)
そこには、子供を1人簡単に捕まえられそうな大きくて赤い目をした黒い鳥がいた。
「あ!パパ!」
「え!?」
ノアの台詞に驚いてしまった。
(パパってあのパパ?…え?どう見ても大きな黒い鳥だよね?え?ノアって鳥なの?)
「うわぁ~!ノアのパパ、カッコいいね!そらとんでるよ!トリさんみたい!」
「いや、クリス。あれは誰がどう見たって鳥だよ」
興奮するクリスにバロン君が冷静なツッコミを入れる。
「っ!魔王様!!何故、此方に!」
アーロンさんが驚いた様に鳥に話しかける。
「何だ、魔王っていうのは鳥なのか」
「結構、大きいわね」
「なぁ、ギルバート。アレを焼いたら子供達、喜ぶか?」
「よし、すぐ捕まえて焼こう」
ごめん、パパ。焼き鳥は大好きだけど、流石に魔王の焼き鳥は食べたくないかな。というか、バッカスさん。魔王を子供達に食べさせようとしないで下さい。この時、バロン君が普段何を食べていたのか少し不安になってしまった。
「馬鹿な事を言わないで貰いたい。魔王様が鳥な訳ないでしょう。これは、魔王様の分身です」
アーロンさんが冷たい目でパパ達を見つめる。
「パパ!」
ノアは私達から少し離れた場所に降り立った魔王の分身に嬉しそうに近寄って行った。
「ノア」
その鳥からは、低く落ち着きのある声が聞こえた。
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