彼女の秘密!

ハルン

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計画進行中

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「どうしたのリリアちゃん?そんな極悪人みたいな笑顔を浮かべて」

(極悪人…)

どうやら私の上品な笑みは周りから見たら極悪人の笑みに見えるらしい。

「…」

スンッと瞬時に真顔になる。 

(泣きそうになんてなってないし…グスン)

「早く教室に行こうよ!ミアの隣に座ってね!それでね、授業が終わったら二人でお昼を食べてそれから放課後は一緒に街に買い物に行って…」

どうやらミアの頭の中では放課後の買い物まで一緒に行くと言う計画が立てられているらしい。

「それで夜はミアの部屋で一緒に寝ようね!あっ、リリアちゃんの部屋でもいいよ!」

いや、どうやら一緒に翌日の朝日も拝むらしい。

「それで結婚したら家は隣同士で子供は幼馴染でとっても仲良くなるの!それでね…」

いつの間にか卒業後の計画が進行中。

「…で、最後は二人一緒に手を繋いで家族に見守られて死ぬの!」
「マジか」

手を繋いで一緒に死ぬって…。
ってか繋ぐ相手間違ってるでしょ。そこは人生の伴侶でしょ!何で神様の前で愛を誓った旦那じゃ無くてお隣さんの私となんだよ!旦那蔑ろにし過ぎでしょ。私が旦那なら泣くわ!

「どう?」
「それはまた後で話そう?ほらっ!そろそろ教室に入らないと!」
「あっ!待ってよ!」

走り出した私を慌てて追いかけて来る。

(このままミアの話を聞いてたら来世の話も始まりそうだよ!)

ミアのあの本気の目を見て冷や汗をかいたのは気のせいだと思いたい。
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