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そう、リリスは基本頭にカメラをつけている。
プレイヤーがより良くヒロインとして感じてもらえるようにヒロイン目線を取っているのだ。
「美少女のリリスの顔が中々映らないけどスチルの時は攻略対象と一緒に映るからね。本当に勿体ないと思う」
ふんわりとした茶色い髪に綺麗な青い目。白い肌にピンク色のふっくらした唇。小柄な体型が庇護欲を掻き立てる。
(本当に美少女だよな~)
「お姉様の方がお綺麗です!いついかなる時でもお姉様は輝いていますわ!」
「おっおお…」
鼻息荒く力強く話すリリス。
「アナが綺麗なのは当たり前だよ」
「あら?いたの」
レオンに冷たく接するリリス。
(あぁ、また始まった)
「君よりずっと長くアナの隣にいたよ」
「存在感が薄過ぎて分からなかったわ」
「君は目がとても悪いみたいだね。ああ、それとも一つのことしか考えられない単細胞なのかな」
「なっなんですって!」
この二人。ゲームのメインヒーローとヒロインなのだが本来は、かなり仲が悪い。ゲームが終わった途端、このようにすぐ喧嘩をするのだ。しかも毎回。
過去に喧嘩するほど仲が良いとよく言うので二人に言ったことがある。
『本当に毎回喧嘩するよね。喧嘩するほど仲が良いってよく言うから実は気が合ってるんじゃない?』
『やめてくれ。いくらアナでも言って良いことと悪いことがある』
『アナお姉様。二度とそんなこと言わないでください』
レオンは余りにも真剣な顔で、リリスは鳥肌を立てながら私に言ってきた。
(これがヒーローとヒロインか…)
つくづく理想と現実は違うのだと改めさせられる。
プレイヤーがより良くヒロインとして感じてもらえるようにヒロイン目線を取っているのだ。
「美少女のリリスの顔が中々映らないけどスチルの時は攻略対象と一緒に映るからね。本当に勿体ないと思う」
ふんわりとした茶色い髪に綺麗な青い目。白い肌にピンク色のふっくらした唇。小柄な体型が庇護欲を掻き立てる。
(本当に美少女だよな~)
「お姉様の方がお綺麗です!いついかなる時でもお姉様は輝いていますわ!」
「おっおお…」
鼻息荒く力強く話すリリス。
「アナが綺麗なのは当たり前だよ」
「あら?いたの」
レオンに冷たく接するリリス。
(あぁ、また始まった)
「君よりずっと長くアナの隣にいたよ」
「存在感が薄過ぎて分からなかったわ」
「君は目がとても悪いみたいだね。ああ、それとも一つのことしか考えられない単細胞なのかな」
「なっなんですって!」
この二人。ゲームのメインヒーローとヒロインなのだが本来は、かなり仲が悪い。ゲームが終わった途端、このようにすぐ喧嘩をするのだ。しかも毎回。
過去に喧嘩するほど仲が良いとよく言うので二人に言ったことがある。
『本当に毎回喧嘩するよね。喧嘩するほど仲が良いってよく言うから実は気が合ってるんじゃない?』
『やめてくれ。いくらアナでも言って良いことと悪いことがある』
『アナお姉様。二度とそんなこと言わないでください』
レオンは余りにも真剣な顔で、リリスは鳥肌を立てながら私に言ってきた。
(これがヒーローとヒロインか…)
つくづく理想と現実は違うのだと改めさせられる。
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