どうやら私は竜騎士様の運命の番みたいです!!

ハルン

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第1章

No.1

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「よかったな、アル。ようやく番が見つかって!」

そう言って俺の肩を叩くのは、昔馴染みでも有り己の主人である国王バンラート。

「これでお前も落ち着くな!」

己の事の様に嬉しそうに笑うバンラートを見て、なんとも言えない気持ちになる。

この国にバンラートの護衛として来た時から、何故か身体がそわそわした。ミルドニア国王に挨拶を終えると、バンラートは城下に行きたいと言い始めた。今日の予定は全て終わっていたので自身を含め数人の護衛と共に城下を散策した。

暫くして、一軒の家の前を通りかかった時だった。

ーードクンッ!!

いきなり大きな音を立て、心臓が強く脈打ち身体がカッと熱くなる。余りの熱さに、その場で膝をついてしまう。

「おいっ!アル、大丈夫か!?」
「団長っ!」

バンラートや部下達の心配する声が聞こえたが応えられない。

『いる』
『此処に』
『此処にいる』

グルグルと頭の中にそんな言葉が浮かぶ。

(一体、何なんだっ?)

その時、目の前の家の扉が開く。家の前で騒いでいたので気になったのだろう。年老いた老夫婦が扉を開けてこちらを見つめている。老婦人の腕には白い布に包まれた小さな赤ん坊が居た。

ーー見つけた!!

その赤ん坊を見た瞬間、強くそう思った。
気が付けば、老夫婦の前に立ち赤ん坊を見つめていた。長身でガタイも良い男性に目の前に立たれ、老夫婦が狼狽える。

「グルルル」

アルフォンスの喉から甘えた様な音が知らず知らず鳴る。それは、番を見つけた竜人が出す甘えた音であった。

「アルっ!お前っ!」

その音を聞いたバンラートは、驚いた様に目を見開く。アルフォンスも、自身が鳴らした喉に驚く。

(まさか、俺の番がこの赤ん坊?)

そして、冒頭に戻る。


***


「あの…」

今まで黙って見ていた老人が声をかける。

「おっと!これは失礼。私達はドラゴニールから来た竜人です。失礼ですが、こちらの可愛らしい赤ん坊は?」
「この子は、先週生まれた私達の孫です。娘夫婦が産んですぐに事故に遭った為、私達が育てています」

バンラートと老人が話しているのに耳を傾けながら、目は赤ん坊から逸らさない。

「そうですか。…実は、この赤ん坊がどうやらこの男の運命の番の様でして」
「何と!」
「まぁ!」

驚く老夫婦の声を聞いてアルフォンスは、慌てて声を出す。

「違うっ!こんな赤ん坊が俺の運命の番な訳無いだろ!」

アルフォンスは、まさか百戦錬磨の自身の運命の番がこんな赤ん坊だった事に混乱していた。そんなアルフォンスをバンラートは、呆れた様に見つめる。

「お前なぁ。あんなにハッキリと喉を鳴らしておいて…」
「そもそも!俺の女性の好みは、こんな赤ん坊じゃなくて色気のある大人の女性だ!」

そうだ。自身が今まで相手にして来たのは、妖艶な美女だ。間違ってもこんな赤ん坊じゃ無い。

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