どうやら私は竜騎士様の運命の番みたいです!!

ハルン

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第1章

No.20

(緊張する…)

私は今、リディアさんに案内された応接室でアルフォンスさんを待っていた。

庭の散歩から戻った後、朝食にハムとチーズ、それにレタスの様な野菜を挟んだパン。そしてリーゴンという林檎にそっくりの果物を食べた。

朝食を食べ終わり一息つく。

窓の外を見ると、少し遠くに見える街の人々が道を歩いたり動き出している。そんな街の様子を見ていると、リディアさんに応接室に案内された。

「それでは、これからアルフォンス様を呼んできますので此方でお待ち下さい」
「はい」

紅茶を用意して部屋を出たリディアさんを見送る。

(まず、何を聞こう…?元の世界に変える方法?それより、助けてくれた竜にお礼を言って…)

そんな事を考えていると、ガチャっと扉が開いて最初に、とてもカッコいい20代前半くらいの男性が入って来た。その後に、リディアさんとアモウお爺ちゃんが入って来る。

(うわ…っ。カッコいい…)

燃える様な長い赤い髪を青い紐で1つに結んだ、背の高い男性。190はあるだろうか?160程の身長の私は首が痛くなる程見上げなければいけない。
キリッとした翠の瞳が私を映すと、途端に緩まり甘い雰囲気を醸し出す。

(…っ!!)

まるで愛しいものを見る様な目で見られて顔が赤くなるのが分かった。
生まれて18年間、一度も彼氏が出来た事がないのだ。それなのに、こんなカッコいい人にあんな目で見られたら誰だって赤くなると思う。

(落ち着け!落ち着け私!!)

ドキドキしている心臓の音がこの人に聞こえないか不安になる。

「………初めまして。私は、この屋敷の主人のアルフォンス・サザーランドだ。アルと呼んでくれ」

低く落ち着いた、でも何処か色気がある声にハッと我に返る。

(見惚れてる場合じゃないでしょ!)

「あっ、私はーー」
「待ってくれ」

慌てて自己紹介をしようとしたら、アルフォンスさんは片手を上げて言葉を止める。

「?」
「君の名前は、私が全て話終わって…それでも教えても良いと思ったら教えてくれ」
「…はぁ」

よく分からなかったが、余りにも真剣な表情のアルフォンスさんを見て頷く。

「ありがとう。…聞きたい事は、色々あると思う。だが、まず初めに言っておく。君は元々こちらの世界の人間なんだ」

そう言って、アルフォンスさんは話し出した。
18年前、人間の国で出会った「運命の番」である赤ん坊の私を見てプライドの高かったアルフォンスさんが『いらない』と言った途端、不思議な声と共に私が消えた事。
18年もの間、私から実の家族を奪ってしまった事。そして、数日前に突然私が戻って来た事。

「……私のくだらないプライドの所為で18年という長い時間、君から家族を奪ってしまい本当に申し訳ない」

そうして全てを話したアルフォンスさんは、私に深く頭を下げた。
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