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せっかくヒロインに転生したのに、攻略対象外でした ③
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フレックスと寄りを戻すためにカイを利用しようとして近づいたのに、いつの間にかその彼を好きになっていた。
それは、ゲームの中とは違う彼の性格や優しさを知ったからだ。
でも、彼がはっきりと私を友達と言うのだから、私に脈はないのだろう。もしかしたら、ゲームと同じで、主人公の好きな人を好きなのかもしれない。つまりはオリビアを好き…なのかも。そんなことを考えていたら胸が苦しくなって来る。
「おーい、大丈夫か?ボーッとしてどうした?」
「カイはオリビアが好きなの?」
考えが口をついて出てしまった。あっ!と、思うがもう遅い。
「……ああ。」
聞きたくない答えが返ってきてしまう。苦しくて、逃げたしてしまいたかった。
「利害一致だろ?俺はオリビアが好きで、お前はフレックスが好き。」
「…」
どうしてそんなことを言うのだろうか。ああ、私が悪いのか…彼を利用しようと近づいていたことを彼自身気づいていたのだろう。なぜそうと知りながら、私と一緒にいてくれるのかは分からない。
でも、そんな笑顔で言われたら悲しくなるじゃないか。
感情が溢れて、瞳から涙が零れた。
カイがギョッとした顔になる。
「利害なんて…もう一致してないよ。…私、カイが好き。確かにフレックス様を振り向かせたくて、カイに近づいたのは本当。でも、今は違う。カイと一緒にいたくて…楽しく笑っていたくてそばにいるの。それは信じて欲しい。」
言ってしまった…
と思うが、後悔はない。
カイは僅かに目を見張ったが、固まったように動かない。やはり、無理なのだろうと、再び口を開こうとして
「あー!もう!」
と、叫んだカイに驚き目を向けた。そこに映るのは頭を抱えてしゃがみ込んでしまった姿。
私はビックリして開こうとした口を閉ざす。
カイは乱暴に頭を掻いてため息をつくと、乱れた髪をかき上げながら視線をこちらに向けた。色気のある雰囲気にドキンと胸が跳ね上がる。
少し不満そうな瞳がこちらを捉えている。私は固唾を飲んで、彼の言葉を待った。
「それ、後で取り消さない?」
「え?」
さっきの?好きだと言った告白のことだろうか…なぜそんなことを聞くのか。私は混乱する。
「と、取り消すつもりはないけど…なんで?」
「……ハァ…笑うなよ?」
そう彼は前置きをしてから話し始める。
「俺…初めて好きな子が出来たとき、彼女に好きになってもらいたくて色々努力したんだ。それで仲良くなって、お茶会でよく話したり、街にもこっそり出掛けたりしてさ。手紙のやり取りもして、手紙の内容からして両想いだって思ってたんだ。」
カイは寂しそうに笑う。
「だけど、その子は違う奴が好きだったんだって知ったんだ。…まぁ、俺となんかよりお似合いだったし、彼女の恋を応援することにしたんだよ。そしたらその子、そいつとの約束を反故にしたんだ。俺、驚いてさ…」
“ん?その話どこかで…”
そんな私の顔を見て、カイは呆れ顔でため息をついた。
「お前の話だよ。」
「え?」
「やっぱり覚えてないのか…俺はそんなに範疇になかったってことか…」
「ち、ちょっと待って。それは、入学前の話?」
「ああ。もう、3年以上も前の話だよ。」
「手紙のやり取りをしてたって?」
「ああ、そんなに頻度は多くないけど…迷惑かと思って控えてたし。」
手紙?何の事?考えるが訳が分からない。ぐるぐると頭が混乱してくる。
「ちょっと来て!」
私はいてもたってもいられなくなり、カイの腕を引いて急ぎ家に帰った。
訳も分からず連れてこられて戸惑うカイを、家族との挨拶も早々に私の部屋に入れる。
「お、おい、さすがに急に部屋に連れてくるのは…」
「良いから手紙探すの手伝って。」
有無を言わせず私はカイと一緒に部屋中を探す。基本的に部屋に物は少ないが、仕掛け的な物があるかもしれない。そんなことを考えていると、カイに声をかけられた。
「アナベル、これ。」
カイはベッド横にあった小さな棚を動かしていた。棚をどかすと、そこには宝箱のような赤いお洒落な小さな箱が現れる。鍵穴があり、私は思い出したように、書斎の方の机から小さな鍵を取り出した。そして、それを差し込むと、すんなりと回って鍵は開く。
箱を開けると、中にはたくさんの手紙が詰まっていた。フレックスの手紙の量に比べたら半分にも満たないが、どちらを大切にしていたかなんて一目瞭然。
一番上にあった手紙を手に取ると、中身を取り出す。カイが何やら言いたげな顔をするが、気にしない。
そこには、恋文と呼ぶには控えめな文が綴られていた。だけど、相手からの好意は伝わってくる。
当の本人は手紙を目の前で読まれて恥ずかしいのだろう。頬を赤く染めてそっぽを向いている。
私はその手紙を読み終え箱に戻そうとして、便箋とペンが入っていることに気づいた。
その便箋を取り出すと、そこには私の字が綴られていた。
最後の文がペンで消されていて、彼女が返事に悩んでいたことが読み取れる。だが、最後の文が分からずとも、彼の想いに答えていることは十分に伝わる内容だった。
視線をカイに戻して、手紙を差し出す。
「これ、多分私が書こうとしてた返事。」
手紙を渡すとカイは静かに目を通す。そして、困惑した顔で私を見た。
「これ、どういう…」
「ごめん、ちゃんと話してなかったんだけど、私…2年より前の記憶がないの。」
「え?」
「よく覚えてないけど、図書館で令嬢と揉めて、それが階段上で…激情したその令嬢に突き飛ばされて落ちたらしいんだよね…それで記憶が…」
「それ、他の奴は?」
「階段から落ちたことは知ってるけど、記憶がないことは知らない。言ってないから。」
「なんだよそれ…」
力なく崩れ落ちて、しゃがみ込むカイ。
「ご、ごめん。」
「いや、謝ることじゃないけどよ。何か疲れた…俺めちゃくちゃ空回ってるじゃん。」
「そうなの?」
「だって、俺はてっきり振られたんだって思って…なら、好きな奴の恋を応援しようと見守るつもりだったんだけど、いじめられてるお前見てたら声かけちまって」
彼は、私が突き飛ばされて書類をばら蒔いた時のことを言っているのだ。
「じゃあ、さっきオリビアが好きなの?って聞いたときに頷いたのは?」
「お前がフレックスを振り向かせるために俺を利用しようとしてたから、それに乗ったんだよ。」
「やっぱり。私が自白するまえから気づいてたのね…利用しようとしてるって」
「まぁな。お前、昔から分かりやすかったから。」
言われて頬を押さえて表情を引き締めてみると、カイに笑われてしまう。
「分かりやすいなら、私がカイを…す、好きだって言うのも同じで分かるんじゃ?」
その言葉を聞いてカイは困ったように笑って頬をかいた。
「確かにそうかもって、思うことはあったんだけど…前に振られてるから自惚れかと思ったんだよ。」
「でも、自惚れじゃなかったよ?前も今も」
「そ、そうだな。」
しゃがみ込んでいるカイを上から覗き込むようにして、私がじっと見つめると、視線に耐えきれずそっぽを向くカイ。頬が先ほどから赤い。
何だか彼の新しい一面を見た気がして、胸がキュッとなった。
「じ、じゃあ…これからもよろしくってことで…」
「それだけ?」
「…」
私の言葉に観念したようすで、カイは頭の後ろを掻きながら、上目遣いにこちらを見る。
「……もう、よそ見すんなよ。絶対に幸せにするから。」
結局あの後、私は嬉しすぎて気を失ってしまうという失態をして、気づくと彼の姿はなく、父と母が心配そうに見守っていた。
私は記憶のことを正直に家族に話した。初めは驚いたり泣いたりしていたが、私の話をちゃんと聞いてくれ、これからのことを一緒に考えてくれた。
父や母から昔の私について色々教えてもらった。その中で驚いたのは、フレックスのことだった。
どうやら私はフレックスから一方的なアプローチを受けていたらしく、かなり積極的というかしつこかったようで困っていたらしい。ちなみに、私がテンパってて気付いていなかったが、彼との約束の日は、私がアナベルになるより前のことだった。
つまり、前の私が自分の意思でフレックスの手紙を無視して、約束を反故にしたということだ。
ここから先は私の予想でしかないが、フレックスの約束を反故にしたことを何らかの方法で知った令嬢が、私に対して怒りを覚えて問い詰めに来て、揉めたのだと思う。
でも、もう、全て過去の事。
「よう、アナベル。」
「おはよう、カイ。」
家を出ると門の前にはカイの姿。右手を上げて手を振っている。その薬指には銀の指輪がはめられていた。
そんな私も彼に答えるように手を振った。
その手にはお揃いの銀の指輪が光っている。
それは、ゲームの中とは違う彼の性格や優しさを知ったからだ。
でも、彼がはっきりと私を友達と言うのだから、私に脈はないのだろう。もしかしたら、ゲームと同じで、主人公の好きな人を好きなのかもしれない。つまりはオリビアを好き…なのかも。そんなことを考えていたら胸が苦しくなって来る。
「おーい、大丈夫か?ボーッとしてどうした?」
「カイはオリビアが好きなの?」
考えが口をついて出てしまった。あっ!と、思うがもう遅い。
「……ああ。」
聞きたくない答えが返ってきてしまう。苦しくて、逃げたしてしまいたかった。
「利害一致だろ?俺はオリビアが好きで、お前はフレックスが好き。」
「…」
どうしてそんなことを言うのだろうか。ああ、私が悪いのか…彼を利用しようと近づいていたことを彼自身気づいていたのだろう。なぜそうと知りながら、私と一緒にいてくれるのかは分からない。
でも、そんな笑顔で言われたら悲しくなるじゃないか。
感情が溢れて、瞳から涙が零れた。
カイがギョッとした顔になる。
「利害なんて…もう一致してないよ。…私、カイが好き。確かにフレックス様を振り向かせたくて、カイに近づいたのは本当。でも、今は違う。カイと一緒にいたくて…楽しく笑っていたくてそばにいるの。それは信じて欲しい。」
言ってしまった…
と思うが、後悔はない。
カイは僅かに目を見張ったが、固まったように動かない。やはり、無理なのだろうと、再び口を開こうとして
「あー!もう!」
と、叫んだカイに驚き目を向けた。そこに映るのは頭を抱えてしゃがみ込んでしまった姿。
私はビックリして開こうとした口を閉ざす。
カイは乱暴に頭を掻いてため息をつくと、乱れた髪をかき上げながら視線をこちらに向けた。色気のある雰囲気にドキンと胸が跳ね上がる。
少し不満そうな瞳がこちらを捉えている。私は固唾を飲んで、彼の言葉を待った。
「それ、後で取り消さない?」
「え?」
さっきの?好きだと言った告白のことだろうか…なぜそんなことを聞くのか。私は混乱する。
「と、取り消すつもりはないけど…なんで?」
「……ハァ…笑うなよ?」
そう彼は前置きをしてから話し始める。
「俺…初めて好きな子が出来たとき、彼女に好きになってもらいたくて色々努力したんだ。それで仲良くなって、お茶会でよく話したり、街にもこっそり出掛けたりしてさ。手紙のやり取りもして、手紙の内容からして両想いだって思ってたんだ。」
カイは寂しそうに笑う。
「だけど、その子は違う奴が好きだったんだって知ったんだ。…まぁ、俺となんかよりお似合いだったし、彼女の恋を応援することにしたんだよ。そしたらその子、そいつとの約束を反故にしたんだ。俺、驚いてさ…」
“ん?その話どこかで…”
そんな私の顔を見て、カイは呆れ顔でため息をついた。
「お前の話だよ。」
「え?」
「やっぱり覚えてないのか…俺はそんなに範疇になかったってことか…」
「ち、ちょっと待って。それは、入学前の話?」
「ああ。もう、3年以上も前の話だよ。」
「手紙のやり取りをしてたって?」
「ああ、そんなに頻度は多くないけど…迷惑かと思って控えてたし。」
手紙?何の事?考えるが訳が分からない。ぐるぐると頭が混乱してくる。
「ちょっと来て!」
私はいてもたってもいられなくなり、カイの腕を引いて急ぎ家に帰った。
訳も分からず連れてこられて戸惑うカイを、家族との挨拶も早々に私の部屋に入れる。
「お、おい、さすがに急に部屋に連れてくるのは…」
「良いから手紙探すの手伝って。」
有無を言わせず私はカイと一緒に部屋中を探す。基本的に部屋に物は少ないが、仕掛け的な物があるかもしれない。そんなことを考えていると、カイに声をかけられた。
「アナベル、これ。」
カイはベッド横にあった小さな棚を動かしていた。棚をどかすと、そこには宝箱のような赤いお洒落な小さな箱が現れる。鍵穴があり、私は思い出したように、書斎の方の机から小さな鍵を取り出した。そして、それを差し込むと、すんなりと回って鍵は開く。
箱を開けると、中にはたくさんの手紙が詰まっていた。フレックスの手紙の量に比べたら半分にも満たないが、どちらを大切にしていたかなんて一目瞭然。
一番上にあった手紙を手に取ると、中身を取り出す。カイが何やら言いたげな顔をするが、気にしない。
そこには、恋文と呼ぶには控えめな文が綴られていた。だけど、相手からの好意は伝わってくる。
当の本人は手紙を目の前で読まれて恥ずかしいのだろう。頬を赤く染めてそっぽを向いている。
私はその手紙を読み終え箱に戻そうとして、便箋とペンが入っていることに気づいた。
その便箋を取り出すと、そこには私の字が綴られていた。
最後の文がペンで消されていて、彼女が返事に悩んでいたことが読み取れる。だが、最後の文が分からずとも、彼の想いに答えていることは十分に伝わる内容だった。
視線をカイに戻して、手紙を差し出す。
「これ、多分私が書こうとしてた返事。」
手紙を渡すとカイは静かに目を通す。そして、困惑した顔で私を見た。
「これ、どういう…」
「ごめん、ちゃんと話してなかったんだけど、私…2年より前の記憶がないの。」
「え?」
「よく覚えてないけど、図書館で令嬢と揉めて、それが階段上で…激情したその令嬢に突き飛ばされて落ちたらしいんだよね…それで記憶が…」
「それ、他の奴は?」
「階段から落ちたことは知ってるけど、記憶がないことは知らない。言ってないから。」
「なんだよそれ…」
力なく崩れ落ちて、しゃがみ込むカイ。
「ご、ごめん。」
「いや、謝ることじゃないけどよ。何か疲れた…俺めちゃくちゃ空回ってるじゃん。」
「そうなの?」
「だって、俺はてっきり振られたんだって思って…なら、好きな奴の恋を応援しようと見守るつもりだったんだけど、いじめられてるお前見てたら声かけちまって」
彼は、私が突き飛ばされて書類をばら蒔いた時のことを言っているのだ。
「じゃあ、さっきオリビアが好きなの?って聞いたときに頷いたのは?」
「お前がフレックスを振り向かせるために俺を利用しようとしてたから、それに乗ったんだよ。」
「やっぱり。私が自白するまえから気づいてたのね…利用しようとしてるって」
「まぁな。お前、昔から分かりやすかったから。」
言われて頬を押さえて表情を引き締めてみると、カイに笑われてしまう。
「分かりやすいなら、私がカイを…す、好きだって言うのも同じで分かるんじゃ?」
その言葉を聞いてカイは困ったように笑って頬をかいた。
「確かにそうかもって、思うことはあったんだけど…前に振られてるから自惚れかと思ったんだよ。」
「でも、自惚れじゃなかったよ?前も今も」
「そ、そうだな。」
しゃがみ込んでいるカイを上から覗き込むようにして、私がじっと見つめると、視線に耐えきれずそっぽを向くカイ。頬が先ほどから赤い。
何だか彼の新しい一面を見た気がして、胸がキュッとなった。
「じ、じゃあ…これからもよろしくってことで…」
「それだけ?」
「…」
私の言葉に観念したようすで、カイは頭の後ろを掻きながら、上目遣いにこちらを見る。
「……もう、よそ見すんなよ。絶対に幸せにするから。」
結局あの後、私は嬉しすぎて気を失ってしまうという失態をして、気づくと彼の姿はなく、父と母が心配そうに見守っていた。
私は記憶のことを正直に家族に話した。初めは驚いたり泣いたりしていたが、私の話をちゃんと聞いてくれ、これからのことを一緒に考えてくれた。
父や母から昔の私について色々教えてもらった。その中で驚いたのは、フレックスのことだった。
どうやら私はフレックスから一方的なアプローチを受けていたらしく、かなり積極的というかしつこかったようで困っていたらしい。ちなみに、私がテンパってて気付いていなかったが、彼との約束の日は、私がアナベルになるより前のことだった。
つまり、前の私が自分の意思でフレックスの手紙を無視して、約束を反故にしたということだ。
ここから先は私の予想でしかないが、フレックスの約束を反故にしたことを何らかの方法で知った令嬢が、私に対して怒りを覚えて問い詰めに来て、揉めたのだと思う。
でも、もう、全て過去の事。
「よう、アナベル。」
「おはよう、カイ。」
家を出ると門の前にはカイの姿。右手を上げて手を振っている。その薬指には銀の指輪がはめられていた。
そんな私も彼に答えるように手を振った。
その手にはお揃いの銀の指輪が光っている。
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