13 / 13
12,距離(下)
しおりを挟む
図書委員の仕事がはじまって一時間ほど。耀くんは図書室の隅で黙々と本を読んでいた。あまり小説は読まないらしく、手にとったのはスポーツに関する本だった。私がいる図書カウンターからはユニフォームを着た選手とサッカーボールの表紙がぼんやりと見えていた。あれはサッカーの本、なのかもしれない。最初はちらちらとこちらを見ていたのが今は読書に夢中だ。その姿が面白くて、頬を緩ませながら耀くんを観察する。
今日は雨だからか図書室を利用する生徒は少なく、本の貸し出しもあまりなかった。カウンター内の整頓も早々に終わってしまってやることがない。あと一時間をどう過ごすか、今は図書室に耀くんと私しかいないし、気になる本を持ってきてカウンター内で読んでいても――そう考えて立ち上がった時だった。
図書室の扉が開き、現れる生徒。その姿を確認しようと目で追うより早く、声がした。
「あれー、池田ちゃんがいる」
陽気な声音からすぐに察した。芽室先輩だ。
「今日、当番だっけ?」
「いえ。当番の子が風邪で休んでいるので代わりに私が。芽室先輩は?」
「オレは忘れ物を取りにきてさー……カウンターの下にあるはずなんだけど、」
言葉を交わしながら芽室先輩が図書室内を見渡す。カウンターそれから書棚、テーブル、そして。
「――っ、」
遠くから聞こえたのは、がたんと椅子の揺れる音。芽室先輩は息を呑み、体を強張らせて、その方向を見つめていた。
そこにいるのは、耀くんだった。芽室先輩の方を見て立ち上がり、あれほど夢中になって読んでいた本は虚しく伏せられている。
「……耀」
芽室先輩の言葉は普段よりもひどく落ちついたトーンで、壊れそうなものに恐る恐る触れているようなものだった。
けれどその名を呼ばれても耀くんは答えない。視線を外し、本とかばんを手にして歩き出す。
つかつかと私たちのところまできて、そして――こちらを一瞥もせず、私に本を差し出した。
「悪い。先に帰る」
「え、こ、この本って……」
「戻しといて。俺、帰るから」
芽室先輩がきたから急に態度を変えたのだとしたら。それはあまりにもひどすぎる。
芽室先輩は耀くんのことを嫌ってなどいない。いじめられている現場を目撃すれば先生を呼びにいったりと、むしろ耀くんのことを心配しているのに。
「待って、耀」
本を受け取れずにいる私の代わりに、芽室先輩がそれを掴む。その瞳はしっかりと耀くんに向けられていた。
「……あの、さ、オレ……その、」
「…………」
引き止めたまではよかったものの次の言葉が出ない。口ごもる芽室先輩に対し、耀くんはうつむいたまま。そしてついに図書室を出て行った。
言葉を交わしたくないとばかりに、ぴしりと冷たく扉の閉まる音がする。その音が静かな図書室に響いて、余韻も消えてしまってようやく芽室先輩が息を深く吐いた。
「……やっぱ、だめなんだな」
カウンターに背を預けてずるずると座りこむ。その力ない姿には、芽室先輩の虚しさが表れているようだった。
「池田ちゃん、ごめんね。変なとこ見せちゃって」
「それは大丈夫です……けど、二人は仲がよかったんじゃ……」
「仲がよかったよ。それは本当だ。オレにとってあいつは一番の友達だった」
だけど、と続けて芽室先輩は手で顔を覆う。泣いているのではなく、落ち込んでいる顔を私に見られたくなかったのかもしれない。
「オレと耀の二人でサッカーして、妹はそれを応援してて……小さい時から仲がよかった。オレはサッカー選手になりたいって夢があったけど、あいつは違ってて。お互い夢を叶えようなって約束もしてたのに」
「……夢、ですか?」
「耀は、消防士になりたかったんだ」
糸が繋がる。耀くんが消防士になるという夢を持っていたのなら、そのはじまりはもしかすると父親、なのだろうか。
「妹も耀の大事なものもいなくなってしまったから、せめて耀の夢ぐらいは守りたかったのに。これじゃ何もできてない」
「……芽室先輩、」
「あいつがいじめられてても助けることもできない。あいつに話しかけることすらうまくできない。オレ、あいつの友達だったのに、何でこんな……」
そこで芽室先輩は顔をあげた。泣いているわけではないし瞳は潤んでもいないのに、どうしてか芽室先輩が泣いている気がした。たぶん、心が泣いている。その顔にずきりと胸が苦しくなる。
「聞いたことあるかもしれないけど、オレに妹がいるんだ」
「貴音さん、ですよね。図書カードを見つけたことがあります」
「……本当は片付けなきゃいけないんだけど、ごめんね、まだ捨てられない……」
あの図書カードは芽室先輩が残していたものだったのか、と合点がいく。一年のボックスに入れたままだったのはそこで貴音さんの時間が止まっていたからなのだろう。
「兄貴のオレが言うのもあれだけど貴音は可愛くって、相手がどんな生徒でも物怖じせずに話しかける子だったから、クラスの人気者だったんだ。でも色々あって、去年の十月に死んでしまったんだ」
上級生たちのことを思いだす。『芽室の代わりにお前が死ねばよかったのに』と言わせるほどだ、素行のよろしくない不良生徒たちも彼女を慕っていたのかもしれない。たとえ不良生徒だとしても臆さずに声をかけるような子。会ったことはないけれど、勇気のある人だと思った。
「クラスのみんなは貴音が死んだことが悲しくて、その責任を耀に押し付けてる。耀は何も悪くない。むしろ耀だって大切なものを失っているのに」
これがいじめの理由だとするのなら、耀くんは何も悪くない。私は立ち上がって叫んでいた。
「そんなの、ひどすぎます!」
その声は人気のない図書室に響く。外の雨音さえ聞こえなくなるぐらいに。
「私は、二人に何があったのかもよく知らないけど。でもだからって耀くんがいじめられていいはずがない! こんなの、いじめの理由にならない!」
芽室先輩は私を見上げて、それから笑った。
「池田ちゃん、すごいや。はっきり言うんだね」
「……す、すみません。つい熱くなってしまって」
「ううん。すごいよ。池田ちゃんのそういうところ、尊敬してる」
その表情から悲しみは消えていた。芽室先輩も立ち上がり、それから私の肩を叩く。
「図書当番変わるよ。だから池田ちゃん……耀のこと、頼んでもいい?」
「私よりも芽室先輩から耀くんと話した方がいいと思います」
「オレ、あいつにどんな顔をして声をかければいいのかわからない。もう仲良くなるなんて難しいんだ。だから、池田ちゃんにしか頼めない」
託されても、私に何ができるのかわからない。部外者の私が耀くんの隣にいたところで、抱えている痛みをわけてもらえることすらできないのだろう。
けれど。頷いていた。芽室先輩と同じように、私も耀くんを守りたいから。
今日は雨だからか図書室を利用する生徒は少なく、本の貸し出しもあまりなかった。カウンター内の整頓も早々に終わってしまってやることがない。あと一時間をどう過ごすか、今は図書室に耀くんと私しかいないし、気になる本を持ってきてカウンター内で読んでいても――そう考えて立ち上がった時だった。
図書室の扉が開き、現れる生徒。その姿を確認しようと目で追うより早く、声がした。
「あれー、池田ちゃんがいる」
陽気な声音からすぐに察した。芽室先輩だ。
「今日、当番だっけ?」
「いえ。当番の子が風邪で休んでいるので代わりに私が。芽室先輩は?」
「オレは忘れ物を取りにきてさー……カウンターの下にあるはずなんだけど、」
言葉を交わしながら芽室先輩が図書室内を見渡す。カウンターそれから書棚、テーブル、そして。
「――っ、」
遠くから聞こえたのは、がたんと椅子の揺れる音。芽室先輩は息を呑み、体を強張らせて、その方向を見つめていた。
そこにいるのは、耀くんだった。芽室先輩の方を見て立ち上がり、あれほど夢中になって読んでいた本は虚しく伏せられている。
「……耀」
芽室先輩の言葉は普段よりもひどく落ちついたトーンで、壊れそうなものに恐る恐る触れているようなものだった。
けれどその名を呼ばれても耀くんは答えない。視線を外し、本とかばんを手にして歩き出す。
つかつかと私たちのところまできて、そして――こちらを一瞥もせず、私に本を差し出した。
「悪い。先に帰る」
「え、こ、この本って……」
「戻しといて。俺、帰るから」
芽室先輩がきたから急に態度を変えたのだとしたら。それはあまりにもひどすぎる。
芽室先輩は耀くんのことを嫌ってなどいない。いじめられている現場を目撃すれば先生を呼びにいったりと、むしろ耀くんのことを心配しているのに。
「待って、耀」
本を受け取れずにいる私の代わりに、芽室先輩がそれを掴む。その瞳はしっかりと耀くんに向けられていた。
「……あの、さ、オレ……その、」
「…………」
引き止めたまではよかったものの次の言葉が出ない。口ごもる芽室先輩に対し、耀くんはうつむいたまま。そしてついに図書室を出て行った。
言葉を交わしたくないとばかりに、ぴしりと冷たく扉の閉まる音がする。その音が静かな図書室に響いて、余韻も消えてしまってようやく芽室先輩が息を深く吐いた。
「……やっぱ、だめなんだな」
カウンターに背を預けてずるずると座りこむ。その力ない姿には、芽室先輩の虚しさが表れているようだった。
「池田ちゃん、ごめんね。変なとこ見せちゃって」
「それは大丈夫です……けど、二人は仲がよかったんじゃ……」
「仲がよかったよ。それは本当だ。オレにとってあいつは一番の友達だった」
だけど、と続けて芽室先輩は手で顔を覆う。泣いているのではなく、落ち込んでいる顔を私に見られたくなかったのかもしれない。
「オレと耀の二人でサッカーして、妹はそれを応援してて……小さい時から仲がよかった。オレはサッカー選手になりたいって夢があったけど、あいつは違ってて。お互い夢を叶えようなって約束もしてたのに」
「……夢、ですか?」
「耀は、消防士になりたかったんだ」
糸が繋がる。耀くんが消防士になるという夢を持っていたのなら、そのはじまりはもしかすると父親、なのだろうか。
「妹も耀の大事なものもいなくなってしまったから、せめて耀の夢ぐらいは守りたかったのに。これじゃ何もできてない」
「……芽室先輩、」
「あいつがいじめられてても助けることもできない。あいつに話しかけることすらうまくできない。オレ、あいつの友達だったのに、何でこんな……」
そこで芽室先輩は顔をあげた。泣いているわけではないし瞳は潤んでもいないのに、どうしてか芽室先輩が泣いている気がした。たぶん、心が泣いている。その顔にずきりと胸が苦しくなる。
「聞いたことあるかもしれないけど、オレに妹がいるんだ」
「貴音さん、ですよね。図書カードを見つけたことがあります」
「……本当は片付けなきゃいけないんだけど、ごめんね、まだ捨てられない……」
あの図書カードは芽室先輩が残していたものだったのか、と合点がいく。一年のボックスに入れたままだったのはそこで貴音さんの時間が止まっていたからなのだろう。
「兄貴のオレが言うのもあれだけど貴音は可愛くって、相手がどんな生徒でも物怖じせずに話しかける子だったから、クラスの人気者だったんだ。でも色々あって、去年の十月に死んでしまったんだ」
上級生たちのことを思いだす。『芽室の代わりにお前が死ねばよかったのに』と言わせるほどだ、素行のよろしくない不良生徒たちも彼女を慕っていたのかもしれない。たとえ不良生徒だとしても臆さずに声をかけるような子。会ったことはないけれど、勇気のある人だと思った。
「クラスのみんなは貴音が死んだことが悲しくて、その責任を耀に押し付けてる。耀は何も悪くない。むしろ耀だって大切なものを失っているのに」
これがいじめの理由だとするのなら、耀くんは何も悪くない。私は立ち上がって叫んでいた。
「そんなの、ひどすぎます!」
その声は人気のない図書室に響く。外の雨音さえ聞こえなくなるぐらいに。
「私は、二人に何があったのかもよく知らないけど。でもだからって耀くんがいじめられていいはずがない! こんなの、いじめの理由にならない!」
芽室先輩は私を見上げて、それから笑った。
「池田ちゃん、すごいや。はっきり言うんだね」
「……す、すみません。つい熱くなってしまって」
「ううん。すごいよ。池田ちゃんのそういうところ、尊敬してる」
その表情から悲しみは消えていた。芽室先輩も立ち上がり、それから私の肩を叩く。
「図書当番変わるよ。だから池田ちゃん……耀のこと、頼んでもいい?」
「私よりも芽室先輩から耀くんと話した方がいいと思います」
「オレ、あいつにどんな顔をして声をかければいいのかわからない。もう仲良くなるなんて難しいんだ。だから、池田ちゃんにしか頼めない」
託されても、私に何ができるのかわからない。部外者の私が耀くんの隣にいたところで、抱えている痛みをわけてもらえることすらできないのだろう。
けれど。頷いていた。芽室先輩と同じように、私も耀くんを守りたいから。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
片想い婚〜今日、姉の婚約者と結婚します〜
橘しづき
恋愛
姉には幼い頃から婚約者がいた。両家が決めた相手だった。お互いの家の繁栄のための結婚だという。
私はその彼に、幼い頃からずっと恋心を抱いていた。叶わぬ恋に辟易し、秘めた想いは誰に言わず、二人の結婚式にのぞんだ。
だが当日、姉は結婚式に来なかった。 パニックに陥る両親たち、悲しげな愛しい人。そこで自分の口から声が出た。
「私が……蒼一さんと結婚します」
姉の身代わりに結婚した咲良。好きな人と夫婦になれるも、心も体も通じ合えない片想い。
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
嘘をつく唇に優しいキスを
松本ユミ
恋愛
いつだって私は本音を隠して嘘をつくーーー。
桜井麻里奈は優しい同期の新庄湊に恋をした。
だけど、湊には学生時代から付き合っている彼女がいることを知りショックを受ける。
麻里奈はこの恋心が叶わないなら自分の気持ちに嘘をつくからせめて同期として隣で笑い合うことだけは許してほしいと密かに思っていた。
そんなある日、湊が『結婚する』という話を聞いてしまい……。
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
地味な私を捨てた元婚約者にざまぁ返し!私の才能に惚れたハイスペ社長にスカウトされ溺愛されてます
久遠翠
恋愛
「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」
大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。
彼の心変わりと社内での孤立に傷つき、退職を選んだ美月。
しかし、彼らは知らなかった。彼女には、IT業界で“K”という名で知られる伝説的なデータアナリストという、もう一つの顔があったことを。
失意の中、足を運んだ交流会で美月が出会ったのは、急成長中のIT企業「ホライゾン・テクノロジーズ」の若き社長・一条蓮。
彼女が何気なく口にした市場分析の鋭さに衝撃を受けた蓮は、すぐさま彼女を破格の条件でスカウトする。
「君のその目で、俺と未来を見てほしい」──。
蓮の情熱に心を動かされ、新たな一歩を踏み出した美月は、その才能を遺憾なく発揮していく。
地味なOLから、誰もが注目するキャリアウーマンへ。
そして、仕事のパートナーである蓮の、真っ直ぐで誠実な愛情に、凍てついていた心は次第に溶かされていく。
これは、才能というガラスの靴を見出された、一人の女性のシンデレラストーリー。
数字の奥に隠された真実を見抜く彼女が、本当の愛と幸せを掴むまでの、最高にドラマチックな逆転ラブストーリー。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる