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非常事態
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ガンガンガンガンガン……
低く響く、その鐘の音が鳴り始めたのは、真夜中のことだ。そして継続して打ち鳴らされている。
エメリーンは鐘の鳴り始めに目覚めて、何かあった時のために用意されていた、動きやすい服に着替えた。着方もマーサに習っていたので、迷うことはなかった。
「エメリーン様っ! 起きていらっしゃいますか?」
「大丈夫よ」
「失礼しますっ!」
エメリーンの返事を最後まで聞かず、マーサがドアを開けた。髪を振り乱したその姿から、今が非常事態であることが分かる。
「マーサ、ルイ様は?」
「すでにバアルたちが向かいました」
「そう。だったら大丈夫ね」
マーサに連れられて早歩きで進みながら、そういえばと思い出して「旦那様は?」と問うと、「前線です」と返答があった。
――前線? 辺境伯自ら?
「立ち止まらないでくださいっ!」
思わず足を止めてしまったエメリーンに、マーサの声が掛かる。マーサは強い緊張状態にあるようだ。
「ごめんなさい。急いで行きましょうね」
有事の際の避難について、エメリーンが説明を受けたのは、辺境伯領に着いてすぐの頃だった。だが避難場所やその方法については、「その時が来たら、使用人が案内する」としか聞いていなかったのだ。
――そろそろ聞いておくべきだったわね。今度は教えてもらえたかしら?
辺境伯領に来てすぐのエメリーンには、緊急時の避難場所の情報は詳細に伝えられなかった。その情報が、次期辺境伯であるルイの身の安全に繋がるものだからだろう。
「こ、こちらを曲がります」
今までエメリーンが通ったことのない、細く蛇行した通路を急ぐマーサの声が、恐怖からか上擦っている。
以前エメリーンに、避難について説明した兵士は、「ここ3年は、避難にまで至るような事態は起こっていませんけどね」と言っていた。その口ぶりから、今までも何も起こっていないわけではない、ということが分かった。
――では、どれほどのことが,起こったのかしら? 強い魔物が出たのか、隣国からの侵略か。それを確認したいけど……。
エメリーンを先導しているマーサの顔色は悪く、微かに震えている。今はマーサを安全なところまで連れて行くことが、エメリーンにとっての最優先事項だ。
エメリーンが予め避難場所を把握していれば、マーサはもっと早く避難を終えていただろう。だから今はともかく、マーサの邪魔をせずに避難場所に向かうことした。
辿り着いたところは窓がなく、地上なのか地下なのかも分からないようになっていた。
頑丈そうな扉前には、バアルとセイディが待ち構えていた。だがバアルが、「こちらです」と言って開いてくれたのは、その頑丈な扉ではなく、何の変哲もない床板だ。
「バアル、ここからはすぐかしら?」
「すぐでは無いですが、一本道です」
「分かったわ」
「エメリーン様?」と心配そうな声を出したマーサに、エメリーンはできるかぎり明るい表情で笑い掛けた。
「マーサ、ここまで案内してくれてありがとう。ちゃんと覚えたわ。マーサはこの先で待っていて」
「「「えっ?」」」
「バアル、セイディ。あなた達は、このままここを守るようになっているの?」
「いえ。この先にも兵士は配置されているので、ここはセイディだけですよ、奥様」
戸惑っているマーサとセイディに構わず、バアルがエメリーンの問いに答えた。
「そう。それで? バアルはこれからどうするの?」
「前線に、ルイ様と奥様の避難が完了したことを伝えに行きますが……。もしかして、奥様も行くつもりですかね?」
「ええ、出来れば。私は隠れるのも逃げるのもかなり得意な方よ。ただ敵が何かによって、取れる手は変わるでしょうね」
エメリーンの言葉を、バアルは少し首を傾げて聞いている。
「バアルの判断に任せるわ。バアルが私を連れて行っても良いと思うなら、今起こっている事態を、現地に着くまでに説明してちょうだい」
バアルが口を開くより早く、マーサが悲鳴のような声を上げた。
「エメリーン様っ、ダメです! 危ないですから、どうか私と一緒に避難しましょう?」
「奥様、私も避難していただきたいです。ルイ様も奥様がいらっしゃった方が安心されます」
セイディからルイのためにと言われても、エメリーンの考えは変わらなかった。黙ったまま首を横に振ったエメリーンの表情を見て、セイディにはエメリーンの本気が伝わったらしい。
「失礼しました。マーサ、あなたは早く避難を」
「で、でも、エメリーン様が」
「心配させてごめんなさい、マーサ。でも私は大丈夫。……ごめんなさい、辺境伯夫人として、命令するわね。どうか避難してちょうだい。前線に出たら、マーサの心配をする余裕はないと思うから」
マーサの顔がくしゃりと泣きそうに歪んだ。
「エメリーン様、それは命令とは言いません。お願いと言うんですよ」
「あれ? ふふ、ダメね。命令とか慣れてないもの。ねえ、マーサ、お願い。もしルイ様に私のことを聞かれたら、今日は別の場所に避難しているって伝えておいてほしいの。これは他の人では説得力がないでしょう?」
「……分かりました」
ふぅ、とため息を吐いてマーサがしぶしぶ了承した。
「でもエメリーン様、なるべく危ないことはせず、なるべく早く戻ってきてくださいね」
「ええ、分かったわ」
ようやくマーサの姿が避難先に続く床下へと消えて、そこは何でもないただの床に戻った。
「さて、バアル。もう連れて行ってくれるってことで良いのかしら?」
そういえば、バアルの返事がまだだったことを思い出してエメリーンがバアルに問うと、バアルは苦虫を噛み潰したような顔で天を仰いだ。
「……あの、奥様のエモノは何ですか?」
「今は小刀くらいかしら?」
隠し持っている左腕にそっと手を当てると、バアルが無表情に変わった。バアルの後ろでは、セイディが顔色を変えている。
「お持ちなんですね。……でも、小刀ですか。あまり攻撃力はないですよね? 投げます?」
「ええ、投げることもあるわね」
バアルが諦めたように大きく息を吐き出す。「そういえば、コントロール良かったですよね。身の軽さも抜群ですし」と、ぶつぶつ呟いてから、「分かりました」と頷いた。
「奥様には、後方支援をお願いします。でも、決して前には出ないでくださいね」
「ええ、分かったわ」
「何かあっても無くても、基本的に奥様は隠れていてください。そして、いつでも躊躇いなく逃げてください」
「ええ、バアルやみんなの邪魔になる動きをするくらいなら、ずっと隠れているか、とっとと逃げると約束するわ」
「必ずそうして下さいよ。では、行きましょうか。少し急ぎますよ」
言葉通り、スピードを上げたバアルの後ろを、エメリーンは追い掛けた。
「…………奥様は、バアルのスピードについて行けるのですね」
一人残ったセイディは、あっという間に誰もいなくなった空間で、ポツリとそう呟いた。
低く響く、その鐘の音が鳴り始めたのは、真夜中のことだ。そして継続して打ち鳴らされている。
エメリーンは鐘の鳴り始めに目覚めて、何かあった時のために用意されていた、動きやすい服に着替えた。着方もマーサに習っていたので、迷うことはなかった。
「エメリーン様っ! 起きていらっしゃいますか?」
「大丈夫よ」
「失礼しますっ!」
エメリーンの返事を最後まで聞かず、マーサがドアを開けた。髪を振り乱したその姿から、今が非常事態であることが分かる。
「マーサ、ルイ様は?」
「すでにバアルたちが向かいました」
「そう。だったら大丈夫ね」
マーサに連れられて早歩きで進みながら、そういえばと思い出して「旦那様は?」と問うと、「前線です」と返答があった。
――前線? 辺境伯自ら?
「立ち止まらないでくださいっ!」
思わず足を止めてしまったエメリーンに、マーサの声が掛かる。マーサは強い緊張状態にあるようだ。
「ごめんなさい。急いで行きましょうね」
有事の際の避難について、エメリーンが説明を受けたのは、辺境伯領に着いてすぐの頃だった。だが避難場所やその方法については、「その時が来たら、使用人が案内する」としか聞いていなかったのだ。
――そろそろ聞いておくべきだったわね。今度は教えてもらえたかしら?
辺境伯領に来てすぐのエメリーンには、緊急時の避難場所の情報は詳細に伝えられなかった。その情報が、次期辺境伯であるルイの身の安全に繋がるものだからだろう。
「こ、こちらを曲がります」
今までエメリーンが通ったことのない、細く蛇行した通路を急ぐマーサの声が、恐怖からか上擦っている。
以前エメリーンに、避難について説明した兵士は、「ここ3年は、避難にまで至るような事態は起こっていませんけどね」と言っていた。その口ぶりから、今までも何も起こっていないわけではない、ということが分かった。
――では、どれほどのことが,起こったのかしら? 強い魔物が出たのか、隣国からの侵略か。それを確認したいけど……。
エメリーンを先導しているマーサの顔色は悪く、微かに震えている。今はマーサを安全なところまで連れて行くことが、エメリーンにとっての最優先事項だ。
エメリーンが予め避難場所を把握していれば、マーサはもっと早く避難を終えていただろう。だから今はともかく、マーサの邪魔をせずに避難場所に向かうことした。
辿り着いたところは窓がなく、地上なのか地下なのかも分からないようになっていた。
頑丈そうな扉前には、バアルとセイディが待ち構えていた。だがバアルが、「こちらです」と言って開いてくれたのは、その頑丈な扉ではなく、何の変哲もない床板だ。
「バアル、ここからはすぐかしら?」
「すぐでは無いですが、一本道です」
「分かったわ」
「エメリーン様?」と心配そうな声を出したマーサに、エメリーンはできるかぎり明るい表情で笑い掛けた。
「マーサ、ここまで案内してくれてありがとう。ちゃんと覚えたわ。マーサはこの先で待っていて」
「「「えっ?」」」
「バアル、セイディ。あなた達は、このままここを守るようになっているの?」
「いえ。この先にも兵士は配置されているので、ここはセイディだけですよ、奥様」
戸惑っているマーサとセイディに構わず、バアルがエメリーンの問いに答えた。
「そう。それで? バアルはこれからどうするの?」
「前線に、ルイ様と奥様の避難が完了したことを伝えに行きますが……。もしかして、奥様も行くつもりですかね?」
「ええ、出来れば。私は隠れるのも逃げるのもかなり得意な方よ。ただ敵が何かによって、取れる手は変わるでしょうね」
エメリーンの言葉を、バアルは少し首を傾げて聞いている。
「バアルの判断に任せるわ。バアルが私を連れて行っても良いと思うなら、今起こっている事態を、現地に着くまでに説明してちょうだい」
バアルが口を開くより早く、マーサが悲鳴のような声を上げた。
「エメリーン様っ、ダメです! 危ないですから、どうか私と一緒に避難しましょう?」
「奥様、私も避難していただきたいです。ルイ様も奥様がいらっしゃった方が安心されます」
セイディからルイのためにと言われても、エメリーンの考えは変わらなかった。黙ったまま首を横に振ったエメリーンの表情を見て、セイディにはエメリーンの本気が伝わったらしい。
「失礼しました。マーサ、あなたは早く避難を」
「で、でも、エメリーン様が」
「心配させてごめんなさい、マーサ。でも私は大丈夫。……ごめんなさい、辺境伯夫人として、命令するわね。どうか避難してちょうだい。前線に出たら、マーサの心配をする余裕はないと思うから」
マーサの顔がくしゃりと泣きそうに歪んだ。
「エメリーン様、それは命令とは言いません。お願いと言うんですよ」
「あれ? ふふ、ダメね。命令とか慣れてないもの。ねえ、マーサ、お願い。もしルイ様に私のことを聞かれたら、今日は別の場所に避難しているって伝えておいてほしいの。これは他の人では説得力がないでしょう?」
「……分かりました」
ふぅ、とため息を吐いてマーサがしぶしぶ了承した。
「でもエメリーン様、なるべく危ないことはせず、なるべく早く戻ってきてくださいね」
「ええ、分かったわ」
ようやくマーサの姿が避難先に続く床下へと消えて、そこは何でもないただの床に戻った。
「さて、バアル。もう連れて行ってくれるってことで良いのかしら?」
そういえば、バアルの返事がまだだったことを思い出してエメリーンがバアルに問うと、バアルは苦虫を噛み潰したような顔で天を仰いだ。
「……あの、奥様のエモノは何ですか?」
「今は小刀くらいかしら?」
隠し持っている左腕にそっと手を当てると、バアルが無表情に変わった。バアルの後ろでは、セイディが顔色を変えている。
「お持ちなんですね。……でも、小刀ですか。あまり攻撃力はないですよね? 投げます?」
「ええ、投げることもあるわね」
バアルが諦めたように大きく息を吐き出す。「そういえば、コントロール良かったですよね。身の軽さも抜群ですし」と、ぶつぶつ呟いてから、「分かりました」と頷いた。
「奥様には、後方支援をお願いします。でも、決して前には出ないでくださいね」
「ええ、分かったわ」
「何かあっても無くても、基本的に奥様は隠れていてください。そして、いつでも躊躇いなく逃げてください」
「ええ、バアルやみんなの邪魔になる動きをするくらいなら、ずっと隠れているか、とっとと逃げると約束するわ」
「必ずそうして下さいよ。では、行きましょうか。少し急ぎますよ」
言葉通り、スピードを上げたバアルの後ろを、エメリーンは追い掛けた。
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