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諦めの悪い女
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「……あー」
掠れた自分の声を確認して、ナギはリネンのシーツに頬をすり寄せた。ちらりと目線だけを動かして横を向くと、シュテルンがフローリングの床で、片手腕立てに勤しんでいるのが見えた。
「あれ……?」
何かが違うと思って目を凝らしたナギは、寝室と繋がった広すぎるリビングの真ん中で行われているのが、片手腕立てではなく、片手3本指立てであることが分かり、思わず身震いした。
「バケモノか……」
上半身裸で黒のスエットを穿いたシュテルンの筋肉が上下するのを見つめながら、ナギはため息を吐く。
「……すご、かった」
思わずそう言ってしまったのは、シュテルンとの濃密な行為のことだ。
どうやっても一人ではたどり着けなかったシュテルンの部屋にようやく来られたと思ったら、あっという間にベッドの上に放り投げられてナギは唇を奪われた。だが「3年ぶりだ」と正直に伝えたナギを、シュテルンは意外なほど丁寧に扱ったのだ。
——女の扱いはクズではない、ってことかしら。あの男よりずっと……っ。
3年前の相手について、思い出すことはナギにとって苦痛でしかない。その相手はナギにとって、メランガ最凶のクズよりも最低最悪な人間だった。
「おう、気が付いたのか」
だがひととき思い出したその苦さも、シュテルンに声を掛けられて、ナギはすぐに忘れてしまった。翠の瞳に見つめられたナギは、少し前までシュテルンに抱いていた怖さが、欠片も残っていないことに気が付いた。
お互いに楽しむ、というのがシュテルンとしては譲れないことのようだ。情事の最中に「お前、イイ顔するな。快楽漬けにして、娼館にでも高く売ってやろうか」という余計なことを言うあたり、やはりクズでしかないのだが。
——まあ、クズはクズよね。
ナギの声が聞こえたはずもないが、タオルで汗を拭きながらシュテルンがベッドまで近づいてくる。
ナギは何とか上半身を起こすと、足元にあった毛布を引き寄せて身体を隠したが、身体のだるさは隠しようもない。
「あー、今、何時?」
「午前2時だな。もう1回やるか?」
「いや、いやいやいやいや。明日、ううん、今日も早いからっ!」
最近のナギは、朝6時起きだ。余裕を持ってもろもろの準備をして、食堂の掃除を7時30分から開始している。
脱ぎ散らかした服を探すと、なぜだか綺麗に畳んでチェストの上に置いてあった。疑問に思いながらも服に手を伸ばしたところで、ナギはシュテルンにベッドに押し倒された。
——何、この既視感……。
昨日と全く同じ状況。だがシュテルンは、昨日と違って冷静そのものだった。
「そうか。で?」
「で、って?」
「なんで俺に抱かれに来た。セックスが好きなわけでも、俺が好きなわけでもないお前が」
「っ! ああっ!」
——そうだった! うわ、やっと、話が出来るっ!
ずっと、前に進むための話がしたかった。ようやくそれが叶うことに安堵して、ナギはシュテルンに微笑んだ。まさにそのために、ナギはここに来たのだから。
「あん? なんで笑ってる」
「そりゃもう嬉しくて」
「は?」
「いやいや、こっちのこと。ね、もういいかげん、私がサザミナの人間だなんて誤解は解けたでしょ? 私をここから出して。メランガから、ううん、このラオン国から出してよ」
ナギの希望を聞いて、シュテルンは押し黙った。即答で「ダメだ」と言われるよりはきっと良い状況のはずなのに、ナギはなんだか嫌な予感がした。
シュテルンがナギの腕を引く。起き上がったナギを、不思議そうな翠の瞳が捕らえた。
「ラオン国から出ていって、どうする?」
「どうって、とりあえず住むとこと仕事を探す、かな」
「なんでメランガを出たいのか、理由が分からんな。住むところも仕事も、メランガで確保されているだろう?」
「それ、は……」
「ラオン国よりも、東のツップル国の方がまだ治安が悪いぞ。お前なんかマワされて殺されて終わりだ」
「ええっ?」
「西のアリギノ国も似たり寄ったりだな。まずラオン国と隣接しているこの2国を、無傷で通り抜けることなど不可能だろう」
シュテルンは嘘を吐いているようには見えない。淡々と話している様子から、不必要にナギを脅しているわけでもなさそうだ。だがナギは諦めるわけにはいかなかった。
「き、北と南は?」
「北は山で、南は海だ。まあ、どちらも現実的にお前が越えられるようなところじゃない」
「そ、そんな……」
あまりのショックにへなへなと力の抜けた身体を、シュテルンが抱きとめた。そのままナギのお尻を撫でるあたり、シュテルンに抜かりはない。
「メランガは住みやすいだろう? 食堂の仕事にも慣れてきたと聞いている。給料も充分だと思うが、何が不満だ?」
「な、何って……」
理由なんてたった一つだ。ラオン国は滅びる。他ならぬシュテルンが引き金となって。
だがそのことを口に出せないナギは、その代わりに譲ることのできない望みを語った。
「私は長生きしたいの。憎まれっ子世に憚るで、100歳まで生き延びてやるんだから……」
「は? 憎まれっ子世に憚るなら、それこそメランガが相応しいだろう」
力説に対し、シュテルンからあまりにもっともなことを返されてナギは頭を抱えた。
シュテルンの言うことは正しい。ただし、メランガが爆発しなければの話だ。
「……もういい、分かった。他の手を考える」
「他の手?」
「いいの。こっちのこと」
ようやく得られた情報は、残念ではあるものの必要なものだった。隣国の状況に鑑みれば、メランガを出てもナギに未来はない。
——あー、仕方ない……。悔しいけど、ラオン国脱出はいったん断念しよう……。でも、私、諦めたくない。きっとまだ、何か出来ることがあるはず。爆発に巻き込まれて死亡とか、絶対に回避してみせるんだからっ!
「よし、じゃ、そういうことでっ!」
話の間もナギのお尻や腰を撫で回していたシュテルンの腕をペシッと払って、ナギはベッドから立ち上がった。
「なんだ、帰るのか」
「うん。とりあえず、仕事のために帰って寝る」
「はあ? よく分からんが、また来い。今度はもっとじっくり抱いてやるぞ」
「はは、気が向いたらねー」
そんな気はナギにはさらさらなく、適当な返事を返した。
——急いで次の手を考えないと……。
「ここにも、来たいときに来られるようにしておいてやる」
「それはどうもー」
心ここにあらず。シュテルンの方を見向きもせずに、ナギは脱いだときと同じくさっさと服を着た。
そんなナギのことを、シュテルンがとても面白いものを見つけたとばかりに凝視していたことに、ナギは気が付かなかった。
掠れた自分の声を確認して、ナギはリネンのシーツに頬をすり寄せた。ちらりと目線だけを動かして横を向くと、シュテルンがフローリングの床で、片手腕立てに勤しんでいるのが見えた。
「あれ……?」
何かが違うと思って目を凝らしたナギは、寝室と繋がった広すぎるリビングの真ん中で行われているのが、片手腕立てではなく、片手3本指立てであることが分かり、思わず身震いした。
「バケモノか……」
上半身裸で黒のスエットを穿いたシュテルンの筋肉が上下するのを見つめながら、ナギはため息を吐く。
「……すご、かった」
思わずそう言ってしまったのは、シュテルンとの濃密な行為のことだ。
どうやっても一人ではたどり着けなかったシュテルンの部屋にようやく来られたと思ったら、あっという間にベッドの上に放り投げられてナギは唇を奪われた。だが「3年ぶりだ」と正直に伝えたナギを、シュテルンは意外なほど丁寧に扱ったのだ。
——女の扱いはクズではない、ってことかしら。あの男よりずっと……っ。
3年前の相手について、思い出すことはナギにとって苦痛でしかない。その相手はナギにとって、メランガ最凶のクズよりも最低最悪な人間だった。
「おう、気が付いたのか」
だがひととき思い出したその苦さも、シュテルンに声を掛けられて、ナギはすぐに忘れてしまった。翠の瞳に見つめられたナギは、少し前までシュテルンに抱いていた怖さが、欠片も残っていないことに気が付いた。
お互いに楽しむ、というのがシュテルンとしては譲れないことのようだ。情事の最中に「お前、イイ顔するな。快楽漬けにして、娼館にでも高く売ってやろうか」という余計なことを言うあたり、やはりクズでしかないのだが。
——まあ、クズはクズよね。
ナギの声が聞こえたはずもないが、タオルで汗を拭きながらシュテルンがベッドまで近づいてくる。
ナギは何とか上半身を起こすと、足元にあった毛布を引き寄せて身体を隠したが、身体のだるさは隠しようもない。
「あー、今、何時?」
「午前2時だな。もう1回やるか?」
「いや、いやいやいやいや。明日、ううん、今日も早いからっ!」
最近のナギは、朝6時起きだ。余裕を持ってもろもろの準備をして、食堂の掃除を7時30分から開始している。
脱ぎ散らかした服を探すと、なぜだか綺麗に畳んでチェストの上に置いてあった。疑問に思いながらも服に手を伸ばしたところで、ナギはシュテルンにベッドに押し倒された。
——何、この既視感……。
昨日と全く同じ状況。だがシュテルンは、昨日と違って冷静そのものだった。
「そうか。で?」
「で、って?」
「なんで俺に抱かれに来た。セックスが好きなわけでも、俺が好きなわけでもないお前が」
「っ! ああっ!」
——そうだった! うわ、やっと、話が出来るっ!
ずっと、前に進むための話がしたかった。ようやくそれが叶うことに安堵して、ナギはシュテルンに微笑んだ。まさにそのために、ナギはここに来たのだから。
「あん? なんで笑ってる」
「そりゃもう嬉しくて」
「は?」
「いやいや、こっちのこと。ね、もういいかげん、私がサザミナの人間だなんて誤解は解けたでしょ? 私をここから出して。メランガから、ううん、このラオン国から出してよ」
ナギの希望を聞いて、シュテルンは押し黙った。即答で「ダメだ」と言われるよりはきっと良い状況のはずなのに、ナギはなんだか嫌な予感がした。
シュテルンがナギの腕を引く。起き上がったナギを、不思議そうな翠の瞳が捕らえた。
「ラオン国から出ていって、どうする?」
「どうって、とりあえず住むとこと仕事を探す、かな」
「なんでメランガを出たいのか、理由が分からんな。住むところも仕事も、メランガで確保されているだろう?」
「それ、は……」
「ラオン国よりも、東のツップル国の方がまだ治安が悪いぞ。お前なんかマワされて殺されて終わりだ」
「ええっ?」
「西のアリギノ国も似たり寄ったりだな。まずラオン国と隣接しているこの2国を、無傷で通り抜けることなど不可能だろう」
シュテルンは嘘を吐いているようには見えない。淡々と話している様子から、不必要にナギを脅しているわけでもなさそうだ。だがナギは諦めるわけにはいかなかった。
「き、北と南は?」
「北は山で、南は海だ。まあ、どちらも現実的にお前が越えられるようなところじゃない」
「そ、そんな……」
あまりのショックにへなへなと力の抜けた身体を、シュテルンが抱きとめた。そのままナギのお尻を撫でるあたり、シュテルンに抜かりはない。
「メランガは住みやすいだろう? 食堂の仕事にも慣れてきたと聞いている。給料も充分だと思うが、何が不満だ?」
「な、何って……」
理由なんてたった一つだ。ラオン国は滅びる。他ならぬシュテルンが引き金となって。
だがそのことを口に出せないナギは、その代わりに譲ることのできない望みを語った。
「私は長生きしたいの。憎まれっ子世に憚るで、100歳まで生き延びてやるんだから……」
「は? 憎まれっ子世に憚るなら、それこそメランガが相応しいだろう」
力説に対し、シュテルンからあまりにもっともなことを返されてナギは頭を抱えた。
シュテルンの言うことは正しい。ただし、メランガが爆発しなければの話だ。
「……もういい、分かった。他の手を考える」
「他の手?」
「いいの。こっちのこと」
ようやく得られた情報は、残念ではあるものの必要なものだった。隣国の状況に鑑みれば、メランガを出てもナギに未来はない。
——あー、仕方ない……。悔しいけど、ラオン国脱出はいったん断念しよう……。でも、私、諦めたくない。きっとまだ、何か出来ることがあるはず。爆発に巻き込まれて死亡とか、絶対に回避してみせるんだからっ!
「よし、じゃ、そういうことでっ!」
話の間もナギのお尻や腰を撫で回していたシュテルンの腕をペシッと払って、ナギはベッドから立ち上がった。
「なんだ、帰るのか」
「うん。とりあえず、仕事のために帰って寝る」
「はあ? よく分からんが、また来い。今度はもっとじっくり抱いてやるぞ」
「はは、気が向いたらねー」
そんな気はナギにはさらさらなく、適当な返事を返した。
——急いで次の手を考えないと……。
「ここにも、来たいときに来られるようにしておいてやる」
「それはどうもー」
心ここにあらず。シュテルンの方を見向きもせずに、ナギは脱いだときと同じくさっさと服を着た。
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